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15 使ってみたかったから
しおりを挟む「ぐふっ!ま、まさか呪いの腕輪が自由に腕輪のところに転移ができる代物だったなんてな。ぶふっ!」
ファルは何かがツボにハマったようで、先程からお腹を抱えて、ソファに転がっている。
ルディはと言うと、少し離れては私の元に転移をして、少し離れては転移をするということを繰り返している。何かを検証中なのだろうか。
そして、私はというと、今はミレーの剣を刀にしている。本当に潰してもいいのかと何度も確認したけれど、いいと言われ、打刀と言われる刀に近い形にして長さも刃渡り70セルメルぐらいになった。
その前にヴィオとシャールの刀を作ったが、ヴィオはレイピアを使っていたので、止めた方がいいといったのだけど、『が、がんばります』と言われてしまった。何を頑張るのだろう。
なので、反りがない忍刀風にしてみた。突き刺すにはいい形だろう。そして、毛細状の溝を作ってみた。どう使うかは本人次第だ。
シャールは短めの双剣だったので、脇差しを2本作る事にした。ほんとに良かったのだろうか。
「これは思ったより便利かもしれませんね」
検証結果が出たようだ。胡散臭い笑顔のルディに便利だと言われてしまった。しかし、私はとても迷惑だと思う。
ミレーの刀も出来上がったので、本人に渡してみる。
「あら、もう出来ましたの?基本的には剣と変わらないのですのね。私も外で剣を振って来ますわ」
ヴィオとシャールは出来上がった刀を持って外に行っているので、ここにはいない。ミレーも二人に続いて部屋を出ていってしまった。
「いやー。転移っていつも大掛かりな陣を使っているけど、その腕輪を改良したら、いらなくないか?ぶふっ!いつも苦労して苦労して5人を飛ばしているのが、馬鹿らしいな。ぐふっ!」
「誰も検証をしなかったのだろ?しかし、腕輪と腕輪の力を共鳴させて、その共鳴が届かなくなったところで転移されると聞いていたが、この感じだと違いそうだな」
はぁ。転移は5人飛ばすだけで精一杯なのか。転移って大変なのか。そう思いながら、暖炉の前の耐熱石の床に寝そべる。
疲れた。流石に3本いや4本はきついな。集中力の限界だ。
「アンジュ。こんなところで寝るな」
まだ、寝てない。
しかし、ウトウトしてきた。体がふわりと浮いたところで意識が途切れ、深い眠りに落ちていった。
*
夢を見た。いや、ただの過去の記憶だ。母親と父親が言い合っている。内容は私の売りに行く場所で揉めているようだ。
母親は大きな街の教会がいいと言っており、父親は貴族に売りに行こうと言っている。
私からすれば、どちらでも一緒だ。
母親が金払いのいい教会の噂を聞いて回っていたのを知っている。
父親はこの辺りで聖質を持つ子供を買ってくれる貴族の噂を集めていたのを知っている。
どちらに対しても希望は抱けない。物語だと、ここから幸せを掴むのが王道だろうけど、誰もが幸運を掴むことなんてできやしない。そんなのは一握りの人だけだ。
バタバタと家の中に入ってくる複数の足音が聞こえてきた。はぁ、帰ってきたのか。
「アンジュ。お前はいいよな。働かなくて」
チクリと言って去っていく1番目の兄。
「ほんとー。夏には3歳になるんだから、水汲みぐらいできるでしょ!」
2歳児に無茶を言う2番目の姉。
「何がケガをするから外に出ないだ!腹が立つ」
2番目の兄よ。それを言ったのは父であり、私は外に出ないとは言っていない。
3番目の兄が私の腕を掴み、外に連れ出す。出た瞬間に4番目の兄と3番目の姉から井戸の水をかけられた。
「お前なんて邪魔だ」
「死んでしまえばいいのに」
「そんな濡れたままで家に入って来ないでよね」
修理を繰り返したようなボロボロの扉が私を外に置いたまま閉められた。
これは父と母が私を特別待遇をし続けたからだ。特別と言っても、私を外に出さないそれだけだ。だが、この家のように貧しい暮らしの家は子供が働き手なのだ。普通なら遊びながら、家の仕事を覚えていくのだが、それさえもさせずに家から出すことを両親は拒んだ。
今ならその両親の行動の意味がわかる。金のなる木を人さらいに攫われないためだ。珍しい銀髪を持つ私を。
しかし、兄弟たちはこの雪が降る中一人家の中で過ごしている私が許せないのだろう。
雪混じりの風が、体温を奪っていく。寒いな。いや、心が寒い。
いつかここではない何処かに旅にでよう。私を私として見てくれる場所を探しに。
そのためなら、教会だろうが、貴族だろうが従ったフリでもしてやる。知識を蓄え、爪を研ぎ、牙を隠して、その時を待とう。
吹雪く雪の中に立ち、村の遠く向こうに聳え立つ山々を見る。
「ああ、空が飛べれば、あの山を超えることができるだろうか」
2歳児らしくない言葉が溢れる。
『アンジュ、俺を置いていくな』
ん?
