78 / 121
第二部
78.凶暴な猫Ⅰ
しおりを挟む
とてもか弱い声だった。縋るような目で見つめられた。それらを振り切り歩き出すまでには相当の時間を費やした。
きっと誰か、他にいい奴が。相応しい人間がすぐに現れる。小さな体を優しく抱き上げ、家に連れ帰ってくれる誰かが。
そう信じて半日待った。帰りに同じ場所を通りかかり、同じようにして箱を覗き込み、そしてその中の、一匹を目にした。
ダメだった。こいつだけ残ってしまった。そんな奴にミャアなんて言われたら。
手を伸ばさずにはいられない。
***
「昭仁さん動物って好き?」
「なんだ急に」
そわそわしそうな気分を抑え、出された酒も目に入らぬまま結局はそわそわ聞いてしまった。
バイト先の連中からの反応はあまり良くなかった。ペット不可の賃貸だったり先住の生き物がいたり、ごめんな力になれそうにないとみんな残念そうな顔をしていた。
隣にいる竜崎もきっとアテにはならない。俺が求めているのは可能なら持ち家のある、でなければペット飼育が可能な賃貸物件の住人だ。
「ネコいらねえ?」
「……ねこ?」
「つーか頼む。もらってくれ」
箱の中でミャアミャア言っていた子猫たち以上に俺は必死だ。懇願の目を昭仁さんに向けると、その横で加賀が言った。
「捨て猫でも拾ったんですか?」
「……ああ」
まさしく。いま俺の部屋には一匹の小さな猫がいる。
昨日のことだ。朝だった。家を出るとアパートの近くでか細く小さな声を聞いた。その方向に目をやれば、電柱の脇だ。ゴミ捨て場。そこに段ボールが置いてあった。
バイト先に行くためにはその前を通ることになる。半端に開いているダンボールの口からチラッと中を覗きこむと、そこには子猫がいた。五匹もいた。
つい、足が止まってしまった。五匹ともすぐさま抱き上げたかった。
しかし俺は安いワンルーム暮らし。当然ながらペットは不可だ。仮にペット可だったとしても、五匹もの毛玉たちをのびのび健やかに育ててやれるほどの金銭的な余裕はない。
幸いにもこの近辺には一軒家やファミリー世帯も多い。捨て猫を拾う人間の一人や二人くらいはそれなりにいるだろう。ダンボールは猫の背丈より倍以上も大きいから勝手に出ていってしまうこともなければ、今日はごみの日でもないため間違って収集される危険性もない。
ごめんな、俺はダメなんだ。後ろ髪を引かれつつもその時はその場を後にした。
ところがその晩、バイト帰りにミオに行ってから帰路につき、そこで通りかかったごみ捨て場にはまだダンボール箱が残されていた。
ゆっくり近づき、開けてみる。五匹いた子猫たちのうち四匹は貰い手がついたのだと分かった。
しかし一匹だけ残っている。みゃぁっと上がったその声は、朝よりも弱々しくなったように思えた。
辺りはもう真っ暗。帰宅時間帯を過ぎたこの近辺は人通りが一気に減る。
どうしよう。連れて行きたい。ものすごく連れて帰りたい。けれど連れていったところで飼ってやる事はできない。無責任に抱き上げて何になる。こいつを幸せにできるのは俺じゃない。
ここでもまた、立ち去ろうとした。猫を見捨てて。こんなに弱々しいのに。
生まれてまだ間もない子猫だ。みんな目はぱっちり開いているから少なくとも生後二週間は経っているだろう。大きさや動き方から言っておそらくはもう少々、一ヵ月かその辺だろうか。それでも一晩もこんなところに放置したら死んでしまうかもしれない。
最後にもう一度だけ箱の中を覗いた。その時、子猫がみゃぁっと言った。か細く思えたのは聞き間違いではなく、生かさなければ。そう思った。
確信した時には抱き上げていて、夜間にも診療している動物病院を探したら一軒だけ見つかった。タクシーなんてものを使ったのは果たして何年ぶりだっただろう。予約もせずに駆け込んだ俺をそこの診療所は受け入れてくれて、子猫には脱水症状が見られたもののすぐに適切な処置を受けた。
