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3話 時は過ぎ…
しおりを挟む———春野めぐみ、こと、アリアは
それからひたすら推しのクロードのため、学びに学んで、
ついにあの事件が起きるクロード23歳、アリア18歳の年になった。
あの事件とは、
クロードが、ガルティア王国の財力の公爵家を薬物の取引相手として狙った、
舞踏会での令嬢誘拐事件。
クロードは、薬物を、どうしようもないクズ貴族に売り捌いていたけど、
結局お金のなくなったそいつらは、
あろうことか手先に強盗をさせ始めた。
他国を荒らすつもりまでなかったクロードは、
どんなにお金を使ってもなくならないであろう、
国の財力を一手に担うほどの財力の公爵家を取り引き相手に選んだけど、
国を守る正義感の強い相手で、交渉はうまくいかず、
その公爵家の令嬢を人質にとって、交渉に持ち込もうとするんだけど、
その令嬢を拐う目的で潜入した舞踏会で、
主人公のティアを見初めてしまって、
一緒に国に連れ帰ろうと、ティアのことも一緒に拐っちゃったもんだから、
公子の逆鱗にふれちゃったのよねー。
でも、その公子に捕まったからこそ、
あの穏便な采配にしてもらえたわけだから、
その事件が発生して終わるまで、
私は邪魔するわけにいかないのよ。
じゃないと、宰相として派遣してもらえなくなっちゃうんだから。
じーっと大人しく待って、
公子が宰相候補を探す時を待つ!これしかない!
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