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副顧問募集中
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翌日。
<ZERO館>
異世界探索部にて。
一晩経って落ち着いた。
さすがに悪夢では済まない超展開。
結局タピオカ部に加えて異世界探索部の顧問を引き受けることに。
三つも掛け持つには元々体力不足。
それに一ヶ月療養していた俺では限界が見えている。
急いで協力者を見つけなければ。やっぱり副顧問が現実的だろう。
積極的に動くことにした。
ただ昨日の今日とは言えあまり感触は良くない。
副顧問要請は難航している。
「ごめんなさい無理なんです」
誰も曰く付きの部活に関わろうとはしない。
俺も悪いと思って無理矢理頼み込む真似はしない。
地獄に突き落とすようなものだから。
生徒にも見つけてくるように頼んでいる。最悪外の人間でも。
ただネックは異世界探索部だ。戦い方を誤って正直に言えばふざけるなでお終い。
タピオカ部はまだ好意的に受け止められている。
副顧問に関しては条件を設定してないので女性教師が興味を示している。
ただ異世界探索部の話が出た途端逃げるように打ち切られてしまう。
これはスケルトンがしたように詳細を伏せて説得に当たるしかないか?
人間として教師として仲間として心も痛むし恨まれるだろうがたった一年だ。
副顧問は顧問が忙しい時に居てもらうだけなのでさほど苦労もないだろう。
心を鬼にして生徒の為に動くとしよう。
それが遠くの世界に行ってしまった先輩変態英語教師に報いることにもなる。
ああ。あっちは今頃寒いのかな? それとも燃えるように暑いのか?
まさか優雅に海外生活を満喫していたらぶっ飛ばすぞ!
「昨日は悪かったな。自己紹介しか出来なくて。ちょっと精神が保てなくてね。
改めて自己紹介させてもらおう」
青井三郎太。
アオイサプロウタ。
ホワイトボードにでかでかと名を記す。
「英語教師だ。ここもタピオカ部同様に月・火・土の週三日と聞いた。
前顧問のスケルトン先生から一任されている。何か質問があれば受け付けるぞ。
では一人ずつ自己紹介よろしく」
異世界探索部は男女合計五名。二年生が四名と一年生が一名。
未だに異世界探索部なんてのが存在するとは半信半疑。
彼らも精気がないと言うか存在感がないと言うか。
大人しくて言うことを聞くタイプなのでラッキーな気もする。
ポジティブに捉えないとやってられない。
「では部長から頼むよ」
俺ははっきり言えば人を覚えるのが苦手である。
教師失格な気もするが生徒を一人一人と接する機会は割合少ない。
大学でも名簿を見ながらどうにかこうにか。
この学校に来てからもただの英語教師だから覚えようともしなかった。
これが担任ならまた違ったかもしれないがどうにでもなったので。
だが顧問になればそうも行かない。しかも合わせて三つの部を掛け持ちしてる。
最初は毎日のように言い間違えたり人違いを繰り返すだろう。
もうそうなる未来が見えてる。努力はしてみるつもりだが。
この手の話を生徒の前で話せば不安になるので決して口には出さないが。
それこそスケルトンに相談したこともあったな。
基本的に人に興味がないのだろうと図星を突かれる。
もっと積極的に生徒たちと触れ合うべきだとアドバイスをもらった。
もちろん実践するかは気分次第だが。面倒臭いな。
とにかく生徒たちの特長を覚えることから始めよう。
俺をを中心に机を並べてみる。正面の三人がメガネで内気な性格だと分かる。
ボソボソとしゃべるので何を言ってるのか分からない。
これでは誰が誰やら判別がつかない。
左隣は唯一の女子。怪我をしたようで両頬に湿布。
怪我の影響でサングラスをしている。あまりに目立つ存在。個性的だ。
一時的だろうから回復して元の顔を見せてくれたらなと。
かなり変わった子のようで机の下でタップを踏んでいる。
うるさくて堪らないがこれくらいは我慢我慢。
ただ常に薄笑いを浮かべてるので不気味。何とかならないかな。
注意すべきか心配になって来る。
「先生! 」
右隣の男子からは熱意を感じる。唯一まともに見える貴重な存在?
