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私と恋人。
定休日、アナタと過ごす時間。☆-ママ視点-
しおりを挟む今まで、ずっと一人だった私に彼女が出来た。
二人で料理したり、ご飯を食べたり、洗い物をして片付けたり。何気ない日常から、改めて幸せを感じる。
彼女はいいぞアピールをしてきた奴等の気持ちが、分かりたくないけど分かる。
何より、可愛い。意地悪をしたらすぐに赤くなるところも、私が笑うと嬉しそうに微笑むところも、感度が良いところも。
「ママ??今日はお店休みなの??」
「そうよ。お休み。だから、二人でのんびりしましょ?」
「そう、、なんだ。」
顔をほんのり赤くして、唇をキュッとするユーリちゃん。言葉にはしてくれないけれど、その反応は喜んでると受け取ってもいいのかしら。こんな反応してくれるなら、昨日も閉店にしとけば良かった。
「お風呂に入ってからの方が、ゆっくり出来るわね。ユーリちゃん、先にどうぞ?」
「う、うん。お先に失礼します」
素直なユーリちゃんは、私の言葉に従ってお風呂に消えてった。もう下着もパジャマも揃ってるから、私の服を着てくれないのも、下着を着てるのも、残念だけど、、まぁ、脱がすのも楽しみって言うじゃない??既に脱がす前提でいる事を、ユーリちゃんに知られたら、怒られちゃうかしら。
だって、定休日なのよ??少しでもユーリちゃんと一緒に居られるのなら、もっと色んな事が知りたいわ。言えないことも、言わせたくなる。あんまり意地悪すると、嫌われちゃうかも知れないから、そこは気をつけなきゃ。でも、ユーリちゃんったら、すぐに欲情した瞳で、私の事を見詰めてくるし、あんなの理性が無くなっていくに決まってるわ。
今日は、私もお酒は飲まない。別に、毎晩飲まなきゃやってられないって事はないし、仕事を楽しむ為に、嗜んでるぐらいだから支障も無い。だから、素面でユーリちゃんの事を、美味しくいただいて、、、って思ってるんだけど、本人を目の前にするとそうも行かないのよね。非常に緊張する。でも本能が勝って、何とかなってる、、、筈。
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「ママ、上がったよ。」
「ん、おかえりなさい。」
そんな事を考えてたら、ユーリちゃんはあっという間にお風呂から出て来た。白と水色のストライプのパジャマ。フード付きの上着に、足首が見えるぐらいの丈のズボン。完全防備って感じね。
「私も入ってくるわ。」
どうやって、ユーリちゃんの欲を引き出すか考えながらお風呂に入る事にする。自分が興奮し過ぎて、昨日みたいにならないように気をつけなきゃ。
----------------------------
「ねぇ、ユーリちゃん。何で逃げるの?」
「マ、ママっ!!ち、近いって。」
私は逃げる彼女を追い詰めていた。焦る彼女の後ろはソファー。左右には、私の腕。
「逃すわけ無いじゃない。ほら、のんびりしましょ?」
「いやいや、この状況でのんびり出来るわけないよっ!!」
「じゃあ、何で避けるのよ。」
ユーリちゃんの瞳を見つめる。こうされると、ユーリちゃんが弱いのは知ってるし、わざとやってる私は意地悪だと思う。表情に出さないように、必死に堪える。ほら、早く折れて、、、。
「ぁ、、、だって、、何だか、、」
頬が段々赤く染まってきて可愛らしい。私って、こんなにサドだったかしら。ユーリちゃんがマゾだからいじめたくなっちゃうだけだと思うんだけど、、。うん、マゾなユーリちゃんが悪いのよ?もっと照れて、私だけしか見れなくなって、考えられなくなってしまえばいい。そう思って、耳元でそっと囁く。
「何??ほら、、、教えて??」
ふぅっと息を耳に吹き込むと、ユーリちゃんの身体がビクンと反応する。あぁ、何だかエロい気分になってくるな。ベッドまでは我慢するって決めてるのに。
「っ!!ママっ、、、!!」
耳まで赤く染まってきた。いつまでも私を焦らしてると、追い詰められるのは自分よ??それとも、そんな状況に興奮しちゃうぐらい、ユーリちゃんったらエロいのかしら。
「それとも、わざとしてるの?昨日みたいにされたいの??」
出来る限り優しく、ついでにユーリちゃんがエロい気分になればいいなんて思いながら、言う。少し顔を離すと、目をギュッと閉じて何かを堪えてるみたいだった。そんな可愛い仕草で、私が諦める訳ないでしょ??
夜は、まだ長いわ。ユーリちゃんがおかしくなるまで可愛がってあげたい。もっと見せて、私の知らないアナタの欲を。
そう思ってたんだけど、、、
「違うよ、、。意識しちゃって、、、緊張してるの。」
ユーリちゃんが私から逃げる理由は、想像していたものよりも、ピュアで可愛いものだった。
やだ、私ったら、、、ただの変態じゃない。エロい下着着てて、見せたいけど見られるのが恥ずかしいとか、そんな事想像しちゃってたわ。
そう、、意識してくれてるのね、、、。
「ママは、、私の事なんとも思わないの?」
ユーリちゃんが悲しそうな顔をする。、、、そんな意識しないわけ無いじゃない!!ただ、ちょっと、、、エロい事したい欲の方が、勝ってただけで、、。
冷静になってくると、今の私とユーリちゃんの状況が恥ずかしくなってきた。顔が段々と熱くなってくる。
「何とも思わない訳、、、ないじゃない。ユーリちゃん、その、、意地悪してごめん。」
「いいけど、、すごくドキドキした。」
可愛い彼女と、目が合う。赤くなった顔はお揃いかもしれない。愛らしさと恥ずかしさの両方が混雑して、堪らずにユーリちゃんの事を腕の中に閉じ込める。
「ユーリちゃん、可愛い。、、、好きだよ。」
「うぅ、、、急に言うなんてずるい。身構えてないんだから、ドキドキして胸が苦しいよ。」
「もっと俺だけにドキドキして。」
それと、、、俺以外にドキドキしないで。
嫉妬深いというか、独占欲が強いのも、ユーリちゃんを好きになって気づいた。ジャックに頭を撫でられてた時とか、引き取ると言われた時とか、、、思い出しただけで、心が鷲掴みされたようにギュッと苦しくなる。今考えれば、鎌をかけられてたのかもしれない。
もう、私だけ、俺だけのユーリちゃんになったのだから、誰にも絶対渡さない。付き合う前から、誰にも渡す気なんてなかったけど、その思いは強くなる。
「っ、、、ママっ」
ユーリちゃんの声が、吐き出された熱い息が、俺の耳にあたる。その後に、息を呑む音がした。耳が性感帯だとは思わないけれど、ユーリちゃんから与えられるものは興奮する。一度は治った欲も、彼女に触れれると段々と膨らんでくる。
「ユーリちゃん、、したい」
頭の中は、俺だけのものにしたくて、いっぱいだ。ユーリちゃんの嫌がることはしたくないけれど、我慢出来なくなってきた。もうママだからという呪縛もない。
そっと背中をなぞると、下着の感触があった。早くこの下着を取り去って、柔らかい触感に触れたい。
「ぁっ、、、、ぅ、、ん」
小さく首を振ったのを確認し、下着のホックを外した。
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ユーリちゃんを抱っこして、ソファーに座る。対面は恥ずかしいと言った彼女を、太腿の上に座らせ、背後から抱き締められるようにする。
所謂、背面座位の体勢。昨日はよく見えなかったユーリちゃんの身体を、見る事が出来るのだと思うと、少しずつ自身が勃ちあがり始める。
「ねぇ、触っていい?」
既に男の気持ちだけど、でもユーリちゃんを怖がらせたくないから、曖昧な感じになる。昨日は怖い気持ちにならなかっただろうか。素面だと色々考える。
「ぅ、、いいよ?」
ユーリちゃんの頬はずっと赤いままだ。可愛い。もっと赤く染めたい。
そんな事を思いながら、左手はユーリちゃん手を握り、右手で頭を撫でた後、耳を触った。次は、首、そのまま手をゆっくりと沿わせながら足まで撫でていく。変態くさいけど、触りたくて仕方がないのだから、どうしようもない。
繋いだ左手が熱い。日常的に繋ぐことはあっても、こんな雰囲気の中で繋ぐのは、また一味違う。満たされるけれど、もっと欲しい。
上着の上から、ゆっくりと胸を揉む。まだ下着を外していないから、昨日とは違う感触。早く、沢山快感を与えられる突起を触りたい。乱れて、いやらしい声が聞きたい。
「下着越しだと、変な感じ、、、」
「変って??」
「もどかしいような??」
「ねぇ、直接触ってもいい?」
聞くけれど、もう手は上着の中だ。
ホックの外れた下着の下に、自分の手を滑り込ませ、柔らかい胸を揉む。初めて触れる地肌の胸に、それだけで興奮は増していく。手の中に収まらないそれは、温かくて、少し硬いものが当たっている。
「ぁっ」
まだ揉んでいるだけ。前戯も始まったばかり。それなのに、俺のは興奮し過ぎて完全に勃ち上がっている。
早くユーリちゃんを溶かしたい。その気持ちだけが昂っていく。
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