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とある人物達が歩んできた道 ~ 6年後 ~ ①
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ぽけ~っと呆けたように脱力しながらぼんやりとベンチに座る…
脱力している場所、このベンチも綺麗に新調したとはいえ、新調してからもう1年も経過しているから新品って感じではないわね…
ベンチを撫でながら、ここ数年間でちょこちょこ変化し続けてきた広場を見渡す…
変化し続けてきた広場に設けられた小さな公園…数多く置かれているベンチの一つに座りながら魂が抜けてしまいそうになるくらい呆ける…
そんな時間があるのかって?いいじゃな、こちとら
徹夜明けだもの。切の良いところまで頑張っていたら夜が開けちゃったのよ、もう頭をつかいたくないのよ…
広場の一角を拡張して作られた、この公園が、いったい何のために造られたのか…変化し続けていく私達の街…もう、私達では何の意図があって変化し続けてきたのか真意も意図も理解できない。理外の外…個人的な趣味趣向だと感じている。
何故なら、街の配置とか建物とか、全部ぜ~~んぶ、姫ちゃんが決めてるのよね~。
勝手に全てを決めて相談も無く実行しているわけじゃないわよ?
一応、建前といいますか、会議でこういうのこういう場所に作りますっと、さらっと定例会議で報告連絡して会議で誰も反対の声が無い限りって感じなのだけれど、誰も姫ちゃんの意見に反対なんて出来ないのよね、内容的に反対するような内容じゃないし、誰かが困るわけでもないし、皆があると嬉しい事ばかりだし、事前に皆からこういうのが欲しいって意見を聞きまわってたり投書箱が置かれているから、それを見て行動しているっぽいのよね…
姫ちゃんが個人的に欲しいモノを作っていそうな気がするけれど反対の声がでない大きな理由はただ一つ!予算を握っているっていうか、予算は姫ちゃんのぽっけから出てくるのだから。好きにして?って感じなのよね。
いざこうやって出来上がったものを見ているからこそ、皆、反対なんて出来ないわよ。結果的に皆が満足しているのだから。むしろ、楽しみにしているくらいよ?
公園っていうけれど広場と何が違いのかわからないのよね。
木が植えてあって、運動できるスペースがあって、椅子っと言うかベンチね、それが置いてあるだけだもの、前と比べて何かが大きく変わったってわけじゃないのよね。
細かい所では変化はあるのよ?
水道が追加されてたり、地面がむき出しじゃなくて芝?っていう草が植えられてたり、それに、ちょっと遠くに木々が植えられていて、その木と木の間にハンモック?っていう横になれるスペースが出来たくらいかしら?…一度乗ろうとして失敗してからちょっと挑戦する勇気が無いのよね。お尻うっちゃって痛かったのよね~。
木々が増えたからなのか、何もなかった広場からは聞こえる事の無かった、木々のざわめきが心地よく感じる…
音が織りなす世界感が、時の流れがゆったり流れるように感じてしまう、忙しい日々を忘れてしまいそうに心が洗われる…綺麗な時間を感じ取れる…
そんな優雅な環境に包まれながら、お茶を飲む…
手に持っているのが、姫ちゃんが作ってくれた試作品、金属カップっていうのかしら?蓋つきのコップ?えっと確か名前がタンブラーって教えてくれたけれど、これのおかげで、何処でも紅茶を持っていけるから凄く便利なのよね。
これだけじゃないのよね、今着ているジャージってズボンに、スウェットっていうお洋服にサンダルっていう靴…
これ、だめね、これに慣れてしまうと、もう楽過ぎて他のやつ着たくなくなるのよね…
見た目もダボっとしていてちょっと可愛いのが小癪なのよね~、優雅で風雅な貴族会!って感じなのは、この街とは縁遠いから気にする事も無し!
何よりも、ねぇ?…そういうのはもういいかなって思ってしまっているのよね。
っふ、新しい恋なんてね、結局のところ、そういう気分が湧き上がってこないわよ、良い年齢になったから諦めているって部分も少なからずあるけれども、あれよね。
騎士様が素晴らしすぎてやっぱりだめよ、他の有象無象をいくら見てもな~んにも思わない感じないピーンともこない…
子供にしか見えないのよ、母性の方が前に出てきちゃうのよね、うん、もう、女としての感性は死んでしまって女性として完成しちゃったのかもしれないわね。
だから、誰かを気にするために常に気を張る必要はなし!着飾る必要も無し!見た目なんて何でもいいの!人前に出ない限りズボラ最高!!…お腹周りがでてきてるのもご愛敬!!…ぅぐぅ、自分で言っておきながら心が痛い!!、、、運動しなきゃいけないのは重々承知しております!でも、時間がないのよ…
そう!そうよ!お腹で思い出したけれどね、その、この年齢になっても胸が大きくなったりするものなのね、太った?…考えないようにしましょう。
年々、重苦しく感じていたこの胸もね、あの子が開発したブラジャーのおかげで凄く楽になったのよ!
あの子が開発した服飾関係の中で史上最高の作品だと感じているのよね!!
デザインも、今まだにない綺麗なデザイン、清楚な感じで見た目もいいだけじゃなく、機能性も素晴らしいのよね~お陰様で肩こりが少しマシになった気がするのよ。
噂だと王都中の貴婦人が姫ちゃんの新作を常に待ち遠しく恋い焦がれているって噂だもの…何でも信頼の出来る職人を捕まえれたらしいからデザインしては発注しているみたいなのよね。
肌着下着問わず、王都の服飾関係に新しい風が巻き起こって、平民問わず皆、おしゃれに気を使ったり、自分の好きな服を着るようになってきてるそうなのよね。
姫ちゃんが用意するデザインが機能性も優れているものが多いってのもあるのかもしれないわね。
はぁ~…王都で思い出しちゃったわね。
王都で起きた次の王を決めるっていう素っ頓狂な選挙戦?その闘いからもう、5年?6年?もうそんなに経過したのよね~、はぁーもうそんなに経ったのよね~。
だめねー最近、時間の感覚がわからなくなってきてるわね…年かしら?
いいえ!いいえ!!いい!え!!まだ若いわよ!若いわよね?若い筈よ!若いに決まってるじゃないの!!
止めましょう、直視したくないの、世間一般、常識という枠組みの中では私の年齢だと孫を抱いていてもおかしくっ…
っさ!切り替えましょう!強引にでも切り替えましょう!そうよそうよ!選挙戦!
そう!思い返してみると本当に、選挙戦から比べて、この街も大きく発展したのよね~
今じゃ王族の管轄から独立しちゃってさ、まさかまさかの、独自の自治権を頂いてしまったのよ…
簡単に言えば、国を立ち上げても文句は言われないのよ。
だからといっておいそれと建国宣言なんて、王を挑発するような行為をしたら流石に攻め込まれるだけね…
立場的に、地方領主が経営する領地みたいな感じかしら?
そうなるとね当然、付いて回るのが税金ってやつなのよ。
普通に考えると地方領主と同様に納税義務が新しく課せられたりすると思うでしょう?
でもね、この街だからと言って免除されているわけじゃないのよ?無理難題を言われることはなく、収穫した作物の中から何割かって程度の微々たる作物を前々からしっかりと納税はしてるわよ?っていっても、産業と言えば畜産エリアしかないけれどね?畜産エリアの旦那しか納税義務がないのよね…
変わりゆくこの街でも今までと変わらない条件のままなのがおかしいと思うけれども、藪蛇を突きたくないから何も言わないわよ?
本当に未だに納税義務があるのは畜産エリアとか、この街で造られた農作物だけ!作物だけを納めるっという破格の条件のままなのよね…
正確に言えば、この街では研究はしていても大量生産はしていないのよね…畜産エリアよりも少し離れた場所で造っているけれども、あのエリアはどちらに所属しているのかしら?恐らく、王都でしょ?実はね、王都内での納税っていうのはかなり寛容なのよ、売り上げの一部程度でいいから非常に納税が楽なのよ。地方領主から見たらハンカチを食いちぎってもおかしくないくらい破格なのよ、だから、貴族は王都に住みたがるのよね。
姫ちゃんはどうやってこの破格の条件で相手を丸め込んだのかしら?
選挙戦での出来事ものらりくらりとかわして本当に聞きたいところは濁されっぱなしなのよねー…今となっては知りたいと思わないからいいけどね。
たぶんだけど、相手も馬鹿じゃないから、ここまで破格の条件としての見返りとして、姫ちゃんにこの街を統治するように求めたみたいなのよね。
地方を納める領主、貴族となるように叙位叙勲を与えようとしたらしいのよ、けれどねどうやって切り抜けたのか…
姫ちゃんから聞いた言い分としては、独裁政権?っていうのは避けるべきことだからってことで叙位叙勲を拒否して、民主主義を貫くから領主っていう考えでの運用はしないってことで跳ね除けたらしいのよね。
何処までも自由なのよね…王族の勅命を拒否してどうして生きていけるの?普通に考えると打ち首よ?
っというわけで、この街は独立した特別自治区となり、運営方法は街の総意をもって、つまりは、民主主義として多数決をもって運用するので、その立場にいる人達の総意を確認し誰か個人の考えだけで運用はしない、絶対的に民意をもって行動するって形で落ち着いたのよね。
因みに、地方領主からはこの街が特別扱いを受けていることに関しては誰もやっかみを入れてこない、入れようものならお前がこの街を越えたその先にある怪物を相手どれといわれるのが目に見えているからでしょうね。
下手な運用をすれば即破滅=この大陸は全滅するだものね。そう考えるとリスクしかないのよね、この街って…姫ちゃんしか運用できないわよ。
そういうわけで~、欲しくも無いけれども、街が発展して管理する必要が必要となったお陰で、立ちたくない立場に…私が任命されてしまったのよ…
だから、新しい肩書がのしかかるように増えてしまったわけよ…
正直に言えば、勘弁してほしいわね、肩に重くのしかかってくるのは乳房の重みだけで充分よ…
もういらないっての、肩こりに悩まされる日々になるのは辛いのよ、誰でも良いからマッサージ出来る人よんでよー。
決まってしまったものは仕方が無いし、周りを見渡せば適任者は私しかない、やるしかないのよ。
今に、なって思い返すと、私がこの立場に上り詰めた事の始まりってのは、周りがいつの間にか姫ちゃんの世話がかかりを私に押し付けたかのような形で決めちゃったのが…始まりって感じがするのよね。
私としては、彼女の傍に居たかったし傍にいて欲しかったから、押し付けられたような感じを、特に気にしていなかったし、進んで望んでの結果だからいいんだけど、いいんだけどね。こんな肩書はいらないわよ…
始まりは、姫ちゃんのお世話係から、教育係に転じて、行きついた最終肩書が敵の脅威から守るための最前線の砦を管理する謎の幹部の一人!偉大なる歴史を動かした姫様の右腕、またの名は右大臣!!側室候補から右大臣に成りあがる豪傑女性の物語!っていう自伝本を出したら売れるかしら?
なんてね、ほんっと、どうしてこうなったのやら…私がしたいことをしていただけなのにね、その結果が、下手な貴族でも頭が上がらない肩書を背負う程に成長しちゃったのよね。
側室候補しか能が無いからもとより権力なんてどうでもよくて、愛する人を追いかける為に家を捨てるというか、側室になれなかったから追い出されたような、権力と程遠い場所に向かって走り続けてきたのに…人生どうなるか、わかったもんじゃないわね…
ほんっと、お世話係っていう立場からスタートしたと考えると、驚きの大出世よね~、そこだけを切り取ったら羨む人も多いんじゃない?望んでこうなったわけじゃないってのにね。
そんなわけで、私個人としてはこの様な重苦しい肩書を広める気にはなれないわけなのよ、当然でしょ?
だから、私の正式な肩書は姫ちゃんと、古くからこの街にいる先輩くらいしか知っていて欲しくないから、誰かに言いふらしたりしてないのよ。古くからの友人にも伝えてないわよ?
なので、私にどんな肩書が作られて押し付けられても別に問題なし!好きにしていいわよ!って思っていたら…いつの間にか王都の偉い人たちに漏れてるのよね!私の肩書が!
そりゃぁ、知る方法はないわけじゃないのよね、そういう書類を管理する人達は閲覧することが出来るものね、王族とか王族とか王族とかね!!
知られたくない肩書が方々へと漏れてると、私が知ってから、どうしたものかと悩んでいながらも忙しい日々に追われてて対処方法を見出すことが出来ぬまま数日が経って、珍しく来訪者が来たから誰だろうと挨拶に行ったら、そこに居たのが末席よ!あいつがほくそ笑んでるのを見た瞬間に瞬時に、悟ったわよ!アンタが漏らしたのかってね!!アンタの策に乗らないわよ!
宰相って立場に相応しい肩書を持った女性との婚姻なんて、そんな政治的策略に乗じた手段になんて絶対に乗らないからね!いい加減諦めろ!ガキはお断りよ!
…隙あらば攻めてくるその姿勢だけは褒めてあげてもいいけれど!いい加減、諦めてよね!
脱力している場所、このベンチも綺麗に新調したとはいえ、新調してからもう1年も経過しているから新品って感じではないわね…
ベンチを撫でながら、ここ数年間でちょこちょこ変化し続けてきた広場を見渡す…
変化し続けてきた広場に設けられた小さな公園…数多く置かれているベンチの一つに座りながら魂が抜けてしまいそうになるくらい呆ける…
そんな時間があるのかって?いいじゃな、こちとら
徹夜明けだもの。切の良いところまで頑張っていたら夜が開けちゃったのよ、もう頭をつかいたくないのよ…
広場の一角を拡張して作られた、この公園が、いったい何のために造られたのか…変化し続けていく私達の街…もう、私達では何の意図があって変化し続けてきたのか真意も意図も理解できない。理外の外…個人的な趣味趣向だと感じている。
何故なら、街の配置とか建物とか、全部ぜ~~んぶ、姫ちゃんが決めてるのよね~。
勝手に全てを決めて相談も無く実行しているわけじゃないわよ?
一応、建前といいますか、会議でこういうのこういう場所に作りますっと、さらっと定例会議で報告連絡して会議で誰も反対の声が無い限りって感じなのだけれど、誰も姫ちゃんの意見に反対なんて出来ないのよね、内容的に反対するような内容じゃないし、誰かが困るわけでもないし、皆があると嬉しい事ばかりだし、事前に皆からこういうのが欲しいって意見を聞きまわってたり投書箱が置かれているから、それを見て行動しているっぽいのよね…
姫ちゃんが個人的に欲しいモノを作っていそうな気がするけれど反対の声がでない大きな理由はただ一つ!予算を握っているっていうか、予算は姫ちゃんのぽっけから出てくるのだから。好きにして?って感じなのよね。
いざこうやって出来上がったものを見ているからこそ、皆、反対なんて出来ないわよ。結果的に皆が満足しているのだから。むしろ、楽しみにしているくらいよ?
公園っていうけれど広場と何が違いのかわからないのよね。
木が植えてあって、運動できるスペースがあって、椅子っと言うかベンチね、それが置いてあるだけだもの、前と比べて何かが大きく変わったってわけじゃないのよね。
細かい所では変化はあるのよ?
水道が追加されてたり、地面がむき出しじゃなくて芝?っていう草が植えられてたり、それに、ちょっと遠くに木々が植えられていて、その木と木の間にハンモック?っていう横になれるスペースが出来たくらいかしら?…一度乗ろうとして失敗してからちょっと挑戦する勇気が無いのよね。お尻うっちゃって痛かったのよね~。
木々が増えたからなのか、何もなかった広場からは聞こえる事の無かった、木々のざわめきが心地よく感じる…
音が織りなす世界感が、時の流れがゆったり流れるように感じてしまう、忙しい日々を忘れてしまいそうに心が洗われる…綺麗な時間を感じ取れる…
そんな優雅な環境に包まれながら、お茶を飲む…
手に持っているのが、姫ちゃんが作ってくれた試作品、金属カップっていうのかしら?蓋つきのコップ?えっと確か名前がタンブラーって教えてくれたけれど、これのおかげで、何処でも紅茶を持っていけるから凄く便利なのよね。
これだけじゃないのよね、今着ているジャージってズボンに、スウェットっていうお洋服にサンダルっていう靴…
これ、だめね、これに慣れてしまうと、もう楽過ぎて他のやつ着たくなくなるのよね…
見た目もダボっとしていてちょっと可愛いのが小癪なのよね~、優雅で風雅な貴族会!って感じなのは、この街とは縁遠いから気にする事も無し!
何よりも、ねぇ?…そういうのはもういいかなって思ってしまっているのよね。
っふ、新しい恋なんてね、結局のところ、そういう気分が湧き上がってこないわよ、良い年齢になったから諦めているって部分も少なからずあるけれども、あれよね。
騎士様が素晴らしすぎてやっぱりだめよ、他の有象無象をいくら見てもな~んにも思わない感じないピーンともこない…
子供にしか見えないのよ、母性の方が前に出てきちゃうのよね、うん、もう、女としての感性は死んでしまって女性として完成しちゃったのかもしれないわね。
だから、誰かを気にするために常に気を張る必要はなし!着飾る必要も無し!見た目なんて何でもいいの!人前に出ない限りズボラ最高!!…お腹周りがでてきてるのもご愛敬!!…ぅぐぅ、自分で言っておきながら心が痛い!!、、、運動しなきゃいけないのは重々承知しております!でも、時間がないのよ…
そう!そうよ!お腹で思い出したけれどね、その、この年齢になっても胸が大きくなったりするものなのね、太った?…考えないようにしましょう。
年々、重苦しく感じていたこの胸もね、あの子が開発したブラジャーのおかげで凄く楽になったのよ!
