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15.こうしていれば、きっと。
しおりを挟む悪い予感だけが身体中を巡る。
何か言わなくては、と思うけれど、どんな言葉なら自分を抱き上げるこの男に届くのか全く分からない。
いや、違う。今はどんな言葉も届かないと分かっているからこそ、言葉が何一つ出てこないのだ。
どうすればいい?
思考をフル回転させても何も良策は思い浮かばない。
人間は脆い生き物だ。
小さな綻びやズレで、その心を傷め、軋ませ、歪めていく。簡単に捻じれて壊れてしまう。
そして一度決定的に壊れたら、元に戻ることは難しい。とても難しい。
取り返しのつかなさを、彼女はよく知っていた。
傷付き壊れ、狂っていった人間をこれまで数多見てきた。
魔女という生き物は人の破滅によく関わる。
今まで沢山の人間が我を失い身を滅ぼしていくのを、リリアンヌはただただ端から他人事として眺めてきた。
人間とはこういう生き物だ。仕方がない。そこで身を滅ぼすなら、それが当人の運命だ。
そういう風に淡々と眺めてきた。だって全て、彼女とは関係のない事柄だったから。
でも。
「サフィー、ル……」
彼女の中にはとてつもない焦りが渦巻いていた。
これは、他人事ではない。サフィールは、ただの他人ではない。リリアンヌの、内側の存在だ。
今、この拾い子は確実に心を歪めている。
思考がズレていっている。
常軌を、逸して――――――――
人間の心は脆い。すぐに壊れる。壊れたら、元通りは難しい。
でも、でも。
彼女は自分の拾い子がそうなることを、許容できない。そんなことは、到底許し難い。
けれど今、サフィールの昏い心をどうこうする術を、彼女は持たない。
サフィールは裸体の彼女を抱え、足を進めていく。先ほど出て来た、倉庫部屋。
そこに入った瞬間、彼女は息を呑んだ。
「――――!」
拾い子が自分をどうしようとしているのか、悟ったから。
「サ――――」
サフィールの行動に、迷いなどは微塵もなかった。顔色を変えずに、彼女を抱えたままその内に入る。
倉庫部屋に用意されていたもの。自分が入れられた場所。
それは――――――――檻だった。
本来はこの惑いの森に棲む魔獣などを捕獲する際に使うものだ。生け捕りにすることなどそうないから、最後に使ったのは数年前。それからは中に何を抱えることもなく、この部屋に置かれていた代物。
床に降ろされる。冷たい感覚は一つもしなかった。
リリアンヌは状況を改めて確認する。
大型の魔獣を捉えることを想定したものだから、高さも広さもある。二人で内側にいても、ちっとも窮屈でない。鉄格子で囲われている無粋さを忘れ単に広さだけを測れば、ちょっとした小部屋くらいはあるのだ。
見渡せば檻の中には絨毯が敷かれ、クッションなども置かれていた。
準備していたことを教えられて、彼女は愕然とする。
「ねぇ、リリアンヌ」
名前を呼ばれて、ただただその顔を見上げる。
サフィールは、自分の行動を何一つ疑っていないことを窺わせる、平然とした表情を張り付けていた。
心臓がまた、きゅっと嫌な音を立てる。
「オレのこと、もういらなくなっちゃった?」
「何を、急に……」
訊かれて、絞り出す声はカラカラだ。
魔女とあろう者が、これしきのことでこんな体たらく。
「あの男の方がいいんだ?」
「はぁ?」
あの男、がレイナルドを指していることはすぐに分かった。だけれど、レイナルドの方がいいのだろうと言われても、意味が分からない。
「何言ってるんだ、レイは別にそんなのじゃ」
自分は、どの男も特別に想ったりなんかしない。そういう、生き物だから。
なのに、サフィールはその理屈が分からないらしい。
「だってほら、呼び方まで親しげ。あんなに気安く触れられても、腕を折ったりしないし」
言われて、面食らう。
腕を折るなんてそんな。
「いや、お前は私をどれだけ凶暴な生き物だと思ってるんだ? そんな手当たり次第に……」
「するよ。していいんだよ。それが魔女なんだから。気高い魔女なんだから。軽薄に近付いて来たり、身の程を弁えない有象無象を退け蹴散らす。今までだってそうしてきたでしょ?」
「――――――――」
確かに、腕やら足やらを折るかどうかは別として、リリアンヌはそう気安い生き物ではない。魔女への礼儀を知らない愚かな奴らを容赦なく門前払いにしたことも、一度や二度ではない。それは、事実だ。
だが、だからと言って、リリアンヌが来るもの全てを拒みに拒み、誰とも付き合わないという訳ではない。いくらかの個人的な繋がりが、付き合いが、彼女にもある。
レイナルドは、そのうちの一つだ。
サフィールは続ける。瞳はちっとも感情を映さないのに口許だけを無理に上げて、滅茶苦茶な成り損ないの笑みを張り付けて。
