126 / 171
睡眠の重要性
しおりを挟む
寝る前に俺の部屋に集まってもらった。
異世界捜索の戦略会議ってとこかな。
「先生まだ? 眠いよ」
「静かに! 」
ちっとも私語が収まらない。注意しても逆にエスカレートする一方。
しかも最悪なことにミホ先生がそのお喋りの中心。
まったく子供じゃないんだから。副顧問の立場を忘れて何をやってるんだ?
俺だって嫌がられなければ参加したいよ。でも迷惑なんだろうな。
初日だしはしゃぎたくなる気持ちは分かる。だが限度があるだろう?
「おい静かにしろ! 」
つい我慢し切れずに声を荒げてしまう。
まったく小学生じゃないんだから少しは大人しくしてろっての。
「ハーイ」
ダメだ。ちっとも緊張感がない。これでは先が思いやられる。
一つ咳払いをしてから始める。
「今日はご苦労だった。何時間もはきつかったと思うがよく耐えてくれた。
よく我慢出来た方だと思う。明日以降もこの調子で頼む。
当然明日からはもっと過酷な旅になるだろう。心して掛かるように。
異世界探索部の者はアークニンの館に行った時の経験を活かして欲しい。
タピオカ部の二人はついて行くのがやっとだと思うが絶対無理をするな。
何かあったら俺かミホ先生に相談するんだ。異世界探索部も同様だからな」
一旦切って様子を窺う。
「旅において何よりも大事なのは食事。残さずにしっかり食べたな?
それから睡眠も非常に重要になってくる。長旅になればなるほど疎かに出来ない。
睡眠にも質がある。なるべくすっきり起きれるように心がけるように。
それから睡眠はただ寝ればいいと言うものではない。
体の疲れをとることに集中しろ! 夜更かしして睡眠不足になるなよ! 」
睡眠の重要性を説く。少々しつこかったかな?
初日が大事とも言える。ここで睡眠不足に陥れば二日目以降に影響が出る。
「それでも不安と言う奴は先生が一緒に寝てやるから安心しろ」
優しさのつもりだったのに何を誤解したのか女性陣からブーイング。
まったくこいつら何を考えてるんだ。
「先生本気? 」
アイが汚らわしいものを見る目で見つめる。
俺は変態決定かよ? ただの冗談じゃないか。
誰がもう一緒に寝てやるもんか。
「うるさい! 不眠症は大変なんだぞ? 俺だってたまに寝れなくなるんだからな」
つい告白してしまう。
俺が寝れなくなるのは決まって金曜日の夜。美人三姉妹の上二人と戯れてる時。
罪悪感があるんだろうな。疲れていてもなぜか眠れない。
だがまさかそんなことを告白しようもないが。
「あの…… 一緒に寝てあげましょうか? 」
本気で心配するタピコ。お願いだから真顔で言わないでくれ。
もちろん冗談だから。しかも教え子と一緒に寝るなど出来ない決まり。
まだ金曜日でもないのに早過ぎる。
とは言えミホ先生なら構わない訳で。後は彼女の気持ち次第。
へへへ…… ちょっとだけ期待してる。
「明日は六時起床だ。起きない奴は叩き起こす! 」
少々厳しいがこれも彼らの為。嫌な役をしなければならない時がある。
「早すぎです先生! 」
イセタンが文句を言う。
どうやらカズトと夜更かしするつもりらしい。
まったく舐めた奴らだ。夜更かしして遊んでる暇などないんだぞ。
「そこ文句言わない! 」
「しかしですね…… 」
「お前が始めたことだろ? 甘えるんじゃない! 」
異世界探索はイセタンの願い。
部長としてどうしても異世界へと熱い想いを語っていた。
いざ目指すとなったら甘えるのだから苦労する。
「口答えするな! これは遊びではない」
「はい! 」
納得してくれたようだ。
やはり俺たち大人だけで決めずにもう少し話し合うべきだったかな。
「それでは本題と行こうか。ミホ先生お願いします」
浴衣の乱れを直すミホ先生。
うん様になってるな。もう少しはだけても誰も文句言わない。
「では皆さん注目! チーム分けをしようと思います」
朝車内でチーム分けをした。だから本当は改めてやる必要はないように思える。
だが念の為もう一度。
ざわざわ
ざわざわ
案の定騒ぎ始める生徒たち。
不安は隠せない。
今回は我々教師は見ているだけ。生徒たちの自主性に任せる。
さあどう言うやり方でどう言う組み合わせになるのか楽しみだ。
これもミホ先生と話し合いを重ねた結果。
続く
異世界捜索の戦略会議ってとこかな。
「先生まだ? 眠いよ」
「静かに! 」
ちっとも私語が収まらない。注意しても逆にエスカレートする一方。
しかも最悪なことにミホ先生がそのお喋りの中心。
まったく子供じゃないんだから。副顧問の立場を忘れて何をやってるんだ?
俺だって嫌がられなければ参加したいよ。でも迷惑なんだろうな。
初日だしはしゃぎたくなる気持ちは分かる。だが限度があるだろう?
「おい静かにしろ! 」
つい我慢し切れずに声を荒げてしまう。
まったく小学生じゃないんだから少しは大人しくしてろっての。
「ハーイ」
ダメだ。ちっとも緊張感がない。これでは先が思いやられる。
一つ咳払いをしてから始める。
「今日はご苦労だった。何時間もはきつかったと思うがよく耐えてくれた。
よく我慢出来た方だと思う。明日以降もこの調子で頼む。
当然明日からはもっと過酷な旅になるだろう。心して掛かるように。
異世界探索部の者はアークニンの館に行った時の経験を活かして欲しい。
タピオカ部の二人はついて行くのがやっとだと思うが絶対無理をするな。
何かあったら俺かミホ先生に相談するんだ。異世界探索部も同様だからな」
一旦切って様子を窺う。
「旅において何よりも大事なのは食事。残さずにしっかり食べたな?
それから睡眠も非常に重要になってくる。長旅になればなるほど疎かに出来ない。
睡眠にも質がある。なるべくすっきり起きれるように心がけるように。
それから睡眠はただ寝ればいいと言うものではない。
体の疲れをとることに集中しろ! 夜更かしして睡眠不足になるなよ! 」
睡眠の重要性を説く。少々しつこかったかな?
初日が大事とも言える。ここで睡眠不足に陥れば二日目以降に影響が出る。
「それでも不安と言う奴は先生が一緒に寝てやるから安心しろ」
優しさのつもりだったのに何を誤解したのか女性陣からブーイング。
まったくこいつら何を考えてるんだ。
「先生本気? 」
アイが汚らわしいものを見る目で見つめる。
俺は変態決定かよ? ただの冗談じゃないか。
誰がもう一緒に寝てやるもんか。
「うるさい! 不眠症は大変なんだぞ? 俺だってたまに寝れなくなるんだからな」
つい告白してしまう。
俺が寝れなくなるのは決まって金曜日の夜。美人三姉妹の上二人と戯れてる時。
罪悪感があるんだろうな。疲れていてもなぜか眠れない。
だがまさかそんなことを告白しようもないが。
「あの…… 一緒に寝てあげましょうか? 」
本気で心配するタピコ。お願いだから真顔で言わないでくれ。
もちろん冗談だから。しかも教え子と一緒に寝るなど出来ない決まり。
まだ金曜日でもないのに早過ぎる。
とは言えミホ先生なら構わない訳で。後は彼女の気持ち次第。
へへへ…… ちょっとだけ期待してる。
「明日は六時起床だ。起きない奴は叩き起こす! 」
少々厳しいがこれも彼らの為。嫌な役をしなければならない時がある。
「早すぎです先生! 」
イセタンが文句を言う。
どうやらカズトと夜更かしするつもりらしい。
まったく舐めた奴らだ。夜更かしして遊んでる暇などないんだぞ。
「そこ文句言わない! 」
「しかしですね…… 」
「お前が始めたことだろ? 甘えるんじゃない! 」
異世界探索はイセタンの願い。
部長としてどうしても異世界へと熱い想いを語っていた。
いざ目指すとなったら甘えるのだから苦労する。
「口答えするな! これは遊びではない」
「はい! 」
納得してくれたようだ。
やはり俺たち大人だけで決めずにもう少し話し合うべきだったかな。
「それでは本題と行こうか。ミホ先生お願いします」
浴衣の乱れを直すミホ先生。
うん様になってるな。もう少しはだけても誰も文句言わない。
「では皆さん注目! チーム分けをしようと思います」
朝車内でチーム分けをした。だから本当は改めてやる必要はないように思える。
だが念の為もう一度。
ざわざわ
ざわざわ
案の定騒ぎ始める生徒たち。
不安は隠せない。
今回は我々教師は見ているだけ。生徒たちの自主性に任せる。
さあどう言うやり方でどう言う組み合わせになるのか楽しみだ。
これもミホ先生と話し合いを重ねた結果。
続く
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
お兄ちゃんはお医者さん!?
すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。
如月 陽菜(きさらぎ ひな)
病院が苦手。
如月 陽菜の主治医。25歳。
高橋 翔平(たかはし しょうへい)
内科医の医師。
※このお話に出てくるものは
現実とは何の関係もございません。
※治療法、病名など
ほぼ知識なしで書かせて頂きました。
お楽しみください♪♪
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる