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カラント・フェイスフル
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「お嬢様」
大声で名を呼ばれ振り向くと物凄い勢いでこちらに向かってくるものが見えた。
「アドルフ。どうしたの」
「こちらを」
馬から降りて手紙を渡す。
「これは、お父様からね。誰かアドルフに水をあげて」
手紙を開けて中を確認する。
サルビアが王都に向かって二週間が過ぎていた。
何かあったのかと心配していたときに手紙がきたので嫌な予感がする。
マーガレット、神官が原因不明の体調不良に陥っている。
神殿も殆どが爆発で崩壊しているため使徒達の力も借りることができない。
だが、神官の一人が現在その近くにいると情報が入った。
名はヘリオトロープ・クラーク。
彼なら一人で数十人分の力がある。
後三日でそちらにつくはずだ。
私は暫く王都にいることになった。
もう暫くそちらを頼む。
「神官にまで手を出したのね」
サルビアからの手紙を読み終わり、アネモネが何をしたのか大体予想がついた。
「お嬢様。何かおっしゃいましたか?」
マンクスフドが尋ねる。
「ううん。何も言ってないわ。マクス、アスターさんを呼んできてもらえる」
このことをアスターにも伝えなければならない。
マンクスフドに指示をだして部屋へと戻る。
トントントン。
「お嬢様。私です。アスター様を連れてきました」
「入っていいわよ」
「失礼します」
マンクスフドが扉を開け中に入ってくるとその後ろからアスターも続けて「失礼します」と入ってくる。
「座ってください」
「はい」
アスターがマーガレットの前に座る。
「では、私はこれで」
「ええ、ありがとう」
マンクスフドは部屋を出て行き仕事に戻る。
「アスターさん。先程彼からお父様の手紙を受け取りその内容の報告しようと思って呼びました。とりあえず、内容を確認してください」
本来、他人宛の手紙を見るなどあり得ない行為。
それも公爵家当主サルビアの手紙を。
だが、マーガレットがこれをしたのには理由がある。
一つ、これの宛先はマーガレットになってはいるがアスターにも含まれているとわかっているから。
行く前に手紙の内容を教えるかはどうかの判断は任されていた。
もう一つは、アスターに自分達は仲間だと信じこさせるため。
手紙の報告には二人共嫌な思い出があるので、内容を見せることで嘘をついていないと証明できる。
それに、アスターような優しい人間は一度疑った人間にここまでされると罪悪感を覚え二度と裏切らないようブローディア家の力になろうとする。
もう一度疑うことも裏切ることもしない。
例え裏切るとしても葛藤し時間がかかる。
その間にマーガレットは全て把握でき状況を有利に進めることができる。
手紙を見せたのはアスターに私は貴方を信頼していると思わせるのと同時に裏切りをさせないためでもある。
「私が見てもよろしいのですか?」
「もちろんです。私の口から言ってもいいですが、自分の目で見られた方がよろしいと思います」
「ありがとうございます」
アスターは自分を信用してくれたことに感謝する。
ここまでしてくれる公爵家の人達を疑い裏切ろうとしたことを反省する。
二度公爵家を裏切らない。
一生尽くしていく。
そう心に誓う。
「……つまり、誰かが神官達を呪ったと」
「状況を考えればそうでしょう。タイミングがいくらなんでも良すぎます」
「確かにその通りです。ですが、神官を呪うなどいくらなんでも軽率すぎませんか。なんていうか、ここまで用意周到にしてこの町に呪術をかけた人物とは思えないほど別人に感じます」
アスターの言う通りだ。
アネモネがこんな軽率なことをするとは思えない。
他の誰かがやったのだろうが、アネモネの仲間かそれとも違う人達がやっのか。
タイミング的には仲間の方だろうが、まだアネモネがやってないとは言い切れない。
私と同じ日に回帰したのなら、前回とは未来が変わった。
焦って変えたのかもしれない。
「ええ、私も同じ意見です。ですが、呪術を使える者がそんなにいるとは考えられません。なんらかの問題が仲間内で発生した可能性もあります」
「今の情報だけではなんとも言えませんね」
「はい。今は三日後に神官がくるまで何とかするしかありませんね」
もうとっくに限界を超えている。
使用人達の頑張りもあって何とか持ち堪えている者達もいるが、それでも二割程度の者達は死んでしまった。
これ以上働かせれば今度は使用人達が死ぬかもしれない。
それでもやるしかない。
アスターもそのことはわかっているが、今はマーガレットの優しさに頼るしかない。
「はい。後三日よろしくお願いします」
頭を深く下げ頼む。
「はい。一緒に頑張りましょう」
「仕掛けてくるなら今日でしょうね」
サルビアの手紙が届いてから二日がたった。
明日はヘリオトロープが来る。
神官達の中でも力が強いことで有名な男。
ヘリオトロープ相手には勝てない。
となると今日中に何らかの手を打って妨害し時間稼ぎを狙う。
いくら考えても呪術のことはからっきしなので予想がたてられない。
出たとこ勝負になる。
「とりあえずマクス達に町を見てくるようお願いしといたほうがいいわね」
そう言ってその場から離れようとするとガサガサと草が音を立てた。
風は吹いてなかった。
つまり、そこに何かがいる。
一瞬で血の気が引いた。
死。
その言葉が頭をよぎった瞬間、四人の男が現れた。
「あんたがマーガレット・ブローディアだろう。恨みはないがあんたを攫ってくるよう言われたんだ。悪く思わないでくれよ」
攫う?殺すのではなくて?
