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【06】もういちど結婚式を
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マクマトさまが顔を上げる。眉の下がった表情。だけどもう止まらない。
「とても嬉しかったんです。貴方が私を気に入ってくれた事も、貴方の事を知る事が出来たのも。
それで、思ったんです。やっぱりちゃんと知らなくちゃって」
「そりゃ、もう済んだ話だろ? 俺は色々伝えてるし」
「足りません! 私たちは結婚の儀を終えたけれど、竜人族のお作法ではしていません。
だから、するなら、その…… 私をす、好きだと、思ってくださるなら!」
そうした方がきっと、もっと、ずっと。
近くに居られる。分かり合えるような気がするから――
「貴方たちのやり方で、ちゃんと結婚、しませんか!?」
大きな声で、私は願った。
今一番したい事。本能で接してくれた彼と同じように、私が心からしたい事。
口に出すのは恥ずかしかった。だけど恥ずかしいのはお互いに同じだ。
私は同じがいい。
どんな事も、マクマトさまと同じ、分け合う夫婦でありたい。
「――君には、敵わないな」
私の願いに、マクマトさまは笑っていた。
たまに見せる苦笑で。ちっとも嫌そうじゃない、言葉通り、降参した、みたいな意味が、そこには確かにあった。
彼はすっくと立ちあがる。そうすると、大きく伸びた尾は引きずるくらいに長くて太くて、でも自分の意思で動かせるらしい。尻尾を腕替わりにして私を引き寄せる。ぐいっと腰を抱くみたいに、近くに。
急に距離が近くなって、あ、と思った時には、胸に抱きしめられていた。
頬の近くに逆鱗がある。ちっとも恐ろしくなかった。触れたくなる程綺麗だけれど、さすがにそれは我慢する。
「俺たちの結婚式って、かなり派手だぜ。城の皆が驚くだろうけど、一緒に説明して回ってくれるよな?」
「はい、それは勿論。 ……でも、派手って? 何か準備がいりますか?」
「いいや、何も。身一つで十分。こっち来て」
言いながら、私は促されるままにバルコニーに出た。春の季節、少し太陽が斜めに下がっているけれど、まだ十分暖かくて、陽光は眩しい。
その空を見上げて、マクマトさまはに、と笑った。
何だか全部吹っ切れた。そんな晴れやかな表情だった。
「俺たちの神は空に在る。季節も時間も関係なく、あの空の更に向こう、世界を包む天蓋の外に絶え間なく存在し、いつだって俺たちを見ている。
だから、愛しい人と結ばれる時は」
すう、と。
マクマトさまは息を吸った。胸が大きく膨れ上がるくらい、空気を深く吸い込んだ。そして、
「天空を切り裂かんばかりに――この人を愛してるって、ばかでかい声で叫ぶんだ!!!」
ごう、と。
それは、雷が落ちるみたいな轟音だった。
「~~~ッ!?」
耳をふさいでも貫通してくる、とんでもなく大きな咆哮。
空気をびりびり痺れさせて、圧倒的に大きな波が、まっすぐに空に向かって放たれた。一拍置いてから、森の樹々から沢山の鳥が飛び出してくる。驚いて逃げたのだ。それくらい大きな音だった。
喉を震わせる竜の言葉。
今、彼は――私の事を愛していると、神様に向かって言ったのだ。
(ヴェキアの火山の、落ちない雷……)
昔教わった不思議な話を、私は思い出していた。
大陸にあるヴェキア火山の近くは雲が立ち込め、頻繁に落雷の音を立てている。そんなにも音がしているのに、雷が落ちる時に放たれる閃光を、誰も見た事がない。だから火山の近くで雷は落ちないのだ。そんな話。
(雷じゃなかったんだ)
