66 / 80
66話 魔王様降臨
しおりを挟む
「ミリア⁈ミリア⁈ミリア‼︎…リア…ア」
く、苦しい…
だんだん声が遠くなっていく…
アレス…
これは何?毒?
でも人間界の毒は…
魔界人には効かない…のに
カーティスさ…ま、何か…変…です
ミラは苦しみながら、胸を抑えていた時、ふとブローチに手が当たり、藁にもすがる思いでそのブローチを握った。
ミラ: カーティ…ス…さ…ま
カーティ: 珍しいな、こんな時間に
ミラ: 私…死ぬんで…しょうか?
カーティ: は?
ミラ: 人間界の…毒で…?
やっぱり…私…出来損…ない…で…す
カーティ: おい!ミラ?ミラ⁈どうした⁈おいっ!ミラ⁈
ミラ: ……
「おい!リカルド!ちょっと人間界へ行ってくる!ミラの様子がおかしい!」
「えー?どうしたんですか?お気をつけてくださいね⁇ では、行ってらっしゃいませ」
青ざめて慌てるカーティスに、相変わらず可愛く微笑んでリカルドは言った。
カーティスはリカルドの声さえ聞かずに、もうゲートに飛び込んでいた。
急いでゲートを潜り、人間界のミラの自室へ出たカーティスは、姿を消して、
ミラの連絡してきた場所に当たりをつけて目を閉じると、少し力を使いすぎるが、そんなことは気にもせずに、瞬間移動する。
———そこは王宮の広い庭園で開かれているパーティーの会場だった。
その一角に輪を描くように人集りができている。
カーティスは姿を消したままその真上に飛んでいくと…
眼下に倒れる女性と、抱き起こし縋り付く男、医師のような者が数人あたふたしている。
その男はあの王子で、その女性は…ミラ⁉︎
カーティスは怒りに震え、スーッとミラのそばへ降り、その姿を現した。
く、苦しい…
だんだん声が遠くなっていく…
アレス…
これは何?毒?
でも人間界の毒は…
魔界人には効かない…のに
カーティスさ…ま、何か…変…です
ミラは苦しみながら、胸を抑えていた時、ふとブローチに手が当たり、藁にもすがる思いでそのブローチを握った。
ミラ: カーティ…ス…さ…ま
カーティ: 珍しいな、こんな時間に
ミラ: 私…死ぬんで…しょうか?
カーティ: は?
ミラ: 人間界の…毒で…?
やっぱり…私…出来損…ない…で…す
カーティ: おい!ミラ?ミラ⁈どうした⁈おいっ!ミラ⁈
ミラ: ……
「おい!リカルド!ちょっと人間界へ行ってくる!ミラの様子がおかしい!」
「えー?どうしたんですか?お気をつけてくださいね⁇ では、行ってらっしゃいませ」
青ざめて慌てるカーティスに、相変わらず可愛く微笑んでリカルドは言った。
カーティスはリカルドの声さえ聞かずに、もうゲートに飛び込んでいた。
急いでゲートを潜り、人間界のミラの自室へ出たカーティスは、姿を消して、
ミラの連絡してきた場所に当たりをつけて目を閉じると、少し力を使いすぎるが、そんなことは気にもせずに、瞬間移動する。
———そこは王宮の広い庭園で開かれているパーティーの会場だった。
その一角に輪を描くように人集りができている。
カーティスは姿を消したままその真上に飛んでいくと…
眼下に倒れる女性と、抱き起こし縋り付く男、医師のような者が数人あたふたしている。
その男はあの王子で、その女性は…ミラ⁉︎
カーティスは怒りに震え、スーッとミラのそばへ降り、その姿を現した。
0
お気に入りに追加
91
あなたにおすすめの小説
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
【完結】捨てられ正妃は思い出す。
なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」
そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。
人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。
正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。
人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。
再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。
デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。
確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。
––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––
他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。
前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。
彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。
【完結】見た目がゴリラの美人令嬢は、女嫌い聖騎士団長と契約結婚できたので温かい家庭を築きます
三矢さくら
恋愛
【完結しました】鏡に映る、自分の目で見る姿は超絶美人のアリエラ・グリュンバウワーは侯爵令嬢。
だけど、他人の目にはなぜか「ゴリラ」に映るらしい。
原因は不明で、誰からも《本当の姿》は見てもらえない。外見に難がある子供として、優しい両親の配慮から領地に隔離されて育った。
煌びやかな王都や外の世界に憧れつつも、環境を受け入れていたアリエラ。
そんなアリエラに突然、縁談が舞い込む。
女嫌いで有名な聖騎士団長マルティン・ヴァイスに嫁を取らせたい国王が、アリエラの噂を聞き付けたのだ。
内密に対面したところ、マルティンはアリエラの《本当の姿》を見抜いて...。
《自分で見る自分と、他人の目に映る自分が違う侯爵令嬢が《本当の姿》を見てくれる聖騎士団長と巡り会い、やがて心を通わせあい、結ばれる、笑いあり涙ありバトルありのちょっと不思議な恋愛ファンタジー作品》
【物語構成】
*1・2話:プロローグ
*2~19話:契約結婚編
*20~25話:新婚旅行編
*26~37話:魔王討伐編
*最終話:エピローグ
王命を忘れた恋
須木 水夏
恋愛
『君はあの子よりも強いから』
そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。
強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?
そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。
貴方が選んだのは全てを捧げて貴方を愛した私ではありませんでした
ましゅぺちーの
恋愛
王国の名門公爵家の出身であるエレンは幼い頃から婚約者候補である第一王子殿下に全てを捧げて生きてきた。
彼を数々の悪意から守り、彼の敵を排除した。それも全ては愛する彼のため。
しかし、王太子となった彼が最終的には選んだのはエレンではない平民の女だった。
悲しみに暮れたエレンだったが、家族や幼馴染の公爵令息に支えられて元気を取り戻していく。
その一方エレンを捨てた王太子は着々と破滅への道を進んでいた・・・
【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる