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神々の森で迷子に
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神々の森。
突如、目の前に現れた紫がかった世界。
今が昼なのか夜なのかも分からない。
もしここが元の世界と繋がっているのだとしたら今は昼であろうが。
今のところはっきりしない。
神々の森とは一体?
まるで別世界。
異世界とでも言うべきか。
一歩。
まず一歩。
不安を打ち消すように歩き出す。
ところどころに薄雲のせいか白っぽい影が見える。
管理人ムトウによれば決して近づいてはならないとのこと。
不気味な昼だか夜だ分からないような紫の世界に足を踏み入れたカンたち三人。
熱くもなく寒くもなく。
今のところ問題ないがこの後のことは予測がつかない。
そのためネガティブ思考に陥りやすい。
「兄貴! 」
「パック押さないで! 」
後ろから圧力。
リーダーとして引っ張るのも大変だ。
第一関門。
管理人の話では神々の森は決して楽なものではないらしい。
しかしまだこれと言った問題は起きてない。
「ちょっと止まって! 」
プラスティ―が何か見つけた。
脅かすのは止めて欲しい。
「どうしたの? 」
「誰かいる! 」
「幻覚だよ。誰がいるって言うんだ? 」
「分かんない。でも何かが存在するのは間違いない! 」
人ならざる者。
神だとでも言うのか?
「ほらあそこ! 」
「どこにも見当たらないっす」
プラスティ―はシャーマンだけあって敏感なのだろう。
「二人は本当に見えないの? 」
「ああ。もしかして目が良いの? 」
「自分も負けてないはずっす。なんたって旅人を襲うために鍛えましたから」
「鍛えてどうにかなるのか? 」
「分かりません兄貴。でもその自分の目にも何も映りませんぜ」
プラスティ―だけが見えている? 感じている?
「特徴を教えてプラスティ―」
「だから大きくて不気味で得体の知れない化け物」
「はあ? もっと具体的に! 」
「そんな事言っても…… これ以上見たら襲ってくるかも。刺激してはダメよ」
瞳に涙を溜め哀願する。
弱さを見せたヒロインにドキッとする。
「プラスティ―? 」
「怖いの…… 」
「大丈夫だ! 俺がついてる」
「自分もいますぜ」
「あんたは良いの! 」
幻覚。
間違いなく幻覚だが一歩も動こうとしない。
「プラスティ―。怖がらなくていい。幻覚だ」
「嘘? これが幻覚なの? 」
「恐れずに前に進もう」
「だって私…… 」
「いいからここに居ても仕方がない」
「カン…… 」
「目をつぶって。何も考えない。できる? 」
「やってみる」
パックと二人でプラスティ―を引っ張っていく。
とりあえず直進。
鬱蒼と広がる緑。
紫色の空が色を重ね幻想的な雰囲気を醸し出す。
緑をかき分け大地を踏み込み
新たな地点へ。
「はあ! はあ! 苦しい! 」
「もうダメだ! 」
あのパックが弱音を吐く。
見た目に反して体力が無い。
「パック! もう少し! 」
「ええ? 兄貴すげえ! 」
プラスティ―を引っ張って十分。
「目を開けて! 」
「あれ? もう大丈夫みたい。どこにもいないわ」
「良かった。きっと錯覚だよ」
「錯覚? あんな化け物が? 私を見てたの」
「錯覚でなきゃそれこそ幻覚さ。疲れてるんだよ。長旅で」
「私を信じないの? 」
「いや、もちろん信じてる」
「ここは私たちの世界とは異なるのよ。
よく冷静でいられるわね! 」
「プラスティ―? 」
「まあまあ。それぐらいで。兄貴も悪気があって言ってるんじゃないっすから」
「うん…… 」
後ろを振り返る。
まっすぐ走ったと思ったがもしかしたら外れたかもしれない。
今はどこだろう?
もちろん地図など存在しない。
さっきと似たような景色。
進んだのか戻ったのか?
「兄貴! 迷ったんじゃないっすか? 」
「うーんどうかな? 」
「バカね! 迷うっていうのは行き方が分かっている場合。
どの道闇雲に進むしか手は無いのよ」
いつものプラスティ―に戻った。
「それもそうか」
「磁石ある? 」
「ああそれなら。アル―が」
「アル―? アル―ってもう子供じゃないんだから。持ってきたでいいの! 」
「また嫉妬っすか? 」
「違うわよ。ここには私と言う立派な恋人がいるんだから昔の女の話はしないで欲しいの。分かった? 」
「兄貴。気をつけてくだせい。また事実と違うこと抜かしてますぜ」
「うるさい! あんたは大人しく私たちの中を見守ればいいの。邪魔しないで! 」
「プラスティ―! 止めるんだ。仲間割れは良くない。ほら磁石」
「まったく何なのよ! 」
旅の疲れか不安からか怒りっぽくなった。
「いい! 神に近づくには南に向かえばいいのよ」
「本当? 」
「ええ、幼い頃読んだ書物にそう書いてあった」
「南ねえ。南っと」
「くるくる回ってるみたいっす」
「ウソ? 狂っちゃった? 」
「ダメだこりゃあ」
「本当…… どうしようカン? 」
「俺? 俺に聞かれてもなあ」
「リーダーでしょう! チートが欲しくないの? 」
「パック頼んだ! 」
「ええ? 兄貴が分からないものを自分が分かるはずないっす」
「じゃあシャーマンのプラスティ―」
「出来る事と出来ない事があるの。これは出来ない事」
「待ってくれ! それだと俺らは一生ここから出れないのか? 」
「ええ、最悪その恐れも…… 」
うおおお!
現実逃避するしかない。
これから当てもなく歩き回る。
運が良ければ元の世界に戻れるかもしれない。
村が故郷がどうなろうと知ったことではないがその時にはプラスティ―の予言では無くなっていることになる。
明らかな失敗だ。
神々の森に一体何をしに行ったのだろうか?
後悔の気持ちでいっぱいだ。
やはりもう現実逃避以外有り得ない。
現実逃避以外ね……
続く
突如、目の前に現れた紫がかった世界。
今が昼なのか夜なのかも分からない。
もしここが元の世界と繋がっているのだとしたら今は昼であろうが。
今のところはっきりしない。
神々の森とは一体?
まるで別世界。
異世界とでも言うべきか。
一歩。
まず一歩。
不安を打ち消すように歩き出す。
ところどころに薄雲のせいか白っぽい影が見える。
管理人ムトウによれば決して近づいてはならないとのこと。
不気味な昼だか夜だ分からないような紫の世界に足を踏み入れたカンたち三人。
熱くもなく寒くもなく。
今のところ問題ないがこの後のことは予測がつかない。
そのためネガティブ思考に陥りやすい。
「兄貴! 」
「パック押さないで! 」
後ろから圧力。
リーダーとして引っ張るのも大変だ。
第一関門。
管理人の話では神々の森は決して楽なものではないらしい。
しかしまだこれと言った問題は起きてない。
「ちょっと止まって! 」
プラスティ―が何か見つけた。
脅かすのは止めて欲しい。
「どうしたの? 」
「誰かいる! 」
「幻覚だよ。誰がいるって言うんだ? 」
「分かんない。でも何かが存在するのは間違いない! 」
人ならざる者。
神だとでも言うのか?
「ほらあそこ! 」
「どこにも見当たらないっす」
プラスティ―はシャーマンだけあって敏感なのだろう。
「二人は本当に見えないの? 」
「ああ。もしかして目が良いの? 」
「自分も負けてないはずっす。なんたって旅人を襲うために鍛えましたから」
「鍛えてどうにかなるのか? 」
「分かりません兄貴。でもその自分の目にも何も映りませんぜ」
プラスティ―だけが見えている? 感じている?
「特徴を教えてプラスティ―」
「だから大きくて不気味で得体の知れない化け物」
「はあ? もっと具体的に! 」
「そんな事言っても…… これ以上見たら襲ってくるかも。刺激してはダメよ」
瞳に涙を溜め哀願する。
弱さを見せたヒロインにドキッとする。
「プラスティ―? 」
「怖いの…… 」
「大丈夫だ! 俺がついてる」
「自分もいますぜ」
「あんたは良いの! 」
幻覚。
間違いなく幻覚だが一歩も動こうとしない。
「プラスティ―。怖がらなくていい。幻覚だ」
「嘘? これが幻覚なの? 」
「恐れずに前に進もう」
「だって私…… 」
「いいからここに居ても仕方がない」
「カン…… 」
「目をつぶって。何も考えない。できる? 」
「やってみる」
パックと二人でプラスティ―を引っ張っていく。
とりあえず直進。
鬱蒼と広がる緑。
紫色の空が色を重ね幻想的な雰囲気を醸し出す。
緑をかき分け大地を踏み込み
新たな地点へ。
「はあ! はあ! 苦しい! 」
「もうダメだ! 」
あのパックが弱音を吐く。
見た目に反して体力が無い。
「パック! もう少し! 」
「ええ? 兄貴すげえ! 」
プラスティ―を引っ張って十分。
「目を開けて! 」
「あれ? もう大丈夫みたい。どこにもいないわ」
「良かった。きっと錯覚だよ」
「錯覚? あんな化け物が? 私を見てたの」
「錯覚でなきゃそれこそ幻覚さ。疲れてるんだよ。長旅で」
「私を信じないの? 」
「いや、もちろん信じてる」
「ここは私たちの世界とは異なるのよ。
よく冷静でいられるわね! 」
「プラスティ―? 」
「まあまあ。それぐらいで。兄貴も悪気があって言ってるんじゃないっすから」
「うん…… 」
後ろを振り返る。
まっすぐ走ったと思ったがもしかしたら外れたかもしれない。
今はどこだろう?
もちろん地図など存在しない。
さっきと似たような景色。
進んだのか戻ったのか?
「兄貴! 迷ったんじゃないっすか? 」
「うーんどうかな? 」
「バカね! 迷うっていうのは行き方が分かっている場合。
どの道闇雲に進むしか手は無いのよ」
いつものプラスティ―に戻った。
「それもそうか」
「磁石ある? 」
「ああそれなら。アル―が」
「アル―? アル―ってもう子供じゃないんだから。持ってきたでいいの! 」
「また嫉妬っすか? 」
「違うわよ。ここには私と言う立派な恋人がいるんだから昔の女の話はしないで欲しいの。分かった? 」
「兄貴。気をつけてくだせい。また事実と違うこと抜かしてますぜ」
「うるさい! あんたは大人しく私たちの中を見守ればいいの。邪魔しないで! 」
「プラスティ―! 止めるんだ。仲間割れは良くない。ほら磁石」
「まったく何なのよ! 」
旅の疲れか不安からか怒りっぽくなった。
「いい! 神に近づくには南に向かえばいいのよ」
「本当? 」
「ええ、幼い頃読んだ書物にそう書いてあった」
「南ねえ。南っと」
「くるくる回ってるみたいっす」
「ウソ? 狂っちゃった? 」
「ダメだこりゃあ」
「本当…… どうしようカン? 」
「俺? 俺に聞かれてもなあ」
「リーダーでしょう! チートが欲しくないの? 」
「パック頼んだ! 」
「ええ? 兄貴が分からないものを自分が分かるはずないっす」
「じゃあシャーマンのプラスティ―」
「出来る事と出来ない事があるの。これは出来ない事」
「待ってくれ! それだと俺らは一生ここから出れないのか? 」
「ええ、最悪その恐れも…… 」
うおおお!
現実逃避するしかない。
これから当てもなく歩き回る。
運が良ければ元の世界に戻れるかもしれない。
村が故郷がどうなろうと知ったことではないがその時にはプラスティ―の予言では無くなっていることになる。
明らかな失敗だ。
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続く
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