「でもあの男はそれには当てはまらない、リリアンヌの特別なんだね?」
確かに、サフィールの目にレイナルドは珍しく映っただろう。多少妙な妄想はしたかもしれない。
だが、この拾い子はしっかり知っているはずだ。
自分とレイナルドの間に何もないこと。
男女の付き合いなんてないこと。
だって自分で証明してみせたのだから。その手で失わせてみせたのだから。
彼女がずっと守ってきた純潔を。
「サフィール」
レイナルドめ。
本当に余計なことをしてくれた。
どう落とし前をつけてくれる。この拾い子が上手く自分の心の舵を切り直せなかったら、どうしてくれる。
心の中で悪態を吐きながら、彼女は慎重に言葉を選ぶ。相手が欲している言葉を、飢えているだろう言葉を声にする。
「お前の方が、特別だ。比べようもないくらい。分かってるだろう?」
サフィールの中ではもう完全に、レイナルドはリリアンヌの特別枠に分類されてしまっている。だから、それより一段上の括りを、与えなくてはならない。他の誰でもない自分の口から。
嘘は何一つない。事実だ。だから淀みなく言える。
だが、それでもサフィールには何一つ響かなかったらしい。
「うーん、でもオレ、自信がなくなっちゃった。いや、元々自信があった訳じゃないんだよね。でもアンヌが許してくれたから、ちょっと調子に乗ってたのかも。自惚れてた。きっとそう」
いや、そもそももはや聞く気がないのだ。そのことに彼女はようやく気付く。
「何にもないなんて、ただの知人だなんて信じられないよ。だって、口付けを交わしたことまであるんでしょ?」
「そ、れは、うん十年前の話だ。それも演技で形式的に口に一瞬触れただけの代物だ。偽装してた関係がバレそうになって致し方なく交わしたもので、お互い含みは一切ないし、私はアレを特に口付けだとカウントした覚えもない」
「でも嫌じゃなかったんだよね。だって自分に不愉快なことした相手と、あんな気安く言葉を交わす訳ないもんね」
うるさいし、人の神経を逆撫でして楽しんでいる節があるのは本当にどうかと思っているが、まぁ確かに嫌っている訳ではない。
けれど随分昔に形式的に交わした口付けにこだわっていないのは、嫌いでないとか好いているからと言うよりは、どうでも良かったからと言う方が正しい。
本当に、どうでも良かった。気持ちなんて全くこもっていなかたし、こもっていなかったからこそ全く気にならなかった。それだけのことだ。
向こうだってからかいのネタにするだけで、それ以上のことはない。
レイナルドは気が多い男で、女なんていくらでも知っているし、そして同様に魔女に手出しする恐ろしさも知っている。だから二人はたまに――――たまにと言っても人間の感覚からすると恐ろしく長い期間だが――――顔を合わせるだけの知人でしかない。
「何を疑ってるんだ。顔を合わせたのだって三十年ぶりくらいだぞ? あれはただの知人で、それ以上でも以下でもない」
交わすのは睦言ではなく、世間話か仕事の話だ。
けれどリリアンヌを見下ろすサフィールの瞳は冷たかった。それは、怒りと苛立ちを押し込めた冷たさだった。
「ただの知人がサイズぴったりのドレスを用意して、アンヌは何の抵抗もなくそれに身を包んで、その男のエスコートで夜会に行くんだ?」
「楽しみのためじゃ、ない」
「腰を抱かれて、手を取られて、見つめ合うんだ?」
「サフィール」
彼女は痛感する。
刺々しい言葉の数々に、自分の振る舞いが如何に迂闊だったのかを。
自分が甘かったのだ。
そう思う。自分がこの拾い子の心の在り方をきちんと思いやれなかったのだ。
何もない、他意はないというのは全てリリアンヌの主張であり感覚であり、いくら自分にとってそれが真実だったとしても、他人の目を通した時にどう映るかはまた別の話だ。自分事になると色事にはとんと疎くて、一般の感覚、相手から見た時にどう思われるものなのかという想像が絶対的に足りていないのだと、そう思い知る。
けれど、それでも言葉を尽くすしかない。
違うものは違うと、あり得ないことはあり得ないと言うしかない。
今、ここで他のやりようを彼女は思いつかないのだから。
「私は魔女。それも男を忌避するタイプの魔女だ。レイとどうこうなることなんてあり得ない。サフィール、それはこの十二年傍にいたお前がよく分かっているはず」
この拾い子は、彼女が何を一番大切にしてきたのか知っているはず。
なのに。
「……肌を交わすだけが愛じゃない。精神的な愛だって世の中にはある。肉体的に繋がらなくたって、心が十全に繋がれば、それはもう十分な代物だ。それにどうこうなることないなんて、絶対じゃない。現にアンヌはオレとは……!」
「例外中の例外だ! 第一、無理矢理だっただろ!」
どうして伝わらない。何が気に食わないのだ。絶対にあり得ないのに!
