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第五話〜召喚の副作用に負けました〜
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食事を終え、風呂に入り、各自の部屋で就寝。
そうして何事も無く過ぎさるはずだった異世界生活一日目。
「気を抜くには早かった・・・か・・・・」
肌を刺すような寒さと、シーツが擦れるだけで痺れる感覚。
全身の痛みと喉の渇き、体の中に籠る熱に酷い息切れ。
寝る前まで少し体が怠いかな?ぐらいだったのに、眠りについた途端これだ。
あぁ、最悪だよ。 これ、下手したらインフルエンザより辛い症状だよ。
声を出してカイルさんを呼ぼうにも、尋常じゃない喉の痛みのせいで声が出ない。
如何にか音を出したいところだが、今の僕に出来る事はゼロ。
一人暮らし初めて一年目の時を思い出すよ。
高熱が出て、動けなくて。 でも、誰も助けを呼べるような人が近くに居なくて。
虚しくて、寂したっかあの日。
これは朝にならないと気づいて貰えないな・・・・・。
体を動かすと痛みが伴う為、僕は思考を捨て、寒さに耐えながらボーっと天井を眺めた。
だが、一つ問題が起これば、また一つ降りかかってくるのが世の原理。
全身に籠る熱が、次第に伝染し僕の下半身へと伝わる。
嫌な予感がした。 僕の息子が朝でも無いのに、立ち上がろうとする感覚がある。
待ってくれ、目覚めるにはまだ早い!
というか、タイミングを考えてくれ! どう考えたって今じゃない!
今、そんなに元気に主張されても僕は何もしてやれないんだよ!
てか、僕自身が元気じゃないから! お前が元気でいても意味ないから!
頼む、息子よ! 父の願いを聞き届けてくれ! 大人しく眠ってくれ!
自分の息子が元気になる前に、動けないこの状態から脱却しなければならない。
力の入らない体を如何にか動かし、擦れる痛みに耐えながら僕はベッドから出ようともがく。
が、それも上手くいくはず無く体を支える事すら出来ない僕の足は機能を果たさず、そのまま顔面から床へとダイブ。
異世界生活最初のファーストキスを冷たい床に奪われる羽目になった。
痛い。 体も痛いが、顔も痛い。 鼻血が出てないかな。
何て僕は色々と考えていると、隣から大きな音が聞こえ、流れるように僕の部屋の扉が開かれる。
「どうしましたか!!」
軽装姿のカイルさんが剣を片手に部屋へと飛び込んで来た。
その勢いに驚いたものの、声を出せない僕は、床とキスを続けるしかない。
何と哀れな光景だろうか。
床に倒れ込む僕を見つけたカイルさんは、慌てた様子で駆け寄り体を起こしてくれる。
抱き寄せられ、カイルさんに触れられた箇所が痛みでは無く快楽に変わる。
なんだ、これ。 めちゃくちゃ気持ちい。
「・・・ッ!!」
「体が熱い・・・熱があるようですね。 呼んで下されば駆け付けましたのに」
呼べたら呼んでんだよ! 出したくても、声が出ないんだよ!
僕を横抱きにし、ベッドへと戻してくれるカイルさん。
けれど、シーツが肌に触れた瞬間、先程同様の痛みと痺れが走り、思わず顔を歪める。
その些細な変化に気づいてくれたのか、カイルさんは戸惑いながらも僕を抱え直した。
「シーツが触れると痛いですか?」
返答するように首を縦に振る。
「私に触れられている箇所は痛みなどありませんか?」
もう一度首を縦に振ると、カイルさんは困った表情を浮かべた。
そんな顔をしないでくれ。 僕だって嫌だよ。 大の男が横抱きにされる何て一生の恥だ。
もうお婿にいけない!!
「体は動かせそうですか? 例えば、手など・・・」
何故、手を動かせるかという質問をするのに、そんな気まずそうな顔をするんだ。
というか動かせていたら今頃、如何にかなってるんだよ。
動かせないし、寒いし、痛いし、体が熱いし、どうにもならないコンディションだから、わざわざ床とキスしてまで、アンタを呼んだんだろ!
少し目を細めながら、そんな気持ちを込め首を横に振る。
すると、カインさんは「これは応急処置だ・・・仕方のない事なんだ・・・」とブツブツ独り言を話始めた。
おい、人の事を抱えながら自分の世界に入るなよ。
病人だぞ? もう少しこっちに意識を集中させたらどうだ。
「マサト様」
「?」
真剣な声色と真っすぐな瞳が僕を射抜く。
毒ばかり吐いていた思考を止め、僕はカイルさんを見上げた。
「これは応急処置です。 今日したことは、明日になれば忘れて下さい。 勿論私も忘れます」
は? この獣人は何を言っているんだ?
もしかして、目を覚ましても尚、寝ぼけているのか? そろそろ目を覚ましてくれ。
僕はアンタの茶番に付き合ってやれる程、余裕のある状態じゃないんだよ。
僕の体を少し持ち上げ、膝に座らせたカイルさんは、左手を僕の腰に、そしてもう片方の手を僕の下半身に‥・・・。
いやいや、待て待て!!
我に返って懸命に体を捩る。
「ちょっ! 暴れないで下さい! 危ないですよ!」
暴れるなだと?!
この状況でよく言えるな! 今、この人は確実に僕の息子に触れようとしていたじゃないか!
黙って触られろって? 嫌だろ! 普通に!
「マサト! 暴れるなと言っているだろ!!」
突然の大きな声と気迫にビクンと肩が跳ねる。
目を見開き、カイルさんを見上げると黄金の瞳は鋭く僕を見下ろしていた。
肉食動物が獲物を捕らえた時と同じ、細く鋭い眼光。
怖い。 正直にそう思った。
自分の体が微かに震え始めるのが分かる。 人間の危険察知能力だろうか。
逃げろと言っている。そんな気がする。
「私の予測ですが、召喚の際に魔力が体に流れ込んだのでしょう。 ですが、貴方の世界には魔力など存在しない。 免疫がない事で体が副反応を起こしているんだと思われます」
「・・・・・・」
「魔力を出さなければ体に毒です。 このまま放置していくと、最悪”死”に至ります。 ですからどうか、私の言う事を聞いて下さい」
先程の気迫に圧倒され、返事をすることも出来なくなった僕は視線を泳がせる。
そんな僕の様子に気づいたカイルさんは、そっと僕の頭に触れ、優しく、まるで壊れ物を扱うかの様に頭を撫でてくれる。
「怖がらせてすみません。 後で幾らでも文句でも嫌味でも聞いてあげます。 ですから今は、貴方を助けることを許して下さい」
お伺いを立てる言葉と僕を見る今の視線には、先程の恐ろしさはない。
ふわふわした何かが足に触れる感覚がし、視線だけを下に移動させると、黒い尻尾が足に絡みついている。
僕を安心させようとしているんだろうか。
髪に触れる手が心なしか少しだけ震えている様に思う。
此処で助けて貰わないと僕は死ぬ・・・・・。
これは応急処置であって、別にそういう行為じゃない!
助けて貰わないと死ぬんだ。 男として、此処は腹を括るしかない!
カインさんを真っすぐ見て、僕は小さく首を縦に振った。
「ありがとうございます。 優しくします」
###
カインさんの手が僕のペニスを布越しに刺激する。
上下に摩られるスピードが速くなったり、遅くなったり。
僕よりも大きな手によって刺激される感覚は、一人で慰める時よりも気持ちいい。
「はぁ・・・はぁ・・・・」
「声を出して頂いて構いません。 我慢はしないで下さい」
カインさんの手によって硬さを増した僕のペニスは、先端から汁だ出し始めズボンを汚す。
布が張り付いて気持ち悪いのに、その嫌悪感すらカインさんの手によって快楽に変わる。
「もっと・・・・ちゃ・・っと」
少しずつ体が動かせるようになった僕は、カインさんのシャツを握り、首元に顔を埋める。
言葉にならない声が自然と口から洩れる。
直接触って欲しい。 布越し何て、何時まで経ってもイケない。
腰を捻りながら、強請るようにカインさんの手に自分の陰茎を摺り寄せる。
僕の意志が通じたのか、カインさんは「腰を上げますね」と言って僕の体を持ち上げ、ズボンと下着をそっと脱がせる。
冷たい風が陰茎に当たる。
恥ずかしいはずなのに、そんなことすらどうでも良く感じる程に体が快楽を求める。
「触ります」
静かな声がそう予告し、僕のペニスに触れた。
直接きた刺激に腰が跳ねる。
さっきよりも強く握られ、こするピッチも早くなる。
ぬちゃっ・・・、ぬちゃっ・・・・とエロい音が静かな部屋に響き、部屋を支配する。
「あぁっ・・・!!!」
何かがそそり上がる感覚が襲う。
ペニスが熱く、尿意が増してくる。
シャツをギュッと握り、声を殺すと、カインさんの指が容赦なく僕の口内に入ってくる。
「舌を噛みますよ。 声を殺さないで」
「・・・っク!!・・・あ、ああ・・・・・!!」
耳元でカインさんの声が聞こえ、僕はそのまま達してしまった。
ドクン、ドクンと脈打ち、大量の白濁液を吐き出した。
荒く短い呼吸を繰り返しながら、涙で歪む視界のままカインさんの顔を見上げると、僕の咥内に入ったままの指が動かされる。
「ふぇ・・・ぇえ?」
「舌を出して」
言われるがまま少し舌を出すと、カインさんの顔が近づいてくる。
ゼロ距離になった僕らの距離。
舌を絡み取られ、時には唇を吸い、荒っぽいキスが降ってくる。
ちゅっ・・・、ぬちゃっ・・・・・・、れろっ・・・・ちゅっ・・・・・。
「はぁ・・・マサト・・・・・・」
「はぁ・・・はぁ、はぁ・・・・・」
唇が離れ、透明な唾液が糸を引く。
上がった呼吸のまま、お互い見つめあう。
静寂が僕達を包みこむ。
ん?
我に返った僕は、ぱちぱちと瞬きをする。
関節の痛みと、先程まで感じていた体の熱が引いている事に気づき、試しに足と手をバタバタさせてみる。
動く。 体に力が入るぞ。
「あの・・・もう、降ろして貰っていいですか。 大丈夫なんで」
「え? あ、あぁ・・・・勿論だ」
呆気に取られた様子で一瞬目を見開いたカインさんだったが、棚にあるタオルで僕の足やペニスをサッと拭いた後、ベッドの上にそっと降ろしてくれる。
ヤバイ、めちゃくちゃ気まずいんですが。
これって、この後どうするべきだ?
そうして何事も無く過ぎさるはずだった異世界生活一日目。
「気を抜くには早かった・・・か・・・・」
肌を刺すような寒さと、シーツが擦れるだけで痺れる感覚。
全身の痛みと喉の渇き、体の中に籠る熱に酷い息切れ。
寝る前まで少し体が怠いかな?ぐらいだったのに、眠りについた途端これだ。
あぁ、最悪だよ。 これ、下手したらインフルエンザより辛い症状だよ。
声を出してカイルさんを呼ぼうにも、尋常じゃない喉の痛みのせいで声が出ない。
如何にか音を出したいところだが、今の僕に出来る事はゼロ。
一人暮らし初めて一年目の時を思い出すよ。
高熱が出て、動けなくて。 でも、誰も助けを呼べるような人が近くに居なくて。
虚しくて、寂したっかあの日。
これは朝にならないと気づいて貰えないな・・・・・。
体を動かすと痛みが伴う為、僕は思考を捨て、寒さに耐えながらボーっと天井を眺めた。
だが、一つ問題が起これば、また一つ降りかかってくるのが世の原理。
全身に籠る熱が、次第に伝染し僕の下半身へと伝わる。
嫌な予感がした。 僕の息子が朝でも無いのに、立ち上がろうとする感覚がある。
待ってくれ、目覚めるにはまだ早い!
というか、タイミングを考えてくれ! どう考えたって今じゃない!
今、そんなに元気に主張されても僕は何もしてやれないんだよ!
てか、僕自身が元気じゃないから! お前が元気でいても意味ないから!
頼む、息子よ! 父の願いを聞き届けてくれ! 大人しく眠ってくれ!
