【完結】訳あり追放令嬢と暇騎士の不本意な結婚

丸山 あい

文字の大きさ
上 下
125 / 247
帝都の大学

夢のまにまに

しおりを挟む
「イク、まらっ、イグぅうぅっ!!♡♡」
 真音が、本日何度目かわからない、イキ声を上げる。

 昼休みも後半に差し掛かっているというのに、同じ体勢のまま二人はセックスを続けていた。

 床には精液と愛液が水溜まりとなり、真音の下腹部は入りきらないほど出された、勝のザーメンでポッコリと膨れている。

 彼女の美しい顔は快楽で歪み、喜びの涙と涎で下品なメスに堕ちていた。

 真音は絶頂しながら、勝のチンポを離すまいと震える膣でギュウギュウに締めつけ、
(勝くんのチンポの形、すっかり覚えちゃったぁ……♡ もう、このチンポなしじゃ、生きていけないぃ……♡♡)
 恍惚としていた。

 と、そんな時だった――。

『――何もこんな所に来なくてもいいだろ?』
 突然、廊下から男子生徒の声と、近付いてくる足音が聞こえた。

「――っ!?!?!?」
 真音と勝の二人は、動きを止め、声を潜めた。

『だってよぉ、あんまりにも暇だったからさぁ……たまには、校内探検ってのも良くね?』
 男子生徒は二人組らしく、楽しそうに会話を続けている。

 更に大きく、近くなっていく声と足音。

 幸い、この部屋の造りは廊下側には窓がないことから、彼らが室内を確認することは出来ないだろう。

 バレないかという恐怖を覚えながら、勝と真音は身を硬くする。
 部屋のドアには、真音が内側から鍵をかけたのは、間違いない。

 教師ならともかく、普通の生徒達ならば――この部屋を開ける鍵は、持っていないはずだ。
 そうわかってはいても、やはり不安というものは、消えないもの。

 真音の膣内が、これまでにないほど強く、チンポを締め付ける。

「……ッ!?」
 勝が小さく呻き、真音の揉み応えのある尻肉を両手で堪能しつつ、身体が自然と快楽を求めて、腰をユルユルと動かし始めてしまう。

「……ぅぁ♡」
 真音も微かに声が漏れ、その大きな尻を突き出し、ペニスを歓迎してしまった。

 人が近くを通ろうとしているというのに、交尾が止めらない。

 男子生徒達が発する音が、距離が――どんどん近くなっていく。

 普段は気にならない、上履きが発する小さな足音が、やけに大きく聞こえる。

 ――とんとんとん。

 そして、あろうことか二人のいる部屋の前で、足音は止まった。

『そういやぁ、この部屋って――何だったっけ?』
 男子生徒はドアを開けようと、手をかけた。

 ガタガタと扉が力に抵抗する音と共に――真音と勝は腰を深く押し付け合い、絶頂した。

「…………ッ!!」
「――~~~~っ!?♡♡♡♡」
 声を上げないように、真音は右手を口に当て、勝は歯を食いしばりながら、アクメする。

 興奮で感覚が研ぎ澄まされ、勝のチンポの輪郭を、彼女はハッキリと膣で感じる。
 
 開いた子宮口をこじ開け、内部へと侵入したチンポの先端から、勢いよくザーメンが発射されていく。

(お゛ぉおおぉォォ~~っ!?♡♡ 近くに人いるのに゛ぃ♡ わた゛しぃ、イってるぅ……種付けされてりゅぅうぅゥ~~っ!!♡♡♡♡)
 これまで体験したことのない、強烈な背徳感で背筋をゾクゾクとさせながら、子宮へ追加されていく精液の熱さに、最高の絶頂を遂げていた。

