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最期の晩餐
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パーティー開始。
さあ今日は楽しもう。
どこからか持ち出した酒を振る舞う空蝉。
「これは? 」
「置いてあったのを失敬してきました」
パーティーには酒は付き物だが勝手に持ってきてはいけない。
空蝉らしくない。浮かれているのか?
「まずくないか? 」
「大丈夫ですよ。品質に問題はありません」
そう言うことではないんだが……
「さあゲンジも一杯飲もうよ」
アイミが絡んできた。
酒癖がいいとは言えない。
それにしても未成年じゃなかったのか?
「しょうがないなあ」
前回のような二日酔いにならない程度に抑えて。
久しぶりのお酒。うまくないはずがない。
「ゲンジさん! 全然飲んでいないじゃないですか? 」
ムーちゃんが心配する。
俺は彼女たちの方が心配だ。
この勢いで飲まれては皆二日酔いだ。
「俺はちょっと…… 」
「ゲンジ楽しくなさそう」
亜砂も出来上がっている。
「いやそんなことは無いが…… それよりも踊らないか? 」
「うん。うん。賛成! 」
「お兄ちゃん! 」
「ゲンジさん」
「ゲンジ! 」
「困ったな…… しょうがないみんなで踊ろう」
「誰か歌ってくれ。 リンは? 」
「リンは音痴だから代わりに私が」
亜砂が節をつけて歌い始めた。
よし。乗って来たぞ。さあ踊ろう!
リンはムーちゃんと。
俺は三人で即興のダンス。
アイミが左手を。
空蝉が右手を掴む。
「もうリンも! 」
「私だって! 」
「ああもう暑苦しい! みんな離れろ! 」
贅沢過ぎる悩み。
「もう限界。疲れた。よし踊りはこれくらいで」
「皆さん! お食事にしましょう」
お待ちかねの魚が焼けた。
「お兄ちゃん。リンの魚おいしい? 」
リンが甘えた声を出す。
「うまいうまい! 」
「リンも! 」
あーいい気分だ。楽しい。楽しい。
うん。満足満足。
積極的で素直な少女たち。
いつもこうだといいんだが……
幸せな時間を過ごす。
控え気味に飲んでいた俺と元々ジュースしか飲まないリンと下戸の空蝉を除く三人は酔い潰れてしまった。
仕方ない。そろそろお開きにするか。
他の者は空蝉に任せアイミをベッドに寝かせる。
「おやすみゲンジ」
「ああ。早く寝ろ! 」
「えへへへ ゲンジ! 」
酔っぱらいその者。
「吐くなよ! 」
仕方なく眠りにつくまで見守ってやることにした。
夜が更けていく。
翌朝。
「何度言ったら分かるんだ! 」
男の怒りが爆発する。
「酒を飲ますな! それから昨日お前たちは何をした? 」
「その…… 何とか記憶を消そうと…… 」
「馬鹿野郎! お前らのは殺人だ。滅茶苦茶じゃないか! 」
「空蝉! 」
「はい」
「お前はまだいい。だが他の者は一歩間違えれば死んでしまっているぞ。そんなに殺したいのか? 」
「いえ。多少荒くても目的が果たせればと…… 」
「それで結果は? 」
「全てかわされました」
「偶然だと思うがお前らは警戒されているぞ」
「では今度はばれないように慎重にやります」
ふう……
ため息が漏れる。
「もういい! 違う手を考える」
ざわざわ
ざわざわ
「分かっていると思うが奴が亡くなればお前らも消える。
それぐらい理解できると思っていたがな…… 次はないぞ! 」
「はい。肝に銘じます」
「よろしい。では次の作戦だ」
「待ってました! 」
ここぞとばかりに騒ぐリン。
「もう時間の問題と言ったな? 」
「はい」
「しかし手が無い訳じゃない」
考えられる手立て。それは……
「新たな手を打つ」
「新たな手? 」
「即ち財宝を掘り出すんだ」
「ええっ? うそ…… 」
皆一様に驚く。
「邪魔をするのではないのですか? 」
「いや。今はもうその段階ではない」
何を言っているのか訳が分からないと顔を見合わせる少女たち。
「奴に協力してやれ」
「協力? しかしどうやって? 」
「それとなく教えるんだ」
方向転換。
「よし。分からないことはあるか? 」
「PTとは何でしょう? 」
「それを俺に聞くか? まあいい。答えてやろう。PTに意味はない。ただの続きでしかない」
「本当ですか? 」
「ああ。二度と誰にも見つからないように偽の暗号を仕込んでおいた」
「ではPTではないと? 」
「ああ。PTだろうとETだろうとTTだろうと何でもいいんだ。暗号だと思わせればな」
「PTに意味が無い? そんな…… 」
「本当の答えはSTだ」
「ST? 」
「ああ。それが最後のヒントだ」
PTからSTへ。
「これ以上は俺の口からは言えない。奴に解いてもらえ。分かったな? 」
「はい」
「よし。行け! 」
歩き出す。
しかしリンだけは動こうとしない。
「何だ? 何か用か? 」
「PTって何? 」
相変わらず意味不明なガキだ。
「意味など無いって言ったろ! 」
「本当? 」
「俺を疑ってんのか? ふざけやがって! 」
「リン早く! 」
「ほら呼んでるぞ。早く行っちまえ! 」
睨みつける。
リンは動じない。
くそ!
根負けする。
「まったくこのガキが! 分かったよ」
降参するしかない。
「意味はあるさ。PT はな…… お前らのことだ。後は自分で考えろ! 」
男は姿を消した。
リンも釣られるように去って行った。
もう時間は残り僅か。
頑張れよ。お前ら!
ははは!
回想。
「ねえ、博士って厳しい? 」
「俺の口からは何とも」
「君からは同じ匂いがするんだ」
「匂い? 何のことだ? 」
「似た者同士ってこと」
「どこが? 」
「君も一人なんでしょう」
「お前もか? 」
「うん。ここで一人暮らし」
「そうか…… 」
「それから…… 」
「つまらない話はよそう。もっと楽しいこと。宝とか」
「そっか…… 君も昔話を信じてるんだ」
「俺がじゃないよ。あの爺だよ」
「興味はないの? 」
「ない! って断言できるほど俺は人ができてないさ。
あるんなら拝ませてもらいたいものだ。へへへ」
「それは困ったな…… 」
「何! 」
「ううん」
「もう寝ようぜ。無駄話してると明日に響く。博士がうるさいんだ」
横になる。
おやすみなさい。
【続】
さあ今日は楽しもう。
どこからか持ち出した酒を振る舞う空蝉。
「これは? 」
「置いてあったのを失敬してきました」
パーティーには酒は付き物だが勝手に持ってきてはいけない。
空蝉らしくない。浮かれているのか?
「まずくないか? 」
「大丈夫ですよ。品質に問題はありません」
そう言うことではないんだが……
「さあゲンジも一杯飲もうよ」
アイミが絡んできた。
酒癖がいいとは言えない。
それにしても未成年じゃなかったのか?
「しょうがないなあ」
前回のような二日酔いにならない程度に抑えて。
久しぶりのお酒。うまくないはずがない。
「ゲンジさん! 全然飲んでいないじゃないですか? 」
ムーちゃんが心配する。
俺は彼女たちの方が心配だ。
この勢いで飲まれては皆二日酔いだ。
「俺はちょっと…… 」
「ゲンジ楽しくなさそう」
亜砂も出来上がっている。
「いやそんなことは無いが…… それよりも踊らないか? 」
「うん。うん。賛成! 」
「お兄ちゃん! 」
「ゲンジさん」
「ゲンジ! 」
「困ったな…… しょうがないみんなで踊ろう」
「誰か歌ってくれ。 リンは? 」
「リンは音痴だから代わりに私が」
亜砂が節をつけて歌い始めた。
よし。乗って来たぞ。さあ踊ろう!
リンはムーちゃんと。
俺は三人で即興のダンス。
アイミが左手を。
空蝉が右手を掴む。
「もうリンも! 」
「私だって! 」
「ああもう暑苦しい! みんな離れろ! 」
贅沢過ぎる悩み。
「もう限界。疲れた。よし踊りはこれくらいで」
「皆さん! お食事にしましょう」
お待ちかねの魚が焼けた。
「お兄ちゃん。リンの魚おいしい? 」
リンが甘えた声を出す。
「うまいうまい! 」
「リンも! 」
あーいい気分だ。楽しい。楽しい。
うん。満足満足。
積極的で素直な少女たち。
いつもこうだといいんだが……
幸せな時間を過ごす。
控え気味に飲んでいた俺と元々ジュースしか飲まないリンと下戸の空蝉を除く三人は酔い潰れてしまった。
仕方ない。そろそろお開きにするか。
他の者は空蝉に任せアイミをベッドに寝かせる。
「おやすみゲンジ」
「ああ。早く寝ろ! 」
「えへへへ ゲンジ! 」
酔っぱらいその者。
「吐くなよ! 」
仕方なく眠りにつくまで見守ってやることにした。
夜が更けていく。
翌朝。
「何度言ったら分かるんだ! 」
男の怒りが爆発する。
「酒を飲ますな! それから昨日お前たちは何をした? 」
「その…… 何とか記憶を消そうと…… 」
「馬鹿野郎! お前らのは殺人だ。滅茶苦茶じゃないか! 」
「空蝉! 」
「はい」
「お前はまだいい。だが他の者は一歩間違えれば死んでしまっているぞ。そんなに殺したいのか? 」
「いえ。多少荒くても目的が果たせればと…… 」
「それで結果は? 」
「全てかわされました」
「偶然だと思うがお前らは警戒されているぞ」
「では今度はばれないように慎重にやります」
ふう……
ため息が漏れる。
「もういい! 違う手を考える」
ざわざわ
ざわざわ
「分かっていると思うが奴が亡くなればお前らも消える。
それぐらい理解できると思っていたがな…… 次はないぞ! 」
「はい。肝に銘じます」
「よろしい。では次の作戦だ」
「待ってました! 」
ここぞとばかりに騒ぐリン。
「もう時間の問題と言ったな? 」
「はい」
「しかし手が無い訳じゃない」
考えられる手立て。それは……
「新たな手を打つ」
「新たな手? 」
「即ち財宝を掘り出すんだ」
「ええっ? うそ…… 」
皆一様に驚く。
「邪魔をするのではないのですか? 」
「いや。今はもうその段階ではない」
何を言っているのか訳が分からないと顔を見合わせる少女たち。
「奴に協力してやれ」
「協力? しかしどうやって? 」
「それとなく教えるんだ」
方向転換。
「よし。分からないことはあるか? 」
「PTとは何でしょう? 」
「それを俺に聞くか? まあいい。答えてやろう。PTに意味はない。ただの続きでしかない」
「本当ですか? 」
「ああ。二度と誰にも見つからないように偽の暗号を仕込んでおいた」
「ではPTではないと? 」
「ああ。PTだろうとETだろうとTTだろうと何でもいいんだ。暗号だと思わせればな」
「PTに意味が無い? そんな…… 」
「本当の答えはSTだ」
「ST? 」
「ああ。それが最後のヒントだ」
PTからSTへ。
「これ以上は俺の口からは言えない。奴に解いてもらえ。分かったな? 」
「はい」
「よし。行け! 」
歩き出す。
しかしリンだけは動こうとしない。
「何だ? 何か用か? 」
「PTって何? 」
相変わらず意味不明なガキだ。
「意味など無いって言ったろ! 」
「本当? 」
「俺を疑ってんのか? ふざけやがって! 」
「リン早く! 」
「ほら呼んでるぞ。早く行っちまえ! 」
睨みつける。
リンは動じない。
くそ!
根負けする。
「まったくこのガキが! 分かったよ」
降参するしかない。
「意味はあるさ。PT はな…… お前らのことだ。後は自分で考えろ! 」
男は姿を消した。
リンも釣られるように去って行った。
もう時間は残り僅か。
頑張れよ。お前ら!
ははは!
回想。
「ねえ、博士って厳しい? 」
「俺の口からは何とも」
「君からは同じ匂いがするんだ」
「匂い? 何のことだ? 」
「似た者同士ってこと」
「どこが? 」
「君も一人なんでしょう」
「お前もか? 」
「うん。ここで一人暮らし」
「そうか…… 」
「それから…… 」
「つまらない話はよそう。もっと楽しいこと。宝とか」
「そっか…… 君も昔話を信じてるんだ」
「俺がじゃないよ。あの爺だよ」
「興味はないの? 」
「ない! って断言できるほど俺は人ができてないさ。
あるんなら拝ませてもらいたいものだ。へへへ」
「それは困ったな…… 」
「何! 」
「ううん」
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横になる。
おやすみなさい。
【続】
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