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【世界の転覆編2】
【37】顛末
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今、ルナさんの部屋で例の主人公の様子をモニタリングしている。
ジュネーヴにおける会議が終わったところだ。
「どう?圭一くん。これが主人公の支配体制転覆計画の全貌だよ。」
「意外な結末すぎてマジでびっくりした。鳥肌がやばい。」
「ま。これですんなり全首脳が主人公の案に乗るわけではないんだけどね。」
「そうなのか。」
「宗教系の利権や軍需系の利権を握った勢力はすぐに首を縦に振らないの。」
「これまでの業が深すぎるのかな。」
「新興系の勢力や世界平和を願っていた勢力はその日に主人公の案に乗ったんだ。」
「ふむふむ。」
「人々から搾取したり非情な手段を使う支配方法は、統合に至る為にやむなく迎合してただけなんだよ。」
「支配者と言っても色々なやつがいるもんだね。」
「あとは元々純粋な投資家としての側面も大きいから、主人公の案を実行した時の経済効果にも期待したんだ。」
「なるほど。」
「普通に投資家として優秀な人たちだから、人々が幸せにガンガン経済を回してくれる健全な世界は十分魅力的ってことだね。」
「古い支配手段を引きずらなきゃいけない状況が癌だったんだなあ。」
「すぐに乗らなかった勢力も最初に乗った勢力に説得される形で1か月以内に同意することになる。」
「おー。すごいな。」
「自分たちでシナリオを描けるんだから予測経済効果からして、今の内に投資しておく余地があると口説いたんだよ。」
「うーん。神様この人たち悪いです。」
「ま。人が嫌がることしてるわけじゃないし。許してあげよう。」
「寛大な女神さまだ。」
「ちょちょっと私も神の手を入れてお手伝いする予定だけどね。」
「ルナさんも正念場って感じだね。」
「そしてこの先支配者たちは搾取目的の悪性の利権と正当な投資のリターンとを切り分けていくことになる。」
「女神さまが見てるしね。」
「悪性の部分を排除して、秩序維持を目的とした純粋な世界の統治機構として浄化される流れができるんだ。」
「もう悪いことしちゃだめだぞ。」
「2025年に最高の演出と共に戦争根絶と世界平和を宣言して人々を熱狂させる。」
「どんなお祭りになるか今から楽しみだ。」
「2030年には統治体制の完全な透明化も実現して表面上だけじゃない完全な世界平和が実現するよ。」
「論文書いてる頃は世界にこんな結末が待ってるなんて思ってなかったな。」
「そいえば主人公と支配者たちも世界がVRであることを人々には伏せる方針を取るんだ。」
「確かにこれからの出来事を楽しむためにはそのほうがよさそうだ。」
「主人公は言い出しっぺだからと英雄に祭り上げられることを強要されるんだけどね。」
「結局支配者こわっ。」
「優秀な人にそれらしいシナリオを書いてもらって世界の英雄を演じることになる。」
「実際英雄だしな。」
「本人はけっこう嫌がるんだよ。」
「かわいそうに。」
「このストーリー。漫画だと絶妙にBL要素が描かれててエモいんだよ。」
「ルナさんBLもいけるんだ…。」
「え。むしろ主食だし。」
「マジか…。」
「BL系の恋愛ストーリーはくそエモい。でも肉体の絡みは苦手なんだよなあ。」
「もう性癖複雑すぎだろ。」
「おっぱい見せとけば大満足の圭一くんとは違うんだよ。」
「僕だってもう少しは複雑だし。」
「どんな風に?」
「じわじわ焦らしながらおっぱい見せて欲しい。」
「一緒じゃん。」
「じわじわ具合にこだわりがあってだな…。」
「さて。そろそろ夕ご飯作ろっか。」
「おっけー。」
こうして僕とルナさんの主人公を見守る日々は続くのだった。
