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prologue6 審判
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一か月後
竹本は退院し、県警本部に向かっていた
刑事部長室
「なんだこれは」
刑事部長の机の上には「辞表」と書かれた封筒と警察手帳が置かれていた。
「今回の事件は私の責任です。軽はずみに箱を受け取りましたので」
刑事部長は辞表を破り捨てた
「さっき稲垣係長が来てね。辞表を持ってくるだろうから止めてくれって」
「しかし」
「ただし誤解するな。確かに君の行動は軽率だった。後日君の査問委員会が開かれるそうだ。そこで君の処分が下る」
「はい・・・」
その後、竹本は査問委員会で処分が決まり
3か月の謹慎処分
捜査一課から離れ
県警本部の捜査資料保管室に移動となった
いわゆる「左遷」だ
妥当な処分だろう。
今回の事件は警察庁指定重要事件
「交番爆破警察官殺傷事件」
として捜査されることになった。
あの女の子は、ただ箱を届けるように言われただけだったそうだ。
下手すれば女の子の命さえ奪われていたかもしれない。
竹本は退院し、県警本部に向かっていた
刑事部長室
「なんだこれは」
刑事部長の机の上には「辞表」と書かれた封筒と警察手帳が置かれていた。
「今回の事件は私の責任です。軽はずみに箱を受け取りましたので」
刑事部長は辞表を破り捨てた
「さっき稲垣係長が来てね。辞表を持ってくるだろうから止めてくれって」
「しかし」
「ただし誤解するな。確かに君の行動は軽率だった。後日君の査問委員会が開かれるそうだ。そこで君の処分が下る」
「はい・・・」
その後、竹本は査問委員会で処分が決まり
3か月の謹慎処分
捜査一課から離れ
県警本部の捜査資料保管室に移動となった
いわゆる「左遷」だ
妥当な処分だろう。
今回の事件は警察庁指定重要事件
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あの女の子は、ただ箱を届けるように言われただけだったそうだ。
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