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煌めきの都
顕現スルもの Ⅳ
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「最短の道標を残してくれたことに感謝する。……が、あの狗の次は、新手の龍帝の狗か……。お前たちの__お前の仕業か、女狐」
ぎろり、と睨みつけるその目。白目の部分が黒く、ヒトのそれではなかった。
「小賢しいな。リュディガーと言い……飼い主に似て」
余計に冴え冴えした印象になった瞳。その目元と口元が歪んで悦が滲む。
負けたとして__負けたということは、どうなるということだ。
考えるだに恐ろしい。
脳裏に鮮明に浮かぶのは、長い燭台に腹を貫かれて横たわるリュディガーの姿。窮地に駆けつけた彼を見て、忘れていたはずのその姿。
__そんな、ことって……。
信じられない。
信じたくはないに決まっている。
心臓が、とてつもなく早鐘を打った。まるで疾走したときのようだというのに、寒気は増していく。
震えが止まらない。
目の前の存在に対しての恐怖ではなく、今日の今日まで滅私に徹し、満を持して反旗を翻したリュディガーを失ったかもしれないという事実にだ。
__まだ何も……聞きたいことがたくさんある。謝罪だってしていない……。
じわり、と見つめているロンフォールの姿が滲んで見え、目頭が熱くなった。奥歯を噛みしめ堪えたその時、白魚のような指のフルゴルの手が、マイャリスの手をそっと包む。
「__お疑いになってはなりません」
弾かれるようにフルゴルを見れば、彼女はまっすぐロンフォールを見据えていた。
「振り切られたか……そのあたりは不明ですが、契約者としての繋がりは絶えておりません」
彼女らにある特殊な繋がりによって、わかることがあるのだろう。
「ここも、もはや不可知。魔穴の延長です。ゆめゆめ、具現化して欲しくはないことは思い描かぬよう。それが、不可知の領分での振る舞い方の基本です」
「は、はい……」
「獬豸族の血胤であるのであれば、なおさら」
横目で優しい眼差しを向けるフルゴルに、マイャリスは、息を呑んだ。
「どうか、お強く」
その言葉が妙に響いて、心の奥底にすとん、と落ちてきた。
ふと、弓を握りしめる右手に嵌められた指輪を認識して、改めて見る。
不本意な婚姻を結ばされて交換したそれは、契の証であるが、束縛の象徴。自分たちにとっては形骸化した夫婦の象徴だ。
だが同時に、すべてこの時のために彼が心を顰め、強かに従い、準備を重ねていたことを象徴しているようにもマイャリスには見える。
__無駄にはできない。
こくり、と奥歯を噛み締めて頷く。
すると、マイャリスは再び震えた。
__負けてなどいられない。
つい今しがたまでは、リュディガーが斃されてしまったかもしれない、という恐怖から始まった震えだった。しかしここにきて、ふつふつ、とした腹の底から溢れ始めた怒りを、理性でもって押さえつけたことによって強く出てきた震えとなった。