*
ふと、目が覚めた。目を開けると、使われていない暖炉が横向きにぼやけて見える。
あれ?
雨が降っているのか瞬きをすると水滴が頬を伝う。その水を誰かが拭った。
「アンジュ。何があったんだ?」
その声の方に視線を向けると、私を見下ろしているかのような、ルディが落ち着きがなく視線をオロオロとさまよわせている。
見下ろしている?
慌てて起き上がり、状況の把握をする。
私は何故にルディに膝枕されている状況になっている!それも、ファルの定位置と言っていい3人掛けのソファにだ。
「え?ごめん。私の方が理解不能」
「ブフッ!シュレインがこんなに慌てるなんてなぁ。面白いなぁ。ああ、アンジュは、武器を作って疲れて寝てしまっていただけだ」
また、なにかのツボにハマったらしいファルが、笑いながら説明してくれた。
ああ、寝てしまっていたのか。いや、それが何故に膝枕になる?
「アンジュ!何があったんだ?どうしたんだ?」
ルディが私の肩を揺さぶりながら聞いてくるが、寝ていただけなのに、何があったもないだろうに。
「え?何もないけど?」
「じゃ、何故泣いている!」
泣いている?頬を触ると確かに濡れている。雨じゃなかったのか。
「夢見がわるかったから?」
昔の夢を久しぶりに見てしまったからだろう。
「誰の夢を見て泣いていたんだ?そいつが悪いんだろう?アンジュを泣かした奴は誰だ?」
いや、夢だし。だから、人を視線だけで射殺しそうな目を向けないでほしい。
「誰の夢と言われても、血の繋がりだけがある家族の夢。誰が悪いと言われてもねぇ?強いて言うなら貧困が悪い?子供を金で買おうとする貴族や教会が悪い?ああ、この世界が悪い」
そう、この世界が悪い。人の生命がゴミクズのように軽い世界が悪い。聖女を神聖視しながら、聖女を創り出そうとしている愚か者がいる世界が悪い。
そもそもだ。なぜ、世界に穴なんて開くのか。まるで、世界が異物を取り込んで、世界の浄化を願っているかのようだ。
そして、何故に私はルディに抱きしめられているのだろうか。それも骨がギリギリと音が鳴っている。これは絞め殺されているということだろうか。
「アンジュが家族の事を話さないのは覚えていないからだと思っていた。そうだよな。出会った頃からしっかりしていたアンジュが家族のことを忘れていないはずないよな」
それぐらい覚えているよ。覚えているから、力を緩めて欲しい。体を離そうと腕を突っ張ろうとするが、全く動かない。
あ、でも。
「家族のことは覚えているけど、兄弟の名前は覚えていない。それぐらい希薄な関係だったから、って痛い痛い痛い!これ以上絞めるな!内蔵が出る!」
このままだとマジで死ぬ!こんな時こそ!!