あの子が開発した服飾関係の中で史上最高の作品だと感じているのよね!!
デザインも、今まだにない綺麗なデザイン、清楚な感じで見た目もいいだけじゃなく、機能性も素晴らしいのよね~お陰様で肩こりが少しマシになった気がするのよ。
噂だと王都中の貴婦人が姫ちゃんの新作を常に待ち遠しく恋い焦がれているって噂だもの…何でも信頼の出来る職人を捕まえれたらしいからデザインしては発注しているみたいなのよね。
肌着下着問わず、王都の服飾関係に新しい風が巻き起こって、平民問わず皆、おしゃれに気を使ったり、自分の好きな服を着るようになってきてるそうなのよね。
姫ちゃんが用意するデザインが機能性も優れているものが多いってのもあるのかもしれないわね。
はぁ~…王都で思い出しちゃったわね。
王都で起きた次の王を決めるっていう素っ頓狂な選挙戦?その闘いからもう、5年?6年?もうそんなに経過したのよね~、はぁーもうそんなに経ったのよね~。
だめねー最近、時間の感覚がわからなくなってきてるわね…年かしら?
いいえ!いいえ!!いい!え!!まだ若いわよ!若いわよね?若い筈よ!若いに決まってるじゃないの!!
止めましょう、直視したくないの、世間一般、常識という枠組みの中では私の年齢だと孫を抱いていてもおかしくっ…
っさ!切り替えましょう!強引にでも切り替えましょう!そうよそうよ!選挙戦!
そう!思い返してみると本当に、選挙戦から比べて、この街も大きく発展したのよね~
今じゃ王族の管轄から独立しちゃってさ、まさかまさかの、独自の自治権を頂いてしまったのよ…
簡単に言えば、国を立ち上げても文句は言われないのよ。
だからといっておいそれと建国宣言なんて、王を挑発するような行為をしたら流石に攻め込まれるだけね…
立場的に、地方領主が経営する領地みたいな感じかしら?
そうなるとね当然、付いて回るのが税金ってやつなのよ。
普通に考えると地方領主と同様に納税義務が新しく課せられたりすると思うでしょう?
でもね、この街だからと言って免除されているわけじゃないのよ?無理難題を言われることはなく、収穫した作物の中から何割かって程度の微々たる作物を前々からしっかりと納税はしてるわよ?っていっても、産業と言えば畜産エリアしかないけれどね?畜産エリアの旦那しか納税義務がないのよね…
変わりゆくこの街でも今までと変わらない条件のままなのがおかしいと思うけれども、藪蛇を突きたくないから何も言わないわよ?
本当に未だに納税義務があるのは畜産エリアとか、この街で造られた農作物だけ!作物だけを納めるっという破格の条件のままなのよね…
正確に言えば、この街では研究はしていても大量生産はしていないのよね…畜産エリアよりも少し離れた場所で造っているけれども、あのエリアはどちらに所属しているのかしら?恐らく、王都でしょ?実はね、王都内での納税っていうのはかなり寛容なのよ、売り上げの一部程度でいいから非常に納税が楽なのよ。地方領主から見たらハンカチを食いちぎってもおかしくないくらい破格なのよ、だから、貴族は王都に住みたがるのよね。
姫ちゃんはどうやってこの破格の条件で相手を丸め込んだのかしら?
選挙戦での出来事ものらりくらりとかわして本当に聞きたいところは濁されっぱなしなのよねー…今となっては知りたいと思わないからいいけどね。
たぶんだけど、相手も馬鹿じゃないから、ここまで破格の条件としての見返りとして、姫ちゃんにこの街を統治するように求めたみたいなのよね。
地方を納める領主、貴族となるように叙位叙勲を与えようとしたらしいのよ、けれどねどうやって切り抜けたのか…
姫ちゃんから聞いた言い分としては、独裁政権?っていうのは避けるべきことだからってことで叙位叙勲を拒否して、民主主義を貫くから領主っていう考えでの運用はしないってことで跳ね除けたらしいのよね。
何処までも自由なのよね…王族の勅命を拒否してどうして生きていけるの?普通に考えると打ち首よ?
