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社交界では今宵春分の日の夜会が貴族家の至る所で開かれる。
エメリアは貴族特有の社交辞令や会話が得意ではなくそれらにストレスを感じていたので招待されても断っていた。
だから多くの貴族はエメリアの美しさを知らないし、知っている貴族は既にアンドレの婚約者なので諦めている。
エメリアが夜会よりも興味があるのは春分と秋分の日に魔女の森に咲く虹色の花だ。
アンドレには一人で探しに行くなと言われているがそのアンドレはアカデミー時代の友人に誘われた夜会に出席するため首都に行っている。
だからエメリアは一人で来た。
(アンドレは心配性なんだから)
いつもなら魔女の家の裏手にある森には探しに行くことはなかったが、もう今では魔女の家が全く怖くなかったのでそちらに足を向けた。
すると、前方に魔女の家の方に歩いて行く人影が見えた。
エメリアは魔女の家にお客さんかしらと思ってそのまま通り過ぎようとしたとき、心臓が止まりそうなほどにびっくりした。
(アンドレ!? どうして! 今日は夜会じゃなかったの?)
アンドレは魔女の家に入って行った。
エメリアは混乱してどうしていいか分からなくなった。
アンドレが嘘を吐いたのかそれとも予定が変わったのか。
だとしてもエメリアに何も言わないのはおかしい。
エメリアは自分の不安が的中したのかと眩暈がしそうになった。
(やっぱりアンドレはあの時彼女に見惚れていたんだわ。それで浮気を……。そうよ、あれから一か月以上経っているもの、私の知らない所で会っていたかもしれない)
もう虹色の花の事などどうでもよくなり帰ろうと踵を返し、二、三歩歩いたところで立ち止まった。
(でも見間違いってこともあり得る)
エメリアはそうであってほしいと祈りながら魔女の家に行って確かめることにした。
窓のカーテンは閉まっていて、外から中の様子は分からなかったので、思い切って玄関の戸を静かに開けた。
すると、奥の方から女性の声が聞こえてくる。
エメリアは震える手で口を押え隣の部屋を覗いた。
(まさか……)
ベッドが激しくきしむ音と女性の艶声。
あの女性を抱いているのはアンドレだった。
エメリアは愕然とし、すぐにその場から走って逃げだした。
きっと家具のあちこちにぶつかったから二人に気付かれたかもしれない。
森を急いで走り抜け、待たせてある馬車に乗り込んだ。
「は、早く、早く出して!」
森から遠ざかり、暫くして漸く息も落ち着いてきた。
(さっきのは一体何だったの。私は一体何を見たの……)
頭の中に婚約破棄の文字が浮かんできた。
何故だろう、泣きたいのに涙が出てこない。
エメリアは茫然としながら窓の外を眺めていた。
夕食時、全く食事に手を付けようとせず暗い顔をしているエメリアを見て伯爵は心配そうにしている。
「どこか具合でも悪いのか?」
「いいえ」
「ではしっかり食べなさい」
「お父様」
「なんだ」
「私、アンドレと婚約破棄します」
「?」
伯爵はびっくりし過ぎてエメリアの言葉を理解するのに時間がかかっている。
「ちょ、ど、どういうことだ。あんなに仲が良かったではないか。何があったんだ?」
「……アンドレが私を裏切ったの」
「彼が? まさか」
伯爵に言わせてみればエメリアよりアンドレの方が好きの気持ちが強い。
結婚のことだって、まだエメリアは十三歳だったのに彼の方から申込んできたのだ。
そんな彼が裏切るだろうかと首をかしげた。
「魔女の家に住んでいる女性とアンドレの不貞現場をこの目で見ました」
「なんだって!?」
伯爵は二重にびっくりした。
アンドレの事もそうだが、魔女の家に誰かが住んでいるということに、そしてその女性に心当たりがあるからだ。
その女性は魔法の世界に帰ったとずっと思っていたが、話を聞く限り実際はあの家に住んでいた可能性がある。
「その女性というのはどんな外見の女性なんだい?」
「色は白くグラマーで赤い巻き髪でピンク色の目をした少しきつめの顔をした美人です」
やはりベニアだと確信した伯爵は、エメリアにまず婚約破棄はする必要はないと言った。
「どうして? アンドレから言われるくらいなら私の方から言うわ!」
「違うんだ、落ち着きなさい」
伯爵は自分が若かった頃、恋人だった魔女エルシーとの破局の原因がベニアの策略だったことを話した。
エメリアは今の状況と似ていることからびっくりした。
それに魔女という噂が本当だったことも。
そして彼女が自分の事を魔女じゃないと言ったのは嘘だったのだ。
しかしここでおかしいことに気付いた。父親の話は二十年以上前の話だ。
だとしたら今ベニアは父親と同い年くらいなはず。
「でも違う人よ。だって彼女は私と同い年くらいだもの」
「魔女は老化防止の魔法をかけているんだよ。だから見た目は二十歳そこらで止まっているはずだ」
「老化防止? じゃあ実際はお父様と同じくらいなの? それなのに私とアンドレの仲を引き裂こうと?」
老化防止は外見だけでなく精神年齢も止めてしまうのだろうか。
男は年を取れば取るほど若い女性を好むとは聞いたことがあるが女もそうなのか?
