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愛は陽炎(あいはかげろう)
決意
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仕事が終えた佐知は雅和が待つSIGNPOSTに急いでいた。
カランカラン・・ドアを開けるとママの澄んだ声が店内に響き渡った。
「佐知さんいらっしゃい、お久しぶり」
「顔も出せずご無沙汰してすみませんでした」
「また資格を取ったと聞いて、いま井川君を誉めてあげていたのよ」
「ママは会うたびに若くなって今話題の美魔女ですね」
「まぁ~うれしい、そんなこと初めて言われたわ 今日は私のサービス御代は取らないわ」
「わたしそんなつもりで」
「いいの貴方たちは私の子供と同じ里帰りしてきた娘と息子よ ここに来たときは私を母と思って甘えて頂戴ね 井川君カウンターじゃなくいつもの奥のテーブルに移動したら?」
「井川君、奥に移りましょう」
奥のテーブル席に着いた雅和は店に入ってきたやつれた佐知が気になっていた。
「佐知痩せたんじゃないか 大丈夫なのか」
「ずっと食べられなかったから・・」
「電話の様子がいつもと違うから心配してたけどこんなになるまで・・佐知のために何が出来るかわからないけれど一人で抱えこまないで俺に話せばいいよ、今日は佐知の話をとことん聞くから全部吐き出してしまえ」
「うんありがとう、秀行さんとはあれから色んな事があったけど結婚に向けて順調にお付きあいしていたの でも前触れもなく急に秀行さんのアメリカ行きが決まって、2日後の出発に秀行さんも突然だったらしく驚いていたわ 研修を受ければむこうの医師免許も取れると聞いて秀行さんの夢が叶うならとわたし笑顔で送り出したのにその研修は嘘だった 秀行さんは病気治療のためアメリカに渡ったの」
「アメリカで治療しなければならないほど重い病気なのか」
「ずっとそばで一緒に仕事をしていたけど病気なんて素振りは全くなかったのよ 移植だとかドナーがどうこうだとか耳にも入ってきて心配で心配で」
「連絡は取れるんだろう その気持ちをそのまま西條先生に伝えれられないのか」
「それは出来ないわ 病気が本当なら秀行さんが一番つらい思いをしているはずだもの」
「追い打ちをかけるような事はしたくないか」
「メールも途絶えてしまったけど今は治療で連絡ができないんだと言い聞かせて我慢しているの」
「西條先生がアメリカに渡ってから自分の病気がわかったと仮定しても今もって佐知に何も告げないのは疑問だな
俺だったら愛する女(ひと)には何をおいても話すと思うけど」
「秀行さんは幸せになろう、一生守ってくれると約束してくれた 人一倍責任感のある秀行さんだからそれがもう出来ないとわかったら・・」
「西條先生は連絡を断って佐知との関係を自然消滅させたがっているそう思っているのか それで佐知は納得できるのか」
「納得なんて出来ないけど」
「けど?けどって何だよ 西條先生を愛してるのならそんな言い方はやめろよ 聞きたいことがあるなら連絡して聞けばいいだろう、心配でたまらないなら会いに行けばいいんだしお前らしくないぞ 自分の気持ちに逆らって揺らいだりするな 俺にぶつかってきたように西條先生にも思いの丈をぶつけるんだ そしたら西條先生もすべてをお前に吐き出せるよ 佐知の支えが一番の特効薬になると俺は信じている」
「・・ありがとう・・・雅和・・」
「まだなにか隠してることがありそうだな 隠さずちゃんと言えよ佐知」
カランカラン・・ドアを開けるとママの澄んだ声が店内に響き渡った。
「佐知さんいらっしゃい、お久しぶり」
「顔も出せずご無沙汰してすみませんでした」
「また資格を取ったと聞いて、いま井川君を誉めてあげていたのよ」
「ママは会うたびに若くなって今話題の美魔女ですね」
「まぁ~うれしい、そんなこと初めて言われたわ 今日は私のサービス御代は取らないわ」
「わたしそんなつもりで」
「いいの貴方たちは私の子供と同じ里帰りしてきた娘と息子よ ここに来たときは私を母と思って甘えて頂戴ね 井川君カウンターじゃなくいつもの奥のテーブルに移動したら?」
「井川君、奥に移りましょう」
奥のテーブル席に着いた雅和は店に入ってきたやつれた佐知が気になっていた。
「佐知痩せたんじゃないか 大丈夫なのか」
「ずっと食べられなかったから・・」
「電話の様子がいつもと違うから心配してたけどこんなになるまで・・佐知のために何が出来るかわからないけれど一人で抱えこまないで俺に話せばいいよ、今日は佐知の話をとことん聞くから全部吐き出してしまえ」
「うんありがとう、秀行さんとはあれから色んな事があったけど結婚に向けて順調にお付きあいしていたの でも前触れもなく急に秀行さんのアメリカ行きが決まって、2日後の出発に秀行さんも突然だったらしく驚いていたわ 研修を受ければむこうの医師免許も取れると聞いて秀行さんの夢が叶うならとわたし笑顔で送り出したのにその研修は嘘だった 秀行さんは病気治療のためアメリカに渡ったの」
「アメリカで治療しなければならないほど重い病気なのか」
「ずっとそばで一緒に仕事をしていたけど病気なんて素振りは全くなかったのよ 移植だとかドナーがどうこうだとか耳にも入ってきて心配で心配で」
「連絡は取れるんだろう その気持ちをそのまま西條先生に伝えれられないのか」
「それは出来ないわ 病気が本当なら秀行さんが一番つらい思いをしているはずだもの」
「追い打ちをかけるような事はしたくないか」
「メールも途絶えてしまったけど今は治療で連絡ができないんだと言い聞かせて我慢しているの」
「西條先生がアメリカに渡ってから自分の病気がわかったと仮定しても今もって佐知に何も告げないのは疑問だな
俺だったら愛する女(ひと)には何をおいても話すと思うけど」
「秀行さんは幸せになろう、一生守ってくれると約束してくれた 人一倍責任感のある秀行さんだからそれがもう出来ないとわかったら・・」
「西條先生は連絡を断って佐知との関係を自然消滅させたがっているそう思っているのか それで佐知は納得できるのか」
「納得なんて出来ないけど」
「けど?けどって何だよ 西條先生を愛してるのならそんな言い方はやめろよ 聞きたいことがあるなら連絡して聞けばいいだろう、心配でたまらないなら会いに行けばいいんだしお前らしくないぞ 自分の気持ちに逆らって揺らいだりするな 俺にぶつかってきたように西條先生にも思いの丈をぶつけるんだ そしたら西條先生もすべてをお前に吐き出せるよ 佐知の支えが一番の特効薬になると俺は信じている」
「・・ありがとう・・・雅和・・」
「まだなにか隠してることがありそうだな 隠さずちゃんと言えよ佐知」
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