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王位継承戦 Side-S 3日目 ②

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貧しい人達のセーフティーネットの展開しつつ、貴族からも王族からも切り捨てられた数多くの人達から、絶対的な支持を得るのも順調だし、次は此方側の地盤を固めていかないとね。

さて、此方は此方で貴族たちの欲を満たしてハートを掴んでいって、しっかりと足場をがっつりと固めるとしましょう!っへっへっへ、何処の貴族も一緒だからね!
長年連れ添った奥様には頭が上がらない人が多いからね~、中には奥様側の家に婿入りした人もいるからね。
これを利用しない手は無し!階級の高い所も、低い所も惚れた弱みとか、連れ愛からくる心の鎖をしっかりと利用してやるぜぇ!

それに、女性だけの繋がりってのは馬鹿には出来ないもの、色んなところで奥様達は繋がっている、そのネットワーク使わないわけにはいかないっしょ!

オープンする前に、うがいをして手を洗って清潔にして、頬をペシペシと叩いて頬に赤みを出して、健康そうで清潔な雰囲気をだすついでに気合も入れて!準備万端!さぁ、頑張るよ!

いざ、オープンすると、美容関連の悩み相談室を病院でするなんて思っても居なかったみたいで、受付を通して待合室で待っている奥様達は、最初は恐る恐るって感じの人が多かったけれど、一人一人の相談内容を、ちゃんとした専門的な知識で医療の技術が必須であると伝えていき、凄く簡単な一時的な二重瞼とか、脱毛とか、だったらその場で施術を施してあげたりしていると、徐々に口コミが広がってきて、こっちでも、受付がパンクし整理券を渡さないといけない状況になっちゃった。

想定以上に相談者が増えちゃったので、お昼から教会の応援に行こうかと思っていたけれど、これは応援に行けそうもないので、言伝をお願いした。
予定変更!ここはしっかりと腰を据えて!増えたお客様を満足させる!貴族たちの間に美容ブームを巻き起こす!!

様々な悩みを医療技術としてはこういったアプローチがありますと数多くの悩みの相談を受け止め、実際に、今できる範囲で出来ることはその場で実践してあげると、多くの人達が喜んでくれた。
末席の王子が私に全面協力するように病院側に伝えてくれているみたいで必要な医療道具全部揃っているのが助かった!糸も針もあるし、注射器もある!特殊な液体は予め用意して運んであるから簡単な美容整形ならできちゃう!

更には、診察した人たちに自己紹介をして今王都で話題となっている人であると告げると、やっぱり!っと驚く人もいれば、医療現場って言う場所でそんな事を尋ねてもいいのか判断がつかなくて、聞きたくても聞けなかったって、人もいてるくらい、確実に私の顔や評判は様々な方向に広がっているみたい。
いいじゃん、こういう話を聞けるだけでもこっちからすれば値千金の価値があるんだよね!指標って欲しいじゃん?どの程度まで作戦が順調に進んでいるのかって、貴族への隠者はごく少数だから、違う派閥の人達から評価って集めにくいんだよね!多方面から得られる情報ってのは信憑性が飛躍的に向上するから助かる!

お昼ご飯も予定では教会の人達と食べる予定だったけれど、大忙しだからね予定変更もしょうがないよね、私との食事を楽しみにしていたら申し訳ないなって思っちゃうけどしょうがないよね?なので、医療班の人達と一緒に食べることに。
広場で、皆と一緒にノンビリと用意してもらったパンとかを食べていると色んな人に声を掛けられる、平民から貴族、看護師に医者と、ゆっくりと食事をする暇もなさそうだね。

まぁ、そうなってくれるといいなって思って色んな人が見える場所に顔を出したんだけどね!こっちの食事なんてお構いなしに来るほどに会いたいと思ってくれる存在になったってことが証明できたのは重畳じゃん。

満足したお昼ご飯を終えた後は午後の仕事に集中するけど、夕方になるころには落ち着く様に整理券を配っていたので、ペース配分も特に問題なし!無事n終えることが出来た、一抹の不安ははあったけれど、いやー念のために色んな世界の美の技術や悩みについて調べといてよかったって感じかな。

評判も上々で問題なし!浸透水式でしか出来ない超絶美容技術とか、封印術式を使った若さを保つ方法は超高額料金でご案内しますと一応は伝えてみたけれど、する人いるのかな?あ、勿論、術式の名前は物騒だから違う名前にしたよ?両方ともアンチエイジングって名前にして伝えてある。

こっちは順調だったんだけど、医療班の方には結構難題が降りかかっていたみたいだけれど、用意しておいた豊富な種類の薬と量に助けられたみたいで良かったよかった。
念のために、万全に備えたからね!ある程度の流行り病くらいなら何とかなる!栄養が足りてない人には美味しくないと思うけれど丸薬もたっぷりと用意してもらっているので、それを渡してもらってる!衛生的に良くない人の為に固形石鹼も渡してもらったりと、根本的な治療方法も伝えてあるので、これで大丈夫でしょ!体の辛い症状が落ち着いて、栄養で満たされてそれらを改善する道具があれば、自分の境遇を変えるために明日を望めない状況から一転して、明日を見ることが出来る、そう信じてるよ。

問題もまぁ、何とかなるよねって状況でにこやかに一日の業務を終えたと思っていた、思っていたのに、最後にこれだよ。
帰り際に、身なりが良くない人から貰ったお礼品…はぁ、早速だよもう、ほんっとうんざり、動きが速い人は早いな!すぐにこれだよ、まったく。

身なりが良くない人は騙されていたり、お金を掴まされたりしているので、これらを捕まえてもどうしようもないので、ここは一旦、相手や監視している人物の心証を悪くしないためにも、善良で馬鹿な人として笑顔で受け取った後、テントの中に移動して医療班の人達をテントの中に呼び寄せてから、受け取った箱は何があろうと絶対に空けないように声を掛けると不思議そうな顔をしている。医療班の人達からすれば、誰かを助けた時に何かしらのお礼を受け取ることは当たりまえだったりするので、善意を疑わない。

受け取った品物が悪意の塊だって気が付かない。こんなことで私の大切な人たちに被害を与えるわけにはいかないっての。

こんなこともあろうかと思って用意しておいた念のための場所に移動して、防毒装備をして、病院側が用意してくれた実験用のラットを連れてきてもらって、身なりの良くない人から受けったお礼の品である箱を空け、中に入っているモノをラットに食べさせる、これが胆ね、自ら食べないのを強引に口を開けさせて放り込まないと飲み込まないって時点で医療班全員が察していたよ、察してはいたけれど結果を見ないことにはこの場を収める方法がないんだよ、当然、一瞬で泡を吹いて倒れる。
ラットも毒だって即座に見抜いて食べなかったのを無理やり食べさせてごめんね、目の前で立証しないといけなかったから…ごめんね。

全員に、通達しておく、受け取ったものは絶対に食べないように、受け取った箱が妙に重い場合は絶対に蓋を開けないように再度、念入りに伝えると、全員が神妙な顔つきで頷いている。

ここに向かう前にね、一応、善性の強い人達に個人的に呼び出し当て打ち合わせはしておいたんだよね。
今回の一件で人の好意を逆手にとって此方側を攻撃してくる人達が居るから気を付ける様にって念入りに実際にしてきそうな考えられる行為を例として伝えておいたけれど、話が終わっても欺瞞的な表情で信じ切っていなかったからね。
こうやって目の前で悪意を目の当たりにして、ようやく自分たちが悪意に晒される危険性のある任務に就いていると、流石に納得してくれるでしょ。表情も険しかったし、手も握りしめていたから心苦しかっただろうけれど、悪意という存在に触れて一歩前に成長できたと思えばいいんじゃね?納得してくれるといいけどね、はぁ~あ、こういう時にメンタルケアとして医療の父やお母さんがいれば楽なんだけどなぁ、私じゃ、頭ごなしにいっちゃったりするし、年下だからいくら言っても伝わり切らない部分があるんだよなぁ、めんどくせー。

そんなしょうもない部分で余計な犠牲を出さないためにも、しっかりと警戒してもらいたいし、こちらも細心の注意を払っていかないとなぁ、医療班の誰かが不幸なことになったらお母さんに顔向けできないよ…

一応、ベテランさんとか、周囲を警戒している隠者として動いている私の騎士達に、贈り物をした人たちを監視してもらうように伝えてあるので、先ほどの人物が誰と接触していたのか、今後、接触するのか詳しい報告が上がってくるでしょ。
願わくば、私達に悪意の贈り物を届けただけの事情を知らない身なりが良くない人が口封じに殺されていないことを祈るばかりかなー、人の善意に漬け込んだ挙句、口封じで殺すなんて、許されないことだからね…そんなことをする外道だったら一族郎党、連なる組織、全て滅ぼしてしまいそうになっちゃうからね。

防毒装備を外して、念入りに消毒してから、医療班の人達と先ほどの怖い光景を払拭させるために軽めの談笑をしようかと悩んでいたら優秀すぎる私達の戦士が実行犯を連れてきてくれたので、麻袋にいれたまま、資材と一緒に末席の拷問室に送り込んでもらった。

私がしても良いけれど、まずはね?末席側に任せて見せましょう、それでダメなら夜にでも遊びに行こうかな~。

命を狙われたことなんてつゆ知らず、あっけらかんとした態度で一旦、病室から出ていき、敢えてテントに移動してから周りに声が聞こえるくらいの笑い声を出して、和やかにテントから出ていく。

命を狙ったからと言って無駄だぞっと意思表示をするためにね!

はぁ、だけどさぁ、医療班もそうだけど、私自身も腹芸は得意じゃないから早期決着したいなー、診察に来た人とか、魔道具の相談に来た人たちに扮して私の命を直接狙いに来たらめんどうだな~、私は死なないけれど、惨劇がその場で起きてしまうから私を襲った隠者が死ぬ姿を民衆に晒しちゃうじゃん?それって良くない印象与えちゃうよね?
だけどなぁ、それを防ぐ方法で一番の理想っと言うか普通なら、認識阻害の術式を使って隠者を常に傍に置くのが正解だよね?…
う~ん、考えれば考える真横に認識阻害の術式を使った人物を置く方が無難だよなぁ…魔石の備蓄は問題ないし足らなくなった時の為に運ばれてくる予定だけど、ここまでしないといけないのかーはぁ~人同士で争って何の得があるの?理解できなーい、やだやだ。
それに、認識阻害の術式を一般人たちが居る場所で公に公開したくないんだわ。何もない場所から人が突如出てくるなんて怖すぎるでしょ?…そうならないようにするべきか。

しゃーねー、一手進めるか

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