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97 エンのお嫁さんになれる?
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まずは、どれぐらい料理ができるか見てみる事にした。
うん。作ってみろと言って、普通にできたのは、いつも作っているガジェフとツァレと以外だがマギクスだった。
キアナは・・・お前、スキルの使い方わかっているのかと問いただしたくなった。
「キアナ。これはなんだ?」
「焼いた肉。」
「黒い炭の塊だよな。」
「そうとも言うわね。」
「スキルは使っているのか?」
「スキルを使う?食材を新鮮に保つように、いつもしているから使っているけど?」
何か違う!それはスキルを使うと言うより偶発的産物に近いものだ!
スキルを使うという感覚をどう説明すればいいのか。んー。俺は感覚で使っているような感じだからなぁ。そうだな。
「はぁ。美味しくなるようにって思ってみるとかそんなんでスキル使えないか?」
「美味しくなるように?」
お前、いつもいつも何かと俺に食い物をねだって、美味しい美味しいと言いながら食っている癖に、お前は美味しい物を作ろうとは思わないのか。
「もう一度作ってみろ。」
そう言って、同じ肉を焼かせてみた。今度は普通に肉が焼けていた。そして、味はというと・・・ほっぺたが落ちるほど美味い。え?マジで?今まで食べていた肉と同じ物とは思えない美味しさだ。スキルすげー!
「キアナ。美味い。」
「本当!じゃ、キアナさんはエンのお嫁さんになれる?」
意味が分からない言葉が付いてきた。なぜ、料理ができるだけで嫁云々の話が出てくるんだ?
ツァレさんの料理は一般的だったが、子育てしている母親だけであって、丁寧な料理だった。野菜の大きさが食べやすい大きさに切られていたのだ。
キアナに任せようかと思ったが、ツァレさんでいいんじゃないのか?
「ツァレさん。野菜の切り方の指導を任せても良いだろうか?」
「え?私ですか?」
「ああ、期待していたキアナが駄目だったからな。」
俺が遠い目をしているとキアナが寄ってきて
「さっき美味しいって言ったよね。」
「いや。スキルがあるから料理ができると思っていた俺が馬鹿だった。」
「くー!キアナさんの料理が一番美味しいって言わせてみせる!ツァレさん私にも教えて下さい!」
今度はツァレに言い寄っていた。そして、俺は意外にも料理が作れたマギクスに向かって
「マギクス。何か見たことない物を使っていたよな。」
マギクスが作ったスープには変わった味がしていた。そう、塩味以外の味がしたのだ。
「ああ、冒険者をしている途中で寄った国で見つけたものだ。」
そう言いて革袋に入った物を見せてくれた。味噌だ!何を原料として作っているかわからないが、味噌らしきものが目の前にある。
俺はマギクスの手をガシリと掴み
「その国とこの調味料は取り引きしているのか?」
いや、食品部門にいた時に見たことなかったな。
「ん?コレは俺が個人的に仕入れているものだ。」
おお、個人的に仕入れているのか。確かに塩味だけじゃ飽きるよな。
「それを多めに仕入れて、この食堂で使うようにできないか?」
「これをか?別に構わないが、少し遠いから直ぐには届かないぞ。」
それぐらいどおってことない。塩味以外の調味料があるなら。
「他の調味料ってないのか?」
「俺は好まなかったが、黒い液体があった。独特の匂いが鼻についてな。」
黒い?醤油?魚醤か?
「じゃ、それも仕入れてくれ。」
「わかった。」
よし、次だ。
「サッテリーナ。時間経過のスキルを使って欲しいのだが、どれぐらいの調整ができるんだ?」
「どれぐらいとは?」
「時間の調整だ。1時か・・・」
あ、一時間って言って分からないよな。
「半刻、 1刻単位で行けるのか、1日とか1年なのかどれぐらいの調整ができるんだ?」
これによって、どこで使えるかどうかが変わってくる。
「それなら、1刻でも1日でも1年でも経過させることが可能です。」
めっちゃ使えるじゃないか!煮込み料理から発酵食品の製造もできるじゃないか。サッテリーナのスキルがあれば、料理の幅が広がるだろう。
うん。作ってみろと言って、普通にできたのは、いつも作っているガジェフとツァレと以外だがマギクスだった。
キアナは・・・お前、スキルの使い方わかっているのかと問いただしたくなった。
「キアナ。これはなんだ?」
「焼いた肉。」
「黒い炭の塊だよな。」
「そうとも言うわね。」
「スキルは使っているのか?」
「スキルを使う?食材を新鮮に保つように、いつもしているから使っているけど?」
何か違う!それはスキルを使うと言うより偶発的産物に近いものだ!
スキルを使うという感覚をどう説明すればいいのか。んー。俺は感覚で使っているような感じだからなぁ。そうだな。
「はぁ。美味しくなるようにって思ってみるとかそんなんでスキル使えないか?」
「美味しくなるように?」
お前、いつもいつも何かと俺に食い物をねだって、美味しい美味しいと言いながら食っている癖に、お前は美味しい物を作ろうとは思わないのか。
「もう一度作ってみろ。」
そう言って、同じ肉を焼かせてみた。今度は普通に肉が焼けていた。そして、味はというと・・・ほっぺたが落ちるほど美味い。え?マジで?今まで食べていた肉と同じ物とは思えない美味しさだ。スキルすげー!
「キアナ。美味い。」
「本当!じゃ、キアナさんはエンのお嫁さんになれる?」
意味が分からない言葉が付いてきた。なぜ、料理ができるだけで嫁云々の話が出てくるんだ?
ツァレさんの料理は一般的だったが、子育てしている母親だけであって、丁寧な料理だった。野菜の大きさが食べやすい大きさに切られていたのだ。
キアナに任せようかと思ったが、ツァレさんでいいんじゃないのか?
「ツァレさん。野菜の切り方の指導を任せても良いだろうか?」
「え?私ですか?」
「ああ、期待していたキアナが駄目だったからな。」
俺が遠い目をしているとキアナが寄ってきて
「さっき美味しいって言ったよね。」
「いや。スキルがあるから料理ができると思っていた俺が馬鹿だった。」
「くー!キアナさんの料理が一番美味しいって言わせてみせる!ツァレさん私にも教えて下さい!」
今度はツァレに言い寄っていた。そして、俺は意外にも料理が作れたマギクスに向かって
「マギクス。何か見たことない物を使っていたよな。」
マギクスが作ったスープには変わった味がしていた。そう、塩味以外の味がしたのだ。
「ああ、冒険者をしている途中で寄った国で見つけたものだ。」
そう言いて革袋に入った物を見せてくれた。味噌だ!何を原料として作っているかわからないが、味噌らしきものが目の前にある。
俺はマギクスの手をガシリと掴み
「その国とこの調味料は取り引きしているのか?」
いや、食品部門にいた時に見たことなかったな。
「ん?コレは俺が個人的に仕入れているものだ。」
おお、個人的に仕入れているのか。確かに塩味だけじゃ飽きるよな。
「それを多めに仕入れて、この食堂で使うようにできないか?」
「これをか?別に構わないが、少し遠いから直ぐには届かないぞ。」
それぐらいどおってことない。塩味以外の調味料があるなら。
「他の調味料ってないのか?」
「俺は好まなかったが、黒い液体があった。独特の匂いが鼻についてな。」
黒い?醤油?魚醤か?
「じゃ、それも仕入れてくれ。」
「わかった。」
よし、次だ。
「サッテリーナ。時間経過のスキルを使って欲しいのだが、どれぐらいの調整ができるんだ?」
「どれぐらいとは?」
「時間の調整だ。1時か・・・」
あ、一時間って言って分からないよな。
「半刻、 1刻単位で行けるのか、1日とか1年なのかどれぐらいの調整ができるんだ?」
これによって、どこで使えるかどうかが変わってくる。
「それなら、1刻でも1日でも1年でも経過させることが可能です。」
めっちゃ使えるじゃないか!煮込み料理から発酵食品の製造もできるじゃないか。サッテリーナのスキルがあれば、料理の幅が広がるだろう。
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