No morals

わこ

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第三部

113.ずっと、いつまでもⅤ

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「……裕也」
「なんだよ」
「……平気。歩けるから」
「…………」

 事務所を出る時も出た後も、あの人の部下が自分の組員に指示でも出したのかどうなのか、これと言って何事もないまま夜道を静かに歩いてきた。
 竜崎がやっと口を開いたのは大きな通りに出てから少々。それを言われて自分のこの手が隣からずっと竜崎の腕を掴んでいた事にようやく気付く。
 しかし手は離さなかった。俺がどんなに横を向いても、そこにいるこいつはこっちを見ない。

「……ごめん」
「ああ?」
「……巻き込んだ。また……こんな事で……」

 竜崎が足を止め、俺も止まった。その目はやはり俺を見ない。

「全部、聞いたんだろ。あいつから」
「……聞いた。実家のことも、つまんねえ脅しにビビって家戻るなんてヌかしたことも」

 今のこいつは抜け殻みたいだ。横顔を見ながらそう思う。立ち尽くす男の腕を引き寄せ、強引に歩き出した。

「今お前がいるのはどこだよ」
「…………」
「顔上げてみろ。バカみてえに下ばっか見て歩いてるから分かんねえんだ」

 分からないなら、分かるまで言い聞かせる。こいつはいま俺の隣にいる。それを実感しておかないと、俺の方が恐怖に押し潰される。
 行かせないように。消えてしまわないように。俺の隣から離れて、どこか違う所へ行ってしまうのを、防がなければ。

「ミオ行くぞ。昭仁さんに診てもらえ」
「いいよ……。平気だ。なんともない」
「嘘しかつけねえのかお前は。ほんとに骨折れてたらどうすんだよ。いいから黙って歩け」

 あの人に歯が立たなかった。この男が。元のダメージもそれだけデカかったのだろう。
 明らかに本調子ではない。こいつは痛みに慣れすぎている。泣き言の一つでも漏らしてくれれば、即座に怒鳴りつけてやるものを。









「裕也……」
「おう」
「…………」

 ミオの手前まで来た時に、竜崎は足を止めた。自分で呼んだくせに俺が答えればそれ以上の返事はない。

「……何も考えんな。お前から能天気取ったら何が残るんだよ」

 こうなったのはこいつのせいじゃない。実家に戻ると言ったのも、実家と切れていなかったのも、擁護してやる気なんてないが、仕方のない物事もある。

「おら、来い。ガキかテメエは」

 腑抜けを引き連れて店に入った。馴染んだ明るさと騒がしさ。それに心底ほっとして、ようやく肩の荷が下りた。
 カウンターではいつものようにいつもの二人が立っている。加賀は安心したような表情で微笑み、咥え煙草の昭仁さんも片手を上げて迎え入れてくれた。

「よお。いつもと立ち位置違ぇから何かと思った。裕也、お前が持ってんのは粗大ゴミか?」
「粗大ゴミのがまだ使いようあるな。なあ、こいつみてやってくんねえか。肋いってたらベッドに縛り付けといてくれ」

 ゴミなら放っておいても首は吊らないが今のこいつはやりかねない。それくらいどん底に暗い顔を晒している野郎を昭仁さんに引き渡した。
 この人に任せておけばひとまず体の心配はない。二人が二階に消えるのを見届け、カウンターのいつもの席に腰をおろして一息ついた。目の前では加賀が酒の用意をしようとしている。

「ああ、悪い。酒はいい。水くれるか」
「あ、はい」

 すぐに冷蔵庫からミネラルウォーターが出てくる。それがグラスにトポトポ注がれた。適当に喉に流し込み、グラスに手を添えたまま小さく息をついた。

「……大丈夫ですか?」
「俺はな」
「ちょと……ほっぺた……」
「あ?……あぁ……」

 演技だなんだと抜かしてはいたが、それにしては鋭く引っぱたかれた。赤くなっていてもおかしくはない。加賀は何も言わずにタオルを濡らして俺にそっと手渡してきた。
 相変わらず気の利く奴だ。この様子だと昭仁さんからだいたいの事は聞いたのだろう。
 背凭れのない椅子に深く腰掛け、そんなつもりはなかったのに溜め息が勝手に出てきた。

「……昭仁さんもずっと心配してたんですよ。二人ともなかなか来ないんで。ほんとに無事でよかったです」
「心配しててあの態度か?」
「三割増しで煙草咥えてましたね」
「あれ以上どうやって本数増えんだ。あんま気苦労掛けるとあの人殺しかねねえな」

