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Dead End 手紙(2)
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それからの日々は不甲斐ないことにあいつからの手紙を待ち遠しくなってしまっている俺がいる、信用しきれていないのかって自問自答しちまったよ。
肝心の手紙だけどな、一応、定期的に手紙は届く、届くのだが、俺の杞憂だったのかもしれないと言っちまえばそうなんじゃねぇかなって思ってしまう程、あれ一つだけ内容がおかしくてよ、それ以降は誰がどう見ても何もない普通の文なんだよな、字もあいつが砕けた態度を許せる人に送る文字だし、おかしい所は、殆ど無かった。
忙しいのか、わかんねぇけどよ、現状報告というか活動内容だけが書かれていて、私情的な部分が一切書かれていなかった。
それはそれで、不気味過ぎると思わねぇか?だってよ?
あいつが愚痴一つ溢さないことなんてあり得るのか?
あいつからの手紙を読めば読むほど、不安の芽が摘まれることが無く、得も言われぬ感覚に包まれ続ける日々…
懐かしすぎて忘れていた感覚だよ、っち、こんな感覚になるのは若い時いれぇだな。
先生…って、表現は狂信者に向けてあんまり言いたくねぇがよ、俺に解剖学とか人体の構造を解体しながら教えてくれたやつが忽然とこの街から消えちまった時に感じたざわつくような、ざらつくような、拭っても拭っても拭いきれない泥がこびりつく様な気持ちの悪い感覚…
その泥が困ったことに心臓に直接触れたかのような、気持ち悪さ…
本当に無事なんだろうなあいつ?報告書には業務内容くらいしか書かれてねぇから、何も言えねぇし、推測できねぇよ…
そんな悶々とした日々を過ごしていると朝のジョギング中に戦士の一団から声を掛けられジョギングの歩を止める
「先生、手紙来ましたよ」
どうやら、偶々、戦士の一団が行商人から受け取った物資運搬、それの手伝いをしている時に渡されたらしい。よくあることだ。
ここ数日の事を考えれば、俺に手紙を送ってくる差出人は決まっている、封筒に差出人の名前が書かれていないが俺に手紙なんてあいつしかいねぇだろ
焦る気持ちが抑えきれなくなり、落ち着いた場所で読めばいいのにその場で無作法に封筒を開け、中身を取り出す
【親愛なる先駆者である先輩への報告書】
【作戦は好調で、このままのペースで行けば、当選は難しくても相手に考えを改めさせれるであろう、一瞥することが出来ないくらいの票は獲得できそうです。
地方の方達もこの時の為に王都に足を運んでくれる約束を交わしていただけました。
地方の都市にある各教会が私達の活動に賛同してくれて一堂に会し、私達を支持してくれる流れにもなっています。
この大陸全土の教会が一丸となって愚かなりし次の王に人の命の尊さを説き伏せることになるでしょう。
長らくご心配をおかけしました、私達が王という果て亡き道、その半ばで断念せざるを得ない状況となりえそうですが、それでも私達は構いません。
二つの星が手を取り合って大きな輝きとなり、各地で小さな瞬きのような光という点を繋ぎ、線となり一筋の光となって王を正道へと照らせばよいのです。
この度の騒動が終われば、私も街に帰って仕事に戻ろうと思っているけれど、先輩には申し訳ないけれど、姫様の事、お願いしますね。
出来る限り!このメンドクサイ…生きとし生けるものとして正しい道を歩める世界へと進めれる様に地盤を固めていきたいと思っております。
追伸 愛というものは、恋を知らなければ始まらないのですね、寵愛という言葉の意味を知りました巫女としてひとつ前に進めれた所存です】
手紙を読みえ終えた瞬間に心臓に塗り固められた泥が心臓を圧迫して潰そうとしてくる程の気持ち悪さを感じた
…誰だお前は?
何だこの手紙?ど、どうなってやがる?な、なんだ?俺は、何を読んだ?
宛先人はおれ、おれだよな?でも、差出人の名前が…書かれていない、筆跡はあいつなんだ、あいつに近しいものなんだ。あいつの筆跡もある、どうなってる?
どういう状況だ?何がどうなってる?
今自分が立っているのか座っているのか、天と地が何処にあるのかもわからない程、困惑する。
この状況を、誰かに知らせるべきか?だけど、向こうは落ち着きを、物事が終息に向かうようなことが書かれていた、今更、誰かに相談するのは、遅かったのか?もっと早くに踏み込むべきだったのか?俺は、判断を誤ったのか?この状況を誰に相談すればいい?
思い浮かぶのはただ一人、この街をその若さで引っ張ってきた知恵者…
彼女に相談するのが最善手であるとは頭じゃわかってるんだよな、だけどな、心がやめろって囁いてくんだよ、何でか知らねぇが、この件に関しては俺の心が前に向かねぇ!
…なんでだ?俺ってこんなにも心が弱かったか?失うのが怖かったか?
俺はいつから、弱くなった?…っち、なんかよくわかんねぇが、苛立ちが抑えきれねぇ、こんな状況で患者の前に立つわけにはいかねぇ…
仕方がねぇ、少し走り込んで頭の中を空っぽにするか、空っぽにしてから、もう一度考えよう。
相談するべきかしないべきか…
走り込んで、走り込んで、足が震えるくらい、年齢も考えずに走り切ると、鐘がなる!?
こっちはこっちで、それどころじゃねぇってことか!!
鐘の音と共に、戦士一同が広場に集まり、装備を整え次第、駆け出す、戦士一同が駆け出してから幾分か時が過ぎてから、髪の毛がぐしゃぐしゃの寝起き姿の姫ちゃんが、見張り台に駆けのぼって研究塔の一団と一緒に敵の様子を観察しに向かう。
俺が出来ることは、傷ついた奴らを死なせないようにすることだけだな、幸いにも姫ちゃんが用意してくれた回復の術式があるおかげで、多少の怪我くらいなら何とかなるからな、っち、苛立つ心は燻ぶったままだ、嫌な予感という泥が常に心臓にこびりついてやがる。
俺にできることなんてたかが知れてるのはわかっちゃいるが…何時だって待つだけってのはつれぇもんだな。
汗が全身から湧き上がる状態でも構わず、病棟へ駆け出す、これから運び込まれてくる戦士達を受け入れる体制を整えるために。
俺は、今でも後悔している、こっちが大変だってわかっていても、早めに姫ちゃんに、いや、姫様に馬鹿弟子とのやり取り、この手紙、全てを渡して、どうするべきか助言をもらう為に相談するべきだったのだと…
獣共の襲撃が落ち着きを取り戻すのに2ヶ月も時間が経過した、この2か月間、いいや、事後処理も含めると三か月とちょっとか?
その間、街は大騒ぎだった、間髪入れずの襲撃で常に警戒態勢だった…
全てが終わり、落ち着きを取り戻したころには此方も疲弊しきってしまって誰一人、身動きが取れるような状況じゃなかった…
気が付けば、新しい王様が決まったみたいで、俺らも参加しなければいけなかった戴冠式、だけどよ、こっちはそれどころじゃなかった。
幹部連中、誰一人として街から離れれるような状況じゃなかった。
襲撃が落ち着いてから行商人から聞かされたよ、新しい王が決まったってな、派手にパレードをしたってな、そして、悲しい悲劇が起きたことも教えてもらった。
王が決まり、あいつが王都に向かった役目は終えたであろう、それなのにあいつは帰ってこない、全てが終わったのだから帰ってくるのだと思っていたが一向に帰ってくる気配がない。
迎えに行くべきだと誰しもが思っているが行動に移すわけにはいかなかった、俺たちは待ち続ける事しか出来なかった。
迎えに行けない理由は単純に、我らが大陸を収める新しき王が即位する記念すべき戴冠式の式典に誰も顔を出さなかった、出せなかった、これがよくねぇ…
更には、顔を出す様に手紙が来ていたみたいだが、現場じゃ、それどころじゃなかったからな、誰一人として行くことが出来なかった…
いや、行こうと思えば一人くらいはいけたんじゃねぇかって今になって思う、なのに、誰一人としていこうとしなかった。
そんな連中がノコノコと王都に顔を出せるわけがない、ほとぼりが冷めるまでは迂闊に近寄れねぇよ。
この街は王国管理の土地だからな、俺たちに対して生殺与奪の権利は王族が持っているからな、呼び出しに応じないのはしてはいけない行為なんだよ。
姫様と言えど、この状況で王都に顔を出すのは良くないと思っているみたいで動けないと言っていたからな。
言い訳になっちまうけれど、そのせいもあって迎えにいけねぇんだよな…
頼りというか、便りというかな、あいつの近況を知るすべはあいつからの手紙だけって状況に陥ってしまったんだよな…
なのによ、どうしようもないことに、あいつから届いた手紙、あの本当にあいつからの手紙なのかわからねぇ最後の手紙から半年が経とうとしてるんだよ…
街も王都も落ち着いていると思うのに、日常に戻っている筈なのに…あいつからの手紙が途絶えた。
肝心の手紙だけどな、一応、定期的に手紙は届く、届くのだが、俺の杞憂だったのかもしれないと言っちまえばそうなんじゃねぇかなって思ってしまう程、あれ一つだけ内容がおかしくてよ、それ以降は誰がどう見ても何もない普通の文なんだよな、字もあいつが砕けた態度を許せる人に送る文字だし、おかしい所は、殆ど無かった。
忙しいのか、わかんねぇけどよ、現状報告というか活動内容だけが書かれていて、私情的な部分が一切書かれていなかった。
それはそれで、不気味過ぎると思わねぇか?だってよ?
あいつが愚痴一つ溢さないことなんてあり得るのか?
あいつからの手紙を読めば読むほど、不安の芽が摘まれることが無く、得も言われぬ感覚に包まれ続ける日々…
懐かしすぎて忘れていた感覚だよ、っち、こんな感覚になるのは若い時いれぇだな。
先生…って、表現は狂信者に向けてあんまり言いたくねぇがよ、俺に解剖学とか人体の構造を解体しながら教えてくれたやつが忽然とこの街から消えちまった時に感じたざわつくような、ざらつくような、拭っても拭っても拭いきれない泥がこびりつく様な気持ちの悪い感覚…
その泥が困ったことに心臓に直接触れたかのような、気持ち悪さ…
本当に無事なんだろうなあいつ?報告書には業務内容くらいしか書かれてねぇから、何も言えねぇし、推測できねぇよ…
そんな悶々とした日々を過ごしていると朝のジョギング中に戦士の一団から声を掛けられジョギングの歩を止める
「先生、手紙来ましたよ」
どうやら、偶々、戦士の一団が行商人から受け取った物資運搬、それの手伝いをしている時に渡されたらしい。よくあることだ。
ここ数日の事を考えれば、俺に手紙を送ってくる差出人は決まっている、封筒に差出人の名前が書かれていないが俺に手紙なんてあいつしかいねぇだろ
焦る気持ちが抑えきれなくなり、落ち着いた場所で読めばいいのにその場で無作法に封筒を開け、中身を取り出す
【親愛なる先駆者である先輩への報告書】
【作戦は好調で、このままのペースで行けば、当選は難しくても相手に考えを改めさせれるであろう、一瞥することが出来ないくらいの票は獲得できそうです。
地方の方達もこの時の為に王都に足を運んでくれる約束を交わしていただけました。
地方の都市にある各教会が私達の活動に賛同してくれて一堂に会し、私達を支持してくれる流れにもなっています。
この大陸全土の教会が一丸となって愚かなりし次の王に人の命の尊さを説き伏せることになるでしょう。
長らくご心配をおかけしました、私達が王という果て亡き道、その半ばで断念せざるを得ない状況となりえそうですが、それでも私達は構いません。
二つの星が手を取り合って大きな輝きとなり、各地で小さな瞬きのような光という点を繋ぎ、線となり一筋の光となって王を正道へと照らせばよいのです。
この度の騒動が終われば、私も街に帰って仕事に戻ろうと思っているけれど、先輩には申し訳ないけれど、姫様の事、お願いしますね。
出来る限り!このメンドクサイ…生きとし生けるものとして正しい道を歩める世界へと進めれる様に地盤を固めていきたいと思っております。
追伸 愛というものは、恋を知らなければ始まらないのですね、寵愛という言葉の意味を知りました巫女としてひとつ前に進めれた所存です】
手紙を読みえ終えた瞬間に心臓に塗り固められた泥が心臓を圧迫して潰そうとしてくる程の気持ち悪さを感じた
…誰だお前は?
何だこの手紙?ど、どうなってやがる?な、なんだ?俺は、何を読んだ?
宛先人はおれ、おれだよな?でも、差出人の名前が…書かれていない、筆跡はあいつなんだ、あいつに近しいものなんだ。あいつの筆跡もある、どうなってる?
どういう状況だ?何がどうなってる?
今自分が立っているのか座っているのか、天と地が何処にあるのかもわからない程、困惑する。
この状況を、誰かに知らせるべきか?だけど、向こうは落ち着きを、物事が終息に向かうようなことが書かれていた、今更、誰かに相談するのは、遅かったのか?もっと早くに踏み込むべきだったのか?俺は、判断を誤ったのか?この状況を誰に相談すればいい?
