7 / 82
7話 どうなってるの?
しおりを挟むアリアは邸に戻ると、自室のベッドに寝転んで考えていた。
どうにも日本人の、しかも、一般人だった自分の記憶があるために、
いつも令嬢らしい振る舞いをするのは大変で、
自室ではこっそり、だらけた28歳を出してしまっている。
「えーっと、確か事件は夜に起きて…
次の日の夜には、
もう助け出されて、
帰ってきたティアと公子は公爵邸でイチャイチャしてなかった?
それで、そこから三日後に、
公子がクロード様に宰相やらなんやらの提案を話しに
地下牢へ行ったのよね…
それで、クロードが捕まった時に骨折したのと、
薬物の中毒を治すまで、
地下牢で治癒してから、
ルバニアに帰らせるって言ってたから…
え?それって大体どれくらいかかるの?
3ヶ月くらいかしら?
うーん…
あっ、でも、それより先に、
誰を派遣するか必ず打診が
知力の公爵家にくるはずよね?…
とりあえず待つしかないかしら…
アリアは考えを巡らせているうちに、
いつの間にか眠ってしまっていた…
———そして、
あれから3ヶ月くらい経ったのだが…
アリアに何の話もまだ来ていなかった。
宰相どころか、教育者の養成の人材としてさえも!
クロードの件は極秘案件のため、
必要な人材派遣も秘密裏に始動しているとは思っていた。
しかし、知力の筆頭公爵家であれば、
情報は自分の耳にも入るだろうと
タカを括っていた。
アリアは、
まさかもう知らない間にクロードが帰ってしまっていたらどうしようと、とにかく焦った!
お父様に聞いてみよう!
でも、なんで知ってるのかって聞かれたら、なんて言う?
あー!もう、どうしよう!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
188
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる