2 / 3
一章 現実
僕の日常
しおりを挟む
20XX年 夏 F県K市 ✕✕中学校 校舎裏
ドカッ ガコッ ドゴッ
「オラ泣けよォ!!」
「助けてぇ~ってな!!」
「こいつにそんな度胸ないデショ」ピロン
痛い。助けて。でも、助けを求めたら迷惑がかかるのかな。じゃあいいか。
「汐人、この動画あとで送るね」
「お、サンキュ」ドッ
「てか璃櫻はいいのか?こいつ蹴るとストレス発散になるぜ?」ガッ
「いや、動画撮る方が楽しいから。汐人と鐘眞で楽しんでてよ」
「変なやつだな」ドガッ
「なんとでもどうぞ」
こうして会話してる間にも、僕への攻撃は止まらない。痛いなぁ。でも毎日牛乳飲んでてよかった。骨は折れてないみたい。あとどれくらいだろう。まだ日は……暮れない……か……
「だれ……か……」
「あ゛ぁ゛!?今なんか言ったかァ!?」
「黙れよクズがっ!!」
「……喋んないほうが良いんじゃナイ?」
でも。でも……
「た……すけ……て……」
「黙れって言ってんだろォが!!」
いつもより、強いのがくる。そう身構えたときだった。
「小鳥遊!!桐生!!調月!!」
どこからか、強気な女の子の声がした。
「チッ……面倒なのが来やがった……」
「帰ろっか」
3人はその女子生徒を見るなり、そそくさと退散していった。その子は全く、困ったガキだ、と呟きながら僕の傍らにやってきた。
「大丈夫か?」
コク、とうなずいて応答した。たしかこの子は……
「私のこと分かる?」
「となりのクラスの……」
「そう。学級委員の楪有栖。」
そうだ。怒らせたら恐いと有名な名物委員長、楪有栖。その威勢の良さは先程のように男子をも蹴散らしてしまう。小学生じゃあるまいし……。
その楪が怒っている。あ、止めなきゃ大事になっちゃう。
「あ、あのっ……」
「どっか痛いか?全くこんなことして何が楽しいんだか……ていうか絶対常習犯だよな……これ以上悪化する前に教務主任にでm「あのっ……!」
どうにか声を振り絞って途中から独り言になった楪を止めた。
「どうかしたか?」
「あのっ……大事には……しないでくれるかな……?」
「なんでだよ」
恐る恐るになってしまったが、どうにか伝えた言葉を彼女は即座に切り替えしてきた。仕方ないが、こういうタイプには理由を説明しないと引いてはくれないだろう。そう思って彼女に説明を始めた。
(皆さんにはわかりやすいよう僕の言葉じゃないもので説明しよう)
ドカッ ガコッ ドゴッ
「オラ泣けよォ!!」
「助けてぇ~ってな!!」
「こいつにそんな度胸ないデショ」ピロン
痛い。助けて。でも、助けを求めたら迷惑がかかるのかな。じゃあいいか。
「汐人、この動画あとで送るね」
「お、サンキュ」ドッ
「てか璃櫻はいいのか?こいつ蹴るとストレス発散になるぜ?」ガッ
「いや、動画撮る方が楽しいから。汐人と鐘眞で楽しんでてよ」
「変なやつだな」ドガッ
「なんとでもどうぞ」
こうして会話してる間にも、僕への攻撃は止まらない。痛いなぁ。でも毎日牛乳飲んでてよかった。骨は折れてないみたい。あとどれくらいだろう。まだ日は……暮れない……か……
「だれ……か……」
「あ゛ぁ゛!?今なんか言ったかァ!?」
「黙れよクズがっ!!」
「……喋んないほうが良いんじゃナイ?」
でも。でも……
「た……すけ……て……」
「黙れって言ってんだろォが!!」
いつもより、強いのがくる。そう身構えたときだった。
「小鳥遊!!桐生!!調月!!」
どこからか、強気な女の子の声がした。
「チッ……面倒なのが来やがった……」
「帰ろっか」
3人はその女子生徒を見るなり、そそくさと退散していった。その子は全く、困ったガキだ、と呟きながら僕の傍らにやってきた。
「大丈夫か?」
コク、とうなずいて応答した。たしかこの子は……
「私のこと分かる?」
「となりのクラスの……」
「そう。学級委員の楪有栖。」
そうだ。怒らせたら恐いと有名な名物委員長、楪有栖。その威勢の良さは先程のように男子をも蹴散らしてしまう。小学生じゃあるまいし……。
その楪が怒っている。あ、止めなきゃ大事になっちゃう。
「あ、あのっ……」
「どっか痛いか?全くこんなことして何が楽しいんだか……ていうか絶対常習犯だよな……これ以上悪化する前に教務主任にでm「あのっ……!」
どうにか声を振り絞って途中から独り言になった楪を止めた。
「どうかしたか?」
「あのっ……大事には……しないでくれるかな……?」
「なんでだよ」
恐る恐るになってしまったが、どうにか伝えた言葉を彼女は即座に切り替えしてきた。仕方ないが、こういうタイプには理由を説明しないと引いてはくれないだろう。そう思って彼女に説明を始めた。
(皆さんにはわかりやすいよう僕の言葉じゃないもので説明しよう)
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる