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【世界の転覆編2】
【35】秘策
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2024年。
世界の統一支配体制の基礎となるピースが揃った。
統合の流れに抗っていた最後の利権勢力が統合の方針に合意したのだ。
この瞬間を待っていた。
そのタイミングで俺は各利権勢力の代表に「あるレポート」を送った。
それが俺の秘策だ。
俺はとあるVR仮説の研究チームに投資していた。
そのチームは人間が機械的システムによって制御されているという仮説から研究を進めていた。
そして驚くべき発見をしたのだ。
なんと人間を制御する機械的OSにアクセスする事に成功したと報告を受けた。
脳に特殊な信号を送ることでコマンドの受信を受け付ける状態にすることが出来るようだ。
そしてコマンドを送信するとそれに従ったアウトプットに当たる脳波が発生するのだ。
コマンド体系は不明な部分が多かったが色々試してじわじわ反応が得られる物を見つけていた。
そして2023年も終わりに差し掛かった頃、決定的なコマンドを発見した。
「life_output /all」
適当に色々試していたらしいが、このコマンドを送信した時に膨大な情報の脳波が発生したのだ。
被験者が初めて軽い眩暈を起こしたらしい。
そして脳波の記録を解析すると被験者の人生が全て情報として出力されていることが分かった。
被験者のプライバシーに関わることから閲覧は本人のみで行ったが、確かに被験者の人生そのものだったという。
研究メンバーたちは自分でも試して、その発見が間違いないことを確認した。
あまりに膨大な情報で確認し辛いため、行動・思考・感情・感覚などに分けてデータベース化した。
そしてそれを時系列で確認できるようにビューワーも作った。
俺も試したが、間違いなかった。
「世界はVRで構築されている。」
「さらにこの世界には人為的神が存在する。」
この2つを事実として決定付けた。
この結果を利権勢力の代表者たちに報告するためにレポートとして送った。
内容が正しい事を証明するための被験者を派遣して欲しいとの依頼も兼ねている。
そして、被験者が集まり合同実証試験をした。
14人の被験者が集まり立会人含めると30人程が参加した。
試験の結果、被験者全員が出力された情報が自分の人生の物で間違いないと認めた。
中には忘れ去っていた思わぬ記憶に触れ、泣き崩れてしまう者もいた。
一部の利権勢力の代表者には、この結果を受けてもトリックじゃないかと納得しない人もいた。
しかし、条件と被験者を変えて追加試験を行い、間違いないと証明した。
この結果は世界の支配者たちに衝撃を与えた。
Dの父親の後ろ盾を得て、各勢力の代表者を集めて話をする機会を作ってもらった。
これで全ての準備は整った。
世界の統一支配体制の基礎となるピースが揃った。
統合の流れに抗っていた最後の利権勢力が統合の方針に合意したのだ。
この瞬間を待っていた。
そのタイミングで俺は各利権勢力の代表に「あるレポート」を送った。
それが俺の秘策だ。
俺はとあるVR仮説の研究チームに投資していた。
そのチームは人間が機械的システムによって制御されているという仮説から研究を進めていた。
そして驚くべき発見をしたのだ。
なんと人間を制御する機械的OSにアクセスする事に成功したと報告を受けた。
脳に特殊な信号を送ることでコマンドの受信を受け付ける状態にすることが出来るようだ。
そしてコマンドを送信するとそれに従ったアウトプットに当たる脳波が発生するのだ。
コマンド体系は不明な部分が多かったが色々試してじわじわ反応が得られる物を見つけていた。
そして2023年も終わりに差し掛かった頃、決定的なコマンドを発見した。
「life_output /all」
適当に色々試していたらしいが、このコマンドを送信した時に膨大な情報の脳波が発生したのだ。
被験者が初めて軽い眩暈を起こしたらしい。
そして脳波の記録を解析すると被験者の人生が全て情報として出力されていることが分かった。
被験者のプライバシーに関わることから閲覧は本人のみで行ったが、確かに被験者の人生そのものだったという。
研究メンバーたちは自分でも試して、その発見が間違いないことを確認した。
あまりに膨大な情報で確認し辛いため、行動・思考・感情・感覚などに分けてデータベース化した。
そしてそれを時系列で確認できるようにビューワーも作った。
俺も試したが、間違いなかった。
「世界はVRで構築されている。」
「さらにこの世界には人為的神が存在する。」
この2つを事実として決定付けた。
この結果を利権勢力の代表者たちに報告するためにレポートとして送った。
内容が正しい事を証明するための被験者を派遣して欲しいとの依頼も兼ねている。
そして、被験者が集まり合同実証試験をした。
14人の被験者が集まり立会人含めると30人程が参加した。
試験の結果、被験者全員が出力された情報が自分の人生の物で間違いないと認めた。
中には忘れ去っていた思わぬ記憶に触れ、泣き崩れてしまう者もいた。
一部の利権勢力の代表者には、この結果を受けてもトリックじゃないかと納得しない人もいた。
しかし、条件と被験者を変えて追加試験を行い、間違いないと証明した。
この結果は世界の支配者たちに衝撃を与えた。
Dの父親の後ろ盾を得て、各勢力の代表者を集めて話をする機会を作ってもらった。
これで全ての準備は整った。
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