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【終幕編】
【39】終幕
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2030年。
ルナさんが世界を見守るのを終える日がやってきた。
ルナさんが女神としての役割をこの日に終えることは運命として定められている。
そして今後の世界は、世界作るくんの運営機関に委ねられることとなる。
女神の空間は世界から切り離され、ルナさんのパーソナルVR領域に統合されるようだ。
僕がこの空間で存在を維持できていたのはルナさんの女神としての力によるものだった。
だからルナさんが役割を終えると同時に僕も自分のパーソナル領域に戻ることになる。
「圭一くん。今まで幸せすぎてやばかった。でも終わりがきちゃったね。」
「僕も本当に幸せだったよ。ありがとう。」
「なんて言ってすぐ会いそうな気がするんだよね。不思議と寂しくないや。」
「僕も一緒だ。なぜか絶対また会えるって確信に近い感覚があるんだ。」
最後のキスをした。
そして最後の言葉を交わす。
「たとえ離れ離れになったとしても必ず見つけるよ。何年かかっても。絶対。」
「うん。待ってる。」
2人で頷いて。ばいばいした。
カプセルの中に入ってその時を待った。
20…19………5…4…3…2…1…0。
~エピローグ~
まどろみの中で目を覚ました。
なんだかすごくぼーっとする。
「おはよう。」
すごく懐かしい声だ。
そしてよく知っている顔。
「また同じだったね。」
「私が先に好きになって。」
「一生懸命気を引いて。」
「君は鈍感で。」
「やっと想いを伝えてくれる。」
いたずらっぽく微笑みながら話している。
「ね。アダム。」
そうだ。思い出した。
「おはよう。イヴ。」
イヴの胸に顔をうずめる。
僕たちの幸せな時間。
さあ。次はどんな冒険をしてどんな恋をしようか。
ルナさんが世界を見守るのを終える日がやってきた。
ルナさんが女神としての役割をこの日に終えることは運命として定められている。
そして今後の世界は、世界作るくんの運営機関に委ねられることとなる。
女神の空間は世界から切り離され、ルナさんのパーソナルVR領域に統合されるようだ。
僕がこの空間で存在を維持できていたのはルナさんの女神としての力によるものだった。
だからルナさんが役割を終えると同時に僕も自分のパーソナル領域に戻ることになる。
「圭一くん。今まで幸せすぎてやばかった。でも終わりがきちゃったね。」
「僕も本当に幸せだったよ。ありがとう。」
「なんて言ってすぐ会いそうな気がするんだよね。不思議と寂しくないや。」
「僕も一緒だ。なぜか絶対また会えるって確信に近い感覚があるんだ。」
最後のキスをした。
そして最後の言葉を交わす。
「たとえ離れ離れになったとしても必ず見つけるよ。何年かかっても。絶対。」
「うん。待ってる。」
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20…19………5…4…3…2…1…0。
~エピローグ~
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なんだかすごくぼーっとする。
「おはよう。」
すごく懐かしい声だ。
そしてよく知っている顔。
「また同じだったね。」
「私が先に好きになって。」
「一生懸命気を引いて。」
「君は鈍感で。」
「やっと想いを伝えてくれる。」
いたずらっぽく微笑みながら話している。
「ね。アダム。」
そうだ。思い出した。
「おはよう。イヴ。」
イヴの胸に顔をうずめる。
僕たちの幸せな時間。
さあ。次はどんな冒険をしてどんな恋をしようか。
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