そうして俺の部屋に仲間が加わった。期間限定の同居人ではあるが。
いつまでもその期間を引き延ばす訳にはいかないからここで昭仁さんに相談している。
「竜崎にタダ酒くれてやるより猫養った方が絶対楽しいから。可愛いし」
「猫と俺を比べんなっての。つーか俺の方が可愛いだろ」
「本気で言ってんなら今すぐ病院行け」
口を挟んできた可愛くない生き物を退け昭仁さんに懇願する。こんなヘビースモーカーに預けるのもあれだが宿なしの猫になるよりはマシだ。
バイト先の近くにペットホテルがあるのは知っていたから調べてみたが、生後半年以前の犬猫を預ける事はできないようだった。本来なら母猫の保護下にある時期の子猫に留守番させるのは最善でないものの、仕方がない。資源ごみに出すはずだった大きめのダンボールを組み立て直し、タオルやクッションをフカフカに敷き詰めて簡易的な寝床を作った。
獣医に指示されたミルクと離乳食を用意し、翌朝に部屋を出る前には危険予測のし過ぎという弊害によって俺が死にかけ、掛け持ちしているバイトを一つ切り上げたあとは次に行く前に一度家に戻り、ここに来る前にもまた家に戻って子猫の様子を確認してきた。
夕べは本当に死んでしまうのではと心配だったがちゃんと元気だ。俺が帰ってきたのが分かると、ダンボール越しにみゃあみゃあ言いながらヨタヨタと寄ってくる。
賢いうえにめちゃくちゃ可愛い。そんな毛玉が毎日一緒にいたらこの店主も長生きするに決まっている。
「ウチだと飼えねえんだよ。管理会社にバレたら一発で追い出される」
「そうだなぁ……もらってやりてえとこなんだけどよ……」
ここは酒場だ。しかもあの副業だ。
頼みの綱でもあった反面、この反応も半ば予想はしていた。
「だよな……。悪い。変なこと頼んだ」
「すまねえ。アテはあるのか?」
「……探してみる」
とは言ってもどこを探せばいいのか。量販店社員の森田さんは奥さんが猫アレルギーだそうで、橘と瀬戸内はあんな感じで、引き取り手がいないか周りに声をかけてみると言ってくれた奴らもいたがその辺が確定する見込みは薄い。
見つからなかったらどうしよう。いざとなれば俺が引っ越すか。引っ越し費用をすぐに捻出できる程度の蓄えならばギリギリなんとか。しばらくはもやしと卵で切り詰めればその後の生活もどうにかなるだろう。
思いつつも項垂れて腰を上げ、飲んでいない酒代をカウンターに置いた。
ここに来なければ猫のためのおやつもそこそこいいのを調達してやれる。
「もう帰るんですか?」
「ちょっと寄っただけだから。部屋に猫置いてきちまってるし」
俺が部屋を出てくる前に離乳食を食べて満腹になったらスヤスヤと眠ってしまったのだが一刻も早く帰りたい。
そわそわと扉を目指した俺に、知り合いにも声をかけておくと昭仁さんが付け足した。
「むしろお前が手放せなくなったりしてな。今もすでにベタ惚れだろ」
「まだ小せぇし誰だって心配になるだろ。貰い手さえ見つかればすぐに引き渡す」
ミルクを飲む姿もヨタヨタ歩く姿も眠りに就く姿も可愛くてたまらないが。ちょっと抱き上げただけで目に入れても痛くないという言葉の意味を完全に理解したが。
いくら情が移ったとしても俺に子猫の世話は無理だ。溜め息交じりに竜崎の後ろを通り過ぎたら、なぜかそこでこいつも腰を上げた。
「じゃ、俺も帰ろうかな」
「あ? お前はさっき来たとこじゃねえのかよ」
「猫気になるんだろ?」
「俺はな」
当然のように隣に来た竜崎を横目でチラ見。なんでついてくんだこいつ。
お構いなしに人の肩に腕を回し、ドアへと力任せに押し進めてくる。
「まだ飲んでろっての」
「いいからいいから。ほら、行くぞ」
「行くぞじゃねえよ。なんで付いてこようとしてんだ」