 昭仁さんのことだから、全部知っていたとしてもおかしくはない。
 水を手放し、眉間がきつく寄っている自分に気が付いた。加賀は何も言わないが、その表情が内心を表している。
 それを見て思わず苦笑が漏れた。俺の周りはお人好しばかりだ。



 それからしばらくして昭仁さんだけ二階から戻ってきた。カウンターに入るや否や煙草をふかし始めるこの店主。

「鎮痛剤効いてくるまでゆっくりしてけ。腹とその周辺狙ってやられてたが骨は辛うじて折れてなかった。あの頑丈さは異常だ」
「わりぃ。助かった」
「まったく、痩せ我慢ばっか覚えやがって。無理に動き回るならお前から言ってやれ。間違っても二人でサカんじゃねえぞ」
「あんた最低だよ」

 感謝の気持ちが一瞬にしてマイナスになった。茶化したようなこの笑い方さえも落ち着ける要因になってしまうのだから俺もまあまあ重症だ。
 あいつは自分の痛みを言わない。どれだけつらいかも目測でしか分からない。ヤクザからリンチなどという言葉が出てきたから不安も小さくなかったが、昭仁さんのこの顔を見る限り深刻な状態ではなさそうだ。

「でもま、あいつにとっちゃ腹のアザよかよっぽど痛ぇもんがあるんじゃねえのか。妙に腑抜けてて気味悪いったらねえ」

 片手で煙草を弄びながら付け足された感想に顔を上げた。
 アホが急に黙りこむとこうなる。周りに及ぼす影響は甚大。

「浮き沈み激しすぎんだよあの馬鹿。俺が何言ったって聞きやしねえし」
「心配してんならそう言ってやれよ。頑固なとこはお前らいい勝負だぞ」

 笑って言われる。目を逸らした。情けないところも互角だろう。

「……あんな顔されて……俺が言える事なんかあるかよ」
「ほう。珍しく弱気だな」
「…………」

 吐き出した煙と一緒に軽い調子で返される。手元のグラスを静かに見つめ、竜崎のあの顔が思い浮かんだ。

「とにかくよ、詳しい事は知らねえが結局どうともならなかったんだろ? あの事務所も代表は赤城じゃねえようだしな。どうせすぐ関西の本拠地戻る気でいるんだろう」
「そうなのか……。俺はその辺、どういう状況なのかは……」

 一から十まで把握しているのはおそらく竜崎だけだろう。もしかしたらあいつだって、全てが分かっている訳ではないかもしれない。

「……たぶん全部、あの人の思い通りになったんだと思う。あの人の悪ふざけのせいであいつはあんな……」

 掌の上で転がされた。まさにそれだ。オモチャにされた。
 子供じみた、けれど子供とは比べようもないほど残酷に笑って、あの男は竜崎をえぐった。

「……あいつ、何か言ってたか」

 昭仁さんは首を左右に振った。竜崎があの人から何をどう言われたのか知らない。しかしああも、弱っていた。昭仁さんの言った通り痛いのは体の傷だけじゃないはず。
 あの人の楽し気な笑みは人間の脆い部分を容易に削り取る。何を言われたのか。どうすればあんな顔になる。冷酷なだけのウソくさい笑顔にあいつが壊されそうになったのは、きっと、俺のためだと思う。

「……バカだよ……。ほんとに……」

 溜め息とともに視線も下がった。あいつはバカだ。俺だって、そうだ。
 ふっとその時耳に入った。昭仁さんを見上げる。笑ってる。

「……なんだよ」
「お前らは変なところで似すぎだ」
「は?」
「まだまだガキだって証拠だな。そういうのは十五年くらい経ってみるとすげえしょっぺえ思い出になってんだぞ」
「…………」

 馬鹿にしているのか慰めているのか貶しているのかなんなのか。よく分からないが、反論も出てこない。煙ばかり吐き出すこの人は少なくとも俺達よりずっと大人だ。
 ここにいると落ち着いていられる。だが俺だけ和んでる場合じゃない。さっきから意識はすぐに違うところへ。だからとうとう、腰を上げた。

「竜崎動かしていいか。おとしくしてるうちに連れて帰る。バカでも痛けりゃ抵抗はしねえだろ」
「お前結構鬼畜な」
「……放っといたらどこ行くか分かんねえよあいつ」

 零した弱音に昭仁さんも一度は口を閉じて黙ったが、一秒も続かず月の瞬間にはくくっと喉の奥で笑われている。居たたまれない心地で承諾を待たずに階段の方へと足を向けた。

「裕也」

 カウンターからの穏やかな呼び声。顔だけで振り向く。いたずらっぽい笑顔がそこに。

「サカるなよ」
「…………」

 せっかくいい感じの大人っぽい時になんだって自分でブチ壊すんだろう。うんざりしながらじろっと睨みつけ、そのまま無言で二階に進んだ。


 ミオはただのバーにしては広い。広いだけで他はボロくさいが。階段の上り下りをすれば必ずギシギシ音が立つし、古ぼけた廊下を歩くにもパキパキと所々床が鳴る。
 部屋の前まで来たところでほんの少しだけ迷いが起こった。いつから俺はこうなった。他人に投げつける言葉一つに、怖気づくことなんて今まではなかった。

「……竜崎」

 平静を装って竜崎を呼び、返事はないがドアを開けた。
 ベッドの端。向こうを向いて腰掛けている。背中にはいつも通り隙がないが、物悲しく見えるのは気のせいか。
 一瞬だけためらったもののそのままベッドまで近づいた。腑抜けた男の前に回り込む。目は合わない。表情もなかった。その顔は少し、俯いている。

「いつまでもイジケてんじゃねえよみっともねえな」

 労りゼロで上から言い放ってやればこいつはようやく小さく笑った。そんな痛々しい風に笑うな。思いつつ黙っていればこいつは顔を上げ、遠慮がちに俺の手に触れた。

「……初めて見た」
「あぁ?」
「あいつの顔殴った奴」
「…………」

 くいっとやんわり引き寄せられ、一歩進んで埋めたこの距離。弱い笑顔を浮かべる竜崎を上からそっと眺め下ろした。
 咄嗟にだった。意識してのことじゃない。体が勝手に動いていた。

 けれどあの時、手ごたえはなかった。確実に横っ面を殴ったしそれは竜崎の目にも映ったが、あれは、わざとだ。あの人は俺に殴られたんじゃない。故意に、俺に殴らせた。
 かわす素振りさえも見せなければ、反撃にだって出てこなかった。それにはこいつもきっと気づいている。弱り切ったその顔から視線を離し、どさっと右隣に腰を下ろした。

「なあ……」

 二人揃って部屋の窓を見る。カーテンの閉まっているそこは今さら特に真新しさもない。

「本気で戻る気だったのか……実家」

 緊張がスッと隣から伝わってきた。少し間を置き、分からない程度に小さく吐きだされた溜め息。

「いつかこうなるかもしれねえとは思ってた。その日が来たら、もう……」
「俺がいねえとダメになるんじゃなかったのかよ」
「…………」

 今でもはっきり覚えている。こいつが自分で言ったんだ。自分からぶつかってきておいて、当て逃げなんてクソすぎる。

「……お前のそういうとこすげえムカつく」

 手を伸ばし、竜崎に顔を向けた。再び合わなくなった視線をこちらにぐいっと向けさせるため。

「情けねえツラ晒しやがって。テメエはそれでカッコつけたつもりかもしんねえけどな、間違っても俺のためだなんてふざけたことは言わせねえぞ」

 怖かった。ずっとだ。今も。いなくなる。それだけは嫌だ。
 気を抜けば手が震えだしそう。そうなるのを懸命に堪え、しっかりと目を合わせた。

「お前の自由奪ってまでのうのうと生きてたかねえよ。こんな事で今さら放り出されるくらいなら死んだ方がよっぽどマシだ」
「…………」
「……俺は自分で選んでお前といるのに、なんでテメエがそれを邪魔してくんだよ」

 手を離し、トンっとその肩を軽く押して視線も前方の窓に戻した。

「俺をこうさせたのはお前だぞ。お前のせいで俺までバカになったじゃねえかよ。どうしてくれんだ」
「……裕也」
「二度とするな」

 遮り、強く言い切ると竜崎は再び黙った。俺は俺でシーツの上で、自分の手をぎゅっと握りしめている。

「あんな事しなくていい。お前はあいつらとは違う」
「…………」

 きっとそこまで簡単な問題ではなく、やりたいかどうかの話でもない。気持ち一つでどうにかなるならこいつがこんな顔をする事もなかった。
 分かっているけど、どうにもならない。こいつと同じだ。俺だって、どうにもならない。

「俺のためって、そう思うならどこにも行くな」

 あの部屋で、あの人に突き付けられて、何も言えなかった。反論できない。あの人の言っていたことは、ただの冗談でもつまらない演技でもなく、俺が目を逸らしていたことだった。
 どれだけ無様な顔を晒しただろう。あんな男に、言い返す事もできない。

 そんなのはもう二度とごめんだ。たとえもしもまた起こったとしても俺はこいつを引き止める。
 もう躊躇わない。情けないのは終わりだ。どこかへ離れて行きそうになるなら、迷わず手を伸ばし、繋ぎ止める。