いや…… 彼こそが要注意人物なのかもしれないな。
何と言っても異世界探索部と言う怪しげな部の部長。
普通でないのは間違いない。個性的も悪くないが。行き過ぎはどうかと思う。
何ごともほどほどがいい。
ほらやっぱり異世界があるかないか真剣に話し始めた。
続く
<ZERO館>
異世界探索部にて。
一晩経って落ち着いた。
さすがに悪夢では済まない超展開。
結局タピオカ部に加えて異世界探索部の顧問を引き受けることに。
三つも掛け持つには元々体力不足。
それに一ヶ月療養していた俺では限界が見えている。
急いで協力者を見つけなければ。やっぱり副顧問が現実的だろう。
積極的に動くことにした。
ただ昨日の今日とは言えあまり感触は良くない。
副顧問要請は難航している。
「ごめんなさい無理なんです」
誰も曰く付きの部活に関わろうとはしない。
俺も悪いと思って無理矢理頼み込む真似はしない。
地獄に突き落とすようなものだから。
生徒にも見つけてくるように頼んでいる。最悪外の人間でも。
ただネックは異世界探索部だ。戦い方を誤って正直に言えばふざけるなでお終い。
タピオカ部はまだ好意的に受け止められている。
副顧問に関しては条件を設定してないので女性教師が興味を示している。
ただ異世界探索部の話が出た途端逃げるように打ち切られてしまう。
これはスケルトンがしたように詳細を伏せて説得に当たるしかないか?
人間として教師として仲間として心も痛むし恨まれるだろうがたった一年だ。
副顧問は顧問が忙しい時に居てもらうだけなのでさほど苦労もないだろう。
心を鬼にして生徒の為に動くとしよう。
それが遠くの世界に行ってしまった先輩変態英語教師に報いることにもなる。
ああ。あっちは今頃寒いのかな? それとも燃えるように暑いのか?
まさか優雅に海外生活を満喫していたらぶっ飛ばすぞ!
「昨日は悪かったな。自己紹介しか出来なくて。ちょっと精神が保てなくてね。
改めて自己紹介させてもらおう」
青井三郎太。
アオイサプロウタ。
ホワイトボードにでかでかと名を記す。
「英語教師だ。ここもタピオカ部同様に月・火・土の週三日と聞いた。
前顧問のスケルトン先生から一任されている。何か質問があれば受け付けるぞ。
では一人ずつ自己紹介よろしく」
異世界探索部は男女合計五名。二年生が四名と一年生が一名。
未だに異世界探索部なんてのが存在するとは半信半疑。
彼らも精気がないと言うか存在感がないと言うか。
大人しくて言うことを聞くタイプなのでラッキーな気もする。
ポジティブに捉えないとやってられない。
「では部長から頼むよ」
俺ははっきり言えば人を覚えるのが苦手である。
教師失格な気もするが生徒を一人一人と接する機会は割合少ない。
大学でも名簿を見ながらどうにかこうにか。
この学校に来てからもただの英語教師だから覚えようともしなかった。
これが担任ならまた違ったかもしれないがどうにでもなったので。
だが顧問になればそうも行かない。しかも合わせて三つの部を掛け持ちしてる。
最初は毎日のように言い間違えたり人違いを繰り返すだろう。
もうそうなる未来が見えてる。努力はしてみるつもりだが。
この手の話を生徒の前で話せば不安になるので決して口には出さないが。
それこそスケルトンに相談したこともあったな。
基本的に人に興味がないのだろうと図星を突かれる。
もっと積極的に生徒たちと触れ合うべきだとアドバイスをもらった。
もちろん実践するかは気分次第だが。面倒臭いな。
とにかく生徒たちの特長を覚えることから始めよう。
俺をを中心に机を並べてみる。正面の三人がメガネで内気な性格だと分かる。
ボソボソとしゃべるので何を言ってるのか分からない。
これでは誰が誰やら判別がつかない。
左隣は唯一の女子。怪我をしたようで両頬に湿布。
怪我の影響でサングラスをしている。あまりに目立つ存在。個性的だ。
一時的だろうから回復して元の顔を見せてくれたらなと。
かなり変わった子のようで机の下でタップを踏んでいる。
うるさくて堪らないがこれくらいは我慢我慢。
ただ常に薄笑いを浮かべてるので不気味。何とかならないかな。
注意すべきか心配になって来る。
「先生! 」
右隣の男子からは熱意を感じる。唯一まともに見える貴重な存在?
いや…… 彼こそが要注意人物なのかもしれないな。
何と言っても異世界探索部と言う怪しげな部の部長。
普通でないのは間違いない。個性的も悪くないが。行き過ぎはどうかと思う。
何ごともほどほどがいい。
ほらやっぱり異世界があるかないか真剣に話し始めた。
続く
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