言葉の暴力で世界最強! 消えたヒロインを追い求めて世界へ! 幼馴染に告白するつもりがなぜかモンスターに愛の告白を

二廻歩

文字の大きさ
上 下
174 / 200

第五世界突入

しおりを挟む
第五世界へ。
アンを追い求めてついに第五世界に足を踏み入れた。
さあいつものパターンだとこの辺りで新たな妖精に出会えるはずなんだけどな。
ただいくら探しても見当たらない。どこにいる? 
仕方がないな。先に進むとしますか。歩いてればそのうち会えるだろう。

第五世界について話を聞くことに。
まずはその辺で歩いてる人を捕まえる。
「何だお前? また異人か? 流浪の民って奴か? 」
ラッキー! 勘違いはしてるが目的に近づいたかな?
「はいはぐれてしまいまして。どちらに向かったでしょうか? 」
面倒なので勘違いしたままにする。
どうも当てにならそうな図体だけでかくいい加減な男。
話は聞くが信用できるかと言ったら他の人にも聞いてからだな。
とりあえず分かってることだけを教えるように指示した。

「おいお前! 人を信用してないみたいなその言い方は何だ! 」
いきなり説教モード。若く見えたが意外と年を食っていたらしい。
これなら逆に信用できるかな?

「それで流浪の民はどこへ? 」
「ああそれなら第六世界に向かったよ」
「はあ何を言ってるんだあんた? 」
つい怒りから。別に信用してない訳ではないが…… やっぱり無理。信用できない。
「本当だって。ここでは狭すぎるそうだ。
ひっそりと暮らしたいがここでは毎日のように人と会うとさ」
会うこと自体嫌がってないと思うけどな。確かに狭すぎては居辛いだろうな。
狭い世界では何かとやりにくい。そう言うのが嫌で流浪の民になった者だって。
ハックたちがそうだったようにな。
「俺を信用できないならあそこにいる人に聞いてみろよ」
そう言うとどこかに消えてしまった。

「あの済みません…… 人を探してるんですが」
今度は老夫婦だ。話はしっかりしてそうだし信用もおける。
だがその分記憶があいまいな気がする。
「ああ流浪の民ね。だったらあっちで見かけたよ」
そう言って示したのは第四エリアの方。
これはダメだな。話にならない。

続けて今度は俺と同じように全国を旅する異人。
「おお! あんちゃんも大変だね。そうそうきれいな女の人を見たよ。
あれは俺のタイプだな。へへへ…… 」
余計なことをべらべらと。この男相当な女好きだな。
世界を回って何をしてやがるんだか。
「その人は今どこに」
何か人を探してるとか待ってるとか言ってて歩いてればきっとぶち当たるさ」
そう言って方角を示してくれた。

ではさっそく。アン探しのを始めよう。
「ああちょっと…… 」
だがその時俺を引き留めようとする者が一名。
今はアンだ。それ以外眼中にない。
アン! アン! どこだアン!
大声で叫んでは迷惑なので心で呼びかけるがそれでうまく行った試しはない。
しかし情けない話だぜ。あと少しのところで捕まえられたはずなのにな。

「ちょっと…… 馬鹿じゃないのあなた? 」
さっきから暴言を吐いてついてくる女が一人。
きれいな声だけど今はアン一筋。俺って硬派だろ?
ちょくちょく悪口が酷いのが気になるがな。
まさかいつの間にか俺は人気者になっていて追っかけでも出来たかな?
でもそれではファンタジーには合わないんだよね。

アン! アン! アン!
ついに中心街みたいのところへ出た。
ここら辺にそのアンらしき女性がいると教えてくれた。
ここはそのまま勢いに任せて。

あれ? あの後ろ姿? 誰かに似ている?
アン? アンじゃないのか?
期待で胸が高まる。
どれだけ俺は待ったと思ってるんだ?
ようやくアンに会える。ここの者が世界は狭いと言っていた。
だから当然アンが歩いてればぶつかることになる。
恐らくあっちだって恋しくて寂しくて俺を待っているはずだ。

さあ今こそ再会の時。機は熟した。
「アン? アンなのか? 」
後ろから思いっきり抱き着く。
ようやく会えた。再会の時ぐらい格好つけたいよな。

「アン? 俺だ! ゲンだ! 会えてうれしいぞ! 」
きゃああ!
なぜかビンタが飛んでくる。
しかも一回だけでなく往復を二回。
もうわざとやってるとしか思えないな。怖くてや驚いては通用しない。

「アン! それはないよ! 」
そう言ってアンの顔を覗く。
うん…… 誰この人? アンではないな。
まずい…… 後ろ姿美人はアンではなかった。
俺はどうすればいい?

             続く
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

千変万化の最強王〜底辺探索者だった俺は自宅にできたダンジョンで世界最強になって無双する〜

星影 迅
ファンタジー
およそ30年前、地球にはダンジョンが出現した。それは人々に希望や憧れを与え、そして同時に、絶望と恐怖も与えた──。 最弱探索者高校の底辺である宝晶千縁は今日もスライムのみを狩る生活をしていた。夏休みが迫る中、千縁はこのままじゃ“目的”を達成できる日は来ない、と命をかける覚悟をする。 千縁が心から強くなりたいと、そう願った時──自宅のリビングにダンジョンが出現していた! そこでスキルに目覚めた千縁は、自らの目標のため、我が道を歩き出す……! 7つの人格を宿し、7つの性格を操る主人公の1読で7回楽しめる現代ファンタジー、開幕! コメントでキャラを呼ぶと返事をくれるかも!(,,> <,,) カクヨムにて先行連載中!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人
ファンタジー
 僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。  実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。  そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。  なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!  そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。  だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。  どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。  一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!  僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!  それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?  待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

処理中です...