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人生の機微
我が子と歩む未来は
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佐知の帰国当日仕事を入れなかった雅和は空港に出迎えに来ていた。雅和を見つけた佐知は扇を描くように手を振って見せた。
「お帰り佐知 西條先生あまりにも急で・・俺、悔しいよ」
「・・・・」
「ごめん、こんな場所で口にすることじゃないよな」
「気を遣わせてごめんね また雅和に迷惑おかけしますが親共々よろしくお願いします」
「改まってそんなお願いされるとなんか照れくさいな」
「私は人生最大の節目節目でいつも雅和に助けてもらった 雅和がいてくれたからアメリカに渡り、秀行さんに秀和を会わせることも叶ったのよ 結婚の約束は叶わなかったけどアメリカで暮らした私達は間違いなく夫婦だった そして父と子の絆を紡ぐことが出来て良かったと心から思っているわ 雅和にはどんな言葉を持っても表せない感謝でいっぱいよ 本当にありがとう 又もうしばらく甘えさせてもらいますがよろしくお願いします」
「礼なんかいらないよ お互い様なんだからさ それより秀和大きくなったなあ」
「大きいでしょう 普通の子より成長が早いみたい ねぇ顔を見て秀行さんに似てるでしょう」
「ほんとだね 恐ろしいくらい先生にそっくりだ」
「こんな時に何で恐ろしいなんて言葉使うの」
「なんだよそこ怒るとこ?びっくりするくらい似ていることを強調しただけなんだけど、言葉って本当にめんどくさいな」
「はいはい、表現力の乏しい雅和おじちゃんにお世話になりますってご御挨拶しましょう秀和」
「おい、おじさんはないだろう せめてお兄さんにしてくれよ」
「はいはい、ぶつぶつ言っている雅和お兄さんにコンニチワしましょう」
「人を馬鹿にしたようなそのハイハイって言い方やめろって昔から言ってるだろう」
「はいはい、すみません」
「おまえなぁ・・・・」
「秀和、雅和お兄さんはママにまだ何か言いたいことあるみたいね」
「もうしょっぱなから喧嘩はしたくないからここらで止めとくよ」
「あれ、ねぇ泉さんは一緒じゃないの」
「泉さんは朝早くから佐知の部屋掃除やらで大忙しでバタバタうるさくて起こされてしまったよ 年々老いるのは当たり前だけど、パワーアップしている泉さんには驚かされるよ、あのタフさと機敏な動作は俺以上だな」
「元気なら何よりだわ 元気な泉さんがいるから雅和は仕事に打ち込めるんだもの有り難いわね」
「泉さん今か今かと首長くして待っているから佐知早く帰ろうぜ」
「そうね泉さんに早く秀和を見てもらいましょう はいこれ持って秀和の荷物なの 結構重いでしょ さぁ早く行きましょう ねえどうしたの行かないの」
「なんも変わっちゃいないなって思ってさ さっき感謝しているといった言葉がどこまで本当か疑ってしまうよ」
「私の一分前はもう過去になってるの 大切なのは過去じゃなく未来でしょう 涙をふいて微笑みあえたら遠い幸せ きっと二人で~この歌覚えてる、昔二人で聴いたことあるでしょ」
「あぁ確かこんな歌だったよな
涙をふいて抱きしめ合えたらあの日のおまえに戻れるはずさ~」
「わたしこの歌聞くと泣けるんだけど雅和がカラオケで歌うたび笑いが止まらなくて・・あっごめんね雅和が音痴だって言ってるんじゃないのよ」
「減らず口の誰かさんは一人で帰ってこい 秀和は俺が連れ帰るから心配するな」
「迎えに来てくれたんでしょう 喜ばせておいてそれはあんまりだわ」
「はぁ~喜んだ人とは思えない言動の数々でしたがねぇ」
「私がわたしのままで何でも話せるのは雅和だけなの 気持ちを発散できる人は雅和しかいないから だから・・言いたいこと言ってあなたをはけ口にしてしまったり・・私は雅和に甘えすぎているのよね ごめんなさい」
「わかったもういいよ これからも今のままの佐知で俺は構わないから気にするな 早く家に戻ろう さぁ行くぞ」
「はい、お願いします」
「おっ、又しおらしくなりましたね 夢見る夢子さん」
「わたしをそんなふうに呼ぶのは雅和だけよ」
「もうひとつのドジっ子さっちゃんも俺だけか」
「ドジっ子さっちゃんは秀行さんも そんなドジな私も大好きだって言ってくれたのよ」
「はいはい」