まだ十七歳のエメリアにはその感覚がいまいち理解できない。
「アンドレは私と同じ黒髪に青い瞳だし血も繋がっている。だから似ている彼に魅かれるということもあり得るだろう」
エメリアは婚約破棄を保留にすることに決めると元気が出てきてその日の夕食を完食し部屋に戻った。
一人食堂に残った伯爵はベニアが自分だけでなく娘の人生までも壊そうとしていることに怒りが湧き、どうにかしなくてはならないなと思案していた。
その頃春分の日の夜会で首都に来ていたアンドレは、夜会会場で令嬢たちに囲まれていた。
令嬢たちは我先にとアンドレと踊りたがったがそれらを穏便に躱すのが大変だ。
やっと抜けだすと友人のトーマスが笑いながら近づいて来た。
「お前も大変だな。婚約者がいるのを分かっていながらアプローチするなんて女っていうのは恐ろしいな」
「全くだ。その点エメリアはそんなことは決してしないわきまえた女性だから本当に尊敬する」
「彼女らはある意味お前が落としやすい男だと侮っているのかもしれないがな」
「見くびられたものだ」
「でも普通の男だったら婚約者が見てない所での浮気の一つや二つ、喜んでするだろうよ。見てみろよ、どの令嬢も綺麗じゃないか」
「やめてくれ」
「にしても今回もエメリア嬢は不参加か。お前が御執心のその令嬢に会ってみたかったな」
「ムリムリ。春分の日だから特にね」
「春分の日と何の関係が?」
「ははは。ちょっとね」
アンドレが手洗いを出てエメリアはもう夕食が終わった頃かななどと考えながら廊下を歩いていると一人の女性と角でぶつかってしまった。
女性はドスンと尻餅をついた。
「これは失礼! 大丈夫ですか?」
「は、はい」
見るとエメリアくらいの年の女性だった。
ストレートのブラウンの髪の女性で華奢な感じはなんとなくエメリアに似ている。
アンドレが手を差し伸べ立ち上がらせると女性はお礼を言い、アンドレの事を見向きもせずにそそくさと立ち去った。
するとその女性のドレスの後ろが土で汚れているのが目に入った。
ここは廊下なのでさっきの尻餅でついた汚れではない。
アンドレは気になって声をかけた。
エメリアは貴族特有の社交辞令や会話が得意ではなくそれらにストレスを感じていたので招待されても断っていた。
だから多くの貴族はエメリアの美しさを知らないし、知っている貴族は既にアンドレの婚約者なので諦めている。
エメリアが夜会よりも興味があるのは春分と秋分の日に魔女の森に咲く虹色の花だ。
アンドレには一人で探しに行くなと言われているがそのアンドレはアカデミー時代の友人に誘われた夜会に出席するため首都に行っている。
だからエメリアは一人で来た。
(アンドレは心配性なんだから)
いつもなら魔女の家の裏手にある森には探しに行くことはなかったが、もう今では魔女の家が全く怖くなかったのでそちらに足を向けた。
すると、前方に魔女の家の方に歩いて行く人影が見えた。
エメリアは魔女の家にお客さんかしらと思ってそのまま通り過ぎようとしたとき、心臓が止まりそうなほどにびっくりした。
(アンドレ!? どうして! 今日は夜会じゃなかったの?)
