190 / 290
悲しみの連鎖
大切なものが4
しおりを挟む
私は自分の人生を十分楽しんで生きたそう思っているのよ だから私の死を悲しんでいつまでも引きずるのだけは止めてね 人生は移りゆく四季、季節に似ているわ 凍てつく季節の後にうららかな季節がくるように、そして耐え忍んだのち必ず報われる日が訪れ光さすように人生のさまざまな明暗に一喜一憂しながら人は生かされているのだと思っています いつだったか横たわる私の耳元にそっと囁く声が聞こえたてきたの
明暗繰り返しの人生は人を強く成長させながら生きる糧をもくれる 生が明なら死は暗、でも人の終わりは光なの だから恐がらないでいいのよ
あれは母だったと最近そんな気がしてるの 母はお迎えが近いことを私に伝えに来ていたんだわ 死を待つのってね、思わぬ落とし穴にはまって、もがいても抜け出せないようなものなの、でもこれが私の人生と受け入れる以外術がないのなら今は全てを神に委ねる覚悟ができたわ いま私は残りの命を生きるそれこそが私に課せられた天道だと思って生きている 病気に勝てなくとも自分の道を生き抜くことに意味があるそう思って私は授かったこの尊い命を最後の最後まで生き抜くつもりだから悲しまないでよく頑張った偉かったなって私を誉めてね 雅和と明日香には人の命には必ず限りがあることを忘れないでほしい そしてその命を最後まで大切にしてほしい 私はどんな時も起き上がれば必ず光がさすと信じ生きてきた そしてその光の世界に私は旅立つのそこは闇のない光だけの世界なの だから私のことは何も心配しないで、雅和本当にありがとう子供にはお腹に居る時に沢山言い聞かせてあるから大丈夫よ 多くの人に守られ助けられながら成長していく事を願っているわ きっと周りの人みんなが雅和と子供の力になってくれるはずよ
希望に満ちた未来を歩いてほしいから子供の名前は明日香に決めました
相談もしないで勝手に決めて雅和は、怒っているかしら、でもいつも病室のメモに書いて雅和にみえるようにしていたから明日香にしてくれると信じています あなたが香の字をつけたいって言っていたから香の字を入れたのよ貴方に愛され幸せだった美香の香ね 私がいなくなっても笑顔で明日に向って進んでいってね 雅和と明日香を空の上から見守っています 私たちの宝明日香をよろしくお願いします
頑張れ雅和パパ・頑張れ明日香
美香ママが応援している事を忘れないで下さい 雅和あなたに出会えて本当に幸せだった今日まで沢山の愛をありがとう 愛する雅和明日香へ美香より
田鶴子への手紙に嫉妬したとき「子供ね」と笑った美香の顔が脳裏に浮かんでいた。最初で最後となった美香の手紙を顔にあて雅和は号泣した。手紙の枠外に小さな文字が書かれていた。
佐知さんとの縁は大切にして下さい その意味を知る日は必ず訪れます
涙に濡れた雅和は美香の大事な一文を見落としたまま手紙を手帳に戻してしまった。
明暗繰り返しの人生は人を強く成長させながら生きる糧をもくれる 生が明なら死は暗、でも人の終わりは光なの だから恐がらないでいいのよ
あれは母だったと最近そんな気がしてるの 母はお迎えが近いことを私に伝えに来ていたんだわ 死を待つのってね、思わぬ落とし穴にはまって、もがいても抜け出せないようなものなの、でもこれが私の人生と受け入れる以外術がないのなら今は全てを神に委ねる覚悟ができたわ いま私は残りの命を生きるそれこそが私に課せられた天道だと思って生きている 病気に勝てなくとも自分の道を生き抜くことに意味があるそう思って私は授かったこの尊い命を最後の最後まで生き抜くつもりだから悲しまないでよく頑張った偉かったなって私を誉めてね 雅和と明日香には人の命には必ず限りがあることを忘れないでほしい そしてその命を最後まで大切にしてほしい 私はどんな時も起き上がれば必ず光がさすと信じ生きてきた そしてその光の世界に私は旅立つのそこは闇のない光だけの世界なの だから私のことは何も心配しないで、雅和本当にありがとう子供にはお腹に居る時に沢山言い聞かせてあるから大丈夫よ 多くの人に守られ助けられながら成長していく事を願っているわ きっと周りの人みんなが雅和と子供の力になってくれるはずよ
希望に満ちた未来を歩いてほしいから子供の名前は明日香に決めました
相談もしないで勝手に決めて雅和は、怒っているかしら、でもいつも病室のメモに書いて雅和にみえるようにしていたから明日香にしてくれると信じています あなたが香の字をつけたいって言っていたから香の字を入れたのよ貴方に愛され幸せだった美香の香ね 私がいなくなっても笑顔で明日に向って進んでいってね 雅和と明日香を空の上から見守っています 私たちの宝明日香をよろしくお願いします
頑張れ雅和パパ・頑張れ明日香
美香ママが応援している事を忘れないで下さい 雅和あなたに出会えて本当に幸せだった今日まで沢山の愛をありがとう 愛する雅和明日香へ美香より
田鶴子への手紙に嫉妬したとき「子供ね」と笑った美香の顔が脳裏に浮かんでいた。最初で最後となった美香の手紙を顔にあて雅和は号泣した。手紙の枠外に小さな文字が書かれていた。
佐知さんとの縁は大切にして下さい その意味を知る日は必ず訪れます
涙に濡れた雅和は美香の大事な一文を見落としたまま手紙を手帳に戻してしまった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる