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王位継承戦 Side-S 2日目 ②

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他にもね~利点があるんだよね~この広場の付近はね土地がしっかりと確保されていてね、滅茶苦茶大きいから、1000人くらいは人が集まっても問題ないもの!(教会、墓場、近隣のカフェなどを含む)
教会の近くなんてみんな信徒しかいないから、超協力的だし!思っていた以上の成果が見込めそうじゃん!!いいよぉ!いいよぉ!この流れ!めっちゃ良い感じじゃん!!

教会の総本山を抑えれるなんて、王族でも難しいことをやってのけてんだもん、民衆からしても只事ではないってわかるだろうし、この光景を見て賢い王族は気が付くだろうなぁ、私の後ろに何か明確な意図があり、誰かが裏で絵を描いているってね。

明日から妨害されることも視野にいれておかないっとね…っま、明日は!敵の狙いである私は!余りここにはいないですけどね!ふひひ、私の策略に踊らされるがいい愚か者どもが!

手伝ってくれた子達を送り届けるために研究所迄、一緒に馬車に乗っていくと研究所の人がじっと待っている?
研究所に到着するや否や、私も降りてついて来て欲しいと言われる…ほっほぉ金色の和菓子が効果覿面じゃったかのぉ、ふぉっふぉっふぉ、お主も悪よのぉ。

応接室に案内されると、全員が頭を下げて出迎えてくれる。

話の内容も予想通り、去り際に渡した黄金色のほんのお気持ち、それについてだったので、私が出来る範囲での技術協力と王族以上の投資をすると約束すると
全員が媚び諂った笑顔に切り替わる…ほんっと愚者ばかり、扱いやすくていいね!!思惑通りに事が運んでこっちもうっきうきだよ!

内心、順調な動きに飛び跳ねて喜びを表現したいくらいだけど、ここはしっかりとお偉いさんの様に落ち着いて取引を続けていく。

この取引によって彼らは王族側から完全に此方に寝返ってくれると宣言してくれた。
私が持つ知識量だけじゃなく、絶対的に敵わない財力を見せつけられたら、そりゃねぇ?愚者の皆様は尻尾をふるよね?
良かった、誉れあるとか、王族以外の頼みなんぞきかん!恩義がある!なんて賢い人のような考えを持っていなくて。

信念ある人は、己が破滅しようが恩義を大事にする、そういう人は賢いと思うよ?考えたうえで、忠義を尽くそうとするのだから
愚かな人はね、目先の欲に直ぐに飛びついちゃう、罠だとわかっていても、自分が満たしたい欲求に引っ張られて考え無しになっちゃう

愚かな人たちでよかった、王族に長い間、世話をされておいて恩義も感じていない愚かな人たちで…そういう人達だからこそ、何かあっても直ぐに切り離せれるからね。

取引が終わった後は、ついでに王族との間に取り交わした様々な約束や契約などを聞いて関係値を洗ってみるけれど、どうやら、王族からの依頼もかなりの横暴な内容ばっかりで、お互いの関係は完全にWin-Loseの関係ってことだったんだね、それじゃ、今回の取引っというかスポンサーを新たに得るという私との繋がりが持てたことは渡りに船ってことだったんだ。

敵視するどころか、取り込んで欲しい相手だったってわけね。かといって遜って媚びるわけにもいかない立場だったので、各部署を全力でアピールして買って欲しいって意図だったんだね…うん、ずれてない?あの成果物を見せられて心動かされる人ってなか、なか、いないんじゃないのかな?そりゃ、技術力もあるし、単純に既存の製品であればさらっと作ってくれそうな設備も整っているし、その辺りは大変、頼りにさせてもらいたいって感じてはいたけどね?

だけど、ん~。これって私の感じ方の問題かな?王族との取引内容とかの話を聞いてみる限り、関係が悪化したきっかけって完全に私じゃん。いいのかな?

それとなく確認すると
「技術者が現れるのは良い事で、それが大衆の心を掴んだ結果、富を稼ぎ、更なる力をつけるのは至極当然、私達が怠慢ではない、そう言ったものを作るように要望を出さなかった王族側が怠慢だっただけ、今まで貴族にしか、いいや、自分たちの事しか考えていなかったツケが来ただけ。平民に寄り添った素晴らしい成果物を貶すことは出来ない」
意外とまともな意見だった。真面な意見だけど、さら~っと元取引先の相手がずれているってディスってるけど、まぁ、ドライな関係であれば、そんなもんだよね?
う~ん、ちょっと自分の考えも改めないといけないよね。ごめんなさい、愚者なんて思ってしまって、貴方達も苦しめられていた人達だったんだね。うーん、ちょっと同情しちゃったな、トカゲのしっぽ切りって扱いはしないでおこうかな…時と場合によるけど

その後も色々と話というか愚痴というか、王族や貴族の横暴な扱いに精神が削られていたので相手の事を尊重することを辞めたって感じかな?
そうだよね、そういう相手だとしたら、王族や貴族との関係も徐々に険悪になって行く、その関係が昔から世代を跨いでも続くのだから、先代の意見が正しいと判断しちゃうよね、そりゃ~ドライな関係に落ち着いちゃうのも頷けるね。