「ハイハイはいけませんって言ったのは誰でしたっけ」
「そうでしたごめん」
車の中は笑いに包まれ秀和は愚図ることもなくスヤスヤ寝入っていた。
「お帰り佐知 西條先生あまりにも急で・・俺、悔しいよ」
「・・・・」
「ごめん、こんな場所で口にすることじゃないよな」
「気を遣わせてごめんね また雅和に迷惑おかけしますが親共々よろしくお願いします」
「改まってそんなお願いされるとなんか照れくさいな」
「私は人生最大の節目節目でいつも雅和に助けてもらった 雅和がいてくれたからアメリカに渡り、秀行さんに秀和を会わせることも叶ったのよ 結婚の約束は叶わなかったけどアメリカで暮らした私達は間違いなく夫婦だった そして父と子の絆を紡ぐことが出来て良かったと心から思っているわ 雅和にはどんな言葉を持っても表せない感謝でいっぱいよ 本当にありがとう 又もうしばらく甘えさせてもらいますがよろしくお願いします」
「礼なんかいらないよ お互い様なんだからさ それより秀和大きくなったなあ」
「大きいでしょう 普通の子より成長が早いみたい ねぇ顔を見て秀行さんに似てるでしょう」
「ほんとだね 恐ろしいくらい先生にそっくりだ」
「こんな時に何で恐ろしいなんて言葉使うの」
「なんだよそこ怒るとこ?びっくりするくらい似ていることを強調しただけなんだけど、言葉って本当にめんどくさいな」
「はいはい、表現力の乏しい雅和おじちゃんにお世話になりますってご御挨拶しましょう秀和」
「おい、おじさんはないだろう せめてお兄さんにしてくれよ」
「はいはい、ぶつぶつ言っている雅和お兄さんにコンニチワしましょう」
「人を馬鹿にしたようなそのハイハイって言い方やめろって昔から言ってるだろう」
「はいはい、すみません」
「おまえなぁ・・・・」
「秀和、雅和お兄さんはママにまだ何か言いたいことあるみたいね」
「もうしょっぱなから喧嘩はしたくないからここらで止めとくよ」
「あれ、ねぇ泉さんは一緒じゃないの」
「泉さんは朝早くから佐知の部屋掃除やらで大忙しでバタバタうるさくて起こされてしまったよ 年々老いるのは当たり前だけど、パワーアップしている泉さんには驚かされるよ、あのタフさと機敏な動作は俺以上だな」
「元気なら何よりだわ 元気な泉さんがいるから雅和は仕事に打ち込めるんだもの有り難いわね」
「泉さん今か今かと首長くして待っているから佐知早く帰ろうぜ」
「そうね泉さんに早く秀和を見てもらいましょう はいこれ持って秀和の荷物なの 結構重いでしょ さぁ早く行きましょう ねえどうしたの行かないの」
「なんも変わっちゃいないなって思ってさ さっき感謝しているといった言葉がどこまで本当か疑ってしまうよ」
「私の一分前はもう過去になってるの 大切なのは過去じゃなく未来でしょう 涙をふいて微笑みあえたら遠い幸せ きっと二人で~この歌覚えてる、昔二人で聴いたことあるでしょ」
「あぁ確かこんな歌だったよな
涙をふいて抱きしめ合えたらあの日のおまえに戻れるはずさ~」
「わたしこの歌聞くと泣けるんだけど雅和がカラオケで歌うたび笑いが止まらなくて・・あっごめんね雅和が音痴だって言ってるんじゃないのよ」
「減らず口の誰かさんは一人で帰ってこい 秀和は俺が連れ帰るから心配するな」
「迎えに来てくれたんでしょう 喜ばせておいてそれはあんまりだわ」
「はぁ~喜んだ人とは思えない言動の数々でしたがねぇ」
「私がわたしのままで何でも話せるのは雅和だけなの 気持ちを発散できる人は雅和しかいないから だから・・言いたいこと言ってあなたをはけ口にしてしまったり・・私は雅和に甘えすぎているのよね ごめんなさい」
「わかったもういいよ これからも今のままの佐知で俺は構わないから気にするな 早く家に戻ろう さぁ行くぞ」
「はい、お願いします」
「おっ、又しおらしくなりましたね 夢見る夢子さん」
「わたしをそんなふうに呼ぶのは雅和だけよ」
「もうひとつのドジっ子さっちゃんも俺だけか」
「ドジっ子さっちゃんは秀行さんも そんなドジな私も大好きだって言ってくれたのよ」
「はいはい」
「ハイハイはいけませんって言ったのは誰でしたっけ」
「そうでしたごめん」
車の中は笑いに包まれ秀和は愚図ることもなくスヤスヤ寝入っていた。
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