何かがおかしいと思うのに恐怖で上手く頭が回らない。
男達がどんどん近づいてくる。
手を伸ばして気持ち悪い笑みを浮かべる。
嫌な記憶が蘇る。
一回目の人生で死刑される前に最後にみた悪女達の笑みを。
その笑みは私が死ぬのが嬉しくて仕方ないという表情だった。
嫌だ。
私は何もしていない。
殺さないで。
上手く息が吸えない。
この場から逃げないといけないのに足が地面に根をはったみたいに動かない。
嫌だ。
来ないで。
死にたくない。
誰でもいいから、お願い誰か助けて!
そう心の中で叫んだ瞬間、人が倒れる音がした。
ドサッ。
「てめぇ、なにも……」
ドサッ。
「えっ?」
大きな音が二回して何が起きたのかと目を開けると二人の男が倒れていた。
「おい、逃げるぞ。はやくし……えっ?」
逃げようとした男の口から血が流れている。
胸に剣が刺さっている。
マーガレットは何が起きているか理解できなかった。
周囲を見渡すとさっきまでいなかった小さな少年が短剣を手に持ち立っていた。
「助けてくれ。もうしない。だから助けてくれ」
自分より小さな子供に助けてくれと懇願するも、子供は男に近づいて首を躊躇することなく斬った。
子供は男の返り血が顔にかかる。
それで漸く意識が戻ったマーガレットは「君、大丈夫?」と震えた声で聞く。
振り返った子供の顔を見てマーガレットは目を見開く。
子供の頬はこけ、手足は細く、骨が浮き出ている。
でも、一番驚いたのは子供の顔だった。
マーガレットはその顔を知っていた。
忘れるはずがない。
あの時と比べ顔は幼さいが面影がある。
二回目の人生の最後で自分の首を斬った男、カラント・フェイスフル。
「うそ……で……しょう」
あの日の出来事を一瞬で全て思い出す。
大声で名を呼ばれ振り向くと物凄い勢いでこちらに向かってくるものが見えた。
「アドルフ。どうしたの」
「こちらを」
馬から降りて手紙を渡す。
「これは、お父様からね。誰かアドルフに水をあげて」
手紙を開けて中を確認する。
サルビアが王都に向かって二週間が過ぎていた。
何かあったのかと心配していたときに手紙がきたので嫌な予感がする。
マーガレット、神官が原因不明の体調不良に陥っている。
神殿も殆どが爆発で崩壊しているため使徒達の力も借りることができない。
だが、神官の一人が現在その近くにいると情報が入った。
名はヘリオトロープ・クラーク。
彼なら一人で数十人分の力がある。
後三日でそちらにつくはずだ。
私は暫く王都にいることになった。
もう暫くそちらを頼む。
「神官にまで手を出したのね」
サルビアからの手紙を読み終わり、アネモネが何をしたのか大体予想がついた。
「お嬢様。何かおっしゃいましたか?」
マンクスフドが尋ねる。
「ううん。何も言ってないわ。マクス、アスターさんを呼んできてもらえる」
このことをアスターにも伝えなければならない。
マンクスフドに指示をだして部屋へと戻る。
トントントン。
「お嬢様。私です。アスター様を連れてきました」
「入っていいわよ」
「失礼します」
マンクスフドが扉を開け中に入ってくるとその後ろからアスターも続けて「失礼します」と入ってくる。
「座ってください」
「はい」
アスターがマーガレットの前に座る。
「では、私はこれで」
「ええ、ありがとう」
マンクスフドは部屋を出て行き仕事に戻る。
「アスターさん。先程彼からお父様の手紙を受け取りその内容の報告しようと思って呼びました。とりあえず、内容を確認してください」
本来、他人宛の手紙を見るなどあり得ない行為。
それも公爵家当主サルビアの手紙を。
だが、マーガレットがこれをしたのには理由がある。
一つ、これの宛先はマーガレットになってはいるがアスターにも含まれているとわかっているから。
行く前に手紙の内容を教えるかはどうかの判断は任されていた。
もう一つは、アスターに自分達は仲間だと信じこさせるため。
手紙の報告には二人共嫌な思い出があるので、内容を見せることで嘘をついていないと証明できる。
それに、アスターような優しい人間は一度疑った人間にここまでされると罪悪感を覚え二度と裏切らないようブローディア家の力になろうとする。
もう一度疑うことも裏切ることもしない。
例え裏切るとしても葛藤し時間がかかる。
その間にマーガレットは全て把握でき状況を有利に進めることができる。
手紙を見せたのはアスターに私は貴方を信頼していると思わせるのと同時に裏切りをさせないためでもある。
「私が見てもよろしいのですか?」
「もちろんです。私の口から言ってもいいですが、自分の目で見られた方がよろしいと思います」
「ありがとうございます」
アスターは自分を信用してくれたことに感謝する。
ここまでしてくれる公爵家の人達を疑い裏切ろうとしたことを反省する。
二度公爵家を裏切らない。
一生尽くしていく。
そう心に誓う。
「……つまり、誰かが神官達を呪ったと」
「状況を考えればそうでしょう。タイミングがいくらなんでも良すぎます」
「確かにその通りです。ですが、神官を呪うなどいくらなんでも軽率すぎませんか。なんていうか、ここまで用意周到にしてこの町に呪術をかけた人物とは思えないほど別人に感じます」
アスターの言う通りだ。
アネモネがこんな軽率なことをするとは思えない。
他の誰かがやったのだろうが、アネモネの仲間かそれとも違う人達がやっのか。
タイミング的には仲間の方だろうが、まだアネモネがやってないとは言い切れない。
私と同じ日に回帰したのなら、前回とは未来が変わった。
焦って変えたのかもしれない。
「ええ、私も同じ意見です。ですが、呪術を使える者がそんなにいるとは考えられません。なんらかの問題が仲間内で発生した可能性もあります」
「今の情報だけではなんとも言えませんね」
「はい。今は三日後に神官がくるまで何とかするしかありませんね」
もうとっくに限界を超えている。
使用人達の頑張りもあって何とか持ち堪えている者達もいるが、それでも二割程度の者達は死んでしまった。
これ以上働かせれば今度は使用人達が死ぬかもしれない。
それでもやるしかない。
アスターもそのことはわかっているが、今はマーガレットの優しさに頼るしかない。
「はい。後三日よろしくお願いします」
頭を深く下げ頼む。
「はい。一緒に頑張りましょう」
「仕掛けてくるなら今日でしょうね」
サルビアの手紙が届いてから二日がたった。
明日はヘリオトロープが来る。
神官達の中でも力が強いことで有名な男。
ヘリオトロープ相手には勝てない。
となると今日中に何らかの手を打って妨害し時間稼ぎを狙う。
いくら考えても呪術のことはからっきしなので予想がたてられない。
出たとこ勝負になる。
「とりあえずマクス達に町を見てくるようお願いしといたほうがいいわね」
そう言ってその場から離れようとするとガサガサと草が音を立てた。
風は吹いてなかった。
つまり、そこに何かがいる。
一瞬で血の気が引いた。
死。
その言葉が頭をよぎった瞬間、四人の男が現れた。
「あんたがマーガレット・ブローディアだろう。恨みはないがあんたを攫ってくるよう言われたんだ。悪く思わないでくれよ」
攫う?殺すのではなくて?
何かがおかしいと思うのに恐怖で上手く頭が回らない。
男達がどんどん近づいてくる。
手を伸ばして気持ち悪い笑みを浮かべる。
嫌な記憶が蘇る。
一回目の人生で死刑される前に最後にみた悪女達の笑みを。
その笑みは私が死ぬのが嬉しくて仕方ないという表情だった。
嫌だ。
私は何もしていない。
殺さないで。
上手く息が吸えない。
この場から逃げないといけないのに足が地面に根をはったみたいに動かない。
嫌だ。
来ないで。
死にたくない。
誰でもいいから、お願い誰か助けて!
そう心の中で叫んだ瞬間、人が倒れる音がした。
ドサッ。
「てめぇ、なにも……」
ドサッ。
「えっ?」
大きな音が二回して何が起きたのかと目を開けると二人の男が倒れていた。
「おい、逃げるぞ。はやくし……えっ?」
逃げようとした男の口から血が流れている。
胸に剣が刺さっている。
マーガレットは何が起きているか理解できなかった。
周囲を見渡すとさっきまでいなかった小さな少年が短剣を手に持ち立っていた。
「助けてくれ。もうしない。だから助けてくれ」
自分より小さな子供に助けてくれと懇願するも、子供は男に近づいて首を躊躇することなく斬った。
子供は男の返り血が顔にかかる。
それで漸く意識が戻ったマーガレットは「君、大丈夫?」と震えた声で聞く。
振り返った子供の顔を見てマーガレットは目を見開く。
子供の頬はこけ、手足は細く、骨が浮き出ている。
でも、一番驚いたのは子供の顔だった。
マーガレットはその顔を知っていた。
忘れるはずがない。
あの時と比べ顔は幼さいが面影がある。
二回目の人生の最後で自分の首を斬った男、カラント・フェイスフル。
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