火山地帯に住まう竜人族が、愛を叫んだ咆哮。
神様に、この人が好きだと宣言する、大きな大きな声そのものだった――
「さ、君の番だぜ。フレイア」
あっけに取られた私の背中を、長い尻尾の先がとん、と押した。
振り向くと、腕を組んだ半竜の姿のままのマクマトさまが、にこにこして私を見ていた。
「同じ方法で結婚したいんだろ? 期待してるぜ、声の大きい女は竜人族にとっては魅力的だからさ」
「あ、あの時言っていた……!? そういう意味だったんですか!?」
「神様に声が届かなきゃ、祝福してもらえないからな。俺に負けないくらいの大きさで頼む。言葉は公用語で構わないからさ。たぶん伝わるだろ」
「なんて適当な!!」
ああでも、恥ずかしいからできませんなんて言えない。言いたくもない。
私はバルコニーの手すりを、ぎゅうっと強く掴んだ。
空を見上げる。青空。その向こうの見えない場所にいるという、竜の神様を探して目を凝らす。
何も見つからないけれど、いるのだ。
彼らがそう信じているなら、私もそう信じたい。
息を吸い込んだ瞬間、頭の中に色々な事が駆け巡った。
(今は昼間よ、城の皆もいるしさっきの轟音で人も集まっているはず。ここで私が大きな声を出したら、きっと全員に聞こえてしまう。聞かれてしまっていいの? 恥ずかしくない? 公女としての慎みは? お父様が聞いたら何て言うか!)
だけどもう、この気持ちは止められない。
ちゃんと結婚したい。
貴方に合わせる私と、私に合わせる貴方。
一緒にお互いを知って、同じものを分け合う夫婦になりたい。だから、
(今だけは何もかも忘れて、大きな声で言ってしまえ!!)
私は、マクマトさまよりも長く大きく、吸い込んだ息を思いっきりの原動力にして――叫んだ。
「わたしっ、マクマトさまの事が、大好きです―――――っ!!!!!!」
「俺もだ!!!」
あはは、と、高く朗らかに大笑いして。
マクマトさまは飛翔した。私をがっと横抱きにして、その翼で空を切って。高く高く空を飛んだ。浮遊する感覚が分からないほど早く、稲妻みたいに早く、城の尖塔よりも上に!
「あっ、高、空っ!?」
「ああもう、君は本当にかわいいな! 最高だ!! 神よ見てくれ、これが俺の嫁さんだ! 異国で手を取り合う我らに祝福を! 広き翼にて我らを守り給え! 子々孫々に末永く竜の加護をもたらし給え!!」
心から嬉しそうに、縦横無尽に飛びながら、マクマトさまは叫んだ。
私は目を回して、首にすがりつくのが精いっぱいで。その祈りの言葉がどういう意味かなんて理解する暇もなかった。
やっと緩い速度になって、森を城を、見渡せる高さでひとつはばたいた彼が、私を見た。
きらきら輝く少年みたいな瞳で。蠱惑的な、金色の瞳を甘く細めて。
まるで秘密を共有するみたいに、耳元でそっと、囁く――
「なあ、フレイア。子どもは何人くらい欲しい?」
「こっ……!?」
突然の質問に私はうろたえた。落っこちそうになる所を、マクマトさまの尻尾が巻き付いて支えてくれる。ますます近くなる距離。もう唇が触れてしまいそうだ。
「俺は十人くらい。教えてくれよ。その分沢山、我が神にお願い申し上げなくちゃ」
「え、え、え、でも、その」
私は何て答えていいか分からなくて。
何人なんて、まだ一人も出来ていないのに。いずれは確かに子どもをもうけて、それは国としても必要な事で。自分自身望んでいるけど、でも、そんな。
「そ、それも…… 結婚に必要な宣言、なのですか?」
燃えてしまいそうな身体でしがみついて、私はへろへろの情けない声で問うた。
マクマトさまがまた笑う。そして、頬に唇を軽く落として――
ちょっぴり意地の悪い声で、だけど堪らなく甘い声で、言った。
「いいや、俺が知りたいだけ」
「とても嬉しかったんです。貴方が私を気に入ってくれた事も、貴方の事を知る事が出来たのも。
それで、思ったんです。やっぱりちゃんと知らなくちゃって」
「そりゃ、もう済んだ話だろ? 俺は色々伝えてるし」
「足りません! 私たちは結婚の儀を終えたけれど、竜人族のお作法ではしていません。
だから、するなら、その…… 私をす、好きだと、思ってくださるなら!」
そうした方がきっと、もっと、ずっと。
近くに居られる。分かり合えるような気がするから――
「貴方たちのやり方で、ちゃんと結婚、しませんか!?」
大きな声で、私は願った。
今一番したい事。本能で接してくれた彼と同じように、私が心からしたい事。
口に出すのは恥ずかしかった。だけど恥ずかしいのはお互いに同じだ。
私は同じがいい。
どんな事も、マクマトさまと同じ、分け合う夫婦でありたい。
「――君には、敵わないな」
私の願いに、マクマトさまは笑っていた。
たまに見せる苦笑で。ちっとも嫌そうじゃない、言葉通り、降参した、みたいな意味が、そこには確かにあった。
彼はすっくと立ちあがる。そうすると、大きく伸びた尾は引きずるくらいに長くて太くて、でも自分の意思で動かせるらしい。尻尾を腕替わりにして私を引き寄せる。ぐいっと腰を抱くみたいに、近くに。
急に距離が近くなって、あ、と思った時には、胸に抱きしめられていた。
頬の近くに逆鱗がある。ちっとも恐ろしくなかった。触れたくなる程綺麗だけれど、さすがにそれは我慢する。
「俺たちの結婚式って、かなり派手だぜ。城の皆が驚くだろうけど、一緒に説明して回ってくれるよな?」
「はい、それは勿論。 ……でも、派手って? 何か準備がいりますか?」
「いいや、何も。身一つで十分。こっち来て」
言いながら、私は促されるままにバルコニーに出た。春の季節、少し太陽が斜めに下がっているけれど、まだ十分暖かくて、陽光は眩しい。
その空を見上げて、マクマトさまはに、と笑った。
何だか全部吹っ切れた。そんな晴れやかな表情だった。
「俺たちの神は空に在る。季節も時間も関係なく、あの空の更に向こう、世界を包む天蓋の外に絶え間なく存在し、いつだって俺たちを見ている。
だから、愛しい人と結ばれる時は」
すう、と。
マクマトさまは息を吸った。胸が大きく膨れ上がるくらい、空気を深く吸い込んだ。そして、
「天空を切り裂かんばかりに――この人を愛してるって、ばかでかい声で叫ぶんだ!!!」
ごう、と。
それは、雷が落ちるみたいな轟音だった。
「~~~ッ!?」
耳をふさいでも貫通してくる、とんでもなく大きな咆哮。
空気をびりびり痺れさせて、圧倒的に大きな波が、まっすぐに空に向かって放たれた。一拍置いてから、森の樹々から沢山の鳥が飛び出してくる。驚いて逃げたのだ。それくらい大きな音だった。
喉を震わせる竜の言葉。
今、彼は――私の事を愛していると、神様に向かって言ったのだ。
(ヴェキアの火山の、落ちない雷……)
昔教わった不思議な話を、私は思い出していた。
大陸にあるヴェキア火山の近くは雲が立ち込め、頻繁に落雷の音を立てている。そんなにも音がしているのに、雷が落ちる時に放たれる閃光を、誰も見た事がない。だから火山の近くで雷は落ちないのだ。そんな話。
(雷じゃなかったんだ)
火山地帯に住まう竜人族が、愛を叫んだ咆哮。
神様に、この人が好きだと宣言する、大きな大きな声そのものだった――
「さ、君の番だぜ。フレイア」
あっけに取られた私の背中を、長い尻尾の先がとん、と押した。
振り向くと、腕を組んだ半竜の姿のままのマクマトさまが、にこにこして私を見ていた。
「同じ方法で結婚したいんだろ? 期待してるぜ、声の大きい女は竜人族にとっては魅力的だからさ」
「あ、あの時言っていた……!? そういう意味だったんですか!?」
「神様に声が届かなきゃ、祝福してもらえないからな。俺に負けないくらいの大きさで頼む。言葉は公用語で構わないからさ。たぶん伝わるだろ」
「なんて適当な!!」
ああでも、恥ずかしいからできませんなんて言えない。言いたくもない。
私はバルコニーの手すりを、ぎゅうっと強く掴んだ。
空を見上げる。青空。その向こうの見えない場所にいるという、竜の神様を探して目を凝らす。
何も見つからないけれど、いるのだ。
彼らがそう信じているなら、私もそう信じたい。
息を吸い込んだ瞬間、頭の中に色々な事が駆け巡った。
(今は昼間よ、城の皆もいるしさっきの轟音で人も集まっているはず。ここで私が大きな声を出したら、きっと全員に聞こえてしまう。聞かれてしまっていいの? 恥ずかしくない? 公女としての慎みは? お父様が聞いたら何て言うか!)
だけどもう、この気持ちは止められない。
ちゃんと結婚したい。
貴方に合わせる私と、私に合わせる貴方。
一緒にお互いを知って、同じものを分け合う夫婦になりたい。だから、
(今だけは何もかも忘れて、大きな声で言ってしまえ!!)
私は、マクマトさまよりも長く大きく、吸い込んだ息を思いっきりの原動力にして――叫んだ。
「わたしっ、マクマトさまの事が、大好きです―――――っ!!!!!!」
「俺もだ!!!」
あはは、と、高く朗らかに大笑いして。
マクマトさまは飛翔した。私をがっと横抱きにして、その翼で空を切って。高く高く空を飛んだ。浮遊する感覚が分からないほど早く、稲妻みたいに早く、城の尖塔よりも上に!
「あっ、高、空っ!?」
「ああもう、君は本当にかわいいな! 最高だ!! 神よ見てくれ、これが俺の嫁さんだ! 異国で手を取り合う我らに祝福を! 広き翼にて我らを守り給え! 子々孫々に末永く竜の加護をもたらし給え!!」
心から嬉しそうに、縦横無尽に飛びながら、マクマトさまは叫んだ。
私は目を回して、首にすがりつくのが精いっぱいで。その祈りの言葉がどういう意味かなんて理解する暇もなかった。
やっと緩い速度になって、森を城を、見渡せる高さでひとつはばたいた彼が、私を見た。
きらきら輝く少年みたいな瞳で。蠱惑的な、金色の瞳を甘く細めて。
まるで秘密を共有するみたいに、耳元でそっと、囁く――
「なあ、フレイア。子どもは何人くらい欲しい?」
「こっ……!?」
突然の質問に私はうろたえた。落っこちそうになる所を、マクマトさまの尻尾が巻き付いて支えてくれる。ますます近くなる距離。もう唇が触れてしまいそうだ。
「俺は十人くらい。教えてくれよ。その分沢山、我が神にお願い申し上げなくちゃ」
「え、え、え、でも、その」
私は何て答えていいか分からなくて。
何人なんて、まだ一人も出来ていないのに。いずれは確かに子どもをもうけて、それは国としても必要な事で。自分自身望んでいるけど、でも、そんな。
「そ、それも…… 結婚に必要な宣言、なのですか?」
燃えてしまいそうな身体でしがみついて、私はへろへろの情けない声で問うた。
マクマトさまがまた笑う。そして、頬に唇を軽く落として――
ちょっぴり意地の悪い声で、だけど堪らなく甘い声で、言った。
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04が無い。05が2つある。
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