# 魔女集会で会いましょう ~拾い物は、慎重に~

東川カンナ

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18.自由と満足

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「ん、ふっ、あ」
 今日もまた彼女の身体は一方的に貪り尽くされる。
 何度も何度も繰り返される行為が愛なのか欲なのか、もうよく分からない。
 狂気でなければいいと、そう思う。


 一体、何度絶頂を迎え、何度注ぎ込まれたのだろう。
 記憶は曖昧で正しい数字を弾き出せない。


「んんーっ、はっ……!」
 繰り返される情交にあまり意味はないな、と彼女は思う。この行為のみで彼女を繋ぎとめることはできないし、それ以前にこんな行為がなくても彼女はきちんと心を定めている。
 そしてサフィールの側でも、もはやこの情交にそれほど効果はないのだ。いくら抱いてもその心には不安と虚しさが付き纏う。本人がどこかで自分の行為の生産性のなさに気付いているから。


「アンヌ、アンヌ、出すね? 全部飲んで」
「サフィ、もう……」
 先ほどから埋められた屹立が限界を迎えようとしていることには気付いていた。ビクンビクンと時折身震いし、彼女の内側に予期できない刺激を与えてくるのだ。
「ナカに、出すのは」
 自分の身体は信じられないくらい従順に飼い馴らされてしまったのではないか。曲げる事を知らない意志だけが、何とか快楽の渦の手前で彼女の心を繋ぎとめている。
「駄目?」
「も、苦しっ、お前があれだけ出すから……!」
 にちゅにちゅとこんなにもいやらしい音が鳴るのは、リリアンヌが自ら蜜を滴らせ、サフィールの屹立を受け入れようとしているからだ。こんなにも下腹が熱く疼いて、捩じ込まれたものを懸命に締め付け捕えようとするのは、本能が吐き出すものを求めようとするからだ。


 でも。


「あぁ、もうココ、オレの子種でいっぱいだね?」
「あふぅ!?」
 ソコはもう無理なのだ。いっぱいなのだ。これ以上は、飲み込めない。それほどまでに注ぎ込まれている。
 苦しくて堪らないのに、膨れた腹を上から大きな手のひらで押され、その圧迫感にリリアンヌは悲鳴を漏らした。
「あぁ、ごめん、アンヌ。苦しいのに、オレ、酷いことしたね」
 慌てたように今度は優しく撫でられる。けれどそれが羽根が触れるようなどんなに柔らかい感触でも、往復させられる度にリリアンヌは官能の縁に追い詰められていく。
「あ、あくっ、サフィ、やめ、サフィ」
 そう、手の動きは優しいが、それは手だけの話だ。
 サフィールの腰はこの間も絶え間なく動かされており、凶悪に膨れ上がったソレはリリアンヌの入口を広げ、ナカを蹂躙し続けていた。
「ひっ、んくっ」


 本当に、もう苦しい。この上出されたら腹が裂けてしまいそう。


 恐怖が走る。走るのに、この期に及んで気持ちイイという感覚も併走してくる。
 何を優先したらいいのか分からない。言葉は上手く出ないのだから、必要なことを厳選して伝えなければならないのに。


「あ、ん――――っ!」
 リリアンヌが絶頂に放り上げられたその瞬間、ずるりと強い力でソレが引き抜かれた。


 頂点にいるのに、ものすごい喪失感。イっているのに、お預けされているみたいな。


 そんな考えが過って、でも次の瞬間には腹や胸、喉に熱い飛沫が浴びせかけられていた。
 どうやらもう苦しいと訴えたリリアンヌの意向を汲んだようだった。
「は、は、は…………」
 頭上から降って来る呼気。サフィールも息を切らしているらしい。
 それはそうだろう。どう考えてもいつだってサフィールの方の運動量が多い。
「ふふ、アンヌ、汚れちゃったねぇ」
 けれどそれだけ激しい運動の後でも、サフィールはにこりと笑った。伸ばされた指が白濁を掬って、そして腹に塗り込めるようにぐりぐりと広げられる。
「ひきゅっ、サ、フィ、今は……!」
 身体が敏感になり過ぎていて、どんな刺激も毒だ。
「ごめんね。後でお風呂行こう? 全部全部綺麗にするよ。ナカもいっぱいだもんね。アンヌの呼吸が楽になるくらいは、ちゃんと掻き出さないと」


 身体が怠い。腕どころか指一本動かしたくない。何もかもが億劫だ。


 けれど。


 のろのろとリリアンヌは腕を上げる。
 それだけのことがひどく重労働で、嫌になる。
「…………?」
 それに気付いたサフィールが不思議そうな顔をしてみせる。
「アンヌ?」
 ぴんと指先まで伸ばしても、リリアンヌからサフィールには届かなかった。けれど身体を起こす気力はさすがにない。
「どうしたの」
 ままならさに苛立ち眉を寄せると、不思議そうにしながらも身を屈めてきた。サフィールがそうすることで、ようやくその頬に手が届く。
 その頬をさらりとひと撫でしてから――――


「アンひぎゅっ!」


 おもむろにリリアンヌはぎゅいっと摘まんだ肉を捩じってみせた。


「アン、アンニュ?」


 馬鹿め。
 本当に、どうしようもない。
 何もかもが極端なのだ。どうしてそう針が触れ切れたような選択ばかりしてみせるのだ。


「景気の、悪い、辛気臭い顔、ばかり」


 いつまで、このままでいるつもりなのだ。


「アンヌ……?」


 喋るのが面倒くさい。腕は怠い。首輪は蒸れるし、鎖は鬱陶しい。
 でも。


「満足か」


 それで幾何かでもこの拾い子が満足するなら、しばらくは我慢してやらないでもない。そう思っていた。


「私を好きなだけ、抱いて、それで……満足か。それとも――――」
 パタリ。
 上げ続ける力がなくて、腕を床に下ろす。
「まだ、足りないか」
「――――――――」
 サフィールの顔が強張る。その情けない様子をふんと微かに笑い飛ばして、リリアンヌは言ってやった。


「――――――――好きに、しろ」


 抱いて満足なら、心の安寧が得られるなら、好きにすればいい。
 けれど、そうではない。
 滅茶苦茶に触れても、檻の外から閉じ込めた彼女を眺めていても、彼女の力を封じても、彼女に逃げる素振りや抵抗の気配がどこにもなくても。それでもサフィールは安心できない。満足できない。
 こんなことを仕出かしてはいるが、如何せんこの拾い子は根が素直で優し過ぎる。それにリリアンヌを一人の女として愛すその前に、彼女のことを恩人だと思っていて、それに報いるべきだという意識が根底にある。
 だから、どこかで自分のしていることの身勝手さに怯えているのである。


 自分で仕出かしておきながら、馬鹿な話である。


 救われたその恩を、返さなくてはならないのに。
 自分の感謝を示すために、尽くさなくてはならないのに。
 彼女の望むことならば、何でも従い叶えるべきなのに。
 なのに、それと正反対のことをしている。
 だから一見自分の好きなように滅茶苦茶なことをやらかしているのに、その実サフィールの内側の空虚は満たされない。どれだけ思い通りにしても満たされない。
 日に日に疲弊していくだけ。本人が自覚できないままに。


「お前がいいようにすればいい」


 これ以上、思考を停止させてはいけない。


「私には、お前の心に寄り添う覚悟がある」


 安易な発想で短絡的な安心を買うのではいけない。


「だから、よく考えろ」


 言葉を紡ぐ度に、青の瞳が揺らぐ。言葉が届いているから揺らぐのだ。



「考えた上で、やり方を選べ」










 向けられた言葉に、情けなくも狼狽する。


 何を言われているのかよく分からない。
 何故、こんなにも許されているのか分からない。


「好きに、しろなんて」


 どうしてそんなことが言えるのだ。こんなことをされていながら、どうして。


「リリアンヌ、もう苦しいんでしょう」
 白濁をそっと拭う。その僅かな接触にも、彼女は悩ましげに眉を寄せ小さく身を震わせた。
 指に纏わりつく粘着質な濁ったソレは、まるで自分の汚い心根そのもののようだ、と思う。そんなものを彼女の内に幾度も幾度も吐き出して、自分の汚さ、弱さで彼女を犯し穢し支配しようとした。浅はかで愚かな考え。


 こんなもので、自分は彼女を支配できると思ったのだろうか。
 気高い魔女をこの手の内に収めていられると、そう思っていたのだろうか。


「アンヌ、なんで」
 サフィールに好き勝手にされてきたリリアンヌ。
「なんで抵抗しないの」
 行為の激しさに、彼女が苦しげにしたりもう嫌だと口走ることはあった。けれど、首輪を外せ、鎖を切れ、檻の外に出せと、彼女は一度も言わなかった。サフィールの都合によって進められる制限された生活に、自分の待遇に、抵抗の意思を見せることは一度もなかった。


 そう、一度も。


 一度もリリアンヌはサフィールの仕出かしていることに文句を言わなかった。拒まなかった。
 服を寄越せと言われたことはあったが、あんなものは数にも入らない。結局彼女は彼の与えた頼りない格好を受け入れてしまったのだし。


「なんでお前なんかもう嫌いだって、いい加減にしろって言わないの」


 囚われているのは彼女だ。不自由なのは彼女だ。
 なのにこんな状況に於いても、彼女は気高く、芯があって、何にも屈していない。


 ――――――――そう、屈していないのだ。


「なんで、責めないの」
 リリアンヌの赤い瞳が真っ直ぐ彼を見上げる。心の奥底までを突き刺すような、強い眼差し。
「お前のすることは、私のすること。お前の嘆きも苦しみも全部私のもの」
 当然のことのように、さらりと言ってのける。


 彼女は魔女。気高き魔女。
 彼の知る、他のどんな存在よりも強くて尊い。強くあろうと凛々しく前を向く。
 痛み、嘘、怒り、後悔、あらゆるものを飲み込んで、その上で自分をしゃんと立たせられる。


