12 / 109
甘いもの?
しおりを挟む異世界転移3日目。
今日も宿が出してくれた朝食も、とてもおいしゅうございました。
さて、今の私のステータスはーーーー
名前:ディアレンシア・ソウル
LV32
性別:女
年齢:16
種族:人族
称号:世界を渡りし者、神に見守られし者
HP:2400/2400
MP:2150/2150
スキル(一部隠蔽中)
言語理解、空間収納、鑑定、経験値倍増、マップ、気配察知、危険察知、隠蔽、状態異常耐性、体力回復上昇、魔力回復上昇、攻撃力上昇、防御力上昇、身体強化、精神耐性、全属性魔法、詠唱破棄、武器作成、思考加速、剣術、体術、転移
ユニークスキル
創造魔法
はい、私の目標にしていたレベル30を超えました!
レイピアもすでに強化済みなの。
それが、これーーーー
レイピア
レア度:《特殊》
機能:破壊不可、所有者制限、HP自動回復、MP自動回復、状態異常付与
製作者:ディアレンシア・ソウル
「むふふ、」
今の私、なかなか強いでしょう?
しかも自分の武器が破壊不可なんて、まさにチートすぎるし!
「はぁ、この新しい武器の切れ味とかを早く試したい所だけど・・。」
今日からは、この世界についての情報を集め始めようと思う。
私がこの世界について知っている事と言えば、リグラルドセル大陸って名前と、この国がルーベルンって事だけだし。
そして、ほかに大国と呼ばれる国が3つ。
「・・・それだけなのよね、私が知っている事って。はぁ、全くこの世界の事を知らなすぎる。」
知識は、武器だ。
て、事で、さっそく知識の宝庫である図書館へ向かいたい所だけど。
「その前に、まずは冒険者ギルドに行って、私の冒険者登録をしなくちゃね!」
身分証がないのは、この先で困る。
もしかしたら、図書館へ入るにも身分証の提示が必要かも知れないし。
「さくさく面倒な冒険者登録を終わらせますか!」
今日の予定としては、始めに冒険者ギルドに行って冒険者登録の後、夕方まで図書館でこの世界についての情報集め。
うん、決まりだね!
狩ったモンスターや薬草も、冒険者ギルドで全て売ってしまいたいし。
今、私の空間収納の中身はーーーー
ホーンラビット×29
ワーウルフ×22
ゴブリン×36
コボルト×28
スライム×14
「そして、薬草はーーーー」
回復草×28
毒消し草×16
麻痺消し草×16
の物を、モンスターを倒す合間にこつこつと集めました!!
頑張ったよ!
回復草
ポーションを作る為の薬草。
毒消し草
毒消しを作る為の薬草。
麻痺消し草
麻痺消しを作る為の薬草。
「ふふ、私には鑑定があるから、薬草集めも捗ったし。」
鑑定の恩恵は凄まじい。
「将来は自分でポーション作りもしてみたいな。」
夢が広がる。
が、今は優先すべき事から1つずつ片付けねば。
「ーーーー冒険者ランクも、今回のこれで上がると良いんだけど・・・。」
どうなんだろう?
冒険者ギルド
依頼を斡旋する役割がある。
大規模な討伐依頼は、国や領主などが依頼し、店、職人が素材の依頼を行う。
「ーーかな?」
と、私のファンタジー小説で得た知識の中の冒険者ギルドとは、こんなものだ。
ファンタジー小説でも、そんな感じの説明しかされていなかったし。
が、それよりもーー
「・・まだ結構、人がいるのね。」
冒険者ギルドに足を踏み入れれば、私に向けられる視線。
少し遅めに来れば、あまり人に会わなくて良いと思ったんだけどね。
どうやら、考えが甘かったようだ。
「・・・はぁ、」
値踏み、そして不愉快なまでに下卑た視線に顔を顰めそうになる。
「煩わしい。」
纏わりつく視線に小さく呟く。
「レベルが上がったから、大抵の事は自分で対処出来ると思ってフードを取ったのが間違いだったわね。」
フードを被らなかった事への弊害が出てしまった。
ーーーーさっさと、終わらせよう。
決意を胸に、比較的に空いているカウンターへ並ぶ事にした。
並んで待つ事、数十分。
「ーーーーこんにちは、ようこそ冒険者ギルドへ。本日のご用件はなんでしょうか?」
「っっ、」
受け付けのお姉さんの頭に生えたケモノ耳を見て、私は目を大きく見開いた。
・・・さ、触りたい!
とても手触りの良さそうなケモノ耳に、私の目が釘付けになる。
「・・・・。」
「・・・・。」
「・・・あの?」
「す、すいません。不躾にじろじろと見てしまって。」
無言で見つめ合う事数秒。
困惑した表情で首を傾げる受け付けのお姉さんに、慌てて謝った。
はぁ、失敗したよ。
あんなにじろじろ見られたら、不愉快になるよね。
「・・いえ、大丈夫ですよ?お客様は、獣人族を見るのは初めてなんですね?ようこそ、ルーベルン国の冒険者ギルドへ。」
「獣人族・・・。初めて会いました。嬉しいです!」
街の中にもいたのかも。
お店ばかり目がいっていたから気がつかなかったよ。
「ふふ、ありがとうございます。本日は冒険者ギルドに何の御用でしょうか?」
ピコピコと嬉しそうに揺る受け付けのお姉さんのケモノ耳。
はう、胸を撃ち抜かれました!
ーービバ、異世界。
0
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草
ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)
10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。
親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。
同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……──
※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました!
※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
婚約破棄騒動に巻き込まれたモブですが……
こうじ
ファンタジー
『あ、終わった……』王太子の取り巻きの1人であるシューラは人生が詰んだのを感じた。王太子と公爵令嬢の婚約破棄騒動に巻き込まれた結果、全てを失う事になってしまったシューラ、これは元貴族令息のやり直しの物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる