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episode9 〜第三の被害の前に〜

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わかば第二保育園

よし、急ぐわよ!!

一斉に捜査員が、警察手帳をだして中に流れ込む。

その中に田中ゆり子がいた。

警視庁の前崎です。あなたの命が狙われている可能性が。こちらのパトカーで待機してください。

こちらへ。

制服警官が、パトカーに案内する。

菅谷が警戒していると、ふと、制服警官に目がいった。すると、ポケットからバタフライナイフが出てきた。ナイフをゆり子に向け、走りだした。

やめろ、神谷!!!

菅谷が神谷に飛びかかった。

キャーーーー
ゆり子の悲鳴が静かな住宅街に響いた。








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





動くな!!銃刀法違反の容疑で現行犯逮捕!!

菅谷にとっては、刑事になってはじめての逮捕だ。

菅谷、ありがとう。
前崎は礼を言った。

おい!前崎!!

誰かが遠くから前崎を呼ぶ。

あら、石神さん!!

おう。本庁でお前が新人の頃以来だな。

石神二郎。元警視庁捜査一課強行犯係主任。今は東京セキュリティー警備保障で退職後の人生を過ごしている。

こちらの警備担当?

おう、今度ここの保育園で運動会があるんだ、その警備でな。それにしても、神谷が、、バカなことを、、、

神谷はメガネや制服で変装していたものの、もっと早く気がつくべきだった。

ならば、なぜ神谷がゆり子を?そして田中の家もガサ入れしてみよう。だが、だんだんと本ボシ確保に近いと感じるようになってきた。後少し。がんばろう。
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