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帝都の大学
思いもよらぬ Ⅱ
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馬に跨る。その姿勢は、確かに横乗りよりは安定しそうだ。横乗りで手放しはできなくもなかったから、跨って脚で鞍__馬体を挟めばできなくはないだろう。
__できなくは、なさそう……だけれど……。
「__難しくはないそうだが。ブリュール夫人が言うに」
リュディガーがぼそり、と言う言葉に、キルシェは、ぎくり、とした。
想像の範囲でも、そこまで難しくはないものだ、と自分でもわかる。
__あまり目立つことはしたくないのだけれど……。
キルシェは内心下唇を噛んだ。
あるようでないぐらいの具合が、自分には合っている。
「冬至の矢馳せ馬には君の他に数名__ブリュール夫人も候補だが、さすがにあの齢の淑女にご無理をお願いするほど人でなしではないからね、私も、そして大学も。体力的にも時間的にも融通が効き、弓射の腕もぴかいちの君という人材が幸いにもいたから、君に決まった。デリング師のお墨付きだ」
「それは……光栄です」
そこでちらり、と見たリュディガーはいくらかしてやったり、という顔である。
きっと彼もこんな状況だったのだろう。
断るに断れない__断りにくい状況。
同じ境遇に置かれたキルシェを、面白がっているのは明白だった。
「そうだそうだ。よし、こうしよう。__リュディガー、君、キルシェを連れていきなさい」
「……は?」
急に白羽の矢を立てられ、リュディガーは面食らって、彼らしからぬ間抜けな声を漏らした。
「君が連れて行ってあげなさい、と言っているんだ。先に決まった矢馳せ馬の担い手さん」
「どちらへ?」
「夏至祭りに決まっている」
「ですが、私は私服で警備につけ、と言われているので__と、今しがたその話をしたではありませんか」
だからだろう、とビルネンベルクはくつり、と笑う。
「__矢馳せ馬のある最終日だけでいい。君、ちょうど矢馳せ馬の会場なのだろう? 矢馳せ馬の見学も兼ねて」
「それはそうですが……」
「なら、ちょうどいいじゃないか」
先生、と抗議のような声を上げるリュディガーだが、対してビルネンベルクは、さも妙案だ、と言わんばかりの笑みでお茶を啜るばかりだ。
「私服警備……?」
「ああ、すまない。立たせたままで。まあ、そこへ座って」
キルシェは小首を傾げれば、ビルネンベルクがキルシェに座るよう促すので、リュディガーの横に並んで座った。
するとリュディガーがひとつ咳払いをして、居住まいを正した。
「実は、私服で警備にあたれ、と昨日お達しがあったんだ」
「まあ、そうだったの」
「エルンストを覚えているか?」
透き通る青の双眸、柔らかそうな栗色の髪の、年の頃は二十歳前後の青年。上背はある方だがリュディガーよりは小さく、線も細い__所謂、美丈夫。
凛々しい顔に清々しく上品な笑みを湛えた彼は、比較的記憶に新しく容易に思い出せた。
「ええ。あの、神官騎士っぽい方ですね」
それを聞き、リュディガーが一瞬言葉に詰まった。
「__エルンストが?」
「ええ」
神秘的なものに多く携わるが故に、同じ武官としていながらも、洗練された印象を与えるのが神職のひとつである神官騎士。
エルンストには、神官が持つ独特のしとやかな華やかさがあった。
「エルンストが神官騎士なら、世も末だ。__なるほど、そういう風に見えるのか」
リュディガーは、顎をさすりながら笑う。
「とても紳士的な方ですよ」
「それはそうだろうが……。まぁ、それはさておき、そのエルンストから、魔穴の出現があって、まだ事後処理にそちらに人員をいくらか割いている現状で、夏至祭の人手が欲しいから手伝えと言われたんだ。__ということで、そのことを先生にこうしてご報告に上がったところだった」
なるほど、とキルシェは2人を交互に見た。
広い帝国。その各地から帝都に人が集まっていて、それぞれの地方の文化の差から生じる衝突が普段でさえあるようなところなのだ。
人も物が増えてきて、気分が高揚したままの輩が多くなってきているから、揉め事も増えるのかもしれない。しかも浮かれたところに酒が入るとなれば、それこそ些細なことで揉めることもありうる。
「私が思うに、男一人で酒も浴びずに素面でふらふらしているほうが、その会場では浮くだろう。連れがいたほうが、酒が入っていないにしろ、まだ自然だ」
よく考えてみたまえ、とビルネンベルクは肩をすくめる。
「__こんな大柄の男が、周囲を見張っているんだ。大学生活においてさえ、はしばしに武官のそれが滲み出ているのに、街で私服でも警備をする任を帯びていたら、絶対に浮くに決まってる。私服である意味がない」
確かに、とキルシェは苦笑を禁じえない。
「リュディガー。まだこれから鍛錬して、最終的に白羽の矢が立てられるのだから、その候補が多い分には自分に立つ確率は減る。彼女がそこまで構えずにすむように、見せてやるぐらいしても自分に不利益はなかろう? 寧ろ利益しかない」
