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帝都の大学
細石の
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「大学へ多額の資金を寄付してくれています。そんな立場の方ですから、講書の依頼を受けた学長の顔もありますし……」
気圧されながらもキルシェが言えば、馬鹿な、とリュディガーが吐き捨てた。
「__それをされて……されてきて、君は何も感じなかったわけじゃないだろう。それとも、嬉しかったのか?」
とんでもない指摘に、キルシェは顔を上げた。
「どうして、そんなこと! そんなこと……あるわけがないです……」
最初こそ怯まずに声を発するが、目の前の男の苛烈な視線に再び萎縮し、最後の方は弱くなる。
「なら__!」
リュディガーが言う先を制するように、キルシェは激しく被りを振った。
「__私が気にしなければいいだけのこと。慣れれば大したことはないです。久しぶりだったので、動揺してしまったのだと思います」
大学の運営資金は__この大学においてだが__国が出しているとはいえ、寄付というものはありがたいもの。特にケプレル子爵は毎年出資をしてくれていて、教官らとの交流も深い御仁だ。
「慣れる……だと?」
リュディガーの声が、静かになる。
「口を噤んで、伏せて、耐えている時点で、慣れるなんてことはない。なかったことにしてただ、麻痺させようとしているだけだ。何故気づかない? 聡明な君が」
「……麻痺?」
おずおずと顔を上げると、そこには苦しげに顔を歪めるリュディガーがいた。
__何で……何でそんな顔をするの……?
「心をすり減らして……自ら潰すようなことをするな」
苦しげな顔の彼の口から、絞り出すように言い放たれる言葉。
「__いずれ、心が死ぬぞ」
キルシェは、息を詰めた。
「何も感じなくなる。感動も、感激もしなくなる。思い出そうとすれば、記憶が全部はっきりしなくて、輪郭もぼやけて、色もない__いや、鈍色のよう」
彼の言葉を聞くにつけ、キルシェは内心ひやり、としたものを感じて、思わず胸元で握りしめる手に力が籠めた。
「君には、矜持がないのか?」
「……」
切り結ぶ言葉見当たらない。探しているが見いだせないまま黙り込み、俯いていると、リュディガーがため息をこぼして、動いた。
俯いたまま視線だけで彼の動きを追えば、彼は手近な箱に腰掛けて、一度う項垂れて大きく息を吐き出すと、膝の上に腕を置くようにして前傾姿勢で手を組んだ。
「……私は部下をもつ立場だった、と言ったのを覚えているか?」
キルシェは静かな問いかけに、ええ、と頷く。
「まともな上司なら、その話を秘められていたことを知ったなら、自分を恥じる。詰る。憤る。至らない存在だった、信用されていなかったと、悲しく想う」
__ビルネンベルク、先生……。
きっとこのことをビルネンベルクが知れば、それなりに迷惑を掛けるし、気を揉ませてしまう。
耐えられないわけではないことだ。耐えようと思えば耐えられる。
__なかったことにしてしまえばよかった……。
だから、今日まで伏せて表には出さないようにしてきた。
彼に悟られたのは、彼の勘の良さもあるが、一緒にいることが多いからだろう。これまで誰にも悟られなかったのは、彼ほどの交流を他の学生と持っていなかったから。
__そして、表に出たら、向き合わなければならない。
「立ち向かうのは、恐怖だろう。今、心を奮い立たせるのは、とてつもない労力がかかるからな。__そこが、そここそが、相手に付け入るすきを作っているんだ」
それは、いわずもがな解っている。
俯いて、視界の端に捉えたのは、耳を彩る耳飾り。
「……磨かれた、と思えば__綺羅びやかに輝く宝石だって磨かなければ輝けない」
