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52 新たな王の誕生は喜ばしい
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「何するんだ!」
俺は振り向きエルフの少女に文句を言っている間にホワイトウルフに追いつかれてしまった。
「たす・・けて・だ・・い」
少女は肩で息をしながら俺に訴えてくるが、何故に俺が助けなければならないんだ。
「エルフなら自分で何とかできるだろ。人を巻き込むな。」
「でも、私弱いから」
「弱いなら、ホワイトウルフに追いかけられることをするな。」
「でも、私・・・」
そんなことを言っている間にホワイトウルフは俺達の周りをウロウロしだし、獲物として品定めを始めた。
やばい。俺はレイピアを鞘から抜き、剣の刃に風を纏わせ、横一閃に剣を振るう。放たれた風はホワイトウルフ共に当たり、集団行動を崩しておく。集団で襲われたら命を落とすのは俺の方だ。
そして、そのままホワイトウルフに向かって駆け出し、立て直される前に一匹、また一匹と仕留めて行く。群れのリーダーでも居れば一番にでも仕留めておきたいところだが、ホワイトウルフの区別なんて俺にはわからん。だから、片っぱしからヤッていく。
10匹はヤッただろうか。残りのホワイトウルフは尻尾を巻いて逃げて行った。
そして、俺は背を向けて逃げ出そうとしていたエルフの少女の首根っこを掴み
「おい、どこへ行く気だ?俺に魔物を押し付けて逃げようだなんて、どういうことだ?」
と問いかけるが、少女は涙目で
「早く逃げないと来ちゃう。離して」
なにが来る?・・・常時起動しているマップの端っこに赤い丸が表示された。それが凄い勢いで、こちらに向かってきている。なにかすごく嫌な予感がする。
「おい。何が来るんだ。何が・・・。」
辺りに影が覆いかぶさった。俺は空を仰ぎ見ると、それは白い巨大な鳥だった。
「あれは何だ?お前は何をした!」
「エン。あれはホワイトフェニックスなの。その子が卵を取ったって言っているの。」
俺の後ろからの声に振り向けば、ヴィーネが俺の直ぐ後ろを浮遊していた。
ホワイトフェニックスの卵!そんな物を取って来たのか。
「ヴィーネ。その魔物と知り合いか。ってなんでここにいるんだ?」
「ヴィーネの友達。よくお昼寝しているの。ヴィーネはエンの役に立つの。」
あれか、起きたら俺が居なかったから、アイスの催促に来たのか。魔物は卵を返せば帰ってくれるか?
「おい、盗んだ卵をだせ。」
しかし、エルフの少女は首を振るばかりで卵を出そうとしない。見た目にも収納袋を持っている感じにも見えないし、本当に持っていないのか?
「卵は何処にある。誰に渡した。」
「司祭様です。」
ん?
「祭司じゃないのか?」
「それは、他国の教会に務める者の階位です。我々の国では司祭様です。もう、転移で国に帰っています。私は囮です。新たな王が生まれた祝の席に出される栄冠の卵を手に入れるための囮です。」
は?なんだそれは栄冠の卵って確かに見上げれば巨大な鳥の頭には冠に見えるような3つのアホ毛が立っているが?おう、なんだ?俺を睨むなよ。
「ヴィーネ。ホワイトフェニックスに教えてやれ、卵はエルフの王の祝の席に出されるためにエルフの国に持っていかれたと、それでこのエルフは囮だったと。」
ヴィーネはホワイトフェニックスの近くまで浮遊し、何かを話しているようだ。ホワイトフェニックスは甲高い声で一鳴きし、上空へ舞い上がって行き、東の空へ消えていった。もしかして、卵を取り返す為にいったのか?
「ヴィーネ。ホワイトフェニックスは卵を取り返しに行ったのか?」
降りてきたヴィーネに聞いてみる。
「この辺りの魔物はエルフの王には逆らわないの。ホワイトフェニックスは『新たな王の誕生は喜ばしい』と言っていたの。王が居なかった期間が長かったとも言っていたの。エルフの王は居なかったの?」
俺に聞かれても知らん。しかし、シャーレン精霊王国の王はエルフ族ではなかったはず。ヴィーネは昼寝をしていたから知らないだろうが、エルフの少女もホワイトフェニックスもエルフの王と言っている。おかしなことだ。
「ヴィーネ。今回は助かった。ありがとう。」
「ヴィーネはエンに褒められた。ヴィーネは偉いの!頑張ったから今回は大きなものがいいの。」
頑張ったと言われてしまうと、疑問に思ってしまうが、助かったのは本当なので、1kgのアイスをヴィーネに渡す。ヴィーネは大きなアイスを抱え込む様にしてマイスプーンを取り出して食べ始めた。
俺は、エルフ族の少女にむかって
「あのまま、進めば街があるって知っていて走っていたのか?誰かいればそいつに魔物を押しつければいいと思っていたのか?」
「司祭様がそうしろって」
「は?最悪だな。人に押し付けてしまえば、あとは街がどうなろうと、人がどうなろうとどうでもいいってことか。そして、言われたとおりにしたのだから自分は悪くないってやつだろ?そんな事ばかりしていたから暴君王に国を滅ぼされたんじゃないのか?」
俺は振り向きエルフの少女に文句を言っている間にホワイトウルフに追いつかれてしまった。
「たす・・けて・だ・・い」
少女は肩で息をしながら俺に訴えてくるが、何故に俺が助けなければならないんだ。
「エルフなら自分で何とかできるだろ。人を巻き込むな。」
「でも、私弱いから」
「弱いなら、ホワイトウルフに追いかけられることをするな。」
「でも、私・・・」
そんなことを言っている間にホワイトウルフは俺達の周りをウロウロしだし、獲物として品定めを始めた。
やばい。俺はレイピアを鞘から抜き、剣の刃に風を纏わせ、横一閃に剣を振るう。放たれた風はホワイトウルフ共に当たり、集団行動を崩しておく。集団で襲われたら命を落とすのは俺の方だ。
そして、そのままホワイトウルフに向かって駆け出し、立て直される前に一匹、また一匹と仕留めて行く。群れのリーダーでも居れば一番にでも仕留めておきたいところだが、ホワイトウルフの区別なんて俺にはわからん。だから、片っぱしからヤッていく。
10匹はヤッただろうか。残りのホワイトウルフは尻尾を巻いて逃げて行った。
そして、俺は背を向けて逃げ出そうとしていたエルフの少女の首根っこを掴み
「おい、どこへ行く気だ?俺に魔物を押し付けて逃げようだなんて、どういうことだ?」
と問いかけるが、少女は涙目で
「早く逃げないと来ちゃう。離して」
なにが来る?・・・常時起動しているマップの端っこに赤い丸が表示された。それが凄い勢いで、こちらに向かってきている。なにかすごく嫌な予感がする。
「おい。何が来るんだ。何が・・・。」
辺りに影が覆いかぶさった。俺は空を仰ぎ見ると、それは白い巨大な鳥だった。
「あれは何だ?お前は何をした!」
「エン。あれはホワイトフェニックスなの。その子が卵を取ったって言っているの。」
俺の後ろからの声に振り向けば、ヴィーネが俺の直ぐ後ろを浮遊していた。
ホワイトフェニックスの卵!そんな物を取って来たのか。
「ヴィーネ。その魔物と知り合いか。ってなんでここにいるんだ?」
「ヴィーネの友達。よくお昼寝しているの。ヴィーネはエンの役に立つの。」
あれか、起きたら俺が居なかったから、アイスの催促に来たのか。魔物は卵を返せば帰ってくれるか?
「おい、盗んだ卵をだせ。」
しかし、エルフの少女は首を振るばかりで卵を出そうとしない。見た目にも収納袋を持っている感じにも見えないし、本当に持っていないのか?
「卵は何処にある。誰に渡した。」
「司祭様です。」
ん?
「祭司じゃないのか?」
「それは、他国の教会に務める者の階位です。我々の国では司祭様です。もう、転移で国に帰っています。私は囮です。新たな王が生まれた祝の席に出される栄冠の卵を手に入れるための囮です。」
は?なんだそれは栄冠の卵って確かに見上げれば巨大な鳥の頭には冠に見えるような3つのアホ毛が立っているが?おう、なんだ?俺を睨むなよ。
「ヴィーネ。ホワイトフェニックスに教えてやれ、卵はエルフの王の祝の席に出されるためにエルフの国に持っていかれたと、それでこのエルフは囮だったと。」
ヴィーネはホワイトフェニックスの近くまで浮遊し、何かを話しているようだ。ホワイトフェニックスは甲高い声で一鳴きし、上空へ舞い上がって行き、東の空へ消えていった。もしかして、卵を取り返す為にいったのか?
「ヴィーネ。ホワイトフェニックスは卵を取り返しに行ったのか?」
降りてきたヴィーネに聞いてみる。
「この辺りの魔物はエルフの王には逆らわないの。ホワイトフェニックスは『新たな王の誕生は喜ばしい』と言っていたの。王が居なかった期間が長かったとも言っていたの。エルフの王は居なかったの?」
俺に聞かれても知らん。しかし、シャーレン精霊王国の王はエルフ族ではなかったはず。ヴィーネは昼寝をしていたから知らないだろうが、エルフの少女もホワイトフェニックスもエルフの王と言っている。おかしなことだ。
「ヴィーネ。今回は助かった。ありがとう。」
「ヴィーネはエンに褒められた。ヴィーネは偉いの!頑張ったから今回は大きなものがいいの。」
頑張ったと言われてしまうと、疑問に思ってしまうが、助かったのは本当なので、1kgのアイスをヴィーネに渡す。ヴィーネは大きなアイスを抱え込む様にしてマイスプーンを取り出して食べ始めた。
俺は、エルフ族の少女にむかって
「あのまま、進めば街があるって知っていて走っていたのか?誰かいればそいつに魔物を押しつければいいと思っていたのか?」
「司祭様がそうしろって」
「は?最悪だな。人に押し付けてしまえば、あとは街がどうなろうと、人がどうなろうとどうでもいいってことか。そして、言われたとおりにしたのだから自分は悪くないってやつだろ?そんな事ばかりしていたから暴君王に国を滅ぼされたんじゃないのか?」
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