 彼女を前にすると、自分の卑小さを突き付けられる。


「…………違うよ、オレのしたことはオレ自身に付随することだ。オレの愚かさも卑怯さも情けなさも、全部、オレの」


 彼女には、一つも敵わない。


「お前は、自覚が足りない」
 リリアンヌは小さく嘆息した。
「私は優しいから、お前に自由があるようにさせてやっている。何を好むのもどこへ行くのも、お前が自分で選べるようにね。でも、それはあくまで私が許してる範囲内」
 わざとらしい言い方だ。本当は、そんなことないのに。
「私が駄目と言えば全部駄目だもの。逆にやれと言ったら、どんなに心に添わないことでもやるだろう? お前を拾ったあの日から、私は本当の意味でお前に自由をやったことなんてないんだよ。だって、お前は私のものだもの」
 彼女はただただ純粋に、彼を尊重してくれているだけなのに。
「だから、自分のことが自分に返ってきているだけ。よそに撒き散らされるよりは、ずっと健全」
 だからサフィールは、そろそろ認めなくてはならない。
「そ、んなこと」
 自分のしていることを、認めなくてはならない。そして、自分の首を締め上げている自身の手を解かなくては。
「そんなことないでしょ。健全なとこなんて、一つもない」
「そう?」
「そうだよ!」


 理性を打ち捨て、獣のように欲望の限りその小さな身体を抱いて。
 お手製のお家に入れて仕舞い込んで。食事、風呂、着替え、人形のように彼女を扱って、自分のしたいことに一つ一つ付き合わせる。


 まるでおままごとだ。


 そうだ、自分のしていることのあまりの幼稚さに、本当は愕然としている。
 子どもっぽい癇癪とかそういうレベルですらない。そんなの子どもに失礼だ。
 サフィールはただただ一人の人間として、あまりになっていないだけ。


 リリアンヌは言う。
 お前のしたことは私のしたことだと。全て自分のことだと。
 どこまでも自分事として受け入れようとするその姿勢は、一見ただの甘やかしのようにも思える。
 けれど、そうではない。そうではないのだ。


「罵られ、罰されれば満足か? それで私の心が離れても、お前は構わないの?」
 リリアンヌは促している。気付けと根気よくサフィールに示している。
「サフィール、お前が恐れていたことは一体なに?」


 サフィールはリリアンヌのものだ。絶対的にリリアンヌのものだ。
 だから、自分の行いはリリアンヌの行いそのものだ。
 彼女に恥をかかせるようなことをしてはいけない。彼女に胸を張れないようなことを、する訳にはいかない。


「アンヌ…………」


 自分は一体何がほしいのだ。一体どうしたいのだ。何が足りないと、言うのだ。
 この上なく受け入れられていると言うのに、未だ何が欠けていると。


 この世に完璧なんてない。永遠なんてない。何かを失いながら生きていく。そんなことは分かっている。
 有限だから、その中で全力を尽くすのだ。この上なく慈しむのだ。


 別に、いいのだ。
 不安でも苦しくても、嫉妬に駆られても。好き、愛してる、嬉しい、それだけじゃなくても。心の内は、自由。
 だから、同じように彼女の心もそうあるべきだ。例え、彼の妄想が現実になって、彼が死んだその後に彼女が誰かを受け入れるようなことがあっても、それは彼女の自由。だからと言って、今こうまでして自分を受け入れてくれた彼女が嘘になる訳ではない。
 きっとそんなことになったら、自分は草葉の陰からものすごく嫉妬に狂って悔しがって歯噛みするだろうけれど。
 でも、すればいい。我慢せずに嫉妬すればいい。理解のあるフリなんてしなくていい。それはそれで、また自由なのだ。



「アンヌ、一緒にいたい」


 リリアンヌとサフィール、それぞれの命が流れていく川の長さは違う。流れゆく速さも違う。
 でも、今はまだ同じところを併走している。


「アンヌの生活の内に、オレを置いていてほしい。アンヌがいればオレはそれだけで幸せだし、アンヌにとっての自分もそうでありたい。そうなれるように、努力、する。だから」


 彼女は自分の恩人だ。改めてそう思う。
 でも、単に命の恩人なのではない。人生そのものの恩人なのだ。


「アンヌ、いつか、オレの最期を傍で看取ってくれる?」


 何度も何度も、サフィールは彼女に救われる。


「酷い男でごめんね」
 心の内にまだ不安は巣食っている。性懲りもなく、彼女を自由にすることに未練を覚える自分もいる。
 けれど、もう。


「サフィール」
 リリアンヌは苦笑した。そうして、言ってみせた。
「私はもう、全部覚悟を決めている。いつか、自分が手酷く痛めつけられるところまで」



 震える指で、鎖を外す。



 もたつきながら、彼女を封じる首輪に触れる。



 ――――――――そうして、檻の鍵は、開け放たれる。




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