「宝石の原石は、磨かれて輝くだろう。だが、それだって加減が必要だ。気をつけて磨かず、同じ面ばかりを当てていれば、擦り切れきって影も形もなくなるし、それ以上に間違えば、一発で砕けることだってある。__物がなければ、光を受けて輝くことなどできないだろう」
「……砕けても、細かくなって形は残っています」
「今までの研磨が無駄になるほど、表面がボロボロでな。それを拾って、また研磨できるか? そういうものは、細石だろう。抑える指が今度は擦れるぞ。仮に、細石を集められ、無理やり圧力をかけて大きな石にできたとしても、磨けもしない。磨いた途端、砕けてしまう。元々の形に戻ることはできないんだ」
「__別の性質が生まれるかも知れません」
「そういう屁理屈を聞いているんじゃない」
ぴしゃり、と言われ、キルシェは下唇を噛みしめる。
「キルシェ。そうなってからでは、手遅れだということは、わかるだろう?」
しん、と静まる倉の中。ひやり、としてきたのは、夜の帳が落ちたからだろうか、倉の中は、闇が濃くなったように思う。
「言っておくが、私は今、君の腕を引っ張って無理やり先生のところへ連れて行くのを堪えている。こんな異常事態に、耐えているなんて__ここで、こうして、君に気づかせるのを優先している自分を褒めて欲しいぐらいだ」
闇の中にあって、まっすぐ見つめてくるリュディガーの揺るがない力強い双眸。攻め立てる風でもなく、咎める風でもない。
「……やっぱり、異常なこと……なのでしょうか」
「良識がある者からすれば」
迷いなく言い切られ、キルシェは口を一文字に引き結ぶ。
「そう遠からず、その子爵は君を押し倒すぞ」
「そんな、まさ__」
「はっきり言っておく。そういう手合いの輩は、下半身でしか物事を考えられない輩だ」
「か、かか__」
口に出すのも憚られて、顔が朱に染まるのがわかるほど、一気に顔が熱くなる。
「拒めないと高をくくっているが故の浅ましい行いだ」
吐き捨てるように言うリュディガー。
__押し倒される……。
確かに、それだって可能性だが、そう遠くない未来に起こり得そうな予感がしてならない。
__そうなったら……手遅れ……には違いない……。
想像するだに恐ろしく、悪寒に似た寒気が走り、身震いして自身を抱えた。
「君が身に降り掛かっている災難を何も言わず、お役目を返上したとしよう。そうなる前に手を引く__なんでも、適当な波風立たせないような言い訳で逃れて。すると、別の者が担うだろう。おそらくまた先方から女性がいいという要望があって、また女学生が派遣される。その者が同じような目に合わないなんてことはないだろう」
「そんなこと、させたくありません!」
させるべきではない。
__あんなおぞましいこと……。
そもそも口を噤むことは、屈したも同然ではないか。
何を勘違いしていたのだ。
__気づくのが遅すぎる……。
何をしていたのだ__否、何故、何もしなかったのだ。
「__行きます。私」
キルシェは自分の頬を両手で軽く叩いてから、リュディガーに頷いて見せて踵を返した。
気圧されながらもキルシェが言えば、馬鹿な、とリュディガーが吐き捨てた。
「__それをされて……されてきて、君は何も感じなかったわけじゃないだろう。それとも、嬉しかったのか?」
とんでもない指摘に、キルシェは顔を上げた。
「どうして、そんなこと! そんなこと……あるわけがないです……」
最初こそ怯まずに声を発するが、目の前の男の苛烈な視線に再び萎縮し、最後の方は弱くなる。
「なら__!」
リュディガーが言う先を制するように、キルシェは激しく被りを振った。
「__私が気にしなければいいだけのこと。慣れれば大したことはないです。久しぶりだったので、動揺してしまったのだと思います」
大学の運営資金は__この大学においてだが__国が出しているとはいえ、寄付というものはありがたいもの。特にケプレル子爵は毎年出資をしてくれていて、教官らとの交流も深い御仁だ。
「慣れる……だと?」
リュディガーの声が、静かになる。
「口を噤んで、伏せて、耐えている時点で、慣れるなんてことはない。なかったことにしてただ、麻痺させようとしているだけだ。何故気づかない? 聡明な君が」
「……麻痺?」
おずおずと顔を上げると、そこには苦しげに顔を歪めるリュディガーがいた。
__何で……何でそんな顔をするの……?
「心をすり減らして……自ら潰すようなことをするな」
苦しげな顔の彼の口から、絞り出すように言い放たれる言葉。
「__いずれ、心が死ぬぞ」
キルシェは、息を詰めた。
「何も感じなくなる。感動も、感激もしなくなる。思い出そうとすれば、記憶が全部はっきりしなくて、輪郭もぼやけて、色もない__いや、鈍色のよう」
彼の言葉を聞くにつけ、キルシェは内心ひやり、としたものを感じて、思わず胸元で握りしめる手に力が籠めた。
「君には、矜持がないのか?」
「……」
切り結ぶ言葉見当たらない。探しているが見いだせないまま黙り込み、俯いていると、リュディガーがため息をこぼして、動いた。
俯いたまま視線だけで彼の動きを追えば、彼は手近な箱に腰掛けて、一度う項垂れて大きく息を吐き出すと、膝の上に腕を置くようにして前傾姿勢で手を組んだ。
「……私は部下をもつ立場だった、と言ったのを覚えているか?」
キルシェは静かな問いかけに、ええ、と頷く。
「まともな上司なら、その話を秘められていたことを知ったなら、自分を恥じる。詰る。憤る。至らない存在だった、信用されていなかったと、悲しく想う」
__ビルネンベルク、先生……。
きっとこのことをビルネンベルクが知れば、それなりに迷惑を掛けるし、気を揉ませてしまう。
耐えられないわけではないことだ。耐えようと思えば耐えられる。
__なかったことにしてしまえばよかった……。
だから、今日まで伏せて表には出さないようにしてきた。
彼に悟られたのは、彼の勘の良さもあるが、一緒にいることが多いからだろう。これまで誰にも悟られなかったのは、彼ほどの交流を他の学生と持っていなかったから。
__そして、表に出たら、向き合わなければならない。
「立ち向かうのは、恐怖だろう。今、心を奮い立たせるのは、とてつもない労力がかかるからな。__そこが、そここそが、相手に付け入るすきを作っているんだ」
それは、いわずもがな解っている。
俯いて、視界の端に捉えたのは、耳を彩る耳飾り。
「……磨かれた、と思えば__綺羅びやかに輝く宝石だって磨かなければ輝けない」
「宝石の原石は、磨かれて輝くだろう。だが、それだって加減が必要だ。気をつけて磨かず、同じ面ばかりを当てていれば、擦り切れきって影も形もなくなるし、それ以上に間違えば、一発で砕けることだってある。__物がなければ、光を受けて輝くことなどできないだろう」
「……砕けても、細かくなって形は残っています」
「今までの研磨が無駄になるほど、表面がボロボロでな。それを拾って、また研磨できるか? そういうものは、細石だろう。抑える指が今度は擦れるぞ。仮に、細石を集められ、無理やり圧力をかけて大きな石にできたとしても、磨けもしない。磨いた途端、砕けてしまう。元々の形に戻ることはできないんだ」
「__別の性質が生まれるかも知れません」
「そういう屁理屈を聞いているんじゃない」
ぴしゃり、と言われ、キルシェは下唇を噛みしめる。
「キルシェ。そうなってからでは、手遅れだということは、わかるだろう?」
しん、と静まる倉の中。ひやり、としてきたのは、夜の帳が落ちたからだろうか、倉の中は、闇が濃くなったように思う。
「言っておくが、私は今、君の腕を引っ張って無理やり先生のところへ連れて行くのを堪えている。こんな異常事態に、耐えているなんて__ここで、こうして、君に気づかせるのを優先している自分を褒めて欲しいぐらいだ」
闇の中にあって、まっすぐ見つめてくるリュディガーの揺るがない力強い双眸。攻め立てる風でもなく、咎める風でもない。
「……やっぱり、異常なこと……なのでしょうか」
「良識がある者からすれば」
迷いなく言い切られ、キルシェは口を一文字に引き結ぶ。
「そう遠からず、その子爵は君を押し倒すぞ」
「そんな、まさ__」
「はっきり言っておく。そういう手合いの輩は、下半身でしか物事を考えられない輩だ」
「か、かか__」
口に出すのも憚られて、顔が朱に染まるのがわかるほど、一気に顔が熱くなる。
「拒めないと高をくくっているが故の浅ましい行いだ」
吐き捨てるように言うリュディガー。
__押し倒される……。
確かに、それだって可能性だが、そう遠くない未来に起こり得そうな予感がしてならない。
__そうなったら……手遅れ……には違いない……。
想像するだに恐ろしく、悪寒に似た寒気が走り、身震いして自身を抱えた。
「君が身に降り掛かっている災難を何も言わず、お役目を返上したとしよう。そうなる前に手を引く__なんでも、適当な波風立たせないような言い訳で逃れて。すると、別の者が担うだろう。おそらくまた先方から女性がいいという要望があって、また女学生が派遣される。その者が同じような目に合わないなんてことはないだろう」
「そんなこと、させたくありません!」
させるべきではない。
__あんなおぞましいこと……。
そもそも口を噤むことは、屈したも同然ではないか。
何を勘違いしていたのだ。
__気づくのが遅すぎる……。
何をしていたのだ__否、何故、何もしなかったのだ。
「__行きます。私」
キルシェは自分の頬を両手で軽く叩いてから、リュディガーに頷いて見せて踵を返した。
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