「俺も猫見たい」
うそつけよ。
カウンターから二人に見送られつつ、竜崎の手によって強引に外へと押し出された。背後でバタンと閉まったドア。こいつの手は払いのけたが、やむを得ずそのまま歩いて行く。
「……お前が来たって役に立たねえんだよ。アパートだし貧乏だしロクでもねえししょうもねえし」
「そこまで全否定する? 俺もバイト先で頼んどくからさ」
「アテになんねえ……」
普段ならここで押し問答になるが今はさっさと帰りたい。隣から話しかけてくる竜崎の言葉はほとんど聞き流し、足早に部屋へと向かう俺の心はここになかった。
きっと誰か、他にいい奴が。相応しい人間がすぐに現れる。小さな体を優しく抱き上げ、家に連れ帰ってくれる誰かが。
そう信じて半日待った。帰りに同じ場所を通りかかり、同じようにして箱を覗き込み、そしてその中の、一匹を目にした。
ダメだった。こいつだけ残ってしまった。そんな奴にミャアなんて言われたら。
手を伸ばさずにはいられない。
***
「昭仁さん動物って好き?」
「なんだ急に」
そわそわしそうな気分を抑え、出された酒も目に入らぬまま結局はそわそわ聞いてしまった。
バイト先の連中からの反応はあまり良くなかった。ペット不可の賃貸だったり先住の生き物がいたり、ごめんな力になれそうにないとみんな残念そうな顔をしていた。
隣にいる竜崎もきっとアテにはならない。俺が求めているのは可能なら持ち家のある、でなければペット飼育が可能な賃貸物件の住人だ。
「ネコいらねえ?」
「……ねこ?」
「つーか頼む。もらってくれ」
箱の中でミャアミャア言っていた子猫たち以上に俺は必死だ。懇願の目を昭仁さんに向けると、その横で加賀が言った。
「捨て猫でも拾ったんですか?」
「……ああ」
まさしく。いま俺の部屋には一匹の小さな猫がいる。
昨日のことだ。朝だった。家を出るとアパートの近くでか細く小さな声を聞いた。その方向に目をやれば、電柱の脇だ。ゴミ捨て場。そこに段ボールが置いてあった。
バイト先に行くためにはその前を通ることになる。半端に開いているダンボールの口からチラッと中を覗きこむと、そこには子猫がいた。五匹もいた。
つい、足が止まってしまった。五匹ともすぐさま抱き上げたかった。
しかし俺は安いワンルーム暮らし。当然ながらペットは不可だ。仮にペット可だったとしても、五匹もの毛玉たちをのびのび健やかに育ててやれるほどの金銭的な余裕はない。
幸いにもこの近辺には一軒家やファミリー世帯も多い。捨て猫を拾う人間の一人や二人くらいはそれなりにいるだろう。ダンボールは猫の背丈より倍以上も大きいから勝手に出ていってしまうこともなければ、今日はごみの日でもないため間違って収集される危険性もない。
ごめんな、俺はダメなんだ。後ろ髪を引かれつつもその時はその場を後にした。
ところがその晩、バイト帰りにミオに行ってから帰路につき、そこで通りかかったごみ捨て場にはまだダンボール箱が残されていた。
ゆっくり近づき、開けてみる。五匹いた子猫たちのうち四匹は貰い手がついたのだと分かった。
しかし一匹だけ残っている。みゃぁっと上がったその声は、朝よりも弱々しくなったように思えた。
辺りはもう真っ暗。帰宅時間帯を過ぎたこの近辺は人通りが一気に減る。
どうしよう。連れて行きたい。ものすごく連れて帰りたい。けれど連れていったところで飼ってやる事はできない。無責任に抱き上げて何になる。こいつを幸せにできるのは俺じゃない。
ここでもまた、立ち去ろうとした。猫を見捨てて。こんなに弱々しいのに。
生まれてまだ間もない子猫だ。みんな目はぱっちり開いているから少なくとも生後二週間は経っているだろう。大きさや動き方から言っておそらくはもう少々、一ヵ月かその辺だろうか。それでも一晩もこんなところに放置したら死んでしまうかもしれない。