 全身を震わせながら、オーガズムに溺れる二人の耳に、男子生徒達の声が遠く聞こえる。

『ありゃ? 閉まってる……』
『たしか、この部屋使ってなかったと思うんだけどな……』

『防犯上の理由、ってヤツかな?』 
『かもな。盗られるもんなんて無さそうなのに……別のとこ行くか』

『はいよー』

 遠ざかっていく、男子二人組の声と足音。

 真音と勝は、安堵しながらも絶頂の余韻を感じながら、快楽の波が治まるまで、震える身体を押し付け合い、交尾を遂げていた。

 やがて、あるだけの精液を吐き出し切って、落ち着きを取り戻した勝は、チンポを引き抜く。

「んお゛っ……!?♡♡」
 真音の膣口は、ポッカリとチンポの形に穴を大きく開かせたまま、精液を逆流させた。

「はぁ……はぁ、ど、どうなることかと思ったぁ……」
 勝は息を荒げたまま、その場にへたり込む。

 真音はというと、未だアクメの余韻が抜けきっていないようで、身体が震えている。

 彼女から見える、窓の向こうにいる生徒達は、こちらに気付くことなく、変わらない日常を送っていた。

 真音はゆっくりと、勝に顔を向け、艶やかに笑う。
「すっごく……興奮した♡」

「うっ……でも、こういうのは心臓に悪いよ。見つかったら、大変なことになっちゃう」
「そう、だよね……。でも、私は勝くんとラブラブなところ……見せつけたいかも」

「だ、ダメだよ。学校にいられなくなっちゃうって。次からは、しないようにしよう」
「う、うん……」

 互いに同意する二人。

 しかし、口ではそう言いながらも、
(我慢、出来るかなぁ……?)
 と同じことを考える、カップルであった。

「って、そろそろ片付けしないと……!」
 時計を見た勝が、慌てる。

 部屋は精液と愛液ですっかり汚れ、ちゃんと掃除をする必要がありそうだ。

 昼休みが終わるまでには、何とかしなければならないだろう。

「うん、綺麗にしないと……」
 真音は、勝のチンポをパクッと咥えた。

「うっ!? いや、そっちじゃなくてぇ……ッ!?」
 真音のネットリしたフェラに、彼は感じてしまい、肉棒をビクビクと震わせてしまう。

 彼女は幸せそうに微笑み、恋人として過ごす初めての昼休みは、グダグダな終わり方をするのだった――。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

【完結】お飾りの妻からの挑戦状

おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。 「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」 しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ…… ◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています ◇全18話で完結予定

不遇な王妃は国王の愛を望まない

ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝ある時、クラウン王国の国王カルロスの元に、自ら命を絶った王妃アリーヤの訃報が届く。王妃アリーヤを冷遇しておきながら嘆く国王カルロスに皆は不思議がる。なにせ国王カルロスは幼馴染の側妃ベリンダを寵愛し、政略結婚の為に他国アメジスト王国から輿入れした不遇の王女アリーヤには見向きもしない。はたから見れば哀れな王妃アリーヤだが、実は他に愛する人がいる王妃アリーヤにもその方が都合が良いとも。彼女が真に望むのは愛する人と共に居られる些細な幸せ。ある時、自国に囚われの身である愛する人の訃報を受け取る王妃アリーヤは絶望に駆られるも……。主人公の舞台は途中から変わります。 ※設定などは独自の世界観で、あくまでもご都合主義。断罪あり。ハピエン🩷 ※稚拙ながらも投稿初日からHOTランキング(2024.11.21)に入れて頂き、ありがとうございます🙂 今回初めて最高ランキング5位(11/23)✨ まさに感無量です🥲

傲慢令嬢は、猫かぶりをやめてみた。お好きなように呼んでくださいませ。愛しいひとが私のことをわかってくださるなら、それで十分ですもの。

石河 翠
恋愛
高飛車で傲慢な令嬢として有名だった侯爵令嬢のダイアナは、婚約者から婚約を破棄される直前、階段から落ちて頭を打ち、記憶喪失になった上、体が不自由になってしまう。 そのまま修道院に身を寄せることになったダイアナだが、彼女はその暮らしを嬉々として受け入れる。妾の子であり、貴族暮らしに馴染めなかったダイアナには、修道院での暮らしこそ理想だったのだ。 新しい婚約者とうまくいかない元婚約者がダイアナに接触してくるが、彼女は突き放す。身勝手な言い分の元婚約者に対し、彼女は怒りを露にし……。 初恋のひとのために貴族教育を頑張っていたヒロインと、健気なヒロインを見守ってきたヒーローの恋物語。 ハッピーエンドです。 この作品は、別サイトにも投稿しております。 表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

愛しき夫は、男装の姫君と恋仲らしい。

星空 金平糖
恋愛
シエラは、政略結婚で夫婦となった公爵──グレイのことを深く愛していた。 グレイは優しく、とても親しみやすい人柄でその甘いルックスから、結婚してからも数多の女性達と浮名を流していた。 それでもシエラは、グレイが囁いてくれる「私が愛しているのは、あなただけだよ」その言葉を信じ、彼と夫婦であれることに幸福を感じていた。 しかし。ある日。 シエラは、グレイが美貌の少年と親密な様子で、王宮の庭を散策している場面を目撃してしまう。当初はどこかの令息に王宮案内をしているだけだと考えていたシエラだったが、実はその少年が王女─ディアナであると判明する。 聞くところによるとディアナとグレイは昔から想い会っていた。 ディアナはグレイが結婚してからも、健気に男装までしてグレイに会いに来ては逢瀬を重ねているという。 ──……私は、ただの邪魔者だったの? 衝撃を受けるシエラは「これ以上、グレイとはいられない」と絶望する……。

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。

鶯埜 餡
恋愛
 ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。  しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが

【完結】この胸が痛むのは

Mimi
恋愛
「アグネス嬢なら」 彼がそう言ったので。 私は縁組をお受けすることにしました。 そのひとは、亡くなった姉の恋人だった方でした。 亡き姉クラリスと婚約間近だった第三王子アシュフォード殿下。 殿下と出会ったのは私が先でしたのに。 幼い私をきっかけに、顔を合わせた姉に殿下は恋をしたのです…… 姉が亡くなって7年。 政略婚を拒否したい王弟アシュフォードが 『彼女なら結婚してもいい』と、指名したのが最愛のひとクラリスの妹アグネスだった。 亡くなった恋人と同い年になり、彼女の面影をまとうアグネスに、アシュフォードは……  ***** サイドストーリー 『この胸に抱えたものは』全13話も公開しています。 こちらの結末ネタバレを含んだ内容です。 読了後にお立ち寄りいただけましたら、幸いです * 他サイトで公開しています。 どうぞよろしくお願い致します。

処理中です...