自分の息子が元気になる前に、動けないこの状態から脱却しなければならない。
力の入らない体を如何にか動かし、擦れる痛みに耐えながら僕はベッドから出ようともがく。
が、それも上手くいくはず無く体を支える事すら出来ない僕の足は機能を果たさず、そのまま顔面から床へとダイブ。
異世界生活最初のファーストキスを冷たい床に奪われる羽目になった。
痛い。 体も痛いが、顔も痛い。 鼻血が出てないかな。
何て僕は色々と考えていると、隣から大きな音が聞こえ、流れるように僕の部屋の扉が開かれる。
「どうしましたか!!」
軽装姿のカイルさんが剣を片手に部屋へと飛び込んで来た。
その勢いに驚いたものの、声を出せない僕は、床とキスを続けるしかない。
何と哀れな光景だろうか。
床に倒れ込む僕を見つけたカイルさんは、慌てた様子で駆け寄り体を起こしてくれる。
抱き寄せられ、カイルさんに触れられた箇所が痛みでは無く快楽に変わる。
なんだ、これ。 めちゃくちゃ気持ちい。
「・・・ッ!!」
「体が熱い・・・熱があるようですね。 呼んで下されば駆け付けましたのに」
呼べたら呼んでんだよ! 出したくても、声が出ないんだよ!
僕を横抱きにし、ベッドへと戻してくれるカイルさん。
けれど、シーツが肌に触れた瞬間、先程同様の痛みと痺れが走り、思わず顔を歪める。
その些細な変化に気づいてくれたのか、カイルさんは戸惑いながらも僕を抱え直した。
「シーツが触れると痛いですか?」
返答するように首を縦に振る。
「私に触れられている箇所は痛みなどありませんか?」
もう一度首を縦に振ると、カイルさんは困った表情を浮かべた。
そんな顔をしないでくれ。 僕だって嫌だよ。 大の男が横抱きにされる何て一生の恥だ。
もうお婿にいけない!!
「体は動かせそうですか? 例えば、手など・・・」
何故、手を動かせるかという質問をするのに、そんな気まずそうな顔をするんだ。
というか動かせていたら今頃、如何にかなってるんだよ。
動かせないし、寒いし、痛いし、体が熱いし、どうにもならないコンディションだから、わざわざ床とキスしてまで、アンタを呼んだんだろ!
少し目を細めながら、そんな気持ちを込め首を横に振る。
すると、カインさんは「これは応急処置だ・・・仕方のない事なんだ・・・」とブツブツ独り言を話始めた。
おい、人の事を抱えながら自分の世界に入るなよ。
病人だぞ? もう少しこっちに意識を集中させたらどうだ。
「マサト様」
「?」
真剣な声色と真っすぐな瞳が僕を射抜く。
毒ばかり吐いていた思考を止め、僕はカイルさんを見上げた。
「これは応急処置です。 今日したことは、明日になれば忘れて下さい。 勿論私も忘れます」
は? この獣人は何を言っているんだ?
もしかして、目を覚ましても尚、寝ぼけているのか? そろそろ目を覚ましてくれ。
僕はアンタの茶番に付き合ってやれる程、余裕のある状態じゃないんだよ。
僕の体を少し持ち上げ、膝に座らせたカイルさんは、左手を僕の腰に、そしてもう片方の手を僕の下半身に‥・・・。
いやいや、待て待て!!
我に返って懸命に体を捩る。
「ちょっ! 暴れないで下さい! 危ないですよ!」
暴れるなだと?!
この状況でよく言えるな! 今、この人は確実に僕の息子に触れようとしていたじゃないか!
黙って触られろって? 嫌だろ! 普通に!
「マサト! 暴れるなと言っているだろ!!」
突然の大きな声と気迫にビクンと肩が跳ねる。
目を見開き、カイルさんを見上げると黄金の瞳は鋭く僕を見下ろしていた。
肉食動物が獲物を捕らえた時と同じ、細く鋭い眼光。
怖い。 正直にそう思った。
自分の体が微かに震え始めるのが分かる。 人間の危険察知能力だろうか。
逃げろと言っている。そんな気がする。
「私の予測ですが、召喚の際に魔力が体に流れ込んだのでしょう。 ですが、貴方の世界には魔力など存在しない。 免疫がない事で体が副反応を起こしているんだと思われます」
「・・・・・・」
「魔力を出さなければ体に毒です。 このまま放置していくと、最悪”死”に至ります。 ですからどうか、私の言う事を聞いて下さい」
先程の気迫に圧倒され、返事をすることも出来なくなった僕は視線を泳がせる。
そんな僕の様子に気づいたカイルさんは、そっと僕の頭に触れ、優しく、まるで壊れ物を扱うかの様に頭を撫でてくれる。
「怖がらせてすみません。 後で幾らでも文句でも嫌味でも聞いてあげます。 ですから今は、貴方を助けることを許して下さい」
お伺いを立てる言葉と僕を見る今の視線には、先程の恐ろしさはない。
ふわふわした何かが足に触れる感覚がし、視線だけを下に移動させると、黒い尻尾が足に絡みついている。
僕を安心させようとしているんだろうか。
髪に触れる手が心なしか少しだけ震えている様に思う。
此処で助けて貰わないと僕は死ぬ・・・・・。
これは応急処置であって、別にそういう行為じゃない!