最後にもう一度だけ箱の中を覗いた。その時、子猫がみゃぁっと言った。か細く思えたのは聞き間違いではなく、生かさなければ。そう思った。
確信した時には抱き上げていて、夜間にも診療している動物病院を探したら一軒だけ見つかった。タクシーなんてものを使ったのは果たして何年ぶりだっただろう。予約もせずに駆け込んだ俺をそこの診療所は受け入れてくれて、子猫には脱水症状が見られたもののすぐに適切な処置を受けた。
そうして俺の部屋に仲間が加わった。期間限定の同居人ではあるが。
いつまでもその期間を引き延ばす訳にはいかないからここで昭仁さんに相談している。
「竜崎にタダ酒くれてやるより猫養った方が絶対楽しいから。可愛いし」
「猫と俺を比べんなっての。つーか俺の方が可愛いだろ」
「本気で言ってんなら今すぐ病院行け」
口を挟んできた可愛くない生き物を退け昭仁さんに懇願する。こんなヘビースモーカーに預けるのもあれだが宿なしの猫になるよりはマシだ。
バイト先の近くにペットホテルがあるのは知っていたから調べてみたが、生後半年以前の犬猫を預ける事はできないようだった。本来なら母猫の保護下にある時期の子猫に留守番させるのは最善でないものの、仕方がない。資源ごみに出すはずだった大きめのダンボールを組み立て直し、タオルやクッションをフカフカに敷き詰めて簡易的な寝床を作った。
獣医に指示されたミルクと離乳食を用意し、翌朝に部屋を出る前には危険予測のし過ぎという弊害によって俺が死にかけ、掛け持ちしているバイトを一つ切り上げたあとは次に行く前に一度家に戻り、ここに来る前にもまた家に戻って子猫の様子を確認してきた。
夕べは本当に死んでしまうのではと心配だったがちゃんと元気だ。俺が帰ってきたのが分かると、ダンボール越しにみゃあみゃあ言いながらヨタヨタと寄ってくる。
賢いうえにめちゃくちゃ可愛い。そんな毛玉が毎日一緒にいたらこの店主も長生きするに決まっている。
「ウチだと飼えねえんだよ。管理会社にバレたら一発で追い出される」
「そうだなぁ……もらってやりてえとこなんだけどよ……」
ここは酒場だ。しかもあの副業だ。
頼みの綱でもあった反面、この反応も半ば予想はしていた。
「だよな……。悪い。変なこと頼んだ」
「すまねえ。アテはあるのか?」
「……探してみる」
とは言ってもどこを探せばいいのか。量販店社員の森田さんは奥さんが猫アレルギーだそうで、橘と瀬戸内はあんな感じで、引き取り手がいないか周りに声をかけてみると言ってくれた奴らもいたがその辺が確定する見込みは薄い。
見つからなかったらどうしよう。いざとなれば俺が引っ越すか。引っ越し費用をすぐに捻出できる程度の蓄えならばギリギリなんとか。しばらくはもやしと卵で切り詰めればその後の生活もどうにかなるだろう。
思いつつも項垂れて腰を上げ、飲んでいない酒代をカウンターに置いた。
ここに来なければ猫のためのおやつもそこそこいいのを調達してやれる。
「もう帰るんですか?」
「ちょっと寄っただけだから。部屋に猫置いてきちまってるし」
俺が部屋を出てくる前に離乳食を食べて満腹になったらスヤスヤと眠ってしまったのだが一刻も早く帰りたい。
そわそわと扉を目指した俺に、知り合いにも声をかけておくと昭仁さんが付け足した。
「むしろお前が手放せなくなったりしてな。今もすでにベタ惚れだろ」
「まだ小せぇし誰だって心配になるだろ。貰い手さえ見つかればすぐに引き渡す」
ミルクを飲む姿もヨタヨタ歩く姿も眠りに就く姿も可愛くてたまらないが。ちょっと抱き上げただけで目に入れても痛くないという言葉の意味を完全に理解したが。
いくら情が移ったとしても俺に子猫の世話は無理だ。溜め息交じりに竜崎の後ろを通り過ぎたら、なぜかそこでこいつも腰を上げた。
「じゃ、俺も帰ろうかな」
