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どうすれば
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上司による悪夢のような交番占拠事件。
どうにか無事に解決する。
「はい確保! 」
警察によって緊急逮捕される上司。
「何をしやがる? 警察に何の権限があって…… 」
上司はまだ抵抗を見せる。
恥ずかしいな。いい加減に諦めてくれよな。
「取り敢えず公務執行妨害で逮捕します。よろしいですね? 」
「何だと? 」
「うるさい! 近所迷惑だ。撃たれなかっただけでもありがたく思え! 」
「言い過ぎですよ。さあ落ち着いてください」
上司はこうして警察の取り調べを受けることになった。
「では他の方は速やかにお帰り下さい」
「待たぬか! 」
お爺さんが椅子から立ち上がる。
「トワさんにしろあの男にしろ関係があろう。
まずはアトリ計画について教えてもらおうか」
「それはこちらの仕事ですのでお爺さんはお帰り下さい」
「そうだ! 俺たちの仕事を増やすんじゃない! 」
お巡りさんたちは相手にしない。
「じゃがそれでは納得できん! 」
「そうよ。怖い思いをして帰れですって? 冗談でしょう? 」
トワは恐怖のあまりおかしくなっている。
「そうよ。私たちも知る権利がある。この男がストーカーなのかどうか」
左横田さんも賛成らしい。
「そうだな。俺たちも知りてえよな」
「いえ…… ゴーホーム」
ブブンカは帰りたそうにしてるが前田さんが強引に話をまとめてしまう。
「いい加減にしろよお前ら! これはプライバシーだろうが」
お巡りさんは頑な。
「だったらこ奴に聞けばよかろう」
お爺さんが妥協案を示す。
「俺ですか? アトリ計画? 」
それが分かるなら苦労しない。
「そうだぜ。あのちゃん仲間だから当然教えてくれるよな」
前田さんは悪のりする。
随分感じが変わった気がする。前から強引ではあったがここまでとは。
「それなら少しぐらい」
皆に迫られては答えざるを得ない。
すべては俺が撒いた種。自分でどうにかしなければ。
上司もお巡りさんもトナラ―たちも落ち着いたところで話し出す。
「アトリ計画と言うのは人々の心を乗っ取って自在に操るもので。
世界を征服する恐ろしい計画で運用は慎重を期す」
俺には難しかったので適当に話を作る。
それにしても俺の恋人の件はどうなったんだろう?
元恋人はなぜか交番にいて修羅場になってるしついてない。
「ほお…… それは興味深い。まさか来年には世界征服をとな? 」
「ブブンカもビックリ」
「そうだな。でもどうせ失敗するんだろぜ」
前田さんは本気にしてはいない。
「馬鹿野郎! 嘘を吹き込むんじゃない!
我々の会社が怪しい団体だと思われたらどうする?
これだからお前は信用できないんだよ! 」
上司は罵詈雑言を浴びせる。
ちょっと作り話をしただけじゃないか。それを目くじら立てて大人げない。
「ならばどのような計画だと言うのじゃ? 」
お爺さんの問いに逡巡すると口を開く。
「まったくどうせもう知られる。だったら俺の口から言うまでだ」
アトリ計画が危ないと知られたら捜査に着手される。
一般人では何も出来なくても警察ならあらゆることが可能。
もはや告白するしかないと悟ったらしい。
「アトリ計画と言うのはな…… 」
「待ってそれ以上は署の方で」
お巡りさんの制止を振り切り語りだす上司。
「アトリ計画はそんな危ないものじゃない。
ただ残された者を思うあまり作った代物だ」
「ダメです。これ以上は」
なぜか俺が止めることに。多少は理解してるつもりだ。
「うるさい! 勘違いされてなるものか!
これは非情の別れに遭った者を救済する人類の希望となるプロジェクトだ。
いいかこれはペットロスやストーカー対策としても有効となる未来の商品だ」
「具体的には? 」
トワが合の手を入れる。
「それは…… 言えない」
「おいおい。あんたらのせいでこの男はおかしくなったんじゃないのか? 」
前田さんは俺を誤解してるようだ。
「それはそうだが…… 」
「ほら黙った! さっきから変だなと思っていたんだよ」
前田さんの挑発に乗る形で上司は自ら機密情報をぶちまける。
だがそれは同時に俺も知られてない事実が浮かび上がることに。
続く
どうにか無事に解決する。
「はい確保! 」
警察によって緊急逮捕される上司。
「何をしやがる? 警察に何の権限があって…… 」
上司はまだ抵抗を見せる。
恥ずかしいな。いい加減に諦めてくれよな。
「取り敢えず公務執行妨害で逮捕します。よろしいですね? 」
「何だと? 」
「うるさい! 近所迷惑だ。撃たれなかっただけでもありがたく思え! 」
「言い過ぎですよ。さあ落ち着いてください」
上司はこうして警察の取り調べを受けることになった。
「では他の方は速やかにお帰り下さい」
「待たぬか! 」
お爺さんが椅子から立ち上がる。
「トワさんにしろあの男にしろ関係があろう。
まずはアトリ計画について教えてもらおうか」
「それはこちらの仕事ですのでお爺さんはお帰り下さい」
「そうだ! 俺たちの仕事を増やすんじゃない! 」
お巡りさんたちは相手にしない。
「じゃがそれでは納得できん! 」
「そうよ。怖い思いをして帰れですって? 冗談でしょう? 」
トワは恐怖のあまりおかしくなっている。
「そうよ。私たちも知る権利がある。この男がストーカーなのかどうか」
左横田さんも賛成らしい。
「そうだな。俺たちも知りてえよな」
「いえ…… ゴーホーム」
ブブンカは帰りたそうにしてるが前田さんが強引に話をまとめてしまう。
「いい加減にしろよお前ら! これはプライバシーだろうが」
お巡りさんは頑な。
「だったらこ奴に聞けばよかろう」
お爺さんが妥協案を示す。
「俺ですか? アトリ計画? 」
それが分かるなら苦労しない。
「そうだぜ。あのちゃん仲間だから当然教えてくれるよな」
前田さんは悪のりする。
随分感じが変わった気がする。前から強引ではあったがここまでとは。
「それなら少しぐらい」
皆に迫られては答えざるを得ない。
すべては俺が撒いた種。自分でどうにかしなければ。
上司もお巡りさんもトナラ―たちも落ち着いたところで話し出す。
「アトリ計画と言うのは人々の心を乗っ取って自在に操るもので。
世界を征服する恐ろしい計画で運用は慎重を期す」
俺には難しかったので適当に話を作る。
それにしても俺の恋人の件はどうなったんだろう?
元恋人はなぜか交番にいて修羅場になってるしついてない。
「ほお…… それは興味深い。まさか来年には世界征服をとな? 」
「ブブンカもビックリ」
「そうだな。でもどうせ失敗するんだろぜ」
前田さんは本気にしてはいない。
「馬鹿野郎! 嘘を吹き込むんじゃない!
我々の会社が怪しい団体だと思われたらどうする?
これだからお前は信用できないんだよ! 」
上司は罵詈雑言を浴びせる。
ちょっと作り話をしただけじゃないか。それを目くじら立てて大人げない。
「ならばどのような計画だと言うのじゃ? 」
お爺さんの問いに逡巡すると口を開く。
「まったくどうせもう知られる。だったら俺の口から言うまでだ」
アトリ計画が危ないと知られたら捜査に着手される。
一般人では何も出来なくても警察ならあらゆることが可能。
もはや告白するしかないと悟ったらしい。
「アトリ計画と言うのはな…… 」
「待ってそれ以上は署の方で」
お巡りさんの制止を振り切り語りだす上司。
「アトリ計画はそんな危ないものじゃない。
ただ残された者を思うあまり作った代物だ」
「ダメです。これ以上は」
なぜか俺が止めることに。多少は理解してるつもりだ。
「うるさい! 勘違いされてなるものか!
これは非情の別れに遭った者を救済する人類の希望となるプロジェクトだ。
いいかこれはペットロスやストーカー対策としても有効となる未来の商品だ」
「具体的には? 」
トワが合の手を入れる。
「それは…… 言えない」
「おいおい。あんたらのせいでこの男はおかしくなったんじゃないのか? 」
前田さんは俺を誤解してるようだ。
「それはそうだが…… 」
「ほら黙った! さっきから変だなと思っていたんだよ」
前田さんの挑発に乗る形で上司は自ら機密情報をぶちまける。
だがそれは同時に俺も知られてない事実が浮かび上がることに。
続く
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