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不審者A
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両手にブツを手にしたあまりにも危険なゲーム。
かばんからポケットへのお引越し。
ポケットインさせて絶体絶命の状況を乗り越える。
うん? ポケットイン? これは和製英語だな。
ポケットは動詞ではなく名詞。インは恐らく前置詞だろう。
だから正確にはイン・ザ・ポケットが正解だろう。
あるいは滑り込ませると言う意味でドロップインが適当かもしれない。
ふう…… どうにかばれずに済んだ。
これも指示に素直に従ってくれたミホ先生のお陰。
感謝しても感謝しきれない。
ブツ消失マジックにおけるアシスタントの役目を充分に果たしてくれた。
だが残念ながらまだ疑いが晴れることはない。
それは俺がここで唯一の男だから。容疑者には持って来い。
だが本当にこの事件はそんな単純なものだろうか?
制服盗難事件の真相を暴き真犯人を見つけ出さなければオチオチ悪さも出来ない。
一時間後。
ようやく事件が進展する。
コツコツ コツコツ
コツコツ コツコツ
廊下を一定の速度で歩く音がする。
ただいつもよりも若干早め。ステップが軽やか。何かいいことがあった?。
コツコツ コツコツ
ダンダン ダンダン
続いて複数の足音が聞こえてきた。
コツコツ コツコツ
ダンダン ダンダン
足音が消えると今度はざわざわと騒がしくなった。
ガラガラダーン
豪快に扉が開く音。
ここまではいつもと変わらない。
男が姿を見せる。その後ろには数名の怪しげな男たちが。
きゃああ!
いやあああ!
来ないで!
悲鳴が収まらない。それどころかどんどんエスカレートしていく明らかな異常事態。
彼らは一体何者なのか?
「待たせたなお前たち! 」
驚くとは思ったがここまでとは。俺だって衝撃受けたからな。こいつら誰だよだろ?
「先生? 後ろの方は誰なんでしょうか? 事件解決って? 」
部長が買い物から戻る。
部室には戻って来た部長含め全員集合。
それにしても副部長も大災難だった。制服どころか下着まで盗まれてしまうとはね。
「先生お早くお願いします。こちらの方は? 」
三人の不審者について話すように促す。
不思議と言った感じで心配そうにこちらを見ている少女たち。
結局第二回ビキニ相撲選手権は決勝戦を前に中止。
勝者はミコと三女の二人。
二人には王者として次の大会に臨んでもらう。
決勝戦が中止になりせっかくの目の保養が出来ずに不満の残る展開。
皆もう制服に着替えてしまっている。
制服もそれは素晴らしい。だがビキニも捨てがたい。
中止の判断は少々もったいない気もするが安全が最優先。
とにかく早く事件解決しなければ。
制服の子に混じって一人上下ジャージの子が。
副部長だ。今回の被害者。
恐らく今朝の運勢占いは最悪だったのだろうな。
「皆聞いてくれ。三人の不審者を連れて来た」
学校の周りをうろついていた不審者であり変質者だ。遠慮なく同行願った。
「青井先生お手柄です」
ミホ先生に褒められると何だか本当に照れるんだよな。
「ははは…… ミホ先生。お前らこの三人に見覚えはないか?
今日の大会に出入りしてたってことは? 」
「誰この人たち? 」
恐怖する生徒たち。やはり面通しは早過ぎたかな。
少しは生徒たちの精神状態も考えるべきだった。
だがこんなことでは恐らく来るであろうXデーには耐えられないだろう。
その日まで俺たちは強靭な精神と独自の技術を磨く必要があるのだから。
「ただの通りがかりの変質者だと思うが誰が犯人なのかまでは分からない」
第一容疑者・不審者A。
学校の近くをうろついていたところを発見。
逃げようとしたので確保。
「俺じゃねい! 俺はただパーティーみたいなのがあるって聞いたから。
興味が湧いて来たんだよ。ただそれだけだ。
校内に入ったのは認める。でもZERO館つったかこの建物には踏み入れてない。
本当だ! 信じてくれ! ZERO館の位置がよく分からなくて迷ってたんだから。
なあ見逃してくれ。見逃してくれたら良いことを教えてやるからさ」
嘘を吐いて取引を持ちかけようとは頭悪い癖に悪知恵だけは働くから嫌になるぜ。
不審度A
信用度ゼロ
処分保留。
第二容疑者・不審者B。
ZERO館の一室に隠れるように腰を低くしていたところを抑えこむ。
有無を言わせずに連行。
「済みません。出来心だったんです。素晴らしいショットが撮れると思って……
何十枚と撮ったけど決して下着など盗んでない。神に誓ってもいい。
自分はただの盗撮カメラマンだ! 」
堂々としていて良いと言う問題ではない。
「自分で言うなんてこの男全然反省してない。先生きつくお仕置きしてあげてね」
笑いながら美人三姉妹の長女は訴えかける。
「おいおい。お仕置きって何をすればいいんだよ? 」
今はふざけて良い場面ではない。
まあ長女の場合こんな男たちを手玉に取っていたから扱いは慣れてるだろうがな。
不審度A
信用度ゼロ
怪しいが自分で職業を言うかな?
続く
かばんからポケットへのお引越し。
ポケットインさせて絶体絶命の状況を乗り越える。
うん? ポケットイン? これは和製英語だな。
ポケットは動詞ではなく名詞。インは恐らく前置詞だろう。
だから正確にはイン・ザ・ポケットが正解だろう。
あるいは滑り込ませると言う意味でドロップインが適当かもしれない。
ふう…… どうにかばれずに済んだ。
これも指示に素直に従ってくれたミホ先生のお陰。
感謝しても感謝しきれない。
ブツ消失マジックにおけるアシスタントの役目を充分に果たしてくれた。
だが残念ながらまだ疑いが晴れることはない。
それは俺がここで唯一の男だから。容疑者には持って来い。
だが本当にこの事件はそんな単純なものだろうか?
制服盗難事件の真相を暴き真犯人を見つけ出さなければオチオチ悪さも出来ない。
一時間後。
ようやく事件が進展する。
コツコツ コツコツ
コツコツ コツコツ
廊下を一定の速度で歩く音がする。
ただいつもよりも若干早め。ステップが軽やか。何かいいことがあった?。
コツコツ コツコツ
ダンダン ダンダン
続いて複数の足音が聞こえてきた。
コツコツ コツコツ
ダンダン ダンダン
足音が消えると今度はざわざわと騒がしくなった。
ガラガラダーン
豪快に扉が開く音。
ここまではいつもと変わらない。
男が姿を見せる。その後ろには数名の怪しげな男たちが。
きゃああ!
いやあああ!
来ないで!
悲鳴が収まらない。それどころかどんどんエスカレートしていく明らかな異常事態。
彼らは一体何者なのか?
「待たせたなお前たち! 」
驚くとは思ったがここまでとは。俺だって衝撃受けたからな。こいつら誰だよだろ?
「先生? 後ろの方は誰なんでしょうか? 事件解決って? 」
部長が買い物から戻る。
部室には戻って来た部長含め全員集合。
それにしても副部長も大災難だった。制服どころか下着まで盗まれてしまうとはね。
「先生お早くお願いします。こちらの方は? 」
三人の不審者について話すように促す。
不思議と言った感じで心配そうにこちらを見ている少女たち。
結局第二回ビキニ相撲選手権は決勝戦を前に中止。
勝者はミコと三女の二人。
二人には王者として次の大会に臨んでもらう。
決勝戦が中止になりせっかくの目の保養が出来ずに不満の残る展開。
皆もう制服に着替えてしまっている。
制服もそれは素晴らしい。だがビキニも捨てがたい。
中止の判断は少々もったいない気もするが安全が最優先。
とにかく早く事件解決しなければ。
制服の子に混じって一人上下ジャージの子が。
副部長だ。今回の被害者。
恐らく今朝の運勢占いは最悪だったのだろうな。
「皆聞いてくれ。三人の不審者を連れて来た」
学校の周りをうろついていた不審者であり変質者だ。遠慮なく同行願った。
「青井先生お手柄です」
ミホ先生に褒められると何だか本当に照れるんだよな。
「ははは…… ミホ先生。お前らこの三人に見覚えはないか?
今日の大会に出入りしてたってことは? 」
「誰この人たち? 」
恐怖する生徒たち。やはり面通しは早過ぎたかな。
少しは生徒たちの精神状態も考えるべきだった。
だがこんなことでは恐らく来るであろうXデーには耐えられないだろう。
その日まで俺たちは強靭な精神と独自の技術を磨く必要があるのだから。
「ただの通りがかりの変質者だと思うが誰が犯人なのかまでは分からない」
第一容疑者・不審者A。
学校の近くをうろついていたところを発見。
逃げようとしたので確保。
「俺じゃねい! 俺はただパーティーみたいなのがあるって聞いたから。
興味が湧いて来たんだよ。ただそれだけだ。
校内に入ったのは認める。でもZERO館つったかこの建物には踏み入れてない。
本当だ! 信じてくれ! ZERO館の位置がよく分からなくて迷ってたんだから。
なあ見逃してくれ。見逃してくれたら良いことを教えてやるからさ」
嘘を吐いて取引を持ちかけようとは頭悪い癖に悪知恵だけは働くから嫌になるぜ。
不審度A
信用度ゼロ
処分保留。
第二容疑者・不審者B。
ZERO館の一室に隠れるように腰を低くしていたところを抑えこむ。
有無を言わせずに連行。
「済みません。出来心だったんです。素晴らしいショットが撮れると思って……
何十枚と撮ったけど決して下着など盗んでない。神に誓ってもいい。
自分はただの盗撮カメラマンだ! 」
堂々としていて良いと言う問題ではない。
「自分で言うなんてこの男全然反省してない。先生きつくお仕置きしてあげてね」
笑いながら美人三姉妹の長女は訴えかける。
「おいおい。お仕置きって何をすればいいんだよ? 」
今はふざけて良い場面ではない。
まあ長女の場合こんな男たちを手玉に取っていたから扱いは慣れてるだろうがな。
不審度A
信用度ゼロ
怪しいが自分で職業を言うかな?
続く
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