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瞬く間に時は過ぎ秋分の日が訪れた。
本来なら春分の日同様、虹色の花を探しに出るはずだが今日はその必要はない。
なぜなら半年前、春分の日から三週間後にこの家の花壇で咲いていたからだ。
アゲハチョウが周りを飛んでいた花のつぼみは虹色の花だったのだ。
大きさはチューリップくらいでアネモネのように丸っぽい形の花だった。
最初は信じられず目を疑ったが、見たことが無くてもこれが虹色の花だと確信できるほど花びら自体が発光して虹色に輝いていた。
エメリアはその時、三本咲いた内の二本を摘んで乾燥させておいた。
あとの一本は次の日も咲いているのか確かめるためそのままにしておいたのだが、残念なことに翌日にはもう枯れていた。
一日しか咲かないという言い伝えだけは本当だったということだ。
もったいないことをしたと思ったがきっと秋分の日から三週間後にまたこの花壇に咲くだろうと思っている。
この日、珍しく魔女の家に人が訪ねて来た。
誰かしらと一瞬びくっとしたが、紫の髪の男と違って玄関がノックされ、開けるとそこには二十歳位の青年が立っていた。
「こんにちは」
青年が挨拶をした。ベニアの弟でヨシュアという名前だと自己紹介をした彼は少しカールした黒髪でピンク色の瞳をしている。
「ガーラントから聞いて、用事のついでにちょっと気になって来てしまいました」
(ガーラント? あの紫頭の人のことかしら)
ヨシュアは沈んだ顔をしてエメリアを見つめて突っ立っている。
「あ、とりあえず中に入ってください」
エメリアはお茶でも出そうかと台所に向かった。
「いいです。僕なんかに気を遣わないでください。それよりちゃんと食事は摂っていますか? 随分痩せてしまって不健康そうに見えます」
「ああ、あまり食べていないからね。キイチゴとか木の実とかばかりで。あとは野菜とか」
ヨシュアは呆れた顔をして大きくため息を吐いた。
そして今日食べる調理済みの料理の他に、魔法でテーブルの上にたくさんの食料品を出した。
(魔法使いは来ると食べ物を出してくれるのね! 有難いわ)
エメリアは嬉しくて涙が出そうになる。こんなことならもっと頻繁に来てほしいくらいだ。
「これ、どうぞ食べてください。せめて最後まで健康な体を保って欲しいです。ガーラントももっと太れって言っていたでしょう? 姉上はグラマーでしたから」
「太るのとグラマーはちょっと違うけど、でもわかったわ、有難く頂くわね」
自分の姉がしたことに罪悪感を抱いてこんなに良くしてくれるのかと思いながらテーブルにつこうとしたときふと棚の上の絵が目に入った。
そこに描かれている四人のうちの一人はこの青年だろう。
もう一人はベニアだ。
(やっぱりこれは家族の絵なのね。あとの二人は姉か妹かしら)
そんなことを考えながら出された料理を食べていると、ヨシュアはエメリアが食べ終わるのを待たずに席を立った。
「では僕はこれから姉の所に行きます。何か伝えたいことはありますか?」
「……」
アンドレとうまくやっているのかはとても気になるところだが、もしうまくいっていなかったら自分が戻った時困るから仲良くやってくれと言いたい。
しかしなんかそれも違うような気がする。
仲良くやっていたらやっていたで不快だ。
エメリアは少し考えて言った。
「たまにはお父様の所に顔を出してあげてくださいと伝えて」
「わかりました」
「あ、それより私には魔法は使えないのかしら。使えるのなら教えて欲しいんだけど」
「……魔法?」
「毎朝の水汲みとかとてもきつくて。お風呂を沸かすのも大変なの。これから冬に向かうでしょう? 朝寒いのも辛いと思うの。だから魔法が使えたらいいなって思って」
エメリアがそう言うとヨシュアは少し安心した。魔法を使ってここから抜け出したいとでも言いだすのではないかと思ったからだ。
そもそも大魔女のかけた呪いを回避できる魔法などどんな魔法使いにも使えはしないのだが。
しかしガーラントが言っていた通り、自分が死ぬことになるのを知らないからこんなに気楽でいられるのだと思うとヨシュアは何ともいえない気持ちに襲われた。
だからせめて希望する魔法くらいは教えてあげようという気になった。
ヨシュアは一つ一つの作業をする魔法なんて面倒くさいことをしなくても、お風呂を沸かす魔法なら一瞬で終わるし、体を清潔にする魔法ならわざわざお風呂に入らなくてもいいと言った。
「それから火をつけるのと水を出す魔法も教えます。あと料理を出す魔法も。これで随分楽な暮らしになるでしょう」
「そんなにたくさん教えてくれるなんて、ありがとう! ほんと、楽になるわ」
ヨシュアは眉間にしわを寄せ厳しい顔をした。罪悪感から来るものだ。
嬉しそうな顔をしてお礼なんか言われると居た堪れない気持ちになる。
そして魔法の呪文を書いた紙とその発音方法など一通り教え終わったところでヨシュアは出て行った。
**********
ベニアは秋分の日の夜会に参加している。
アンドレが知り合いの貴族につかまっている間、壁に並べられた椅子に座って休んでいるとボーイに変装したヨシュアがベニアに近づいて来た。
ヨシュアは誰がベニアなのかすぐにわかった。
オーラの色が不自然なのだ。普通は一つの色がグラデーションになって調和しているがエメリアのは二種類の色相のオーラがいびつに混ざっている。
これは魔法使いであれば子どもでも見ることができる能力だ。
「姉上」
「ヨシュア! どうしてここに?」
「姉上が今回したことをガーラントに聞いたから」
「なんですって! あ、春分の日にガーラントが来たのね。すっかりそのことを忘れていたわ。じゃあまさか……お母様も?」
「心配しないでください。母上には言っていません。これからも言うつもりはありません」
「ど、どうして?」
「僕もガーラントも姉上に生きて欲しいと思っています。どんな姿であろうと、誰を犠牲にしようと」
「……ありがとう。ガーラントにも絶対に言わないでって伝えておいてね」
一瞬寿命が縮む思いがしたがヨシュアとガーラントが自分の味方であることにホッとした。
そしてヨシュアが持っているグラスを手に取り果実水を一口飲んだ。
「そうそう、私の名前はエメリアよ」
「エメリア……」
ヨシュアは姉にふさわしい外見の女なのか興味があったのでよく観察した。
ブロンドの長い髪に青く大きな瞳、口は小さめで形よく口角が上がっている。鼻筋はまっすぐでちょうどいい高さのかわいらしい鼻。全体的に清らかで優しそうな顔つきをしている。
(運よく美しい女と入れ替わったものだな)
それに肌は抜けるように白く肌理が細やかだ。胸も大きくて腰は細い。首の後ろで前面がホールドされているドレスの背中は大胆に腰の所まで開いている。
段々恥ずかしくなってきたヨシュアは一通り観察し終わると顔を背けた。
エメリアはベニアとは正反対のタイプの女だがヨシュアの御眼鏡に適ったようだ。
「今の姉上もとても綺麗ですね。でも僕は前の姉上の外見の方が好きです。それなのにあの人あまり食べていないらしくとても痩せてしまっていて、むかついたから食べ物を沢山置いてきました。料理を出す呪文も教えたし。本当の姉上の体なんだから死ぬ直前まで大事にしてほしいんです」
ベニアは苦笑いした。
「それからあの人、“たまにはお父様の所に顔を出してあげて”って言っていましたよ」
「……」
アンドレがベニアの方へ向かってきている。ベニアはヨシュアの言葉は無視してアンドレに明るい顔を向けた。
「一人にさせてしまってごめん。やっと抜けられたよ」
「大丈夫よ。ねえ、バルコニーに出ましょう、ちょっと涼みたいわ」
ボーイに扮しているヨシュアにグラスを戻すとベニアはアンドレと一緒に席を立って歩いて行った。
ヨシュアはアンドレを一目見てガーラントが敵わないはずだし他人を犠牲にしてまでも一緒になりたいと思った理由がわかった。
微笑み合いながら歩くベニアはとても幸せそうに見える。
(あの女の人には悪いけど姉上が好きな人と生きていくにはこれしか道が無い)
複雑な感情を抱きながらもヨシュアはこれ以上家族を亡くしたくなかった。