「肉欲なんて力と引き換えにしてまで満たしたいものじゃない! 力の喪失は死と同義だぞ!」
「例え力を失っても! 相手に他を退ける絶対的な力があれば、それはあり得ない選択じゃない!」
相手にそれだけの実力があって守ってもらえる人生が保証されれば、魔女としての力を喪失しても命の危険はない。生きていける。ただ、幸せに生きていける。
そう言いたいのだろう。
だが。
「ただの女としての幸せなんて、興味もない!」
噛み付くように叫んでいた。
そうだ。ただの女としての幸せなんて、これっぽっちも興味がない。
魔女であること、あり続けること、自分で自分を保っていけること。
それは何より大切なことだ。リリアンヌという存在を支える大切な柱だ。失っては、リリアンヌはリリアンヌとして自分を保っていられない。
愛や恋や欲情は、魔女としての生の前では石ころみたいなもの。
「ねぇアンヌ、オレはアンヌのものでしょう」
サフィールが問う。不安そうに、心細そうに。
「ならちゃんと所有しておいてよ。それとも、いらなくなったらすぐに捨てちゃうの」
「捨てない。捨ててなんかない」
愛や恋や欲情は、石ころみたいなものだったのだ。今だってその認識自体が覆った訳ではない。
でも、この拾い子のことだけは別なのだ。結局力を失わなかったことが大きかったのは否めないが、結果論だったのかもしれないが、だが別だったのだ。
石ころなんかじゃない。
それはとっても貴重な宝石の原石で。
「気持ち悪いって、重いって分かってるよ。でも、オレにはアンヌしかいない。アンヌが全部。アンヌが拾った子どもは本当にもう何にも持ってなかったんだよ。名前すらもってなかったんだよ。ボロボロの身体しか、死にかけの命しか持ってなかった」
彼女はその原石を、自分なりに大切に磨いていたつもりだった。
「アンヌが拾ってからは、アンヌが与えたものだけでできてるんだ。この命を繋いだのはアンヌだよ。アンヌの血がオレを生かしたんだから、オレの中身ですらもう全部アンヌと不可分だよ。ねぇ、そうでしょう」
けれどそれは相手の気持ちを測れていない、ただの自己満足だったのだろうか。
こんなにも、自分は相手の気持ちを読み間違えていた。
サフィールが、不意に屈み込み彼女の首筋に触れる。
「十分長さはあるから、この中を動く分には何の不自由もないよ」
「っ! サフィール!?」
ぐるりと巡る革の感触、しゃらりと鳴る金属の音。
首元から垂れるのは細くて繊細な造りの銀の鎖。その片端を檻に留める。
「綺麗でしょ。泉の乙女に譲ってもらったんだ」
サフィールの顔に迷いや惑いや疑問はない。自分の行為に、何も問題を感じていない。むしろ、安心している。
「あ、」
そして、リリアンヌは自分の異変に気付く。
「こ、れ」
「気付いた?」
首に嵌められたそれに触れる。
表面に、少しひんやりした硬いものが幾つも散りばめられている。
「ウラエウスの制石……」
「うん、さすがリリアンヌ。すぐ分かったね」
上手く力が練れない。自分の内側に意識を巡らせて、彼女はその異変を確信する。練ろうとすると、ふっと拡散していってしまう。
魔女封じの、一つだ。
「こんなもの、どこで」
術一つ、使えない。その事実に心がスッと凍り付いていく。
「惑いの森は恐ろしい場所だけれど、その代わり大抵のものは揃えられる。試されるのは、度胸と運と勘とコツ」
さらりと言ってみせるが、一体どこで何をして手に入れてきたのやら。
「バカなことをするな! 何かあってからじゃ遅い!」
運なんかを必要としている時点で、危なっかしくて仕方がない。
「うん、アンヌはいつもそう。オレのことを心配してくれる。このただの人間でしかない身体や命の脆さに、心を配ってくれるんだ」
さらり、リリアンヌの頬をひと撫でしてから、サフィールが檻の外へと出る。彼女を、内側に残して。
この拾い子は怯えている。自分の命の短さに。いずれ彼女を残して逝くことに。
残された彼女が、いや、残されることに耐え切れなくなった彼女が、他へ心を移すかもしれない可能性に。
同じことを、心の底で彼女もずっと思ってはいたけれど。
「どこにもいかないで」
ガシャン、と錠の落とされる重い音が響く。
内側に繋がれているのは彼女だけれど、何故かまるでサフィールの方が檻の内に閉じ込められているかのようだった。そんな印象を抱かせた。
「他の誰のものにもならないで」
鉄柵を握る手に力が籠められる。
「ずっとここにいて」
まるで、縋るように。
「オレはアンヌのものなんだって教えて」
落とされる声はどれもあまりに痛々しく。
「リリアンヌ、リリアンヌをオレにもちょうだい」
「……………………」
彼女は、その悲痛を目の前に晒されて、何も言えない。
「ねぇ、安心させてよ」
ただの女に成り下がった魔女が、檻の中に一人。
ここにいれば、どこにもいかないと、失うことはないと、この拾い子は安心できるのだろうか。
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