「え、リュディガーがもうやることは決まったのではないのですか?」
キルシェが疑問を投げると、リュディガーは肩をすくめた。
「どうやらそうではないらしい」
__どういう、こと……?
てっきりもうここで頷いたら、代わりになるものが現れない限り、することが確定してしまうのかとおもったのだが__。
キルシェの疑問を見抜いたらしいビルネンベルクが、真紅の相貌を細めた。
「__君等は矢馳せ馬の候補から、冬至には矢馳せ馬を奉納する者として抜擢されたかのような話にしていたが、その実、候補に選ばれた、という段階だ。多めの人数で鍛錬を重ね、最終的に本番に挑むものを絞るという。だから、そう構えなくていい」
__そういうことだったの。
それならば、まだ気は楽だ。
自分以外にふさわしい者が選ばれる猶予があるのであれば、話は変わってくる。
「ほっ、としたかい?」
キルシェの表情からそれを悟ってビルネンベルクが言うので、キルシェが頷けば、彼はくつり、と笑った。
「帝都の矢馳せ馬を見たことがないなら、候補生としていい機会だから、一度見てみるべきだと私は思う。ちょうどリュディガーはその会場に居ることになるわけだし、職業柄、従者にはもってこいだ。__まあ、今は学生だけれども」
くつくつ、と笑うビルネンベルクは、お茶をもう一口飲んだ。
「__異論はあるかね?」
キルシェは困ったように笑い、首を振った。
「リュディガーも、そういうことだから、いいね?」
2人の視線をうけた彼は、降参と言いたげに両手を上げてから、承知しました、と答えた。
__できなくは、なさそう……だけれど……。
「__難しくはないそうだが。ブリュール夫人が言うに」
リュディガーがぼそり、と言う言葉に、キルシェは、ぎくり、とした。
想像の範囲でも、そこまで難しくはないものだ、と自分でもわかる。
__あまり目立つことはしたくないのだけれど……。
キルシェは内心下唇を噛んだ。
あるようでないぐらいの具合が、自分には合っている。
「冬至の矢馳せ馬には君の他に数名__ブリュール夫人も候補だが、さすがにあの齢の淑女にご無理をお願いするほど人でなしではないからね、私も、そして大学も。体力的にも時間的にも融通が効き、弓射の腕もぴかいちの君という人材が幸いにもいたから、君に決まった。デリング師のお墨付きだ」
「それは……光栄です」
そこでちらり、と見たリュディガーはいくらかしてやったり、という顔である。
きっと彼もこんな状況だったのだろう。
断るに断れない__断りにくい状況。
同じ境遇に置かれたキルシェを、面白がっているのは明白だった。
「そうだそうだ。よし、こうしよう。__リュディガー、君、キルシェを連れていきなさい」
「……は?」
急に白羽の矢を立てられ、リュディガーは面食らって、彼らしからぬ間抜けな声を漏らした。
「君が連れて行ってあげなさい、と言っているんだ。先に決まった矢馳せ馬の担い手さん」
「どちらへ?」
「夏至祭りに決まっている」
「ですが、私は私服で警備につけ、と言われているので__と、今しがたその話をしたではありませんか」
だからだろう、とビルネンベルクはくつり、と笑う。
「__矢馳せ馬のある最終日だけでいい。君、ちょうど矢馳せ馬の会場なのだろう? 矢馳せ馬の見学も兼ねて」
「それはそうですが……」
「なら、ちょうどいいじゃないか」
先生、と抗議のような声を上げるリュディガーだが、対してビルネンベルクは、さも妙案だ、と言わんばかりの笑みでお茶を啜るばかりだ。
「私服警備……?」
「ああ、すまない。立たせたままで。まあ、そこへ座って」
キルシェは小首を傾げれば、ビルネンベルクがキルシェに座るよう促すので、リュディガーの横に並んで座った。
するとリュディガーがひとつ咳払いをして、居住まいを正した。
「実は、私服で警備にあたれ、と昨日お達しがあったんだ」
「まあ、そうだったの」
「エルンストを覚えているか?」
透き通る青の双眸、柔らかそうな栗色の髪の、年の頃は二十歳前後の青年。上背はある方だがリュディガーよりは小さく、線も細い__所謂、美丈夫。
凛々しい顔に清々しく上品な笑みを湛えた彼は、比較的記憶に新しく容易に思い出せた。
「ええ。あの、神官騎士っぽい方ですね」
それを聞き、リュディガーが一瞬言葉に詰まった。
「__エルンストが?」
「ええ」
神秘的なものに多く携わるが故に、同じ武官としていながらも、洗練された印象を与えるのが神職のひとつである神官騎士。
エルンストには、神官が持つ独特のしとやかな華やかさがあった。
「エルンストが神官騎士なら、世も末だ。__なるほど、そういう風に見えるのか」
リュディガーは、顎をさすりながら笑う。
「とても紳士的な方ですよ」
「それはそうだろうが……。まぁ、それはさておき、そのエルンストから、魔穴の出現があって、まだ事後処理にそちらに人員をいくらか割いている現状で、夏至祭の人手が欲しいから手伝えと言われたんだ。__ということで、そのことを先生にこうしてご報告に上がったところだった」
なるほど、とキルシェは2人を交互に見た。
広い帝国。その各地から帝都に人が集まっていて、それぞれの地方の文化の差から生じる衝突が普段でさえあるようなところなのだ。
人も物が増えてきて、気分が高揚したままの輩が多くなってきているから、揉め事も増えるのかもしれない。しかも浮かれたところに酒が入るとなれば、それこそ些細なことで揉めることもありうる。
「私が思うに、男一人で酒も浴びずに素面でふらふらしているほうが、その会場では浮くだろう。連れがいたほうが、酒が入っていないにしろ、まだ自然だ」
よく考えてみたまえ、とビルネンベルクは肩をすくめる。
「__こんな大柄の男が、周囲を見張っているんだ。大学生活においてさえ、はしばしに武官のそれが滲み出ているのに、街で私服でも警備をする任を帯びていたら、絶対に浮くに決まってる。私服である意味がない」
確かに、とキルシェは苦笑を禁じえない。
「リュディガー。まだこれから鍛錬して、最終的に白羽の矢が立てられるのだから、その候補が多い分には自分に立つ確率は減る。彼女がそこまで構えずにすむように、見せてやるぐらいしても自分に不利益はなかろう? 寧ろ利益しかない」
「え、リュディガーがもうやることは決まったのではないのですか?」
キルシェが疑問を投げると、リュディガーは肩をすくめた。
「どうやらそうではないらしい」
__どういう、こと……?
てっきりもうここで頷いたら、代わりになるものが現れない限り、することが確定してしまうのかとおもったのだが__。
キルシェの疑問を見抜いたらしいビルネンベルクが、真紅の相貌を細めた。
「__君等は矢馳せ馬の候補から、冬至には矢馳せ馬を奉納する者として抜擢されたかのような話にしていたが、その実、候補に選ばれた、という段階だ。多めの人数で鍛錬を重ね、最終的に本番に挑むものを絞るという。だから、そう構えなくていい」
__そういうことだったの。
それならば、まだ気は楽だ。
自分以外にふさわしい者が選ばれる猶予があるのであれば、話は変わってくる。
「ほっ、としたかい?」
キルシェの表情からそれを悟ってビルネンベルクが言うので、キルシェが頷けば、彼はくつり、と笑った。
「帝都の矢馳せ馬を見たことがないなら、候補生としていい機会だから、一度見てみるべきだと私は思う。ちょうどリュディガーはその会場に居ることになるわけだし、職業柄、従者にはもってこいだ。__まあ、今は学生だけれども」
くつくつ、と笑うビルネンベルクは、お茶をもう一口飲んだ。
「__異論はあるかね?」
キルシェは困ったように笑い、首を振った。
「リュディガーも、そういうことだから、いいね?」
2人の視線をうけた彼は、降参と言いたげに両手を上げてから、承知しました、と答えた。
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