これはルナさんが作った世界における地球の物語だ。
あなたの生活する地球ではどんな未来が待っているのだろうか。
ジュネーヴにおける会議が終わったところだ。
「どう?圭一くん。これが主人公の支配体制転覆計画の全貌だよ。」
「意外な結末すぎてマジでびっくりした。鳥肌がやばい。」
「ま。これですんなり全首脳が主人公の案に乗るわけではないんだけどね。」
「そうなのか。」
「宗教系の利権や軍需系の利権を握った勢力はすぐに首を縦に振らないの。」
「これまでの業が深すぎるのかな。」
「新興系の勢力や世界平和を願っていた勢力はその日に主人公の案に乗ったんだ。」
「ふむふむ。」
「人々から搾取したり非情な手段を使う支配方法は、統合に至る為にやむなく迎合してただけなんだよ。」
「支配者と言っても色々なやつがいるもんだね。」
「あとは元々純粋な投資家としての側面も大きいから、主人公の案を実行した時の経済効果にも期待したんだ。」
「なるほど。」
「普通に投資家として優秀な人たちだから、人々が幸せにガンガン経済を回してくれる健全な世界は十分魅力的ってことだね。」
「古い支配手段を引きずらなきゃいけない状況が癌だったんだなあ。」
「すぐに乗らなかった勢力も最初に乗った勢力に説得される形で1か月以内に同意することになる。」
「おー。すごいな。」
「自分たちでシナリオを描けるんだから予測経済効果からして、今の内に投資しておく余地があると口説いたんだよ。」
「うーん。神様この人たち悪いです。」
「ま。人が嫌がることしてるわけじゃないし。許してあげよう。」
「寛大な女神さまだ。」
「ちょちょっと私も神の手を入れてお手伝いする予定だけどね。」
「ルナさんも正念場って感じだね。」
「そしてこの先支配者たちは搾取目的の悪性の利権と正当な投資のリターンとを切り分けていくことになる。」
「女神さまが見てるしね。」
「悪性の部分を排除して、秩序維持を目的とした純粋な世界の統治機構として浄化される流れができるんだ。」
「もう悪いことしちゃだめだぞ。」
「2025年に最高の演出と共に戦争根絶と世界平和を宣言して人々を熱狂させる。」
「どんなお祭りになるか今から楽しみだ。」
「2030年には統治体制の完全な透明化も実現して表面上だけじゃない完全な世界平和が実現するよ。」
「論文書いてる頃は世界にこんな結末が待ってるなんて思ってなかったな。」
「そいえば主人公と支配者たちも世界がVRであることを人々には伏せる方針を取るんだ。」
「確かにこれからの出来事を楽しむためにはそのほうがよさそうだ。」
「主人公は言い出しっぺだからと英雄に祭り上げられることを強要されるんだけどね。」
「結局支配者こわっ。」
「優秀な人にそれらしいシナリオを書いてもらって世界の英雄を演じることになる。」
「実際英雄だしな。」
「本人はけっこう嫌がるんだよ。」
「かわいそうに。」
「このストーリー。漫画だと絶妙にBL要素が描かれててエモいんだよ。」
「ルナさんBLもいけるんだ…。」
「え。むしろ主食だし。」
「マジか…。」
「BL系の恋愛ストーリーはくそエモい。でも肉体の絡みは苦手なんだよなあ。」
「もう性癖複雑すぎだろ。」
「おっぱい見せとけば大満足の圭一くんとは違うんだよ。」
「僕だってもう少しは複雑だし。」
「どんな風に?」
「じわじわ焦らしながらおっぱい見せて欲しい。」
「一緒じゃん。」
「じわじわ具合にこだわりがあってだな…。」
「さて。そろそろ夕ご飯作ろっか。」
「おっけー。」
こうして僕とルナさんの主人公を見守る日々は続くのだった。
これはルナさんが作った世界における地球の物語だ。
あなたの生活する地球ではどんな未来が待っているのだろうか。
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