っというわけで、この街は独立した特別自治区となり、運営方法は街の総意をもって、つまりは、民主主義として多数決をもって運用するので、その立場にいる人達の総意を確認し誰か個人の考えだけで運用はしない、絶対的に民意をもって行動するって形で落ち着いたのよね。
因みに、地方領主からはこの街が特別扱いを受けていることに関しては誰もやっかみを入れてこない、入れようものならお前がこの街を越えたその先にある怪物を相手どれといわれるのが目に見えているからでしょうね。
下手な運用をすれば即破滅=この大陸は全滅するだものね。そう考えるとリスクしかないのよね、この街って…姫ちゃんしか運用できないわよ。
そういうわけで~、欲しくも無いけれども、街が発展して管理する必要が必要となったお陰で、立ちたくない立場に…私が任命されてしまったのよ…
だから、新しい肩書がのしかかるように増えてしまったわけよ…
正直に言えば、勘弁してほしいわね、肩に重くのしかかってくるのは乳房の重みだけで充分よ…
もういらないっての、肩こりに悩まされる日々になるのは辛いのよ、誰でも良いからマッサージ出来る人よんでよー。
決まってしまったものは仕方が無いし、周りを見渡せば適任者は私しかない、やるしかないのよ。
今に、なって思い返すと、私がこの立場に上り詰めた事の始まりってのは、周りがいつの間にか姫ちゃんの世話がかかりを私に押し付けたかのような形で決めちゃったのが…始まりって感じがするのよね。
私としては、彼女の傍に居たかったし傍にいて欲しかったから、押し付けられたような感じを、特に気にしていなかったし、進んで望んでの結果だからいいんだけど、いいんだけどね。こんな肩書はいらないわよ…
始まりは、姫ちゃんのお世話係から、教育係に転じて、行きついた最終肩書が敵の脅威から守るための最前線の砦を管理する謎の幹部の一人!偉大なる歴史を動かした姫様の右腕、またの名は右大臣!!側室候補から右大臣に成りあがる豪傑女性の物語!っていう自伝本を出したら売れるかしら?
なんてね、ほんっと、どうしてこうなったのやら…私がしたいことをしていただけなのにね、その結果が、下手な貴族でも頭が上がらない肩書を背負う程に成長しちゃったのよね。
側室候補しか能が無いからもとより権力なんてどうでもよくて、愛する人を追いかける為に家を捨てるというか、側室になれなかったから追い出されたような、権力と程遠い場所に向かって走り続けてきたのに…人生どうなるか、わかったもんじゃないわね…
ほんっと、お世話係っていう立場からスタートしたと考えると、驚きの大出世よね~、そこだけを切り取ったら羨む人も多いんじゃない?望んでこうなったわけじゃないってのにね。
そんなわけで、私個人としてはこの様な重苦しい肩書を広める気にはなれないわけなのよ、当然でしょ?
だから、私の正式な肩書は姫ちゃんと、古くからこの街にいる先輩くらいしか知っていて欲しくないから、誰かに言いふらしたりしてないのよ。古くからの友人にも伝えてないわよ?
なので、私にどんな肩書が作られて押し付けられても別に問題なし!好きにしていいわよ!って思っていたら…いつの間にか王都の偉い人たちに漏れてるのよね!私の肩書が!
そりゃぁ、知る方法はないわけじゃないのよね、そういう書類を管理する人達は閲覧することが出来るものね、王族とか王族とか王族とかね!!
知られたくない肩書が方々へと漏れてると、私が知ってから、どうしたものかと悩んでいながらも忙しい日々に追われてて対処方法を見出すことが出来ぬまま数日が経って、珍しく来訪者が来たから誰だろうと挨拶に行ったら、そこに居たのが末席よ!あいつがほくそ笑んでるのを見た瞬間に瞬時に、悟ったわよ!アンタが漏らしたのかってね!!アンタの策に乗らないわよ!
宰相って立場に相応しい肩書を持った女性との婚姻なんて、そんな政治的策略に乗じた手段になんて絶対に乗らないからね!いい加減諦めろ!ガキはお断りよ!
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