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秘密の課外授業⑦

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「ほらどうぞ。これが欲しかったんでしょう」
脱ぎたての下着を直接手渡す少女。
どうにか拒絶しようとするもそれを許さない。
まるで持ってなさいと言わんばかり。
教師と生徒との立場が逆転したか? 

まるで果物狩り。リンゴでもミカンでも何でもいいが思い浮かべて欲しい。
それに感覚が似ている。
一つ一つ丁寧に細心の注意を払う。獲物を大事にかごに。
だがかごはないのでそのまま。下品にも咥えるなどはマナー違反。
仮に咥えるにしても他にあるだろうし。

我に返る。
それにしても俺は本当に何をやってるのだろう?
恥ずかしい。ガキに良いようにコントロールされてしまっている。
と言うか渡されても困る。俺にどうしろと?
勘違いしてるよだが俺にはそんな趣味はないぞ。
売ってるのだって買った試しがない。
何て言っても俺は教師。
それに自慢ではないが女に不自由したことがない。
今はフリーだけどそろそろミホ先生と付き合うはずだ
だからこそこれ以上のトラブルは避けたい。

「ありがとう。よく分かったね」
何を言ってるんだ俺? もはや俺が俺でなくなっている。
彼女が狂ってるなら俺だって狂ってるのだ。
それが現実。どうすることも出来ない現実。
「やっぱり。ふふふ…… 本当に正直な人」
どうやらこれで良かったらしい。だが俺にはまだつまらないプライドがある。

「いや…… 今のは気の迷いで。本気じゃない。
俺はガキのパンツなどに興味ないし。俺は…… 」
強がって見せるが無駄な抵抗らしい。
見透かしたように不気味な笑みを浮かべる少女。

すべてを脱ぎ捨てた少女は手足を大きく広げ満足そう。
俺は何とか見ないように目を閉じる。
そして念の為に手の平で隠す。
やり過ぎなぐらいの防衛策。効果は微妙だが。
本来なら後ろを向けばいいのだがこれが彼女たちの本当の狙いだとしたら危険だ。
もう体も回復してきてる。効き目はさほど継続しないのだろう。
ただその薬の正体と安全性が気になるが。

薬の影響で一時的に動きが制限されてるとは言え大の男を気絶させるのは難しい。
だから後ろを向いた瞬間に攻撃を仕掛けるかもしれない。
そう思うと恐怖で後ろなど向いてられない。
だから当然目を瞑ってるのも演技で薄目を開け様子を窺っている。
手で覆ったって見えるものは見える。
だが見たらお終いだ。それでも視線は外せない。

ああ理性が吹っ飛ぶ。このままではただのケダモノへ変身してしまう。
とは言え体は正直。反応してしまっている。
いや…… この状況では誰だってそうなるさ。何ら不思議なことじゃない。

ただこれはもはや拷問と言っていいだろう。
俺はこの地獄のような拷問に堪え抜いて生還するんだ。
しかしその決意も簡単に揺らいでしまう。

写真で見た時に妄想したそれが今現実になっている。
妄想とはあり得ないこと。だからいい。だが現実が妄想を遥かに凌駕してしまった。
自分を解放すべきだ。嘘を吐くべきでもない。
悟られてはいけないが自分にもう嘘は吐けない。
情けないが俺も男なのさ。
ああタピオカ部の顧問さえ引き受けなければこんな事態には。
それだけは後悔。いやこれは後悔なのかな?

「かわいい。ふふふ…… 」
まだ執拗にからかう。ガキだな。
もう自分が自分じゃないみたいだ。
もう一人の俺が存在していて今受け入れようとしているかのよう。
魂が抜けて空から見ているような変な浮遊感。
そしてこの目を通してもう一人の男の動きを観察する。

少女は優しく男の手を取った。
男は振り払うこともせずにボーっと突っ立っている。
少女は強引に男の服を脱がせに掛かる。何て大胆で破廉恥なのか。
もはや男は言いなり。抵抗する気力さえ残っていないよう。

ああ体が…… 体が…… 興奮が収まらない。どうやら男も同じらしい。
可哀想に為されるがまま。男のプライドも何もない。
屈辱だろうな。何てことをしやがるんだろう。
俺まで涙が出てくる。男も我慢してるが限界も近い。

「先生お願い! 」
「頼むから…… タノ…… ム…… かーら」
抵抗虚しく男は操り人形と化す。

「ほら早く! ! 」
「ああ分かってる…… 」
男に精気は感じられない。それでは困るのは少女の方。
「早く! 先生! 」
男は女の上に乗り強引に結ばれてしまう。
激しい男の動きと嫌がる素振りを見せる少女。もちろんお遊びの一環。

はあはあ
はあはあ
「ねえまだ? 」
「ごめん。ごめんよ」
「大人なんだからリードしてよね」
「悪い。さあもう少しだ」

果てると二人はそのまま眠りについた。
俺も釣られるように深い眠りにつく。


                続く
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