LAST TORTURE 〜魔界の拷問吏と捕虜勇者〜

3333(トリささみ)

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拷問7日目 〜朝の部〜

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「…お、来た来た。」

朝。
魔王城の庭園で待機していたリーモン、魔王、ルタの三人は、空を飛ぶ車のような乗り物を発見する。

「オーイ、リーモーン!」
「おう、コッチだ。」

乗り物は庭園のそばで止まる。

「紹介致します。
この男は多種多様な触手をテイムする触手使い、ショクッシュで御座います。」
「触手使い…」

聞き慣れない単語に困惑する魔王を他所に、ショクッシュと呼ばれた男は乗り物の扉を開ける。

「乗ってください。
僕の家にまでお連れしますよ。」
「う、うむ。」

四人は数十分ほど空を飛び、とある家に着いた。

「相変わらずデケェ家だな…」
「飼ってるモノが飼ってるモノなだけに、ある程度の広さは必須だからね。
その代わり都心から離れてるし、築二百年だし、安いよ。」

門をくぐり、扉を開け、玄関に上がり、彼らは目にする。
無数の繊毛をつけた触手。
大量の粘液に纏われた触手。
何の用途か判断つかないホース状の触手。
先端が男性器のような形状をした触手。
他にも数多くあり、視認できないほど奥の通路にまで蠢いている。

「うぉーっ、すっげえ!!
前来たときより明らかに増えてるじゃねえか!!」
「あはは、そりゃあね。
日夜研究してるし、生態系だって時代とともに増えていくから。」
「「……」」

テーマパークの幼子のようにはしゃぐリーモン。
親の顔より見た光景を眺めるショクッシュ。
顔面蒼白で黙りこくる魔王とルタ。
反応は様々だ。

「コホン…失礼致しました。
それではショクッシュ。例のものを。」
「うん。」

魔王の御前で佇まいを直し、リーモンはショクッシュに案内させる。
行き先は一番広い部屋。

「此処だよ。開けて。」

リーモンは一息ついて、扉を大きく開けた。

「「!!?」」
「うぉぅっ!!」

部屋の光景を目に入れた瞬間、三人は驚く。
鮮血のように赤黒い肉。
脂肪のように黄色い肉。
臓物のように紫色の肉。
腐肉のように茶色い肉。
それらが壁と天井に余すことなく埋まり込み寄生し、侵入者たちを選別するかのように蠕く。

「「……………」」

その光景のあまりの悍ましさに、拘束されたルタを魔王が抱える形で、二人はショクッシュの背後に隠れる。

「ルタ…コイツは何処にセットすればいい?」
「コッチだね。」
「分かった。
陛下、伝説の勇者の息子をお貸し頂けますか?」
「……」

魔王はルタを一瞥して、気まずそうに差し出す。

「よしよし…うんと可愛がってやるからな。」
「……」

ルタは全てを諦めたような瞳で、リーモンの腕の中に収まった。
そしてショクッシュが指定した台にセットし繫ぎ止められる。

「よし、いいぞ。」
「いくよ。」

ショクッシュは奇妙な笛を使って、触手たちを使役する。
一番最初に現れのは、先端に鋭く大きな針がついた触手だった。

「……」

ルタの表情が微かにこわばる。
これまで数多の拷問に耐えてきた彼であっても、やはりリーモンのそれは特別なのだろう。

「そーんなに心配することねえっつうの。
死にはしないし、痕も残さねえよ。」

針はルタの元にまで寄ると、胸筋に垂直に立ち、乳嘴を突き刺した。

「ぎうっ…!!!」

乳腺の開口部を抉じ開けられ、乳管を支配される。
すると触手は膨張と収縮を繰り返し、胸に熱い液体を送りつける。

「……っ"……」

痛い。苦しい。
胸の皮が張り裂けそうになるほどの苦痛に呻吟するルタを、三人は各々の顔で見つめる。
青い顔のまま心配そうに見守る魔王。
伝説の勇者の息子を好奇心に輝いた目で見つめるショクッシュ。
下卑たショーでも鑑賞するかの如く、ニヤつきながら熱い眼差しを向けるリーモン。
そんな彼らの視線に耐えきれず、ルタは目を瞑って顔を逸らした。

「……っ。」

筋肉で隆起した胸がどんどん膨張し、メロンほどにまで盛り上がる。

「おぉ~…スゲーな…どれどれ♪」

リーモンはそれを、両手で無遠慮に鷲掴む。

「グッ…!!」

乳房が女性にとって繊細なところであるのと同様に、ルタにとっても急所である。
少しでも扱いに配慮を欠けば、それ相応の痛みを齎すだろう。
まあ…今のリーモンの手つきは『少し』程度では収まらないのだが。

「っははは。」
「っゔ!!!ゔゔうぅぅっ!!!」

リーモンは乳房を揉み、潰すように握り、乳嘴を捻り転がす。

ーーーーープシィッ!!

すると先端から白く生ぬるい漿液が飛び出した。

「どうよ、家畜にされる気分は。
牛やヤギみてえに乳を搾られてミルクを出されて。」
「うぎっ…アッ あ"あぁ!!!」

ルタは首を激しく振るが、繋ぎ止められた台からは逃げられない。

「オラッ、家畜モドキ!!
許してほしいなら、勃起乳首からオッパイザーメン放出してモオモオ鳴いてみろ!」
「もっ…モオォー!!!
モォモォ、モオオォーーーーッ!!!!」

ーーーーーブシィッ!ブシュブシュッ!!

「あっはっはっは!!
これはリーモンが気にいるのも分かるよ!」

断末魔のように牛の鳴き真似を叫び、許しを乞うルタ。
そんな彼を物のように扱い弄ぶリーモン。
その光景を見て手を叩いて笑うショクッシュと、ドン引きで黙りこくる魔王。
奇奇怪怪とした触手搾乳ショーは、それから小一時間ほど続いた。
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