「あ? お前はさっき来たとこじゃねえのかよ」
「猫気になるんだろ?」
「俺はな」
当然のように隣に来た竜崎を横目でチラ見。なんでついてくんだこいつ。
お構いなしに人の肩に腕を回し、ドアへと力任せに押し進めてくる。
「まだ飲んでろっての」
「いいからいいから。ほら、行くぞ」
「行くぞじゃねえよ。なんで付いてこようとしてんだ」
「俺も猫見たい」
うそつけよ。
カウンターから二人に見送られつつ、竜崎の手によって強引に外へと押し出された。背後でバタンと閉まったドア。こいつの手は払いのけたが、やむを得ずそのまま歩いて行く。
「……お前が来たって役に立たねえんだよ。アパートだし貧乏だしロクでもねえししょうもねえし」
「そこまで全否定する? 俺もバイト先で頼んどくからさ」
「アテになんねえ……」
普段ならここで押し問答になるが今はさっさと帰りたい。隣から話しかけてくる竜崎の言葉はほとんど聞き流し、足早に部屋へと向かう俺の心はここになかった。
24
あなたにおすすめの小説
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
-----------------------------------------
0時,6時,12時,18時に2話ずつ更新
【完結済】俺のモノだと言わない彼氏
竹柏凪紗
BL
「俺と付き合ってみねぇ?…まぁ、俺、彼氏いるけど」彼女に罵倒されフラれるのを寮部屋が隣のイケメン&遊び人・水島大和に目撃されてしまう。それだけでもショックなのに壁ドン状態で付き合ってみないかと迫られてしまった東山和馬。「ははは。いいねぇ。お前と付き合ったら、教室中の女子に刺されそう」と軽く受け流した。…つもりだったのに、翌日からグイグイと迫られるうえ束縛まではじまってしまい──?!
■青春BLに限定した「第1回青春×BL小説カップ」最終21位まで残ることができ感謝しかありません。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
【完結】君を上手に振る方法
社菘
BL
「んー、じゃあ俺と付き合う?」
「………はいっ?」
ひょんなことから、入学して早々距離感バグな見知らぬ先輩にそう言われた。
スクールカーストの上位というより、もはや王座にいるような学園のアイドルは『告白を断る理由が面倒だから、付き合っている人がほしい』のだそう。
お互いに利害が一致していたので、付き合ってみたのだが――
「……だめだ。僕、先輩のことを本気で……」
偽物の恋人から始まった不思議な関係。
デートはしたことないのに、キスだけが上手くなる。
この関係って、一体なに?
「……宇佐美くん。俺のこと、上手に振ってね」
年下うさぎ顔純粋男子(高1)×精神的優位美人男子(高3)の甘酸っぱくじれったい、少しだけ切ない恋の話。
✧毎日2回更新中!ボーナスタイムに更新予定✧
✧お気に入り登録・各話♡・エール📣作者大歓喜します✧
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
この変態、規格外につき。
perari
BL
俺と坂本瑞生は、犬猿の仲だ。
理由は山ほどある。
高校三年間、俺が勝ち取るはずだった“校内一のイケメン”の称号を、あいつがかっさらっていった。
身長も俺より一回り高くて、しかも――
俺が三年間片想いしていた女子に、坂本が告白しやがったんだ!
……でも、一番許せないのは大学に入ってからのことだ。
ある日、ふとした拍子に気づいてしまった。
坂本瑞生は、俺の“アレ”を使って……あんなことをしていたなんて!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる