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秘密の課外授業③
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一週間後。
金曜日の課外授業。
始まって二回目だが本日をもって終わりを迎えることになる。
なぜなら……
「おい! お前らだけかよ。もう一人はどうした? 」
先週も集まりが悪かったが今回も。美人三姉妹の三女が抜ける。
一人抜けただけと簡単に考えてはいけない。
百人から一人抜けたならそもそも気づきもしないだろう。
こっちは前回の三人から一人抜けた。
百人で考えれば約三十三人抜けたことになる。
大事だ。それでも残りの者でいくらでもカバーできる。
だが二人ではどうすることも出来ない。
一人でも抜けられると困るんだよな。代わりを用意してくれなくては。
うーん。このままではどんどん人が居なくなってしまう。
これでは参加者を増やす前にこのイベント自体が消滅してしまう。
由々しき事態。やはり魅力がないのだろうか? でもそんなことないはず。
なぜ誰もこんなにも有意義な催しに参加しないのだろうか?
参加費だって無料。夕食付なんだぞ。一度ぐらい来てもいいじゃないか。
「もう一人は? 遅れて来るのか? 」
「かったるいから行かないって」
二女が笑いながら答える。下品な奴め。
「本当かよ? せっかくの俺のお気に入り…… うわまずい…… 」
そう美人三姉妹の中では大人しく性格も悪くなさそうなので気に入ってる。
もちろん他二人も悪い訳ではないが下品で不気味だからな。
先生をもっと敬えば誰でも可愛くもなるんだが。
どちらかと言えばこいつらは舐めてる。
「先生そうだったんだ? 」
「うるさい! いいから始めるぞ! 」
この後三女の欠席に落胆する俺にさらなる追い打ちをかける出来事が。
「お茶入れるね先生」
そう言うと台所へ。
何だ意外と気の利く良い子じゃないか。俺が誤解していたみたいだ。
そうだよな。俺の為に来てくれるんだから真面目で立派な生徒に違いない。
ははは…… 二人を誤解していたようだ。
二女はちょっとトイレにと行ってしまった。
二人とも美人三姉妹と言われるだけあってきれいだ。
教師がこんな感情を抱くのは酷く不純で本来間違っている。
だがこのタピオカ部に入ったのだって美人三姉妹が居たから。
いつの間にかスカートの丈も短くなっていく。
気のせいだと思いたいが事実は変わりない。
誘惑に負けるかもしれないとにやつく。
「遅いぞ! 早くしろ! 何をやってるんだ! 」
つい緊張していつもより厳しく接してしまう。
「はいはい。どうぞ」
湯飲みを三つテーブルに置く。
彼女の様子は明らかにおかしいが気にせず一つを手に。
「先生そっちじゃない! 」
「ああ悪い。こっちだっけ。まあこの際どっちだっていいんだが。さあ始めるぞ」
そう言って一口。
もう一人が戻って来た。二人はなぜか笑っている。
不気味だ。
「うん? まずい! 」
こんなくそまずかったっけ?
まさか毒でも入れやがったか。
いやさすがにそれはあり得ないか。
信用してると言うよりそれほど頭が良いとは思えない。
ただそれだけ。だから決して信頼してる訳ではない。
だがそんな風にしか生徒を見られないのははっきり言えば教師失格だろうな。
分かってるんだよ。誰かに指摘されるまでもなく自覚している。
ただあまり自分を悪く思いたくない。防衛本能が出てるに過ぎない。
いやいや深く考え過ぎだよな。
もっとリラックスしてネガティブではなくポジティブに。
「先生どうです私の淹れたお茶の味は? 」
「うんいいよ。さあ始めようか」
ハアハア
ハアハア
おかしいな急に息が苦しくなり気分が変に高揚してるのが分かる。
苦しくて辛いがなぜかいい気持ちだ。まったく訳が分からない状態。
ハアハア
フウフウ
息が荒くなりどんどん興奮していくのが分かる。
やっぱり何か入れやがったな。
一体何を始める気なんだ?
「先生大丈夫ですか? お医者様お呼びしましょうか? ふふふ…… 」
「もう先生を困らせちゃダメでしょう」
「そうだったいけないいけない」
いたずら好きな小悪魔が正体を現す。
二人とも悪ふざけにしては度が過ぎる。これはいくら何でもやり過ぎ。
いつもの悪ふざけに比べても酷すぎる。
一体狙いはどこにある?
俺をどうするつもりだ?
まさか俺に恨みでもあるのか?
止めろ! 止めるんだ! 止めてくれ!
「先生苦しいですか? ふふふ…… 」
二人は笑いながら悪ふざけを続ける。
どうして?
もはや悪ふざけのレベルを超えてしまっている。
これから俺はどうなってしまうんだ?
想像したくもない。
続く
金曜日の課外授業。
始まって二回目だが本日をもって終わりを迎えることになる。
なぜなら……
「おい! お前らだけかよ。もう一人はどうした? 」
先週も集まりが悪かったが今回も。美人三姉妹の三女が抜ける。
一人抜けただけと簡単に考えてはいけない。
百人から一人抜けたならそもそも気づきもしないだろう。
こっちは前回の三人から一人抜けた。
百人で考えれば約三十三人抜けたことになる。
大事だ。それでも残りの者でいくらでもカバーできる。
だが二人ではどうすることも出来ない。
一人でも抜けられると困るんだよな。代わりを用意してくれなくては。
うーん。このままではどんどん人が居なくなってしまう。
これでは参加者を増やす前にこのイベント自体が消滅してしまう。
由々しき事態。やはり魅力がないのだろうか? でもそんなことないはず。
なぜ誰もこんなにも有意義な催しに参加しないのだろうか?
参加費だって無料。夕食付なんだぞ。一度ぐらい来てもいいじゃないか。
「もう一人は? 遅れて来るのか? 」
「かったるいから行かないって」
二女が笑いながら答える。下品な奴め。
「本当かよ? せっかくの俺のお気に入り…… うわまずい…… 」
そう美人三姉妹の中では大人しく性格も悪くなさそうなので気に入ってる。
もちろん他二人も悪い訳ではないが下品で不気味だからな。
先生をもっと敬えば誰でも可愛くもなるんだが。
どちらかと言えばこいつらは舐めてる。
「先生そうだったんだ? 」
「うるさい! いいから始めるぞ! 」
この後三女の欠席に落胆する俺にさらなる追い打ちをかける出来事が。
「お茶入れるね先生」
そう言うと台所へ。
何だ意外と気の利く良い子じゃないか。俺が誤解していたみたいだ。
そうだよな。俺の為に来てくれるんだから真面目で立派な生徒に違いない。
ははは…… 二人を誤解していたようだ。
二女はちょっとトイレにと行ってしまった。
二人とも美人三姉妹と言われるだけあってきれいだ。
教師がこんな感情を抱くのは酷く不純で本来間違っている。
だがこのタピオカ部に入ったのだって美人三姉妹が居たから。
いつの間にかスカートの丈も短くなっていく。
気のせいだと思いたいが事実は変わりない。
誘惑に負けるかもしれないとにやつく。
「遅いぞ! 早くしろ! 何をやってるんだ! 」
つい緊張していつもより厳しく接してしまう。
「はいはい。どうぞ」
湯飲みを三つテーブルに置く。
彼女の様子は明らかにおかしいが気にせず一つを手に。
「先生そっちじゃない! 」
「ああ悪い。こっちだっけ。まあこの際どっちだっていいんだが。さあ始めるぞ」
そう言って一口。
もう一人が戻って来た。二人はなぜか笑っている。
不気味だ。
「うん? まずい! 」
こんなくそまずかったっけ?
まさか毒でも入れやがったか。
いやさすがにそれはあり得ないか。
信用してると言うよりそれほど頭が良いとは思えない。
ただそれだけ。だから決して信頼してる訳ではない。
だがそんな風にしか生徒を見られないのははっきり言えば教師失格だろうな。
分かってるんだよ。誰かに指摘されるまでもなく自覚している。
ただあまり自分を悪く思いたくない。防衛本能が出てるに過ぎない。
いやいや深く考え過ぎだよな。
もっとリラックスしてネガティブではなくポジティブに。
「先生どうです私の淹れたお茶の味は? 」
「うんいいよ。さあ始めようか」
ハアハア
ハアハア
おかしいな急に息が苦しくなり気分が変に高揚してるのが分かる。
苦しくて辛いがなぜかいい気持ちだ。まったく訳が分からない状態。
ハアハア
フウフウ
息が荒くなりどんどん興奮していくのが分かる。
やっぱり何か入れやがったな。
一体何を始める気なんだ?
「先生大丈夫ですか? お医者様お呼びしましょうか? ふふふ…… 」
「もう先生を困らせちゃダメでしょう」
「そうだったいけないいけない」
いたずら好きな小悪魔が正体を現す。
二人とも悪ふざけにしては度が過ぎる。これはいくら何でもやり過ぎ。
いつもの悪ふざけに比べても酷すぎる。
一体狙いはどこにある?
俺をどうするつもりだ?
まさか俺に恨みでもあるのか?
止めろ! 止めるんだ! 止めてくれ!
「先生苦しいですか? ふふふ…… 」
二人は笑いながら悪ふざけを続ける。
どうして?
もはや悪ふざけのレベルを超えてしまっている。
これから俺はどうなってしまうんだ?
想像したくもない。
続く
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