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2人の関係
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第3章
悪くない
今日も長い1日がまた終わった。
今日は当番でもないので帰ろうとするとまたしても先生に呼ばれる。
『今日は当番ではないはずなんですが何か用ですか?』
『時間はあまり取らせない、君には少し大事な話があるんだ』
『まあ、それなら』
渋々先生の話を聞くことにした。
そこで連れてこられたのは生徒指導室。
『教室を移動した理由が何かあるんですか?』
『単刀直入に言おう、君には毎日学校が終わった後でいいからあって欲しい子がいるんだ。君も昨日その子に会っている』
『佐倉 鈴音…ですか?』
『ああ、彼女は少し理由があって昼に学校来ることができないんだ。でも、学校にも行きたいし友達も欲しいみたいなんだ。彼女のことを君に少し任せることはできないだろうか?』
『いやですよ。(早く帰りたいし)
それに、友達なら女の子の方がいいんじゃないですか?』
『あの子の方から昨日会った子がいい。と指名があったんだ』
『それがなぜ僕だと?』
『彼女が教室にいた時間と、君が当番日誌を出しにきた時間がほぼ一致しているからだ』
『いやしかし…『頼む!一カ月の間だけでいい。それでももし彼女と会うのが嫌ならばその役をやめてもらって構わない!だから、だから!』
必死に頭を下げる先生を見て、言ってしまったのだ。僕は
『一カ月の間だけなら』と…。
ここから僕の放課後は穏やかなものからはほどとおいものへと変わっていくのだった。そう、彼女"佐倉 鈴音"によって。
先生話の後に今日からよろしく頼んだ!と言ってその場を去っていった。
まあ、教室で本でも読んで昨日の時間まで待っているとするか。
最近買った"狸の夢物語"という本が案外面白くてハマっている。
席に座り、本を読んでいると睡魔が襲ってきた。
まあ、普段なら家に帰り昼寝をしている時間だからな。
そんなことを思いながらゆっくりと夢の世界へと落ちていく。
頰をつままれ目がさめる。
『やあ、元気かい?そういえばまだ君の名前は聞いていなかったね』
『あ、あぁ…、僕の名前は"佐野 秋夜(しゅうや)"』
『秋夜か…じゃあ、しゅうって呼ぶね!私のことは鈴音とか、すずって呼んでね。苗字は禁止だよー。』
『じゃあ、鈴音で』
『そこはあだ名を取りなよー。わかってないなー。もう。』
『まだ君のこと何も知らないしね』
『大丈夫だよ♪これからたーくさんしっていくことになるからね。元気に仲良くやっていこうよ!』
『まあ、お手柔らかに頼むよ』
こうして彼女と放課後だけの友達関係1日目が終わった。
2日目、僕はゲームセンターにいる。学校が終わり彼女と学校で話をする。
はずだった…
いつもの時間まで本を読んでいる彼女は唐突にそして強い意志を含んだ言葉で言った。
ゲームセンターに行こうと。
もちろん僕は反対した。
あんなうるさいところにいられたもんじゃない。
しかし、結局きてしまうあたり僕は意思というかなんというか弱いのかもしれない。
そんなことを思いながらぼーっとしていると背中を叩かれた。
こんな可愛い子と一緒に入れるのだから嬉しそうにしなさいと。
そういうこと普通自分で言わないんだけどな…。
『もう少し静かなところがいい』
僕がそういうと、まあまあと言って僕の背中を押し写真機に入れてくる。
『撮って見たかったんだよね』
彼女がそんなことを言っているけど撮ったことがないのか?とかいうよけいな質問はしない。
『恥ずかしいんだけど』
『まあまあ、いいじゃない。お友達記念だよ!』
そんなこんなで写真を撮りそれを2人で分けて解散する。
帰り道にこの写真を見ながらもはやこの顔自分じゃないわ。
と落書きされた顔を見て少し笑う。
まあ、こんな放課後も悪くない。素直にそう思った。
そんなこんなで学校で話をしたり、ゲームセンターに行ったり時にはカラオケに行ったりもしたそして2週間が経った頃、放課後は鈴音といるのが普通になっていた。お互いに深く干渉し合わない、そんな関係で居心地が良くて気に入っていた。しかし僕はあることをきっかけに彼女に深く干渉するようになる。それはいつものような放課後になるはずだった…。
