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とある人物達が歩んできた道 ~ 心臓 ~

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街に帰ってきた時は色んな人が心配してきてくれた、王都で色んな事件が発生していて巻き込まれていたんじゃないかって…
言いにくいわね、取り合えず皆には、実家でゆっくりと過ごしていたと、嘘をついてしまったけれど、バレたりしないわよね?

先輩と奥様から私が不在の間に起きたいろんな話をしてもらったわ。

街に帰ってから大きな変化がいっぱいあって、本当に驚きの連続、本当に、驚いたわー、まさかねぇ、巨躯の女性が結婚どころか子供まで出来ちゃうなんてねー、やるじゃないの、相談に乗ってあげた私に感謝してよね?
それもあって、あいつは女としての幸せの道を歩むから戦士は引退するんだって、それが良いわ、貴女は優しい人だもの、体があんなのじゃ無かったら、肝っ玉母ちゃんになっているのが一番よ、何処かの食堂でがははって笑いながら大喰らいの野郎どもの胃袋を満たしてあげているのが似合っているわよ?…そんな未来もあっていいんじゃない?
話によると、あいつは、畜産のエリアの方で今後も暮らすのだろう、いつか、用事がある時にでも冷やかしに行ってあげるとしますか!

坊やも坊やで気が付けば、戦士達の一団を取りまとめる、まとめ役になってるじゃないの、出世したわね…

坊やの事も、もう、坊やって呼べなくなっちゃったわね、立派に育っちゃって、それもそうか、あいつはもう一人の父親だものね、そのうち、適当に名前でも呼んであげようかしら?

名前で呼んだときに鼻の下を伸ばされる姿が思い浮かぶと同時に、後ろから殺気を感じそうな予感がした。

ぁーやめとこ、乙女ちゃんに睨まれそう、乙女ちゃんって何気に嫉妬深いから気を付けないと切り刻まれちゃう。
現状などを教えてもらって、帰ってから先輩にも奥様にもしっかりと挨拶をしたし、研究塔には私の研究室も置いてある、置いてあるけどさ

仕事をさ、再会しないといけないのに、ね?…

駄目なのよ、座っても何もしようと思わない、何をすればいいのかわからない、手が動かないし、頭も動こうとしない。



駄目だ、私の原動力は完全に失われてしまっている。



私自身の異変に対して何かしらするべきなのはわかっているけれど、この街に来てから不思議と何も起こらないのよね、あれはいったい何だったのかしら?急激なストレスによる一時的な精神分離症とかかしら?先輩に相談してみたいけれど、そうなると、王都でのややこしい出来事を伝えないといけなくなるから、相談出来ないのよね~…

はぁ、私、ここに帰ってきても良かったのかな?ここに居てもいいのかな?…
かといって王都には私の居場所は無いし、せめて、何をすればいいのか明確な目的があればいいのだけれど、私ではこの先に進める技術力も知恵も知識も無いわ、何もないの…

部屋にある秘密の研究も頭打ち、貴重な資源を減らすわけにはいかないから、着手出来ない、もう少し理論を構築して、他の代用品で疑似的に成功してからじゃないと進めない、その他の代用品っていうのが手にはいらない、ううん、手に入れてはいけない、それはもう、外道のすることになってしまう、だったら、私自身を使うのが一番だけれど、私自身を使うとなると、誰が行うんだって話、それをするのには絶対的な秘密を共有できる協力者が…絶対的に必要…

はぁ、八方塞がりだし、他の研究もする気もしない、復讐心はどうしてかわからないけれど、湧き上がってこない、たぶん、アレの狂気に触れてしまったせいで私の心は擦り減ってしまったのだと思う、だから、怒りに狂うことが出来なくなってしまったのかもしれない…って言いながらも、あいつにあったらたぶん、殺そうとするわね、うん、それは間違いないかな。

はぁ、枯れた心に枯れた体、潤いは何処にもない…女としての私は終わりを告げている、年齢的にもね…っふ、惨めね

騎士様の残した遺物は全部、実家に運ばれているでしょうし、何かしら頂ければ良かったなぁ、失敗したなぁ、それさえあればまだ心にゆとりが出来たのかな?ネックレスを握りしめながら悩み続ける…ううん、過去に縋るだけで何も始まらないでしょうね…はぁ、駄目だ溜息しか生み出されない私はため息を作り出す魔道具ね…

女としての全てが終わっている私はゆっくりと立ち上がって研究塔から見える景色を眺めていく、変わらない、何も変わらない景色、愛する人が外から帰ってくるのを待ちながら研究に勤しんでいたあの頃と変わらないのに…かわらないのに…あのひとはいない…

胸が締め付けられて吐きそうになる、お腹も痛くなる…駄目よ、幾ら、この街に来てから鳴りを潜めたとはいえ、心を強くあらんとしないと、いつまた、あれに体を奪われてしまうのかわからない…

何度も何度も深呼吸とため息を繰り返して気持ちを落ち着かせていく…

そんな日々を長い間過ごし続けた、何も手が付かず、医療班として活動するが、それも最低限のことだけ、研究塔の研究員として活動するが、新しいものは何一つ生み出せず、不甲斐ない私を誰も注意しようともしない、ううん、周りの皆も、そう、同じ。
何かこう、やる気が無いって言うか、生産性が無いって言うか、誰も新しい何かに向かって走り出そうとする力が無い、

騎士様というこの街に必要な心臓が無いからだ…うん、そう、そう、そうなのよ…この街には心臓が無い、だから、温かい血が流れてこない、血が流れてこないからみんなその場所に停滞し留まり血が凍っていく、心臓が無い限り、この街は…死んだ街のまま…私ではこの街の心臓になりえることが無い。

先輩でもダメ、奥様でもダメ、巨躯の女性でもダメ、坊やでもダメ、当然、乙女ちゃんでもダメなのよ…騎士様じゃないとダメなのよ。
この街の絶望的な力弱さに、人類を守り切るという使命はきっと果たすことはできない、新しい、新しい心臓が必要なの、この街には…
誰がいるというの?誰があるというの?誰が導くの?そんな神の子に等しい存在、だれが・・・


脳裏に過る、あの時、家から駆けだして走っていく黒髪の少年


だ・・・だめよ、駄目よ!!彼は、彼はダメよ!!親子に渡ってこの街の、この大地の、この世界の…礎にするなんてしてはいけない、でも、彼の心を受け継ぐものであれば、いずれ?いずれ…ここにくる?

あんな、華奢で可愛い少年が…ここにくるの?全人類の未来を背負いにくるってこと?…重たすぎる、重たすぎるわ、あんな小さな背中に全人類の未来を夢を希望を…預けるなんて母親としてさせるわけにはいかない!!!


なら、なら、どうするべき?私は何を成すべきなの?


…彼がこの大地に訪れる前に、全てを終わらせるしかないってこと?具体的に言うと?デッドラインを超えて敵を討伐する?ふふ、おかしな話ね、騎士様以上の使い手なんて、居ないのに、どうやって?…

表立って闘うだけがすべてじゃない、搦め手こそ私の持てる能力じゃない?っていうか、唯一、対抗できるのはそこじゃない?嗚呼、そうか、魔道具だ、私が今すべきことは魔道具を活用する術を増やすことだ、敵から奪った魔道具を使えれる様にしよう、メンテナンスをしよう、解析しよう、量産できるのあれば、量産しよう。

神の子が、この大地に足を踏み入れる前に、出来る限りのことをして、いつか、来る日に備えよう、女としての私は終わりを告げた

次は

母親としての私が、産まれ動き出す、次世代に不幸な想いはさせない、幸せになってもらう、騎士様と私の子供が笑って過ごせる世界を創る、母親として子を守って見せる。

そう思った瞬間、色が無かった世界に薄っすらと色が戻ってきた気がした…
明日への希望を繋ぐために、騎士様から受け継いだ想いを、希望を、守るために、愛した人の心を紡ぐ、それが残された女としてではなく母親として、私は明日を歩く
愛する息子の幸せな未来をこの手で掴むために…

