言葉の暴力で世界最強! 消えたヒロインを追い求めて世界へ! 幼馴染に告白するつもりがなぜかモンスターに愛の告白を

二廻歩

文字の大きさ
上 下
4 / 200

妖精講座

しおりを挟む
うーん。突然のキスに動揺が収まらない。
妖精からキスされるなんてレアな体験だとは思うけれど……
嬉しいかと言えば別にそうでもない。

エクセルは大したことないと言うが俺には大問題。
だってファーストキスなんだぜ。
男からたまにされることはあっても女からされることはまずない。
あれ…… 俺おかしなこと言ってないか?
アンとだってまだだ。だから少々罪悪感がある。
妖精は人間ではないからノーカウントだとは思うけれど。
うん? ノーカウント? ノーカント?
最近つまらないことが気になって仕方がない。
ノーバウンドはノーバンドだしな……

手でゴシゴシするがまだ感触が残る。
いくら契約でもキスして良い訳がない。
俺が男だから文句は言わないけど立場が逆だったらボコボコにされるに違いない。
待てよ。実験するのも悪くない…… って冗談言ってる時じゃないか。

「ほらボケっとしない! 」
男が近づいて来た。
見た目は善良そうな村人?
豹変しかねないタイプではあるが問題ないだろう。
「なあこいつもモンスターなのか? 」
そう言ってる間に豹変モンスターに一撃を喰らう。

「痛いな…… 痛えよ! 」
我慢しきれずに叫んでしまう。
「もうバカなんだから。気をつけてって言ったでしょう! 」
まだよく仕組みも理解してない。それどころか世界観だってよく分かってない。
そんな俺に文句ばかり。不機嫌で口うるさい妖精さんだぜ。

エクセルが指示を送る。
「急いでワードフォルダーを。早く! 」
「よしこれだな」

【ぶっころすぞ! 】
暴力ワードを投げつけモンスターは消滅。

「危なかったわ。あなた今瀕死の状態よ。でも大丈夫これを飲んで。
三分待てば完全回復するから。それまでは人に出くわさないようにね」

三分後。
「ほら回復した」
エクセルの魔法にかかったかのように体が軽い。治癒したらしい。

「おかしなシステムだな。それでお前の歳は? いくつなんだよ? 」
「ほらまた人が来た」
それでも決して答えようとしない若作りの妖精さん。
今度はさすがに油断しないぜ。
杖を突いたお婆さん。本当にモンスター?
ただの散歩のお婆さんに見えるが。
 
フォルダーからワードを。これでいいか。
【舐めるな! 】

「きゃああ! 」
何とお婆さんは勢いよく逃げて行った。
警告①が加わった。

「おいこれはどう言うことだ? 」
「だから言ったでしょう? この世界には人間とモンスターが共存してるって。
それで今のお年寄りは人間。だからあなたは単純に言葉の暴力を振るっただけ。
善良なお年寄りに酷いことをしたの。きちんと反省なさい! 」

「何だそういうことか…… ってどうすればいいんだ? 警告①ってのは? 」
「もうバカなんだから! 警告が五つたまったら強制的に刑務所の中。
正式には収監猶予警告。どこからともなく警告を受けるから。
あなたもあそこがどう言うところか知ってるでしょう? それは恐ろしいところよ。
モンスターは攻撃していい。しかし人間はたとえ言葉でも暴力を振るってはダメ。
そう言う世界になってます。それから何か? 」

「年齢は…… もういいや。それよりなぜお前がこの世界のすべてを知ってる? 」
「それはね…… あんたを食おうとしてるからだよ。ヒヒヒ…… 」
おふざけ気味の妖精さん。

じっと見つめる。耐えられなくなり仕方なく続けるエクセル。
「それはね…… 私がモンスターだから。
残念だけどこの世界を支配してる側ってことになるかしら。
でも人間も大人しくしていれば危害を加えない。
ほぼ前の世界と変わらない生活を送れる。
あなたみたいに外から来た人間は例外ね。
だから身を守る為にそのワードフォルダーとカードがある訳。
ただそのフォルダーを持つ者は選ばれた戦士よ。
頑張って勇者ゲン! この世界はあなたに掛ってる」

「エクセル…… 」

「まあ冗談はこれくらいにして仲間探しでしょう?
あなたみたいな人は旅をして行くうちに出会えると思うから安心して。
私からしたら迷惑な存在だけどいないと私の仕事がなくなっちゃうから困る。
ジレンマって奴かしらね」

エクセルは長々と大体のことを話してくれた。
分からないことがあればその都度教えるとのこと。
モンスターも決して好戦的なのではなく異人を排除する役割がある為だそう。
こうすることでこの世界を陰から守っている側面もある。

難しい話はいいから早くアンの元へ。

                 続く
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

千変万化の最強王〜底辺探索者だった俺は自宅にできたダンジョンで世界最強になって無双する〜

星影 迅
ファンタジー
およそ30年前、地球にはダンジョンが出現した。それは人々に希望や憧れを与え、そして同時に、絶望と恐怖も与えた──。 最弱探索者高校の底辺である宝晶千縁は今日もスライムのみを狩る生活をしていた。夏休みが迫る中、千縁はこのままじゃ“目的”を達成できる日は来ない、と命をかける覚悟をする。 千縁が心から強くなりたいと、そう願った時──自宅のリビングにダンジョンが出現していた! そこでスキルに目覚めた千縁は、自らの目標のため、我が道を歩き出す……! 7つの人格を宿し、7つの性格を操る主人公の1読で7回楽しめる現代ファンタジー、開幕! コメントでキャラを呼ぶと返事をくれるかも!(,,> <,,) カクヨムにて先行連載中!

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!

仁徳
ファンタジー
あらすじ リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。 彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。 ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。 途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。 ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。 彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。 リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。 一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。 そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。 これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

処理中です...