助けて貰わないと死ぬんだ。 男として、此処は腹を括るしかない!
カインさんを真っすぐ見て、僕は小さく首を縦に振った。
「ありがとうございます。 優しくします」
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カインさんの手が僕のペニスを布越しに刺激する。
上下に摩られるスピードが速くなったり、遅くなったり。
僕よりも大きな手によって刺激される感覚は、一人で慰める時よりも気持ちいい。
「はぁ・・・はぁ・・・・」
「声を出して頂いて構いません。 我慢はしないで下さい」
カインさんの手によって硬さを増した僕のペニスは、先端から汁だ出し始めズボンを汚す。
布が張り付いて気持ち悪いのに、その嫌悪感すらカインさんの手によって快楽に変わる。
「もっと・・・・ちゃ・・っと」
少しずつ体が動かせるようになった僕は、カインさんのシャツを握り、首元に顔を埋める。
言葉にならない声が自然と口から洩れる。
直接触って欲しい。 布越し何て、何時まで経ってもイケない。
腰を捻りながら、強請るようにカインさんの手に自分の陰茎を摺り寄せる。
僕の意志が通じたのか、カインさんは「腰を上げますね」と言って僕の体を持ち上げ、ズボンと下着をそっと脱がせる。
冷たい風が陰茎に当たる。
恥ずかしいはずなのに、そんなことすらどうでも良く感じる程に体が快楽を求める。
「触ります」
静かな声がそう予告し、僕のペニスに触れた。
直接きた刺激に腰が跳ねる。
さっきよりも強く握られ、こするピッチも早くなる。
ぬちゃっ・・・、ぬちゃっ・・・・とエロい音が静かな部屋に響き、部屋を支配する。
「あぁっ・・・!!!」
何かがそそり上がる感覚が襲う。
ペニスが熱く、尿意が増してくる。
シャツをギュッと握り、声を殺すと、カインさんの指が容赦なく僕の口内に入ってくる。
「舌を噛みますよ。 声を殺さないで」
「・・・っク!!・・・あ、ああ・・・・・!!」
耳元でカインさんの声が聞こえ、僕はそのまま達してしまった。
ドクン、ドクンと脈打ち、大量の白濁液を吐き出した。
荒く短い呼吸を繰り返しながら、涙で歪む視界のままカインさんの顔を見上げると、僕の咥内に入ったままの指が動かされる。
「ふぇ・・・ぇえ?」
「舌を出して」
言われるがまま少し舌を出すと、カインさんの顔が近づいてくる。
ゼロ距離になった僕らの距離。
舌を絡み取られ、時には唇を吸い、荒っぽいキスが降ってくる。
ちゅっ・・・、ぬちゃっ・・・・・・、れろっ・・・・ちゅっ・・・・・。
「はぁ・・・マサト・・・・・・」
「はぁ・・・はぁ、はぁ・・・・・」
唇が離れ、透明な唾液が糸を引く。
上がった呼吸のまま、お互い見つめあう。
静寂が僕達を包みこむ。
ん?
我に返った僕は、ぱちぱちと瞬きをする。
関節の痛みと、先程まで感じていた体の熱が引いている事に気づき、試しに足と手をバタバタさせてみる。
動く。 体に力が入るぞ。
「あの・・・もう、降ろして貰っていいですか。 大丈夫なんで」
「え? あ、あぁ・・・・勿論だ」
呆気に取られた様子で一瞬目を見開いたカインさんだったが、棚にあるタオルで僕の足やペニスをサッと拭いた後、ベッドの上にそっと降ろしてくれる。
ヤバイ、めちゃくちゃ気まずいんですが。
これって、この後どうするべきだ?
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