自然と笑みが漏れていた、自然と涙が頬を伝っていた、しぜんとそらが つきが だいちが

わたしをしゅくふくしていると かんじれた…

騎士様、私、やっと帰ってきた気がします、騎士様の心の傍に…

頬を伝う涙をぬぐい、走り出す、目標は騎士様のお子様である神の子を守る!彼の幸せを願って動き続ける!愛する子を守る母親として!!!

どこかで ナニカが ほくそ笑んでいるような ソンナ 気がするけれど この 答えに マチガイ は ない!!

そこからの日々はもう、女を捨てたってのは過言じゃなかったわ、魔道具の整備に、研究に、術式の新しい可能性を模索し、汚れることなんてお構いなく動き続けた、幸いにも、戦士の一団も遠征に出たりすることもないし、敵が攻めてくることも、たびたびあったけれど、戦士の団、次代の戦士長が頑張ってくれているもの、戦士長って呼ばないで欲しいって彼からの懇願によって、ベテランっと仇名をつけられていたわね…坊やも前に向かって歩こうとしている、私も、前に向かおう歩こう、走り出そう。




毎日が泥にまみれ、土にまみれ、油にまみれ、様々な液体にまみれながら作業を繰り返し、数多くの魔道具のメンテナンス、再稼働の確認などをしていると、表が騒がしかった、研究塔の窓から覗き込んで遠目に見ると明らかに上流貴族のおっさんと少し離れた場所にえらい、若い女の子が地面に座っているおかしな状況が目についてしまった。

うーん、あれかな、妾の子を捨てに来たのか?最低最悪なお家だなぁ、何処の貴族だ?
疲れた目をガシガシと擦りながら視力を強化するように魔力を目に集め、乗ってきた馬車に描かれている豪華な家紋を見て、驚いてしまう、見たことがある、お父様が教えてくれたこの大陸で五つの指に入る程の大貴族、その一族が掲げる家紋じゃないの…なんで、そんな大層な家紋を背負った場所がこんな場所に?ぇ?本当に妾の子を捨てに来たの?

状況を理解するために慌てて研究塔から降りて、騒ぎの中心へと駆け出し、遠巻きで見ている皆に状況を確認すると、本当に捨て子の様だった…
最悪、ここを何処だと思ってるのよ!!!胸倉掴んで説教してやろうかしら!!!

親として非道な振る舞いをする小太りのおっさんに怒りを覚えていると、近くにいた奥様と先輩もそうとうお怒りのご様子で話しかけてくる
少しでも、捨て子に酷いふるまいをしたら全員で殴りかかろうと話を進めていると、どうも、事情がありそうな会話内容だし、おっさんも感極まって涙を流している様子から、これは、事情ありかと、各々がおっさんへの怒りを抑えている。
それよりも気になるのが、どう見ても10歳?まだ学校で勉学に励んでるようなうら若きこの大陸では本当に珍しい、そう、私や、騎士様の死に際に見せたような、白髪のお人形さんの様に可憐で、ふっと息を吹きかけると消えてしまいそうな程、弱く幼気で守ってあげたいと子宮の奥底がうずく様な一目見ただけで、初めて抱く感情…小さな小さな女の子に目が奪われてしまう。

私が感じている不思議な感覚も奥様も感じており母性が溢れそうっと小声で震えていた…これが、ぼ、せい?

周囲にいる少し年上の子供が居てもおかしくない年齢の人達全員が、感極まっているのか今にも涙を流しそうな表情で、事の経緯を見守っている。

私も、もう26になろうとしている、普通に貴族として側室に入っていれば、ちょうど、あのぐらいの子供を授かっていてもおかしくない年齢だもの、だからかしら?我が子を守りたい、そんな母性が溢れてくるのは仕方がないことなのじゃないかしら?一目見た瞬間から、あの子が愛おしく感じてしまう。。。

事の全てが終わったのか小太りの少し天辺が薄い男性が馬車に乗り込み離れていくと、その場にいた女性陣全員が一斉に女の子の元に走り、全員が抱きしめて涙を流していた。
周りの見たことのない統率された動きに圧倒されながらも、先輩と奥様と一緒にあの子を保護する方針で動くことを決意し話を進めていく。

私達があんな糞みたいな親の代わりに親となって、導いてあげて、独り立ちできるくらい成長したら、王都にでも居を構えて一人の女性として生きていければいい、そういう人生もあっていいのよねっと、ささっと、話し合いが終わったので、女の子の歓迎会をするために、感極まっている集団に声を掛けて少女を解放させる、うん?心なしか、意識が飛びそうになってないこの子?

女の子に手を差し出すと、あっけに取られているのか立ち上がろうとしないので、両脇に手を入れて上半身を持ち上げて、抱き上げようかと悩んでいると女の子はじっと、一瞬だけ目を開いて私をじっと見ている。
何かしら?あー、あれかな?私、ちょっと匂うかも?ここ数日、お風呂…いつはいったかしら?ってくらい、入ってない気がする…このまま抱きしめてもいいのか悩んでいると
「おかぁ、、、さま?」その一言でふっと、力なくだらんと体を預けてくる
その一言で私の何かが弾けて、女の子を抱きしめてしまっていた、そのまま無言でスタスタと歩いていき、気が付くと一緒にお風呂に入っていた。

終始女の子は私に甘えてくるからもう、もうヤヴァイ、私の何かが目覚めていく、私の燻ぶっていた何かが燃え広がっていく、もう止めることが出来なかった。
この子は私の娘じゃ!!誰にも渡さん!!!っという、独占欲まで湧き上がってしまっていた。

お風呂から出た後は、意識を取り戻したのか、自身で歩こうとする、だけど、ちょっとふらふらとしているので、仲良く手を繋ぐ。
歓迎会の準備をしている食堂に歩いていく、身長差が結構あるから、本当に、ほんとーーーに!!!!!親子みたいでなんだろう、なんだろう、なんだろうこの湧き上がる感情!?女としてじゃなく、女性として?ううん、こ、これが、これが!!!母親としての歓声?感性?完成?された感情!?胸の高まりが抑えきれなかった、もう、許されるのなら抱きしめて歩きたいとチラチラと見ていると、指をくわえながらこちらをじっと見ている、何その仕草ー可愛すぎるぅ…

どうしたの?って声を掛けると、「いっぱい座ってたから歩くの痛いの」っと小声で悲しそうに言うものだからつい、甘やかす様に「抱っこしたほうがいい?」っと、聞き返すと、一瞬、嬉しそうな表情をした後、直ぐに下を向いて申し訳なさそうな顔をしているので、もう、私の母性を抑えることはできず、がばっと抱きしめた後、お尻が痛くないように抱き上げてしまっていた。
「嬉しい、お母さま…」
抱き上げると私の無駄に大きな胸に顔を埋めるその仕草に、もう、母乳が出そうなくらい胸が張るような感覚が出てくる!?嗚呼、これ、駄目、だめよ、依存してしまいそうなくらい愛おしく感じてしまう!!!

至福の時間を堪能しながら、食堂に着くと、歓迎会の準備が終わっていて、全員で女の子を優しく迎え入れた。
女の子は話すのが苦手みたいで、自己紹介が苦手って感じで奥ゆかしくて凄く可愛らしかった、慣れてくると、術式が凄く好きみたいで、私達が出した本を全部?に近いかも?読んでいて、この場所で術式に触れていきたいと願っていたみたい。
なので、どうやら、女の子を連れてきた男性はこの子の願いを不器用なりに叶えたってことになるのかしら?貴族だと訳ありなことが多いし、理由もなくこの大地に子供を、それもこんな小さな子を送り出す何て後ろ指を指されてしまうものね、きっと、何か思惑がある、そんな可能性が高いわね。

女の子が長旅に、お風呂に入って、お腹いっぱいになったのか、眠そうにしているので、歓迎会はお開きになる、女の子は何処で寝てもらうかみんなで相談していると、女の子が私の服を引っ張って「お母様、その、一緒に寝よ?」上目遣いでお願いされてしまってはもう、抑えきれなかった。

歓迎会の最中、会場の皆も、彼女のそこはかとなくやんごとなき佇まいに、高貴な服装、麗しい見た目から、姫ちゃんと呼ぶようになっていたので、私もこの子のことを姫ちゃんと呼ぶことになった、それに、姫ちゃんは自分の名前が好きじゃないみたい、たぶん、お家の事を思い出してしまうからかな?捨てられる様な流れだったもの、家のことを思い出すと悲しくなっちゃうよね、今度からこの子のことをみんなで名前で呼ばないで、姫ちゃんと呼ぶように徹底するように声を掛けていこう…

眠そうにしている姫ちゃんを抱っこして、部屋に向かおうとしたら奥様が、娘に着せてあげようと思っていたっていう、寝巻一式や、下着や肌着を用意してくれていたみたいで、ありがたく受け取り、自室に向かう。

自室に到着すると、手早く、姫ちゃんの服を寝巻に着替えさせて、一緒にベッドで横になると、甘えるように抱き着いてくるので、私も優しく抱きしめながらその日の夜は、いつも以上にぐっすりと眠ることが出来た、あいつに意識を刈り取られることもなく、自然に、眠ることが…できた…幸せだった…

ゆっくりと朝日の眩しさで目が覚める、目を開けると、真っ白で透き通るような肌をした王族も持っていないような高価で綺麗な人形の様な美しい女の子が胸の中で規則正しく寝息を繰り返していた。
その姿に、湧き上がる衝動で力強く抱きしめてしまいたくなるが、そんなことをしてはこの子が痛がってしまうので、この子の目が覚めるまで優しく優しく頭を撫で続ける、白くて透き通るような綺麗な髪、髪の長さも肩くらいまで長いし、サラサラと手触りもいい、撫でているこちらも気持ちが良いほど…癒される…

嗚呼、ああ、嗚呼、、、こ、これが母親としての悦び?喜び?歓び!?この満たされるような感情はいったい、何だというのかしら?この、多幸感…騎士様の傍にいたような感覚とはまた、違う幸せを感じる…そりゃ、欲を言えば一緒にこの子を抱きしめて寝ていたら、それはもう天上へと至る程の幸せだったと思うけれど、それは夢物語よね…


この時の私はまさか、この儚げな、いつ、消えてもおかしくないくらい弱々しい女の子がみんなの希望となり、心臓となり、この街を動かして未来を、希望溢れる世界へと変えていくなんて思ってもいなかったし、この子が巻き起こす騒動に巻き込まれるなんて思ってもいなかった…


後日談だけどね、巨躯の女性の子供に会いに行ったら、産まれてたのが予想外に女の子だったし、嬉しそうに抱き上げている姿を見て長居をせずに、顔だけを見て帰りました。
ちょ~っと淡い期待はしてたんだけどねぇ~、あいつの子供だったらそりゃもう、騎士様を超えるような体躯で力強く、この街の心臓になり得そうなくらいの大男が産まれているものだって勝手に期待しちゃってたんだよねぇ…何、可愛らしい女の子産んでるのよ!ったく、しょうがないわね、守ってあげないと、ね…
畜産の旦那には色々と協力してもらっているし、たまーに監視がてら話を聞きに行くとしますかねっと…




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