『バッシュ····ンォォォォン』
稲妻が屋敷を貫いた。呪いの指輪の力は半端なかった。いったいどれほどの呪いを込めたのだろう。
「なぜ、それを俺に使う」
ルディはこれほどの呪いの攻撃を受けても、何事もなかったようにいる。いや、恐らく回避をしたのだろう。ルディは立って私を見下ろしていた。
「私は痛いって言ったよね!骨がミシミシ言っていたのだけど?」
「それは悪かったが、ミレーの雷撃を使うことはないよな」
使う必要があったかと言えば、別に呪いの指輪を使う必要はなかった。しかし、呪いの指輪の威力を試したかったのも事実。
「それは勿論。使ってみたかったから」
そう言って私はへらりと笑った。
その時、廊下の方からバタバタと足音が聞こえ、勢いよく扉が開いた。
「何がありましたの?!」
「敵襲?」
「あ、この剣。私と相性がいいです」
ミレーの言っていることはわかるけど、シャールが言う敵襲の敵って何をさしているのだろう。ヴィオはマイペースに忍刀を褒めているが、毛細状の溝の意味を理解したのだろうか。
「ぶふっ!敵襲じゃないから安心しろ。シュレインとアンジュの痴話喧嘩だ」
いや、違うし。
しかし、いつまでファルは、お腹を押さえて肩を揺らしているのだろう。
「そうだ、シャール。お前、教会に連れてこられる前の事を覚えているか?」
いきなりファルはシャールに対して質問をした。
「は?何を言っているんですか?そんな幼い頃の記憶なんてないですよ。あって、5歳ぐらいの教会が燃えてしまったときの記憶があるぐらいです」
住んでいる教会が焼けてしまえば、それは記憶に残りそうだ。
「普通はそうだよな」
そう言いながら、ファルは私を見る。いったい何?
まぁいい。それよりも。私はミレーの元に向かう。
「あの、ミレーさん」
「何かしら?」
「この指輪の出力を押さえられませんか?」
はっきり言ってこれは間近で稲妻が落ちていることと同じ威力があると思う。こんなの私が恐ろしくて使えない。使った瞬間、黒焦げの骸が出来上がっていそうな気がする。
「あら、駄目ですの」
駄目でしょう。私は親指と人差し指をVの字に開き小声『【雷電】』と言葉にする。すると、バチバチと放電しながら、親指と人差し指の間で電気がほとばしる。
「これぐらいで十分です」
「え?でもこんなに弱いと倒しきれませんわ」
ミレーは何と戦う想定なのだろう。しかし、相手を気絶させればいいのだ。
「まぁ、見ていてください」
私はそう言って、笑い上戸のファルの後ろに瞬時に回り込み、一人掛けのソファの影から出ているファルの頭部の影を踏む。小声で「【影縫い】」と言葉を発した。
「うぇ?」
ファルは何か異変を感じ取り、笑うのをやめた。その首元に向かって一発入れる。
『バチッ』
雷電に接触し、ビクッと体を震わせたファルを見て、影縫いを解除し様子をみると、ソファに座ったまま動かなくなった。うまく気絶をしたようだ。
「という感じです。要は気絶をさせればいいのです」
「気絶だけでいいですの?」
「ええ」
「それではヤれませんことよ?」
殺らなくていい。私が貴族を殺したとなれば、面倒なことになりかねない。それならと言ってミレーは私にくれた指輪をもって部屋の隅の方に行った。
「副隊長。僕とヴィオは昼食をもらって来ます。ついでにティオの様子も見てきます」
シャールはそう言ってヴィオと共に部屋を出ていった。そう、ここはぽつんと一軒家なので、食堂併設とかではなく、第13部隊用に作られた物を取りに行くシステムだ。何処までも異端扱いをされている。しかし、なぜ気絶しているファルに声をかけたのだろう。
「アーンージュー!!」
シャールに声をかけられたからか、ファルが復活したようだ。思っていたよりも早かった。
「俺を実験台に使うなんていい度胸だな」
「実験台ではなく、実演」
「なお悪い!!っというか俺の体に何をした?」
何をしたと聞かれても
「気絶するぐらいの雷撃を当てただけ」
「その前だ。アンジュを避けようとしても動けなかったぞ!」
ああ、【影縫い】ね。しかし、ファルがわからないとなると、こういう使い方はしないのだろうか?