アンドレは魔女の家に入って行った。
エメリアは混乱してどうしていいか分からなくなった。
アンドレが嘘を吐いたのかそれとも予定が変わったのか。
だとしてもエメリアに何も言わないのはおかしい。
エメリアは自分の不安が的中したのかと眩暈がしそうになった。
(やっぱりアンドレはあの時彼女に見惚れていたんだわ。それで浮気を……。そうよ、あれから一か月以上経っているもの、私の知らない所で会っていたかもしれない)
もう虹色の花の事などどうでもよくなり帰ろうと踵を返し、二、三歩歩いたところで立ち止まった。
(でも見間違いってこともあり得る)
エメリアはそうであってほしいと祈りながら魔女の家に行って確かめることにした。
窓のカーテンは閉まっていて、外から中の様子は分からなかったので、思い切って玄関の戸を静かに開けた。
すると、奥の方から女性の声が聞こえてくる。
エメリアは震える手で口を押え隣の部屋を覗いた。
(まさか……)
ベッドが激しくきしむ音と女性の艶声。
あの女性を抱いているのはアンドレだった。
エメリアは愕然とし、すぐにその場から走って逃げだした。
きっと家具のあちこちにぶつかったから二人に気付かれたかもしれない。
森を急いで走り抜け、待たせてある馬車に乗り込んだ。
「は、早く、早く出して!」
森から遠ざかり、暫くして漸く息も落ち着いてきた。
(さっきのは一体何だったの。私は一体何を見たの……)
頭の中に婚約破棄の文字が浮かんできた。
何故だろう、泣きたいのに涙が出てこない。
エメリアは茫然としながら窓の外を眺めていた。
夕食時、全く食事に手を付けようとせず暗い顔をしているエメリアを見て伯爵は心配そうにしている。
「どこか具合でも悪いのか?」
「いいえ」
「ではしっかり食べなさい」
「お父様」
「なんだ」
「私、アンドレと婚約破棄します」
「?」
伯爵はびっくりし過ぎてエメリアの言葉を理解するのに時間がかかっている。
「ちょ、ど、どういうことだ。あんなに仲が良かったではないか。何があったんだ?」
「……アンドレが私を裏切ったの」
「彼が? まさか」
伯爵に言わせてみればエメリアよりアンドレの方が好きの気持ちが強い。
結婚のことだって、まだエメリアは十三歳だったのに彼の方から申込んできたのだ。
そんな彼が裏切るだろうかと首をかしげた。
「魔女の家に住んでいる女性とアンドレの不貞現場をこの目で見ました」
「なんだって!?」
伯爵は二重にびっくりした。
アンドレの事もそうだが、魔女の家に誰かが住んでいるということに、そしてその女性に心当たりがあるからだ。
その女性は魔法の世界に帰ったとずっと思っていたが、話を聞く限り実際はあの家に住んでいた可能性がある。
「その女性というのはどんな外見の女性なんだい?」
「色は白くグラマーで赤い巻き髪でピンク色の目をした少しきつめの顔をした美人です」
やはりベニアだと確信した伯爵は、エメリアにまず婚約破棄はする必要はないと言った。
「どうして? アンドレから言われるくらいなら私の方から言うわ!」
「違うんだ、落ち着きなさい」
伯爵は自分が若かった頃、恋人だった魔女エルシーとの破局の原因がベニアの策略だったことを話した。
エメリアは今の状況と似ていることからびっくりした。
それに魔女という噂が本当だったことも。
そして彼女が自分の事を魔女じゃないと言ったのは嘘だったのだ。
しかしここでおかしいことに気付いた。父親の話は二十年以上前の話だ。
だとしたら今ベニアは父親と同い年くらいなはず。
「でも違う人よ。だって彼女は私と同い年くらいだもの」
「魔女は老化防止の魔法をかけているんだよ。だから見た目は二十歳そこらで止まっているはずだ」
「老化防止? じゃあ実際はお父様と同じくらいなの? それなのに私とアンドレの仲を引き裂こうと?」
老化防止は外見だけでなく精神年齢も止めてしまうのだろうか。
男は年を取れば取るほど若い女性を好むとは聞いたことがあるが女もそうなのか?
まだ十七歳のエメリアにはその感覚がいまいち理解できない。
「アンドレは私と同じ黒髪に青い瞳だし血も繋がっている。だから似ている彼に魅かれるということもあり得るだろう」
エメリアは婚約破棄を保留にすることに決めると元気が出てきてその日の夕食を完食し部屋に戻った。
一人食堂に残った伯爵はベニアが自分だけでなく娘の人生までも壊そうとしていることに怒りが湧き、どうにかしなくてはならないなと思案していた。
その頃春分の日の夜会で首都に来ていたアンドレは、夜会会場で令嬢たちに囲まれていた。
令嬢たちは我先にとアンドレと踊りたがったがそれらを穏便に躱すのが大変だ。
やっと抜けだすと友人のトーマスが笑いながら近づいて来た。
「お前も大変だな。婚約者がいるのを分かっていながらアプローチするなんて女っていうのは恐ろしいな」
「全くだ。その点エメリアはそんなことは決してしないわきまえた女性だから本当に尊敬する」
「彼女らはある意味お前が落としやすい男だと侮っているのかもしれないがな」
「見くびられたものだ」
「でも普通の男だったら婚約者が見てない所での浮気の一つや二つ、喜んでするだろうよ。見てみろよ、どの令嬢も綺麗じゃないか」
「やめてくれ」
「にしても今回もエメリア嬢は不参加か。お前が御執心のその令嬢に会ってみたかったな」
「ムリムリ。春分の日だから特にね」
「春分の日と何の関係が?」
「ははは。ちょっとね」
アンドレが手洗いを出てエメリアはもう夕食が終わった頃かななどと考えながら廊下を歩いていると一人の女性と角でぶつかってしまった。
女性はドスンと尻餅をついた。
「これは失礼! 大丈夫ですか?」
「は、はい」
見るとエメリアくらいの年の女性だった。
ストレートのブラウンの髪の女性で華奢な感じはなんとなくエメリアに似ている。
アンドレが手を差し伸べ立ち上がらせると女性はお礼を言い、アンドレの事を見向きもせずにそそくさと立ち去った。
するとその女性のドレスの後ろが土で汚れているのが目に入った。
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