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さようならの予感
望みを叶えて8
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「美香さん、私の話を聞いてくれる 私は生き別れた父親とは一度も会えなかった 悲しいことに夢にさえ出てはくれなかったわ でも美香さんはお父さんに会えた、たとえ夢だとしても私はお父さんに会えた美香さんが羨ましいわ」
「ママはやっぱり私が思っていた通りの人なのね」
「美香さんに私はどんなふうに見えるのかしら」
「答えは次回に、そしたらまた来てくれるでしょ 来てくれるわよね、ママ約束して」
「えぇ約束するわ」
田鶴子は自身が伯母である事と兄(美香の父)の死を告げられぬまま病院を後にした。
死を覆すなんて誰にも出来ないそんなことは無理だって分かっているけど、このまま黙って指をくわえて待ってはいられないわ けれど、いったいこの私に、いま私になにが出来るの・・
田鶴子は写真の兄に手を合わせ続けていた。
「ママはやっぱり私が思っていた通りの人なのね」
「美香さんに私はどんなふうに見えるのかしら」
「答えは次回に、そしたらまた来てくれるでしょ 来てくれるわよね、ママ約束して」
「えぇ約束するわ」
田鶴子は自身が伯母である事と兄(美香の父)の死を告げられぬまま病院を後にした。
死を覆すなんて誰にも出来ないそんなことは無理だって分かっているけど、このまま黙って指をくわえて待ってはいられないわ けれど、いったいこの私に、いま私になにが出来るの・・
田鶴子は写真の兄に手を合わせ続けていた。
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