楽しい?裏話もいっぱい聞かされて、話もひと段落ついたので、夜分遅くに帰るのはよろしくないので、筆頭騎士様の家に帰還する。
帰還してまずすることは、決まっているよね、家主に今晩もお世話になりますってちゃんと挨拶をしないとね。
使用人の方に家主の所在を確認すると、どうやら、家主は王様と話があるみたいで留守にしている。まぁ彼の仕事を考えれば、ここに居る方が珍しいよね。

どうやらちょうど食事の時間みたいで、全員が食事をするテーブルに座って食事をしているみたいなので、全員が食べ終わってから頂こうかと思っていたら、普通に中に案内されて、席に座らされてしまう。食事の時間に遅れたのだから、後で一人で静かに食べるものじゃないの?
どうやらそんなことも無く、食事の準備が出来たら各々、自分のタイミングで食べに来るのが多いのだけれど、皆さん、特別な用事がない限り呼びかけたら来てくれる。
当然、家主も仕事の影響でいつ帰ってくるかわからないので、途中離籍もするし、途中から参加するのが当然、家主に合わせていたら誰もご飯を食べれなくなるので、決まりはないみたい。

途中参加でも暖かく受け入れてくれたお母様達と楽しく食事をしていると、特殊な集まり方だけじゃなく、貴族らしからぬ光景に驚かされる、どうやら、昨日みたいに食事を楽しむのが普通みたいで、孫達だろうとお母様達だろうと、全員が食事をしながらふつ~に、至極当然の様に会話しながら食べている。和気あいあいと。孫たちにテーブルマナーを教えながら食べていたり、最近話題になっている事とか話してたり、新作のお洋服の話をしたりと、本当に楽しそうにしている。

食事中は一切の会話を許さない堅苦しい世界かと思ったら違うんだ…ほえ~、私なんてテーブルマナーが出来るまでご飯は一人で食べていたのに。

食事風景に驚いていると、それに気が付いたお母様が教えてくれる、一応、来客がある時は、畏まるみたいだけど、私の事は家族として迎え入れる予定だった、そんな人物の連れ子でしょ?だったら、そんな貴女を蔑にする気はなく、私達の孫と一緒!なので、堅苦しいのは抜きにするって教えてくれた、そんな風に考えてくれていたことに感動しちゃって泣きそうになっちゃった…

前回、ここに訪れた時はお母さんは恐縮しっぱなしで、借りてきた猫みたいな状況だったけれど、此方側は大歓迎だったんじゃん。お母さんは気にしすぎなんだよ。
ここの人達は本当に、騎士様の事を愛していて、愛する息子が起こしたアクション全てを肯定していて、息子が愛した人は無条件で愛するくらい、器量ある人達じゃん。

大丈夫だよ、嫌われてないよって帰ったら伝えてあげないとな…

ご飯を食べ終わるとMMさんと一緒にお風呂に入るんだけど、お母様達も一緒に入ると付いてくる。
それだけじゃなく、娘さん達も今日は一緒に入るみたい!大所帯で動くのは家族って感じで私は大好き!

お風呂に入りながらMMさんがお母様たちと会話をしているので耳を澄まして会話を聞いていると、子育ての秘訣とか、気を付ける事とか、子供が産まれた後の旦那との付き合い方を真剣に相談している、いつの間にそんなことを気軽に聞けるくらいに仲が良くなっていたの?

MMさんって何気にコミュニケーション力も高いよね?気が付くと友達が増えてる…
昼間だって、気が付けば教会の人達からも親しげに声を掛けてもらっていたし、仲睦まじい姿をあちこちで見たんだよね~…はぇ~見た目に反して愛される人なのかな?

頭とか、体とか洗ってもらったけど、力加減も絶妙だったし、繊細で細かい動きも出来ることに驚いた…
昨日は自分で洗ったけれど、今日は洗ってもらったんだ!

傍で見ていたMMさんからすると、洗い方が雑で、隅々まで洗えていないのが気になっていたみたいで
「母ちゃんの代わりになるかわかんねぇが気になって仕方がねぇからやらせてくれ!」なんて真っすぐに詰めてこられちゃってさ、人に触られるのって苦手だけど、勢いに負けちゃって、つい頷いちゃった…でもね、頷いた良かった♪お母さんほどじゃないけれど、本当に、私じゃ出来ないくらい丁寧に、綺麗に、洗ってくれて嬉しい!

お母さん意外に、触れられるのは嫌だなぁって洗ってもらっている時に感じちゃったけど、意外と嫌悪感とかもなく、純粋に嬉しいって感情しか湧いてこなかった。

使用人の部屋に移動して、ベッドに横になると直ぐに寝ちゃった
魔力を練るっていう日課もしないといけないのに、やっぱり、疲れが溜まっていたのかな?…お母さんにマッサージしてもらいたいなぁ…



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