「行かせねえよ。どこにも。お前がどうにもできねえってんならこれからは俺がなんとかする」
「…………」
「守らせろ。これ以上一人で背負うな」

 視線を再び横に向け、俺以上に情けないツラを晒す竜崎をまっすぐ捉えた。強くて、弱い男だが、愚かじゃないのは知っている。

「……いいのか、それで。和明が言ってたことは……間違ってる訳じゃねえんだぞ」

 似合いもしない静かな喋り方。あの人が言っていた無情な事実。俺への忠告のように言いながら、こいつを壊すために述べられたそれら。
 俺の中にはためらいがあった。こいつの中には迷いがある。だからあんな言葉一つで、ここまでひどい顔になる。

「二度目はねえって思っててこのザマだ。今回は和明の冗談で済んだけど、また次がないとは俺にはもう言い切れない。全部あいつが言った通りだよ。親父がいる限り俺は組とは切れねえし……どっちに転ぶかも分からねえ」
「それがなんだよ」
「……不幸にしてる。俺は、お前を」

 自らを嘲り戒めるのがこの男の不器用な生き方だ。薄汚い物を見る目で、自分のことを見下している。

「俺といるせいで……」

 似合わない。やはりこいつには。ヘラヘラしているバカ野郎には、そんなことを言う必要がない。

「…………自惚れてんじゃねえぞアホが」

 吐き捨てると竜崎が顔を上げた。もう逃がさない。分からないなら、分からせる。

「俺が不幸かどうかなんてお前が決めることじゃねえ。なにを勘違いしてんだか知らねえけどな、どう生きるかくらい自分で決める」

 ハナから幸せなんて望んでいない。こいつがいないなら、それが不幸だ。
 その体を引き寄せ、ぎゅっと腕の中に閉じ込めた。こいつにはまだ迷いしかない。それが分かるから、離してやらない。その肩にぼすっと顔を埋めた。

「分かれよクソバカ。お前のせいでとっくに俺の方がダメになってる。お前が近くにいねえんだったら、生きてたってつまんねえだろ」

 この存在一つ。とても大きく、気に食わず、相容れない気質の男に、今ではもう全て囚われた。

「そばにいろ。この先ずっとだ」

 意地を張るより、プライドを守るより、いなくなってしまう方が怖い。いらなかったはずの感情を俺に植え付けたのはこいつだ。何もかも変えられてしまった俺が、この男なしには生きていくなんて。そんなのはもう、できっこない。

「……裕也」

 そっとその手が動いた。ためらいがちに抱きしめ返され、それよりも強く腕に力を込めた。

「どこにも行くな。俺といろ。もしまた勝手な真似しやがったら、そん時はお前殺して俺も一緒に死ぬからな」

 あの人の言うようなクサいセリフくらい、いくらだって言ってやる。必要ならなんでも言える。言うことの全ては本心だから、こいつが望むなら、その通りにもできる。

「俺を殺したくねえなら置いてくな」
「……本気で言ってる?」
「冗談でこんなこと言うかよ、いい加減腹くくれ。惚れる相手間違えたお前が悪い」

 いざとなれば無理心中だ。地獄で会えたらそこでも離さない。それを示すように抱きしめていたが、この男は俺を受け入れた。
 抱き合ったまま離れない。髪を撫でられ、顔を上げた。目に映る。どこかまだ控えめではあるが、その言葉だけはきちんと強い。

「間違ってない。お前がいい」

 はっきりと聞く。ようやくだ。間違っていないと最初に言ったのも、お前がいいと俺に言ったのも、こいつだった。そうやって俺を捕らえた。
 今もまたそれを耳にして、怪我を負った体なのも忘れて力一杯しがみつきそうになりそうなのをぎりぎりで堪えた。

「はじめからそう言えバカ野郎。男のクセにうじうじしやがって」
「……後悔しないか。今ならまだ…」
「しつけえよ」

 最後の最後でこいつは躊躇うが俺にはすでにそんなものはない。躊躇はない。迷いもない。最初からきっと、こう決めていた。

「もう手遅れだ」

 捕まっている。ずっと前から。引き返せる道はどこにもない。引き返すための場所を見つけたとしても、俺が自分でぶっ壊す。

 後戻りのできない所までこの男とやって来た。隣にいるのがこのアホだと思えば、それだって悪いものじゃない。
 これでいい。俺たちは間違ってない。何かと引き換えにと言うのなら、この男以外の他の全部はなんだろうと好きにくれてやる。
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