「別に影縫いを使っただけ、大したことないよね」
「は?」
「アンジュ。『カゲヌイ』とはなんだ?」
ファルは意味がわからないという顔をし、ルディが興味津々に聞いてきた。
「意味はそのまま。【影縫い】は影を地面に縫い止めるってこと」
「いや、おかしいだろ。それぐらいで動けなくなるのは」
ファルはおかしいというが、物の考え方の問題だ。
「影って人が動くと同じように動くよね」
「当たり前だろ」
「なら、影は体の動きから置き去りにされることは可能なのかということ」
「あ?」
「影と体は連動しているのであれば、影の動きを止めれば必然的に体も動きを止める。という考え方」
まぁ、光の加減によって上手く使えないけれどね。
「アンジュ!闇の魔術は禁忌とされているから、誰も使わないというのに····ありがとう」
ん?なぜルディからお礼を言われるのだろう?そして、またしてもぎゅうぎゅうと締め付けられる。
だから、痛いと言っている!
「アンジュ。他に使えるものはないのか?」
ルディの腕をバシバシ叩いている私に、ファルはよくわからない事を聞いてきた。何を使うのだろう。私が意味がわからないという顔をしていると、呆れたようにため息を吐かれ
「闇の魔術だ」
闇?影と闇は同じ??よくわからないなぁ。
うーん?影移動とか?闇の弾丸とか?ブラックホール!!いや、それは止めておいた方がいい。
「それは攻撃?防御?移動?何が知りたいの?」
「「は?」」
ルディとファルの声が重なった。いや、私の方が『は?』と言いたい。それを知ってどうするわけ?
「···全部」
ルディとファルが視線で何かを語っていたが、なぜかルディが答えた。あれ?ファルが知りたいわけじゃないの?
まぁ、いいけど。
「簡単でいいのなら」
抱きしめているルディから離れ一歩距離をとり、【影渡り】と言葉にする。私はどぷんっと足元の影の中に入って行き、ファルが座っているソファの影から出てくる。
「これ、影から影に移動するだけね」
「うぉ!いつの間に背後に!!」
「だけ?いや、かなり凄い」
続けて、【影槍】、【闇の断崖】と口にする。
足元の影から複数の影の槍を出現させ、飛ばすが、直ぐ前に闇の壁があり、影の槍を飲み込んでいく。
「今のは影から槍を作って、闇の壁を作っただけ」
「だけってなんだ!!黒い壁はなんで弾かないで、吸い込まれていくっておかしいよな」
おかしい?ファルにおかしいと言われたが、そんなにおかしいことだろうか。
ああ、攻撃は弾くしか無いという概念が邪魔をしている?うーん?
「闇とか光って形がないから、かなり自由度があると思うけど?」
「自由度?どういうことだ?これはアンジュが創った魔術ということか?」
ルディが私に近づきながら聞いてきた。あ、しまった。
私はジリジリと後退する。
本来は決まった術式の呪文を言ってから、発動キーである術の名称を言うのだ。
私は思った。それは、こっ恥ずかしいと。
いや、だって『赤き火よ。火の神イグニスの右手よりいでし赤き火よ。我が右手に現れ燃えゆる赤き火よ。我が前に現れし敵を赤き火で貫き給え。火の矢』ってな感じなのだ。
何度、赤き火といえばいいのだ。うざいぐらいだ。
恐らくイメージをしやすい文言にしたのだと思うのだけど、こんな長ったらしい文言を堂々と言って打てるのは火の矢、言わばファイアーアロー程度なのだ。恥ずかしい!!
勿論、発動キーである術の名称のみでも魔術は使える。ただ、私は日本語の方がイメージしやすいのか、初めて使うときは日本語で言うようにしていた。
「アンジュ?」
背中にトンと壁が当たった。あ、しまった。
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