__絶対に、戻ってくる。
恐怖よりも、勇み立とうとする気概が大元にあるといえる。
武者震い、というのはこういうものなのだろうか__。
__踏ん張らないと。
頭を巡らせろ。
ここまででわかること、できること。
とにかく、鏡を壊させてはならない。
鏡を壊すには、自分の血が必要。
__この場合……鏡を死守するために、私が斃れればすべていいのでは……?
ちらり、とフルゴルとアンブラをそれぞれ見る。
彼らは、協力はしてくれないだろうか。
「フルゴルさん……」
至極小さな声で、耳打ちするように名を呼ぶと、フルゴルが視線を向けてきた。
「私を殺してください、と頼んだら殺してくれますか? そうすれば、鏡は__」
「滅多なこと、おっしゃってはなりませんよ」
ぴしゃり、と皆まで言わせず、そこそこに冷たく言い放つ彼女は、再び視線をロンフォールへと向けてしまった。
聞く耳は持たない、と暗に態度で示されて、マイャリスは内心項垂れる。しかし、すぐ、彼女の重ねられた手が強く、それでいて優しくさらに握ってきた。
労られている。
胸の奥底が、じんわりと温かくなった。
__彼女たちに頼んではだめだ。
彼女たちの中で、その選択肢はありがたいことに除外されているのだ。
__いないはずの存在だったのに。
絶えたと思われていた血胤だ。
それがここに来てあることが発覚した。
はっきり言って作戦を変えざるを得なかっただろう。より面倒なことになったに違いない__策謀を知らない自分でも、そこは容易に想像できる。
__味方を変えれば、お荷物……。
協力は得られない。となれば、死ぬ手段__自刃か投身か。
異形に上手いこと襲われて絶たれる方法もある。
そんなふと浮かんだ考えをさらに深めると、恐怖に身がすくんだ。
痛みへの恐怖。どれを取るにしても、とてつもなく痛いだろう。痛みを感じる前に死ねればいいが、そう都合よくいかない。
可能性は、投身か。この空中庭園から身を投げて、途中で気絶して__気絶しなかったら地面にぶつかる瞬間の痛みを感じてしまうことになる。四肢五体ぐちゃぐちゃになっても、意識があったとしたらそれこそ地獄の苦しみではないか。
異形に襲われても、即死でないこともある。
身を食いちぎられるだけで、やはりこれも最期の瞬間まで意識があるかもしれない。喰まれる痛み、音、衝撃__ぶるり、と悪寒が走った。
__では、丸呑みでは……。
異形に丸呑みされても、窒息で苦しいはず。苦しみ、こんなはずじゃなかったと後悔し、死ぬ。
何も考えられない間__それこそこの瞬間、否、次の瞬きの間に絶命できていればいいのに。
__そうなら、こんなに怖気づきはしないのに。
この期に及んで、死を選べないのは何故だ。
__いっそ、全てに絶望して、死ぬほうが楽だと思えたなら……。
「生きるべきです」
__生きる……か。
そうだ。まだ、生きていたい、と思っているのだ。自分は。
龍帝従騎士団が来ている。勝機が完全に消えてはいないこの状況では、絶望し切ることは不可能だ。
__自分が、満身創痍で死への恐怖よりも痛みが勝っていたのなら、話は変わってくるけれど。
はいどうぞ、と差し出すことができないのは、こちら側の勝機にまだまだ見込みがあると、無意識にはかっている所為。
「__リュディガーが最も恐れていることを、どうして私たちがしましょうか」
フルゴルが独り言のように零した言葉に、はっ、とマイャリスは息を飲んだ。
「貴女様と目通り叶った日、任務の途にあり、契約の兼ね合いで表にこそ出さなかった__出せなかったですが、生きている貴女様を目の当たりにして心の底から安堵していたのです」
何故だか、心の底から温かいものがこみ上げてきて、喉が詰まる感覚がする。
何故だか、呼吸が浅くなる。
何故だか、視界が滲む。
__生きたい……。
何故だか、こここれに至って、初めて自分の命が惜しく、無性にそう思えた。
ぎろり、と睨みつけるその目。白目の部分が黒く、ヒトのそれではなかった。
「小賢しいな。リュディガーと言い……飼い主に似て」
余計に冴え冴えした印象になった瞳。その目元と口元が歪んで悦が滲む。
負けたとして__負けたということは、どうなるということだ。
考えるだに恐ろしい。
脳裏に鮮明に浮かぶのは、長い燭台に腹を貫かれて横たわるリュディガーの姿。窮地に駆けつけた彼を見て、忘れていたはずのその姿。
__そんな、ことって……。
信じられない。
信じたくはないに決まっている。
心臓が、とてつもなく早鐘を打った。まるで疾走したときのようだというのに、寒気は増していく。
震えが止まらない。
目の前の存在に対しての恐怖ではなく、今日の今日まで滅私に徹し、満を持して反旗を翻したリュディガーを失ったかもしれないという事実にだ。
__まだ何も……聞きたいことがたくさんある。謝罪だってしていない……。
じわり、と見つめているロンフォールの姿が滲んで見え、目頭が熱くなった。奥歯を噛みしめ堪えたその時、白魚のような指のフルゴルの手が、マイャリスの手をそっと包む。
「__お疑いになってはなりません」
弾かれるようにフルゴルを見れば、彼女はまっすぐロンフォールを見据えていた。
「振り切られたか……そのあたりは不明ですが、契約者としての繋がりは絶えておりません」
彼女らにある特殊な繋がりによって、わかることがあるのだろう。
「ここも、もはや不可知。魔穴の延長です。ゆめゆめ、具現化して欲しくはないことは思い描かぬよう。それが、不可知の領分での振る舞い方の基本です」
「は、はい……」
「獬豸族の血胤であるのであれば、なおさら」
横目で優しい眼差しを向けるフルゴルに、マイャリスは、息を呑んだ。
「どうか、お強く」
その言葉が妙に響いて、心の奥底にすとん、と落ちてきた。
ふと、弓を握りしめる右手に嵌められた指輪を認識して、改めて見る。
不本意な婚姻を結ばされて交換したそれは、契の証であるが、束縛の象徴。自分たちにとっては形骸化した夫婦の象徴だ。
だが同時に、すべてこの時のために彼が心を顰め、強かに従い、準備を重ねていたことを象徴しているようにもマイャリスには見える。
__無駄にはできない。
こくり、と奥歯を噛み締めて頷く。
すると、マイャリスは再び震えた。
__負けてなどいられない。
つい今しがたまでは、リュディガーが斃されてしまったかもしれない、という恐怖から始まった震えだった。しかしここにきて、ふつふつ、とした腹の底から溢れ始めた怒りを、理性でもって押さえつけたことによって強く出てきた震えとなった。
__絶対に、戻ってくる。
恐怖よりも、勇み立とうとする気概が大元にあるといえる。
武者震い、というのはこういうものなのだろうか__。
__踏ん張らないと。
頭を巡らせろ。
ここまででわかること、できること。
とにかく、鏡を壊させてはならない。
鏡を壊すには、自分の血が必要。
__この場合……鏡を死守するために、私が斃れればすべていいのでは……?
ちらり、とフルゴルとアンブラをそれぞれ見る。
彼らは、協力はしてくれないだろうか。
「フルゴルさん……」
至極小さな声で、耳打ちするように名を呼ぶと、フルゴルが視線を向けてきた。
「私を殺してください、と頼んだら殺してくれますか? そうすれば、鏡は__」
「滅多なこと、おっしゃってはなりませんよ」
ぴしゃり、と皆まで言わせず、そこそこに冷たく言い放つ彼女は、再び視線をロンフォールへと向けてしまった。
聞く耳は持たない、と暗に態度で示されて、マイャリスは内心項垂れる。しかし、すぐ、彼女の重ねられた手が強く、それでいて優しくさらに握ってきた。
労られている。
胸の奥底が、じんわりと温かくなった。
__彼女たちに頼んではだめだ。
彼女たちの中で、その選択肢はありがたいことに除外されているのだ。
__いないはずの存在だったのに。
絶えたと思われていた血胤だ。
それがここに来てあることが発覚した。
はっきり言って作戦を変えざるを得なかっただろう。より面倒なことになったに違いない__策謀を知らない自分でも、そこは容易に想像できる。
__味方を変えれば、お荷物……。
協力は得られない。となれば、死ぬ手段__自刃か投身か。
異形に上手いこと襲われて絶たれる方法もある。
そんなふと浮かんだ考えをさらに深めると、恐怖に身がすくんだ。
痛みへの恐怖。どれを取るにしても、とてつもなく痛いだろう。痛みを感じる前に死ねればいいが、そう都合よくいかない。
可能性は、投身か。この空中庭園から身を投げて、途中で気絶して__気絶しなかったら地面にぶつかる瞬間の痛みを感じてしまうことになる。四肢五体ぐちゃぐちゃになっても、意識があったとしたらそれこそ地獄の苦しみではないか。
異形に襲われても、即死でないこともある。
身を食いちぎられるだけで、やはりこれも最期の瞬間まで意識があるかもしれない。喰まれる痛み、音、衝撃__ぶるり、と悪寒が走った。
__では、丸呑みでは……。
異形に丸呑みされても、窒息で苦しいはず。苦しみ、こんなはずじゃなかったと後悔し、死ぬ。
何も考えられない間__それこそこの瞬間、否、次の瞬きの間に絶命できていればいいのに。
__そうなら、こんなに怖気づきはしないのに。
この期に及んで、死を選べないのは何故だ。
__いっそ、全てに絶望して、死ぬほうが楽だと思えたなら……。
「生きるべきです」
__生きる……か。
そうだ。まだ、生きていたい、と思っているのだ。自分は。
龍帝従騎士団が来ている。勝機が完全に消えてはいないこの状況では、絶望し切ることは不可能だ。
__自分が、満身創痍で死への恐怖よりも痛みが勝っていたのなら、話は変わってくるけれど。
はいどうぞ、と差し出すことができないのは、こちら側の勝機にまだまだ見込みがあると、無意識にはかっている所為。
「__リュディガーが最も恐れていることを、どうして私たちがしましょうか」
フルゴルが独り言のように零した言葉に、はっ、とマイャリスは息を飲んだ。
「貴女様と目通り叶った日、任務の途にあり、契約の兼ね合いで表にこそ出さなかった__出せなかったですが、生きている貴女様を目の当たりにして心の底から安堵していたのです」
何故だか、心の底から温かいものがこみ上げてきて、喉が詰まる感覚がする。
何故だか、呼吸が浅くなる。
何故だか、視界が滲む。
__生きたい……。
何故だか、こここれに至って、初めて自分の命が惜しく、無性にそう思えた。
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