思い浮かぶのはただ一人、この街をその若さで引っ張ってきた知恵者…
彼女に相談するのが最善手であるとは頭じゃわかってるんだよな、だけどな、心がやめろって囁いてくんだよ、何でか知らねぇが、この件に関しては俺の心が前に向かねぇ!
…なんでだ?俺ってこんなにも心が弱かったか?失うのが怖かったか?
俺はいつから、弱くなった?…っち、なんかよくわかんねぇが、苛立ちが抑えきれねぇ、こんな状況で患者の前に立つわけにはいかねぇ…
仕方がねぇ、少し走り込んで頭の中を空っぽにするか、空っぽにしてから、もう一度考えよう。
相談するべきかしないべきか…
走り込んで、走り込んで、足が震えるくらい、年齢も考えずに走り切ると、鐘がなる!?
こっちはこっちで、それどころじゃねぇってことか!!
鐘の音と共に、戦士一同が広場に集まり、装備を整え次第、駆け出す、戦士一同が駆け出してから幾分か時が過ぎてから、髪の毛がぐしゃぐしゃの寝起き姿の姫ちゃんが、見張り台に駆けのぼって研究塔の一団と一緒に敵の様子を観察しに向かう。
俺が出来ることは、傷ついた奴らを死なせないようにすることだけだな、幸いにも姫ちゃんが用意してくれた回復の術式があるおかげで、多少の怪我くらいなら何とかなるからな、っち、苛立つ心は燻ぶったままだ、嫌な予感という泥が常に心臓にこびりついてやがる。
俺にできることなんてたかが知れてるのはわかっちゃいるが…何時だって待つだけってのはつれぇもんだな。
汗が全身から湧き上がる状態でも構わず、病棟へ駆け出す、これから運び込まれてくる戦士達を受け入れる体制を整えるために。
俺は、今でも後悔している、こっちが大変だってわかっていても、早めに姫ちゃんに、いや、姫様に馬鹿弟子とのやり取り、この手紙、全てを渡して、どうするべきか助言をもらう為に相談するべきだったのだと…
獣共の襲撃が落ち着きを取り戻すのに2ヶ月も時間が経過した、この2か月間、いいや、事後処理も含めると三か月とちょっとか?
その間、街は大騒ぎだった、間髪入れずの襲撃で常に警戒態勢だった…
全てが終わり、落ち着きを取り戻したころには此方も疲弊しきってしまって誰一人、身動きが取れるような状況じゃなかった…
気が付けば、新しい王様が決まったみたいで、俺らも参加しなければいけなかった戴冠式、だけどよ、こっちはそれどころじゃなかった。
幹部連中、誰一人として街から離れれるような状況じゃなかった。
襲撃が落ち着いてから行商人から聞かされたよ、新しい王が決まったってな、派手にパレードをしたってな、そして、悲しい悲劇が起きたことも教えてもらった。
王が決まり、あいつが王都に向かった役目は終えたであろう、それなのにあいつは帰ってこない、全てが終わったのだから帰ってくるのだと思っていたが一向に帰ってくる気配がない。
迎えに行くべきだと誰しもが思っているが行動に移すわけにはいかなかった、俺たちは待ち続ける事しか出来なかった。
迎えに行けない理由は単純に、我らが大陸を収める新しき王が即位する記念すべき戴冠式の式典に誰も顔を出さなかった、出せなかった、これがよくねぇ…
更には、顔を出す様に手紙が来ていたみたいだが、現場じゃ、それどころじゃなかったからな、誰一人として行くことが出来なかった…
いや、行こうと思えば一人くらいはいけたんじゃねぇかって今になって思う、なのに、誰一人としていこうとしなかった。
そんな連中がノコノコと王都に顔を出せるわけがない、ほとぼりが冷めるまでは迂闊に近寄れねぇよ。
この街は王国管理の土地だからな、俺たちに対して生殺与奪の権利は王族が持っているからな、呼び出しに応じないのはしてはいけない行為なんだよ。
姫様と言えど、この状況で王都に顔を出すのは良くないと思っているみたいで動けないと言っていたからな。
言い訳になっちまうけれど、そのせいもあって迎えにいけねぇんだよな…
頼りというか、便りというかな、あいつの近況を知るすべはあいつからの手紙だけって状況に陥ってしまったんだよな…
なのによ、どうしようもないことに、あいつから届いた手紙、あの本当にあいつからの手紙なのかわからねぇ最後の手紙から半年が経とうとしてるんだよ…
街も王都も落ち着いていると思うのに、日常に戻っている筈なのに…あいつからの手紙が途絶えた。
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