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13章 死の国

本来の世界とは

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無くなってしまった世界では

シェリー
 勇者のオリバーに対する襲撃はルークが産まれた後にあり、ルークを町医者に診せるために、ばあやとオリバーがいない時にやって来て、ビアンカと共に家から連れ出されてしまった。
 しかし、オリバーから離れてしまったシェリーは直ぐにカイルに見つけられ攫われてしまう。

聖女ビアンカ
 当初の契約どおりグローリアで暮らすが、周りに人を置きたがらない勇者のせいで、シェリーが居なくなったことで、生活能力のない二人では生活が立ち行かなくなる。子供の出産のため、グローリアからラースに里帰りという名目で帰るもユウマを出産時に死亡。

ルーク
 ばあやの息子夫婦がシーランにいることで、ばあやと共にシーラン王国に移住することになった。幼い頃はばあやと息子夫婦に面倒を見てもらっていたが、ばあやが亡くなったあと息子夫婦から追い出され、父親と二人暮らしとなる。父であるオリバーはいつも研究室に籠もっているため、一人で全てをこなしており、徐々に心が荒んでいった。
 そんな時、魔力が多いということで、王立エピドシス魔術学園に通うことになる。

ユウマ
 勇者にビアンカとオリバーの子を探し出し、殺せと言われ王立エピドシス魔術学園にやって来た。しかし、アイラに恋をし、勇者に言われたことを実行出来ないでいる。父親である勇者の命令は絶対だが、聖女となるアイラの側にいる自分は兄弟殺しをしても側に居続けられるのか。自問自答の日々である。

勇者
 ナオフミではなく、白き神に選ばれた勇者である。この世界に来た当初は16歳の高校生であった。そして、名を問われ正直に答えてしまい世界に囚われた。
 彼は狂うことなくビアンカまでたどり着いたので、世界の汚染も進むことはなく、シェリーが慌てて浄化をしまくる必要はない世界である。
 ナオフミは社会人であり、一人暮らしも長いので、ビアンカとの生活も成り立っているが16歳で異世界に連れて来られた少年が異世界で誰かを養うことは難しかった。(ビアンカは姫君なので基本的には何もしない。)
 しかし、ビアンカを失ったことで、徐々に狂っていき、オリバーには敵わないことは理解しているので、その子供を殺そうと動き出す。ここで問題になるのが、ルークの容姿を知らないことだ。
 勇者はユウマが自分の色を受け継いだためにオリバーの子も金髪青目であると思い込み、息子と同じ年頃の金髪青目の人族を殺していく猟奇殺人が始まったのである。

オリバー
 本来あったはずの未来ではオリバーは世界の楔から解放はされていないので、再び勇者の元に行ったビアンカを必死に探すも見つからず。番が死んだという喪失感に突如襲われる事となった。
 そこから、徐々に狂っていきビアンカを蘇らせる研究を始める。
 そして、アイラと出会い、この聖女もどきを元にすればビアンカの復活が可能ではないのかという結論に至る。

君の瞳を桃色に染めたい。これでビアンカに会える


結果
 アイラが前世にやっていたルークルートは隠しキャラであるルークの物語でしたので、ルークの好感度しか上げていなかったアイラには無理ゲーでした。
 他の4人の好感度を上げておかなければなりません。
 王族の権力。グアトールの力。スラーヴァルの邪眼。勇者の鱗片。

 しかし、変わってしまった未来では全てが起こることはありませんでした。それが良かったのか、悪かったのかは白き神のみぞ知る。


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