本来なら春分の日同様、虹色の花を探しに出るはずだが今日はその必要はない。
なぜなら半年前、春分の日から三週間後にこの家の花壇で咲いていたからだ。
アゲハチョウが周りを飛んでいた花のつぼみは虹色の花だったのだ。
大きさはチューリップくらいでアネモネのように丸っぽい形の花だった。
最初は信じられず目を疑ったが、見たことが無くてもこれが虹色の花だと確信できるほど花びら自体が発光して虹色に輝いていた。
エメリアはその時、三本咲いた内の二本を摘んで乾燥させておいた。
あとの一本は次の日も咲いているのか確かめるためそのままにしておいたのだが、残念なことに翌日にはもう枯れていた。
一日しか咲かないという言い伝えだけは本当だったということだ。
もったいないことをしたと思ったがきっと秋分の日から三週間後にまたこの花壇に咲くだろうと思っている。
この日、珍しく魔女の家に人が訪ねて来た。
誰かしらと一瞬びくっとしたが、紫の髪の男と違って玄関がノックされ、開けるとそこには二十歳位の青年が立っていた。
「こんにちは」
青年が挨拶をした。ベニアの弟でヨシュアという名前だと自己紹介をした彼は少しカールした黒髪でピンク色の瞳をしている。
「ガーラントから聞いて、用事のついでにちょっと気になって来てしまいました」
(ガーラント? あの紫頭の人のことかしら)
ヨシュアは沈んだ顔をしてエメリアを見つめて突っ立っている。
「あ、とりあえず中に入ってください」
エメリアはお茶でも出そうかと台所に向かった。
「いいです。僕なんかに気を遣わないでください。それよりちゃんと食事は摂っていますか? 随分痩せてしまって不健康そうに見えます」
「ああ、あまり食べていないからね。キイチゴとか木の実とかばかりで。あとは野菜とか」
ヨシュアは呆れた顔をして大きくため息を吐いた。
そして今日食べる調理済みの料理の他に、魔法でテーブルの上にたくさんの食料品を出した。
(魔法使いは来ると食べ物を出してくれるのね! 有難いわ)
エメリアは嬉しくて涙が出そうになる。こんなことならもっと頻繁に来てほしいくらいだ。
「これ、どうぞ食べてください。せめて最後まで健康な体を保って欲しいです。ガーラントももっと太れって言っていたでしょう? 姉上はグラマーでしたから」
「太るのとグラマーはちょっと違うけど、でもわかったわ、有難く頂くわね」
自分の姉がしたことに罪悪感を抱いてこんなに良くしてくれるのかと思いながらテーブルにつこうとしたときふと棚の上の絵が目に入った。
そこに描かれている四人のうちの一人はこの青年だろう。
もう一人はベニアだ。
(やっぱりこれは家族の絵なのね。あとの二人は姉か妹かしら)
そんなことを考えながら出された料理を食べていると、ヨシュアはエメリアが食べ終わるのを待たずに席を立った。
「では僕はこれから姉の所に行きます。何か伝えたいことはありますか?」
「……」
アンドレとうまくやっているのかはとても気になるところだが、もしうまくいっていなかったら自分が戻った時困るから仲良くやってくれと言いたい。
しかしなんかそれも違うような気がする。
仲良くやっていたらやっていたで不快だ。
エメリアは少し考えて言った。
「たまにはお父様の所に顔を出してあげてくださいと伝えて」
「わかりました」
「あ、それより私には魔法は使えないのかしら。使えるのなら教えて欲しいんだけど」
「……魔法?」
「毎朝の水汲みとかとてもきつくて。お風呂を沸かすのも大変なの。これから冬に向かうでしょう? 朝寒いのも辛いと思うの。だから魔法が使えたらいいなって思って」
エメリアがそう言うとヨシュアは少し安心した。魔法を使ってここから抜け出したいとでも言いだすのではないかと思ったからだ。
そもそも大魔女のかけた呪いを回避できる魔法などどんな魔法使いにも使えはしないのだが。
しかしガーラントが言っていた通り、自分が死ぬことになるのを知らないからこんなに気楽でいられるのだと思うとヨシュアは何ともいえない気持ちに襲われた。
だからせめて希望する魔法くらいは教えてあげようという気になった。
ヨシュアは一つ一つの作業をする魔法なんて面倒くさいことをしなくても、お風呂を沸かす魔法なら一瞬で終わるし、体を清潔にする魔法ならわざわざお風呂に入らなくてもいいと言った。
「それから火をつけるのと水を出す魔法も教えます。あと料理を出す魔法も。これで随分楽な暮らしになるでしょう」
「そんなにたくさん教えてくれるなんて、ありがとう! ほんと、楽になるわ」
ヨシュアは眉間にしわを寄せ厳しい顔をした。罪悪感から来るものだ。
嬉しそうな顔をしてお礼なんか言われると居た堪れない気持ちになる。
そして魔法の呪文を書いた紙とその発音方法など一通り教え終わったところでヨシュアは出て行った。
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ベニアは秋分の日の夜会に参加している。
アンドレが知り合いの貴族につかまっている間、壁に並べられた椅子に座って休んでいるとボーイに変装したヨシュアがベニアに近づいて来た。
ヨシュアは誰がベニアなのかすぐにわかった。
オーラの色が不自然なのだ。普通は一つの色がグラデーションになって調和しているがエメリアのは二種類の色相のオーラがいびつに混ざっている。
これは魔法使いであれば子どもでも見ることができる能力だ。
「姉上」
「ヨシュア! どうしてここに?」
「姉上が今回したことをガーラントに聞いたから」
「なんですって! あ、春分の日にガーラントが来たのね。すっかりそのことを忘れていたわ。じゃあまさか……お母様も?」
「心配しないでください。母上には言っていません。これからも言うつもりはありません」
「ど、どうして?」
「僕もガーラントも姉上に生きて欲しいと思っています。どんな姿であろうと、誰を犠牲にしようと」
「……ありがとう。ガーラントにも絶対に言わないでって伝えておいてね」
一瞬寿命が縮む思いがしたがヨシュアとガーラントが自分の味方であることにホッとした。
そしてヨシュアが持っているグラスを手に取り果実水を一口飲んだ。
「そうそう、私の名前はエメリアよ」
「エメリア……」
ヨシュアは姉にふさわしい外見の女なのか興味があったのでよく観察した。
ブロンドの長い髪に青く大きな瞳、口は小さめで形よく口角が上がっている。鼻筋はまっすぐでちょうどいい高さのかわいらしい鼻。全体的に清らかで優しそうな顔つきをしている。
(運よく美しい女と入れ替わったものだな)
それに肌は抜けるように白く肌理が細やかだ。胸も大きくて腰は細い。首の後ろで前面がホールドされているドレスの背中は大胆に腰の所まで開いている。
段々恥ずかしくなってきたヨシュアは一通り観察し終わると顔を背けた。
エメリアはベニアとは正反対のタイプの女だがヨシュアの御眼鏡に適ったようだ。
「今の姉上もとても綺麗ですね。でも僕は前の姉上の外見の方が好きです。それなのにあの人あまり食べていないらしくとても痩せてしまっていて、むかついたから食べ物を沢山置いてきました。料理を出す呪文も教えたし。本当の姉上の体なんだから死ぬ直前まで大事にしてほしいんです」
ベニアは苦笑いした。
「それからあの人、“たまにはお父様の所に顔を出してあげて”って言っていましたよ」
「……」
アンドレがベニアの方へ向かってきている。ベニアはヨシュアの言葉は無視してアンドレに明るい顔を向けた。
「一人にさせてしまってごめん。やっと抜けられたよ」
「大丈夫よ。ねえ、バルコニーに出ましょう、ちょっと涼みたいわ」
ボーイに扮しているヨシュアにグラスを戻すとベニアはアンドレと一緒に席を立って歩いて行った。
ヨシュアはアンドレを一目見てガーラントが敵わないはずだし他人を犠牲にしてまでも一緒になりたいと思った理由がわかった。
微笑み合いながら歩くベニアはとても幸せそうに見える。
(あの女の人には悪いけど姉上が好きな人と生きていくにはこれしか道が無い)
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