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第一章
5.再会の日
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結局、あれから皇子は泣き止まずその場で解散となった。
父と母はかなり皇子にガッカリしており、婚約破棄は目に見えていて俺は嬉しすぎて毎日倍のトレーニング量をこなした。
だが、数ヶ月経っても婚約破棄の連絡が来なくて俺は絶望した。
俺は怒りのあまり自室で外に聞こえない程度に叫ぶ。
「まさか仕返しか!クソドM野郎が!」
自分の顔に血管が浮く位イラついたから変装して市民街に行き悪さをしてる奴をボコボコにしてして家に帰った。
結局、再会する事もなくあっという間に9年の月日が経ったが、まだ婚約が続いていていた。
前世より体格も身長もスクスク育ち、遂に俺はあの前世で婚約破棄された大学に入学した。
婚約破棄される準備は万端だし後はその時を待つまでだ。
この9年思い出すだけで楽しかった。
俺は中学校ではトップを取り続け、15歳になって有名な高校に入り。才能を全て発揮して誰もが敬う孤高の存在になった。
それに爵位はそれぞれ違うが信頼出来る優秀な仲間も見つけその仲間達と20歳のデビュタントを終えたら骨董屋をやる約束をした。
その仲間達はそれぞれ違う道に進んでしまったけど20歳になればまた顔を合わせて話し合えるから楽しみだ。
ルンルンな気分でクラス分けを見て俺は前世通りあの皇子様と同じクラスだったなとテンション駄々下がりした。
クラスにさっそく入るとザワつかれる。
俺は貴族の中で有名人らしいからしょうがないかと自分の指定された席に座って経済学の本を眺た。
数十分後、また教室がザワついてチラリ見ると皇子様だった。
前世で見た時よりか更に男らしい顔つきになり尚且つ優しい見た目のハンサムになっていた。
すると、またドキンッと胸が鳴ってクソがと思いながら高まる鼓動を抑えた。
当然周りの女と男は群がりキャーキャー言っていたが、俺は本に視線を戻すと目の前に皇子は様は来てヒョイッと本を取られた。
「……どうも、お久しぶりですね皇子様」
「えぇ、あの時以来ですね」
「そうですね、では早速ですが私の本をお返し頂けますか?無理やり取られてしまったので折り目ついてるかも知れませんけど」
すると皇子の目がピクリと動いたが微笑んだままだった。
「読書中に邪魔してしまいすみません。君に会えたのが嬉しくて、今度は声を掛けますね」
「それが常識だと思いますけどね」
手に持っていた本を奪い返して続きを読みながらバサッと言うと周りはザワっとした。
ずっと目の前にいて邪魔だしイライラするから目も合わせず。
「そろそろ時間ですからご自身の席に座ったらどうでしょうか?」
「はい、ではまた後で」
やっと離れて、俺は聞こえるくらいデカい溜息を吐くと周りはビクビクしながら皇子様を擁護していた。
父と母はかなり皇子にガッカリしており、婚約破棄は目に見えていて俺は嬉しすぎて毎日倍のトレーニング量をこなした。
だが、数ヶ月経っても婚約破棄の連絡が来なくて俺は絶望した。
俺は怒りのあまり自室で外に聞こえない程度に叫ぶ。
「まさか仕返しか!クソドM野郎が!」
自分の顔に血管が浮く位イラついたから変装して市民街に行き悪さをしてる奴をボコボコにしてして家に帰った。
結局、再会する事もなくあっという間に9年の月日が経ったが、まだ婚約が続いていていた。
前世より体格も身長もスクスク育ち、遂に俺はあの前世で婚約破棄された大学に入学した。
婚約破棄される準備は万端だし後はその時を待つまでだ。
この9年思い出すだけで楽しかった。
俺は中学校ではトップを取り続け、15歳になって有名な高校に入り。才能を全て発揮して誰もが敬う孤高の存在になった。
それに爵位はそれぞれ違うが信頼出来る優秀な仲間も見つけその仲間達と20歳のデビュタントを終えたら骨董屋をやる約束をした。
その仲間達はそれぞれ違う道に進んでしまったけど20歳になればまた顔を合わせて話し合えるから楽しみだ。
ルンルンな気分でクラス分けを見て俺は前世通りあの皇子様と同じクラスだったなとテンション駄々下がりした。
クラスにさっそく入るとザワつかれる。
俺は貴族の中で有名人らしいからしょうがないかと自分の指定された席に座って経済学の本を眺た。
数十分後、また教室がザワついてチラリ見ると皇子様だった。
前世で見た時よりか更に男らしい顔つきになり尚且つ優しい見た目のハンサムになっていた。
すると、またドキンッと胸が鳴ってクソがと思いながら高まる鼓動を抑えた。
当然周りの女と男は群がりキャーキャー言っていたが、俺は本に視線を戻すと目の前に皇子は様は来てヒョイッと本を取られた。
「……どうも、お久しぶりですね皇子様」
「えぇ、あの時以来ですね」
「そうですね、では早速ですが私の本をお返し頂けますか?無理やり取られてしまったので折り目ついてるかも知れませんけど」
すると皇子の目がピクリと動いたが微笑んだままだった。
「読書中に邪魔してしまいすみません。君に会えたのが嬉しくて、今度は声を掛けますね」
「それが常識だと思いますけどね」
手に持っていた本を奪い返して続きを読みながらバサッと言うと周りはザワっとした。
ずっと目の前にいて邪魔だしイライラするから目も合わせず。
「そろそろ時間ですからご自身の席に座ったらどうでしょうか?」
「はい、ではまた後で」
やっと離れて、俺は聞こえるくらいデカい溜息を吐くと周りはビクビクしながら皇子様を擁護していた。
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