僕は忘れていた
彼女が最初にあった時に倒れてしまったことを…
悪くない
今日も長い1日がまた終わった。
今日は当番でもないので帰ろうとするとまたしても先生に呼ばれる。
『今日は当番ではないはずなんですが何か用ですか?』
『時間はあまり取らせない、君には少し大事な話があるんだ』
『まあ、それなら』
渋々先生の話を聞くことにした。
そこで連れてこられたのは生徒指導室。
『教室を移動した理由が何かあるんですか?』
『単刀直入に言おう、君には毎日学校が終わった後でいいからあって欲しい子がいるんだ。君も昨日その子に会っている』
『佐倉 鈴音…ですか?』
『ああ、彼女は少し理由があって昼に学校来ることができないんだ。でも、学校にも行きたいし友達も欲しいみたいなんだ。彼女のことを君に少し任せることはできないだろうか?』
『いやですよ。(早く帰りたいし)
それに、友達なら女の子の方がいいんじゃないですか?』
『あの子の方から昨日会った子がいい。と指名があったんだ』
『それがなぜ僕だと?』
『彼女が教室にいた時間と、君が当番日誌を出しにきた時間がほぼ一致しているからだ』
『いやしかし…『頼む!一カ月の間だけでいい。それでももし彼女と会うのが嫌ならばその役をやめてもらって構わない!だから、だから!』
必死に頭を下げる先生を見て、言ってしまったのだ。僕は
『一カ月の間だけなら』と…。
ここから僕の放課後は穏やかなものからはほどとおいものへと変わっていくのだった。そう、彼女"佐倉 鈴音"によって。
先生話の後に今日からよろしく頼んだ!と言ってその場を去っていった。
まあ、教室で本でも読んで昨日の時間まで待っているとするか。
最近買った"狸の夢物語"という本が案外面白くてハマっている。
席に座り、本を読んでいると睡魔が襲ってきた。
まあ、普段なら家に帰り昼寝をしている時間だからな。
そんなことを思いながらゆっくりと夢の世界へと落ちていく。
頰をつままれ目がさめる。
『やあ、元気かい?そういえばまだ君の名前は聞いていなかったね』
『あ、あぁ…、僕の名前は"佐野 秋夜(しゅうや)"』
『秋夜か…じゃあ、しゅうって呼ぶね!私のことは鈴音とか、すずって呼んでね。苗字は禁止だよー。』
『じゃあ、鈴音で』
『そこはあだ名を取りなよー。わかってないなー。もう。』
『まだ君のこと何も知らないしね』
『大丈夫だよ♪これからたーくさんしっていくことになるからね。元気に仲良くやっていこうよ!』
『まあ、お手柔らかに頼むよ』
こうして彼女と放課後だけの友達関係1日目が終わった。
2日目、僕はゲームセンターにいる。学校が終わり彼女と学校で話をする。
はずだった…
いつもの時間まで本を読んでいる彼女は唐突にそして強い意志を含んだ言葉で言った。
ゲームセンターに行こうと。
もちろん僕は反対した。
あんなうるさいところにいられたもんじゃない。
しかし、結局きてしまうあたり僕は意思というかなんというか弱いのかもしれない。
そんなことを思いながらぼーっとしていると背中を叩かれた。
こんな可愛い子と一緒に入れるのだから嬉しそうにしなさいと。
そういうこと普通自分で言わないんだけどな…。
『もう少し静かなところがいい』
僕がそういうと、まあまあと言って僕の背中を押し写真機に入れてくる。
『撮って見たかったんだよね』
彼女がそんなことを言っているけど撮ったことがないのか?とかいうよけいな質問はしない。
『恥ずかしいんだけど』
『まあまあ、いいじゃない。お友達記念だよ!』
そんなこんなで写真を撮りそれを2人で分けて解散する。
帰り道にこの写真を見ながらもはやこの顔自分じゃないわ。
と落書きされた顔を見て少し笑う。
まあ、こんな放課後も悪くない。素直にそう思った。
そんなこんなで学校で話をしたり、ゲームセンターに行ったり時にはカラオケに行ったりもしたそして2週間が経った頃、放課後は鈴音といるのが普通になっていた。お互いに深く干渉し合わない、そんな関係で居心地が良くて気に入っていた。しかし僕はあることをきっかけに彼女に深く干渉するようになる。それはいつものような放課後になるはずだった…。
僕は忘れていた
彼女が最初にあった時に倒れてしまったことを…
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